ルーティン作業を自動化できるRPAツール。業務の効率化やコスト削減に向けて、多くの企業で導入が進んでいます。中には「コストをかけずに実際に導入してみたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、無料で使えるおすすめのRPAツールを11製品紹介します。あわせて無料RPAツール選びのポイントやメリットを徹底解説するので、ぜひツール選びの参考にしてください。
見出し
無料トライアルのあるRPAツール7選
無料トライアルがあるRPAツールを7製品紹介します。
製品名 | 特徴 |
WinActor | Windowsで使えるアプリをなんでも自動化できる |
AUTORO | 実際の操作を記録させるだけで自動化が可能 |
RoboTANGO | 初心者でも使いやすいツール |
Robo-PatDX | 専任のサポートで安心して運用できる |
Automation 360 | 世界各国で使われている信頼性の高さが魅力 |
Blue Prism | 人工知能と機械学習で複雑な操作も自動化できる |
Kofax RPA | 金融機関への豊富な導入実績で安心 |
無料のRPAツール選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想のRPAツールが見つかります。 |
「WinActor」Windowsで使えるアプリをなんでも自動化できる
- 純国産ツールなので利用しやすい
- Windowsで操作可能なアプリであれば、どんな業務も自動化できる
- プログラミングの知識不要で、いつも通りの作業を行うだけで、自動的に設定が完了
30日間の無料トライアルを利用できる「WinActor」はNTTグループにより開発されている、純国産のRPAツールです。7,000社を超えるさまざまな業界・業種で導入されています。この製品の最大の特徴は、純国産であるという安心感です。ツールの利用で困った際も、NTTやパートナー企業がサポートしてくれます。
また利用できるアプリケーションに制限はなく、あらゆる業務を自動化できるのも大きな特徴。Windowsで操作可能なアプリであれば、連携可能です。
自動化の設定にプログラミングの知識は必要ありません。いつも通りの作業をするだけで、自動的に設定が完了するため、誰でも簡単に業務を自動化できます。
無料期間 | 30日間 |
料金プラン |
|
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | オンプレミス型 |
「AUTORO」実際の操作を記録させるだけで自動化が可能
- 画面上で実際の操作を記録させるだけで、指定した業務を自動化できる
- Google Chromeを開ければ利用できるので、OSの縛りを気にする必要なし
- Chrome拡張機能である「AUTORO Assistant」も搭載
14日間の無料トライアルがある「AUTORO」はWeb上で利用できるクラウド型のRPAツールです。画面上で実際の操作を記録させるだけで、指定した業務を簡単に自動化できます。多くの社員に使ってもらえるでしょう。
またGoogle Chromeを開ければ利用できるのも、この製品の大きな魅力。たとえば「Windowsでしか利用できない」など、OSに縛られることがなく非常に利用しやすいです。
Chrome拡張機能である「AUTORO Assistant」を使えば、無料でブラウザ・CSVファイル・スプレッドシートを使う業務を自動化できます。
無料期間 | 14日間 |
料金プラン | 要問合せ |
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | クラウド型 |
「RoboTANGO」初心者でも使いやすいツール
- 画面上の操作をそのまま録画して作業を自動化
- 無料トライアルでもサポートデスクが対応してくれる
- OSが「Windows 10 (32/64bit対応)」でないと利用できないので注意
「RoboTANGO」は初心者でも使いやすいと定評があるRPAツールです。21日間無料で利用でき、いつもの操作手順を録画するだけで、作業を自動化してくれます。
無料トライアル期間にわからないことがあっても、サポートデスクが対応してくれるため、十分にツールの効果を体感できるでしょう。
注意点として、この製品はOSが「Windows 10 (32/64bit対応)」でないと利用できません。利用を検討する前に、自社で利用しているOSが該当のものか確認してください。
無料期間 | 21日間 |
料金プラン |
|
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | オンプレミス型 |
「Robo-PatDX」専任のサポートで安心して運用できる
- 専任の支援スタッフや説明会の開催など、充実したサポートを無料で受けられる
- 1つのライセンスを複数のPCで使えるので、コスパが優れている
- あらゆるアプリケーションを自動化できる
「Robo-PatDX」は無料で充実したサポートを受けられるRPAツールです。専任の担当者とカスタマーサクセスチームがついてくれるだけでなく、従業員レベルでの説明会なども開いてくれます。RPAツールの利用に不安を感じる企業におすすめです。
1つのライセンスを複数のPC端末で共有できます。離れた拠点や部署間でも使えるので、コスト削減につながるでしょう。1つ仕組みを作ってしまえば、他拠点でも同じ作業を自動化できるでしょう。
また嬉しい点として、社内の基幹システムなども自動化することが可能です。アプリケーションを問わず利用できるので、自社で多数システムを導入している場合でも利用できます。
無料期間 | 30日間 |
料金プラン | 要問合せ |
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | オンプレミス |
「Automation 360」世界各国で使われている信頼性の高さが魅力
- 自動化すべき作業をAIが見極めてくれる
