エアコンをつけても「室内がジメジメしていてる」と思ったことはありませんか?それは湿度戻りと呼ばれる現象です。本記事では、エアコンを使っても湿度が下がらない「湿度戻り」の原因と対策、直らないときの解決方法を紹介します。
エアコンの湿度戻りとは?
「湿度戻り」とはエアコンをつけていても、ジメジメとした感覚が残ってしまう現象のことをいいます。まずは湿度戻りの原因と、湿度戻りが起こることによるデメリットについてみていきましょう。
室内の気温が設定温度に達すると起こる
エアコンには室外機が一時的に停止する「送風状態(サーモオフ)」という機能が備わっています。これは室内の気温がエアコンの設定温度に達したときに、それ以上空気が冷えないようにするための機能です。
エアコンの冷房機能は「室内の空気を取り込んでエアコン内部で冷やす」という仕組みとなっており、その際に発生する水蒸気がドレンパンという部分に送られます。
サーモオフになるとこの水分が、送風機能によって室内に排出されます。これが原因で「湿度戻り」が起こるのです。
「サーモオフ」は故障ではない
サーモオフになることは、むしろエアコンの「過冷却を防止する機能」が正常に動作している証拠です。故障ではないので安心しましょう。
ただし室外機が長時間止まったままになっており、室温が下がらなくなってしまっている場合は、故障している可能性が高いです。
修理業者やエアコンを購入した家電量販店に連絡し、点検してもらうことをおすすめします。
湿度戻りで臭いを感じることも
室内にたまった臭いの元となる成分がエアコン内部にたまると、サーモオフ時に排出されてイヤな臭いを感じるようになります。
新しいタイプのエアコンには内部洗浄機能やカビ除去機能・臭いカット機能など、臭いの元を掃除したり臭い自体を抑制したりする機能が備わっているものもあります。
これらの機能を使用すれば、湿度戻りが起こっても臭いを防ぐことが可能です。
湿度戻りしないための3つの対策
湿度戻りがどうしても気になるときは、これから紹介する3つの対策方法を試してみましょう。
設定温度を下げる
湿度戻りを防止するために一番効果的な方法は、「設定温度を下げること」です。
エアコンは設定温度に達するとサーモオフ状態になります。あらかじめ低めの温度に設定しておくことで、設定温度に達するまでの時間を延ばせるでしょう。
逆に設定温度を高めにしている場合は、設定温度に達するまでの時間が短くなるため、サーモオフになりやすいです。
またドレンパンにたまった水蒸気は、結露すると屋外に排出されます。そのためあえて設定温度を20℃以下に設定して、エアコン内部の空気を冷やし切ることで、湿度戻りを防ぐという方法もあります。
除湿機能を使用する
そもそも湿度戻りは、エアコンの設定温度と室内温度が同じになることで起こります。そのため温度に関係なく稼働し続ける「除湿機能」をつければ、サーモオフになることがありません。
ただし使用しているエアコンによっては、室内の気温が下がり過ぎてしまうことがあります。上着や毛布を羽織るなど、何らかの対策をしておきましょう。
また除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の二種類があり、弱冷房除湿の場合は、室内の温度が必要以上に下がってしまう可能性が高いです。
あらかじめ仕様書や説明書を確認し、どちらの除湿機能が備わっているのかを確認しておくとよいでしょう。
風量を「弱」にする
暑い日には涼しくするために「エアコンの風量」を強くしてしまいがちです。この風量を下げることで、サーモオフ時の水蒸気量を抑制できます。
ただしサーモオフになったときの湿度戻りが激しくなってしまうため、風量は「しずか」もしくは「弱」で運転するのをおすすめします。
また風量を弱めで運転することで、室内の空気が冷却されるスピードもゆっくりになります。これにより、継続的に冷房機能を稼働させられるようになるため、湿度戻りが発生する頻度も下げられるでしょう。
対策後も直らないならエアコンの買い替えや修理を検討
さまざまな対策方法を試しても解決しない場合は、買い替えや修理が必要かもしれません。これから紹介する内容を判断材料に、買い替えや修理を検討しましょう。
古いエアコンはパワーや機能不足の可能性
古いエアコンはパワーが足りないだけでなく、新しいエアコンのように除湿機能や内部洗浄機能が搭載されていない場合があります。
「まずは湿度戻りをなんとかしたい」と考えている場合には、これらの機能を備えたエアコンの購入を検討しましょう。
また、フィルターやエアコン内部の清掃を行うことで、状況が改善されるケースもあります。買い替えの前に自分でできることをひと通り試しておきましょう。
修理を依頼するなら信頼できる業者へ
エアコンの修理を依頼する場合は、信頼できると自分で判断した業者に依頼することが大切です。
しかし信頼できる業者を絞り込む際は、非常に多くの手間と時間がかかってしまいます。そんなときにおすすめしたいのが、一括見積もりサービスを利用した相見積もりの取得です。
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業者選びに時間がかかってしまっている人は、ぜひ一度利用してみましょう。
湿度戻りがひどいときはエアコン修理のタイミング
エアコンそのものが古くなると、湿度戻りがひどくなってきたり、イヤな臭いが出てきたりする場合もあります。洗浄機能を使ったり自分でフィルターを掃除したりして、まずはエアコン内部の清掃を行いましょう。
どうしても湿度戻りが我慢できない場合には、買い替えや修理を検討することも大切です。一通りの対策方法や掃除を行っても状況が改善されないときは、業者へ連絡しましょう。
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