RPAツールを無料は使うには、無料プランのあるRPAツールを選ぶか、オープンソースソフトウェアを利用するかのどちらかになります。ただし無料で使い続けるためにはいくつかの制約があります。
無料で使い続けられるRPAツール2製品とオープンソースソフトウェアを3製品、あわせて5製品のRPAツールを紹介します。
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RPAツールを無料で使う2つの方法
RPAツールを無料で使う方法は大きく分けると2つあります。それぞれに異なるメリットと注意点があるので、手法の混同をしないことが大切です。
無料プラン
RPAツールの無料プランは定められた範囲の機能を無償で利用できます。サーバーからの一括実行やスケジュール実行、AI連携機能などは有料プラン限定である点に注意しましょう。
製品によってはコードの編集が不要なノーコード方式でシナリオを組めるものもあります。
オープンソースソフトウェア
オープンソースソフトウェアのRPAツールはソースコードが公開されており、ライセンス料無料で利用できます。
シナリオを作成するにはコードや自然言語で記述する必要があります。ドラッグ&ドロップのような直感的な操作でシナリオを組むことはできません。
また海外(英語圏)が開発やコミュニティの中心になっていることが多く、日本語対応していないソフトウェアも多いです。使いこなすには一定の技術力と語学力が必要になるため、導入へのハードルはやや高いです。
無料RPAツールの選び方
無料で使えるRPAツールを選ぶときは以下の観点を重視しましょう。
- プログラミングコードへの理解が乏しい
- 英語ドキュメントへの苦手意識がある
上記条件にひとつでも当てはまる場合は無料プランを提供しているRPAツールを使うことをおすすめします。オープンソースソフトウェアを利用するにはプログラミングコードを読み書きすることが必須になります。さらに英語中心のコミュニティで開発されるうえ、運用に関して自己責任になる部分が多いため、英語ドキュメントを読み解く力がないと業務上利用するうえでリスクが発生するためです。
【無料プランあり】RPAツール2選
無料プランが提供されているRPAツールは以下の2つです。
この2製品は有料プランも提供されています。無料プランに満足できなくなったらスムーズに有料プランに移行できます。
マクロマン(コクー株式会社)

マクロマンは、コクー株式会社が提供する国産RPAツールです。無料のBASICプランは、人数や期間の制限なく基本機能を使い続けられます。
上位機能や伴走サポートが必要なら、有料プランのSTANDARDやPREMIUMをご利用ください。PREMIUMプランではAI機能も利用できます。
Microsoft Power Automate Desktop(日本マイクロソフト株式会社)
Microsoft Power Automate Desktopは、マイクロソフト製のRPAツールです。Windows 10とWindows11に標準搭載されています。Microsoftアカウントの仕事アカウントがアクティブになっていれば、Power Automate 無料ライセンスが利用できます。
無料版ライセンスではフローの共有ができません。チームメイトの誰かが作ったRPAフローをほかの人が使うといった運用はできない点に注意が必要です。
【オープンソースソフトウェア】RPAツール3選
ライセンス料無料使えるオープンソースソフトウェアのうち、おすすめは以下の3製品です。
TagUI(AI Singapore)
TagUIは、シンガポールの政府系機関であるAI Singaporeが開発していたRPAツールです。現在はAI Singaporeによる公式の保守・サポートは終了しており、コミュニティによって開発が維持されています。
人間の言葉に近いシンプルな記述で、Webサイトやデスクトップアプリ、コマンドラインの操作を自動化でき、WindowsやmacOS、Linuxで動きます。フローは日本語を含む複数の言語で記述できますが、ドキュメントやコミュニティでの情報は英語が中心です。
Open RPA(OpenIAP)
Open RPAはデンマークに拠点を置く開発者によって作成されたRPAツールです。ドキュメントを含めすべて英語で記述されています。
UiPathに似た画面デザインをしており、ドラッグ&ドロップによってワークフローの構築ができる点が大きな特徴です。
企業向けに有料向けのプランも用意されています。有料プランではAIとの連携や各種サポートが受けられるようになります。
Robot Framework(Robot Framework Foundation)