- メールの分類・抽出など、文書を自動で処理できる
- 無料で受けられるeラーニングコンテンツも提供
「Automation 360」は世界中のさまざまな業界・業種で導入されている、代表的なRPAツールです。この製品の大きな特徴は、自動化すべき業務を特定できる「Discovery Bot」。AIを活用することで、自動化による効果が大きい業務を見極められます。社内業務が複雑で、自動化すべき範囲がわからない場合などに役立つでしょう。
ほかにもAIを活用した「IQ Bot」を利用すれば、文書も自動で処理できます。ビジネス文書や電子メールなどについて効率よく分類・抽出できるので、わざわざ書類やメールを探す手間を省けるでしょう。
またeラーニングコンテンツ「Automation Anywhere University」が提供されています。日本語で提供されている教材も多く、無料の動画コンテンツで学習が可能です。
無料期間 | 要問合せ |
料金プラン | 要問合せ |
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | オンプレミス型 |
「Blue Prism」人工知能と機械学習で複雑な操作も自動化できる
- AI(人工知能)とML(機械学習)を活かして、複雑な業務まで自動化できる
- 自動化の設定に使ったパーツを再利用できる
- プロコード設定にも対応で、エンジニアがいる企業におすすめ
「Blue Prism」はAIとMLを活用して作業を自動化します。2つを利用することで、膨大な業務量を自律的に管理して、重要な意思決定までも自動化できる点がメリットです。自動化の対象を拡張できるので、全社的な改革を実現できるでしょう。
自動化の設定のために作成したパーツを再利用可能。パーツを作成する手間はかかりますが、一度作成すれば他の部署でも利用できるので、効率的に自動化を進められるでしょう。またドラッグ&ドロップで直感的に作成できるのも、うれしいポイントです。
この製品はノーコードだけでなく、エンジニアが使うプロコードでの設定にも対応。それなりの知識や技術は必要ですが、応用を利かせた大規模な開発が可能です。社内にエンジニアがいる企業では、本格的なツールとして活躍するでしょう。
無料期間 | 30日間 |
料金プラン | 要問合せ |
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | オンプレミス型 |
「Kofax RPA」金融機関への豊富な導入実績で安心
- 操作性と処理能力が高く、金融機関に豊富な導入実績
- AIにより業務を自動化と文字の読み取りが可能
- ノーコードでの設定だけでなく、プログラミングでも自動化の設定ができる
「Kofax RPA」はアメリカ発のRPAツールで、操作性と処理能力の高さが評価されており、金融機関での導入実績が豊富です。
またAIにより、ほとんどの作業を自動化できるうえに、OCR機能を利用して文字を読み取ることも可能です。業務自動化について、更なる効率向上やコスト削減を実現できるでしょう。
またローコードとノーコードを組み合わせた開発ができ、複雑な業務でも自動化に対応しています。
無料期間 | 90日間 |
料金プラン | 要問合せ |
無料版の機能制限 | 要問合せ |
提供形態 | オンプレミス |
無料プランのあるRPAツール4選
無料プランのあるRPAツールを4製品紹介します。
製品名 | 特徴 |
UiPath Studio Community Edition | ドラッグ・ドロップで作業を自動化 |
Microsoft Power Automate | Microsoft製品の自動化に便利 |
マクロマン | 何人で使っても無料のプランあり |
Automation Anywhere Community Edition | 自動化の動作設定でミスなく運用 |
「UiPath Studio Community Edition」ドラッグ・ドロップで作業を自動化
- 世界中で人気の「UiPath Automation Cloud」の無料版
- ドラッグ&ドロップだけで自動化の設定を完了できる
- 有料版も試せる
「UiPath Studio Community Edition」は完全無料で利用できるRPAツールです。この製品の有料版である「UiPath Automation Cloud」は世界中で人気のRPAツールであり、日本でも大企業に多く導入されています。
また機能面でも優れており、ドラッグ&ドロップだけで完了する直観的な操作性が魅力です。普段ITツールの扱いに慣れていない人でも使いやすいでしょう。
有料版の「UiPath Automation Cloud」も無料トライアルを60日間用意。気になる方は試せます。
無料期間 | 制限なし |
料金プラン |
|
無料版の機能制限 | 個人向けの機能に限定される |
提供形態 | オンプレミス型 |
※1 公式サイトの料金表はドル表記。420ドル/月〜(2023年10月現在)
「Microsoft Power Automate」Microsoft製品の自動化に便利
- Word・Excel・PowerPoint上での業務自動化に強い
- Teamsでのワークフローの自動化が可能
- Windows10/11を利用している人であれば無料
「Microsoft Power Automate」はMicrosoft社が提供するWord・Excel・PowerPoint上での業務自動化に強いRPAツールです。例えばExcelのデータをアプリへ自動送信したり、データベースから特定の情報のみをExcelに抽出したりすることができます。
またTeamsでのワークフロー管理の自動化にも対応。モバイルで場所を問わず使用できるなど、利便性も高いです。
Windows10/11を利用している人であれば、無料で利用できます。
無料期間 | 制限なし |
料金プラン |
|
無料版の機能制限 |
|
提供形態 | オンプレミス型 |
「マクロマン」何人で使っても無料のプランあり
- 何人で使っても、何台にダウンロードしても完全無料
