ルーティン作業を自動化できるRPAツール。業務の効率化やコスト削減に向けて、多くの企業で導入が進んでいます。中には「コストをかけずに実際に導入してみたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、無料で使えるおすすめのRPAツールを4製品紹介します。あわせて無料RPAツールの導入がおすすめのケースや注意点を徹底解説するので、ぜひツール選びの参考にしてください。
ずっと無料で使えるRPAツール4選
無料プランのあるRPAツールを4製品紹介します。
製品名 | 特徴 |
マクロマン | 何人で使っても無料で使えるRPAツール |
UiPath Studio Community Edition | ドラッグ・ドロップで作業を自動化 |
Microsoft Power Automate Microsoft | 製品の自動化に便利 |
Automation Anywhere Community Edition | 自動化の動作設定でミスなく運用 |
「マクロマン」何人で使っても無料で使えるRPAツール
- 何人で使っても、何台にダウンロードしても完全無料
- 導入前の相談も無料
- 国産のRPAツールであるため日本語対応している
「マクロマン」は何人でどの機能を使っても利用料がかかりません。RPAを運用していく中でわからないことがあれば、有償のサポートを利用することで解決できます。自社で完全にRPAを運用できる場合はコストがかからずおすすめです。
自社でRPAを使うことで業務効率化を図れるか知りたいといったような導入前の相談は無料で対応してくれます。自社の業務が自動化できるのか、どのように進めればいいかを導入前に明らかにできます。
多くのRPAツールは海外製で、日本語に対応していないものも少なくありません。その点、「マクロマン」は日本語でのインストール手順や操作方法がしっかりと記載されており、使いやすさが際立っています。
無料期間 | 制限なし |
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | オンプレミス型 |
「UiPath Studio Community Edition」ドラッグ・ドロップで作業を自動化
- 世界中で人気の「UiPath Automation Cloud」の無料版
- ドラッグ&ドロップだけで自動化の設定を完了できる
- 無料版には利用制限がある
「UiPath Studio Community Edition」は完全無料で利用できるRPAツールです。この製品の有料版である「UiPath Automation Cloud」は世界中で人気のRPAツールであり、日本でも大企業に多く導入されています。有料版も60日間の無料トライアルが用意されているので、気になる方は試せます。
また機能面でも優れており、ドラッグ&ドロップだけで完了する直観的な操作性が魅力です。普段ITツールの扱いに慣れていない人でも使いやすいでしょう。
小規模のビジネスでの利用は認められているものの、基本的に営利目的での利用は制限されています。そのため、組織での利用を考えている場合には有料版を検討しましょう。
無料期間 | 制限なし |
無料版の機能制限 | 個人向けの機能に限定される |
提供形態 | オンプレミス型 |
「Microsoft Power Automate」Microsoft製品の自動化に便利
- Word・Excel・PowerPoint上での業務自動化に強い
- Teamsでのワークフローの自動化が可能
- Windows10/11を利用している人であれば無料
「Microsoft Power Automate」はMicrosoft社が提供するWord・Excel・PowerPoint上での業務自動化に強いRPAツールです。例えばExcelのデータをアプリへ自動送信したり、データベースから特定の情報のみをExcelに抽出したりすることができます。
Microsoft Teamsとの連携により、コミュニケーションツール上でもワークフローを自動化できます。たとえば、会議の予定が登録されたときに自動通知を設定したり、特定のチャンネルで重要なメッセージが投稿された際に自動で反応するトリガーを作成することが可能です。
Windows10/11を利用している人であれば、無料で利用できます。
無料期間 | 制限なし |
無料版の機能制限 |
|
提供形態 | オンプレミス型 |
「Automation Anywhere Community Edition」自動化の動作設定でミスなく運用
- 世界でもトップレベルに人気の「Automation Anywhere」の無料版
- 自動化の設定や動作検証ができるなど、機能が充実
- 無料は個人か小規模事業者の利用に限定
「Automation Anywhere Community Edition」は世界でトップレベルのシェアを保有するRPAツールの無料版です。有料版とほぼ同程度の機能を利用できるので、完全無料での運用にも適しています。
活用例として社内システム・自動化の動作検証などに利用できます。業務効率化に向けた自動化の設定もできるので、用途も幅広いです。Excel操作に加えてGoogleスプレッドシートでの作業も連携できるようになり、年々拡張性が向上しています。
ただし無料版は「個人」か「小規模事業者」に利用が限定されています。また、組織内で利用できるのは5台までである点にも注意しましょう。
無料期間 | 制限なし |
無料版の機能制限 | 一部機能制限あり(スケジュール実行など) |
提供形態 | クラウド型 |