Robot Frameworkはフィンランドのヘルシンキに拠点を置く非営利コンソーシアムRobot Framework Foundationが開発と保守を続けているRPAツールです。2026年8月現在も活発に開発が行われており、公式ユーザーガイドの日本語訳が提供されているなど、非英語圏のユーザーであっても使いやすい体制が整っています。
デスクトップアプリではなくあくまでフレームワークであるため、実行にはPythonが動く環境が必要です。本格的なRPA構築をするにはライブラリやPythonの知識が必要である点に注意してください。
無料RPAツールの注意点
無料で使えるRPAツールには特有の注意点が5つあります。
サポートが限定的
有人サポートを提供するには人件費などの費用がかかります。そのため、無料プランでは提供が限定的になるか、そもそも有人サポートを受けられないことが多いです。たとえばマクロマンでは、有人サポートは有料プラン限定にしています。
またオープンソースソフトウェアはサポートを行う主体が存在しないため、操作解説や代行、導入支援などの手厚いサポートは受けられません。
商用利用や利用人数に制限がある製品がある
無料RPAツールには、商用利用の可否や、使える人数や台数に条件が設けられている場合があります。個人の学習用途では無料でも、法人の業務で使うと有償プランが必要になることがあります。
こうした条件がつくのは、提供元が無料の範囲を試用や小規模な利用に限定し、本格的な業務利用は有償プランで支えているためです。無料で使える人数やロボットの数に上限を設け、規模が大きくなると有償版へ移る設計にしている製品もあります。
オープンソースの場合は、製品ごとのライセンスによって商用利用や改変、再配布の条件が定められています。無料で使えても、条件を満たさない使い方は認められないことがあります。
導入前に、自社の使い方が無料の範囲で認められているか、商用利用や必要な人数に制限がないかを、利用規約やライセンスで確認しておくと安心です。
サーバーでの一括実行に対応していないことがある
無料RPAツールには、サーバー上でまとめて実行する使い方に対応していないものがあります。多くの無料版は個人のPCで動かすデスクトップ型で、そのPCの電源が入っていて、対象のアプリが開いている間しか動かせません。
サーバーでの一括実行は、複数のロボットを一元管理して動かす仕組みで、多くは有償版や上位エディションの機能として提供されます。処理を安定して動かすための基盤や、ライセンスの一括管理が必要になるためです。
そのため、部署をまたいで多くの業務を自動化したい場合や、担当者のPCに依存せずに動かしたい場合は、無料版では要件を満たせないことがあります。導入前に、実行できる環境が個人のPCに限られるのか、サーバーでの実行に対応しているのかを確認しておくと安心です。
セキュリティを自社で担保する必要がある
無料RPAツールを使う場合は、セキュリティ対策や情報管理を自社で担う必要があります。有償版に備わる管理機能が、無料版では限られることが多いためです。
RPAは業務システムにログインして動くため、IDやパスワードといった認証情報を扱います。無料版では、これらを安全に保管する仕組みや、誰がどのロボットを動かせるかを制御する権限管理、実行の記録を残す機能が十分でない場合があります。管理が行き届かないと、認証情報の漏えいや、意図しない操作に気づけないおそれがあります。
オープンソースツールでは、脆弱性が見つかっても提供元が修正を保証しません。安全に使い続けるには、自社で最新の状態に更新し、リスクに対応し続ける必要があります。
導入前に、認証情報の管理方法や権限の設定、ログの記録といった対策を自社で用意できるかを確認しておくと安心です。
属人化や野良ロボットが発生しやすい
無料RPAツールは個人のPCの中にロボットを作成するケースが多いです。そのため作成や運用が特定の担当者に集中し、属人化しやすい傾向があります。作った本人しかロボットの中身を把握しておらず、その人が異動や退職でいなくなると、修正もトラブル対応もできなくなるおそれがあります。
属人化しやすいのは、無料版では複数人で共有して管理する仕組みが弱く、作成の経緯や設定を組織で引き継ぎにくいためです。オープンソースの場合は、シナリオ作成にプログラミングやスクリプトの知識が必要なので扱える人がさらに限られます。
属人化を防ぐには、作成したロボットの内容や手順を記録に残し、複数人で共有できる状態にしておくことが大切です。導入前に、社内で運用を引き継げる体制を用意できるかも見込んでおくと安心です。
さらに個人が自分の作業を効率化させるために無許可で作る「野良ロボット」にも注意が必要です。野良ロボットの存在は把握しづらく、放置されることでセキュリティホールになります。あらかじめRPAロボット作成時のルールを決めておくことが重要です。
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