- 導入前の相談も無料
- メールの送受信自動化が可能
「マクロマン」は何人でどれだけ使っても利用料がかかりません。RPAを運用していく中でわからないことがあれば、有償のサポートを利用することで解決できます。自社で完全にRPAを運用できる場合はコストがかからずおすすめです。
自社でRPAを使うことで業務効率化を図れるか知りたいといったような導入前の相談は無料で対応してくれます。
RPAではデータ入力や集積、分析、照合が可能です。またメールの送受信も行ってくれるため、大量のメールを扱う企業にも向いているでしょう。
無料期間 | 制限なし |
料金プラン |
|
無料版の機能制限 | 制限なし |
提供形態 | オンプレミス型 |
「Automation Anywhere Community Edition」自動化の動作設定でミスなく運用
- 世界でもトップレベルに人気の「Automation Anywhere」の無料版
- 自動化の設定や動作検証ができるなど、機能が充実
- 無料は個人か小規模事業者の利用に限定
「Automation Anywhere Community Edition」は世界でトップレベルのシェアを保有するRPAツールの無料版です。有料版とほぼ同程度の機能を利用できるので、完全無料での運用にも適しています。
活用例として社内システム・自動化の動作検証などに利用できます。業務効率化に向けた自動化の設定もできるので、用途も幅広いです。
ただし無料版は「個人」か「小規模事業者」に利用が限定されているので、注意しましょう。
無料期間 | 制限なし |
料金プラン | 0円/月 |
無料版の機能制限 | 一部機能制限あり(スケジュール実行など) |
提供形態 | クラウド型 |
無料RPAツールの選び方
無料のRPAツール導入を導入する際は「無料プランと有料プランで使える機能の違い」や「トライアル期間の長さ」「サポート体制の充実度」に注目しましょう。
無料プランで使いたい機能を使えるか
無料RPAツールには自動化できる範囲や機能に制限が設けられている場合があります。有料プランに切り替えたときにギャップが生じないよう、無料トライアルと有料プランの機能差が少ない製品を選びましょう。
シンプルな業務の自動化であれば問題ありませんが、複数の媒体からデータを抽出するなど、複雑な手順を踏む場合には相応な機能が必要です。
必要な機能がそろっていないと、せっかくRPAツールを導入しても業務効率があまり変わらないといった事態も起こり得ます。自社で使いたい機能は何かをピックアップしたうえでツール選びを行いましょう。
トライアル期間の長さは十分か
無料RPAツールを選ぶ際は、無料で使える期間を確認しましょう。十分に時間をかけて吟味をすると、本格導入後の運用がスムーズになり、RPAの効果を実感できます。
実際の使い心地を試しながら「この機能の組み合わせで導入したい」「サポートを追加しよう」など、自社にあったプランを見つけていくのがおすすめです。
サポート体制は充実しているか
無料で使えるRPAツールは有料版に比べ、サポートが不足している場合もあります。トラブル対応や操作方法が不安な方は、サポート体制の充実度をしっかり確認することが大事です。
無料のRPAツールの中には、サポートだけ有償で対応するといった製品もあります。無料のトライアル期間中にさまざまな機能を触ってみて、サポートが必要かどうか決めておきましょう。
無料でRPAツールを使うメリット
導入のハードルが低い
無料で使えるRPAツールの最大のメリットは、導入ハードルの低さです。
有料のRPAツールはどれも年間数十万~数百万とかなりのコストがかかるので、万が一うまくいかなかった場合を考えるとなかなか導入に踏み切れないと思います。その点無料のRPAツールならコストの心配がないので気軽に使い始められ、RPAツールについての理解を深められます。
無料のRPAツールは、会社の規模的にコスト面が不安な方、今までRPAツールを使ったことがない方、本格導入すべきかきちんと検討したい方にぴったりです。
自社に合っているかをじっくり確かめられる
無料で導入できることで、納得できるまで自社に合っているかどうかを試すことができます。
デモ画像や文章の説明だけでは使用感、機能がどこまで使えるか、他製品との連携の感覚など、いまいちつかみきれない部分が多いです。無料で使えるRPAツールを使うことで、自社に合っている製品かどうかをじっくり確かめられます。
無料RPAツールを活用して業務効率化への第一歩を
定型業務を自動化し、業務の効率化と生産性の向上を図れるRPAツール。近年ではさまざまな製品が普及していて、有料製品に限らず無料のツールでも充分に活用できます。
まずは無料で使える製品から少しずつはじめていくのが、RPAツールを正しく導入することにつながるでしょう。ぜひこの機会にRPAツールを導入して、生産性を向上させてみてはいかがでしょうか。
また以下の記事では有料版のRPAツールを各製品の特徴や機能で比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
ぴったりのRPAツール選びはミツモアで
RPAツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのソフトを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりのRPAツールが見つかります。
ぴったりのRPAツールを最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を質問に沿って選択するだけで、最適なRPAツールを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品!比較・検討で最適なソフトが見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬソフトとの出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりのRPAツールがすぐに見つかります。