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無料のRPAツール導入がおすすめのケース
一般的にはRPAツールは費用がかかりますが、無料のRPAツールを利用した方が良いケースもあります。小規模な自動化を目的としている場合や必要な知識をすでにもっているためサポートが不要な場合、RPAツールの効果を試したい場合の3点を解説していきます。
小規模な自動化が導入の目的の場合
小規模な業務自動化を目的としている場合、無料のRPAツールの導入は非常に有効です。日々のデータ入力、ファイル整理、レポートの自動生成といった簡単な作業をRPAに任せることで、手動で行う時間と労力を大幅に削減できます。
小規模な自動化が求められる環境では、作業のボリュームもそれほど大きくないため、高額なRPAツールを使用する必要がありません。無料版でも簡単なタスクの自動化には十分対応できる機能を持つため、コストをかけずに導入できる点が大きなメリットです。
テクニカルサポートが不要な場合
テクニカルサポートが不要な場合においては、無料のRPAツールの導入が非常に適しています。RPAツールの設定やトラブルシューティングを自力でおこなえる場合、サポート体制の有無に関わらず業務をスムーズに進めることができ、無料ツールで十分に運用が可能です。
無料のRPAツールは、有料版と比べるとサポートが限定的またはまったくないことが一般的です。しかし、ツールの操作や設定を自身で解決できれば、その点が導入の障壁にはなりません。
RPAツールが自社にとって有用か確認したい場合
RPAツールが自社にとって有用か確認したい場合も、無料のRPAツール導入が非常に有効です。
多くの企業では、RPAツールの導入を検討する際、まずそのツールが自社の業務効率化にどれほど貢献できるかを見極める必要があります。しかし、いきなり高額な有料版を導入するのはリスクが伴います。そこで、無料版のRPAツールを使用して、自社に適した機能やメリットをテストすることが賢明です。
無料でRPAツールを使う際の注意点
無料のRPAツールを導入することによって、費用を抑えられ、導入のハードルが低い面はあるものの注意しなければならない点も存在します。導入前にどのような注意点があるかを確認しましょう。
機能制限が多く、複雑なプロセスの自動化には向かない
無料のRPAツールは、基本的な機能を提供する一方で、多くの場合、機能に制限がかけられています。
そのため、簡単な作業の自動化には適していても、複雑なプロセスや多段階の業務フローを自動化する際には不十分であることが多いです。たとえば、データの複数処理やカスタマイズされたワークフローの設定が必要な業務では、無料版では対応できず、限界を感じることがあります。
サポート体制が不十分である
無料のRPAツールでは、サポート体制が不十分であることが多いです。
無料版の場合、基本的にメールサポートやチャットサポートが提供されておらず、トラブルが発生した際には自己解決が求められることがあります。多くの無料ツールは、ユーザーコミュニティやフォーラムでの情報共有に頼ることが多く、公式サポートが存在しない場合もあります。
有料のRPAツールに切り替えるべきタイミング
無料でRPAツールを始めた場合にも、有料のRPAツールに切り替えるべきタイミングがあります。たとえば、多様な業務プロセスを自動化したい場合や、セキュリティやサポート体制が必要だと感じた場合には有料のRPAツールに切り替えることをおすすめします。
自社業務でRPAを本格導入したいとき
無料のRPAツールは、簡単な自動化作業や試験的な導入に便利ですが、企業全体の業務プロセスを本格的にRPA化する際には有料ツールに切り替えることが望ましいです。本格導入を検討する背景には、より複雑で多様な業務プロセスの自動化ニーズや、データ量の増加、安定した運用が求められることが挙げられます。
たとえば、複数の業務フローが複雑に絡み合っている場合、無料ツールの制約により、対応しきれない業務が増える可能性があります。その場合は、より高度なカスタマイズや柔軟な統合が可能な有料ツールに切り替えた方がよいでしょう。
セキュリティやサポート体制が必要になったとき
業務の一部にRPAを取り入れ、データの自動処理やタスク管理を進める中で、扱うデータが増えたり、より機密性の高い情報を扱ったりする場面が出てくるでしょう。自社業務で本格的にRPAを導入したい場合には、セキュリティ対策やサポート体制が整った有料のRPAツールへの切り替えを検討すべきです。
有料のRPAツールはデータ暗号化やアクセス制御機能以外にも、トラブルが発生時に迅速に対応できるサポート体制も整っています。セキュリティと安定したサポートが求められる場面では、有料ツールへの移行が企業の安全性と業務効率の向上に貢献するでしょう。
フリーソフトで満足できない場合は有料版RPAツールの検討を
定型業務を自動化し、業務の効率化と生産性の向上を図れるRPAツール。近年ではさまざまな製品が普及していて、無料のツールでも充分に活用できます。
しかし、複雑な業務フローや高度なカスタマイズが必要になると、フリーソフトでは対応しきれないこともあります。そんなときは、より多機能でサポート体制が整った有料版RPAツールの導入を検討する価値があります。有料版では、企業のニーズに応じた高度な機能や専用のサポートが提供され、長期的な運用や大規模な自動化プロジェクトにも対応可能です。
以下の記事では有料版のRPAツールを各製品の特徴や機能で比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
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