一度導入したMDMを他のサービスに乗り換える際には、いくつか注意点があります。MDMの乗り換え方法や失敗しないためのポイントを詳しく解説します。
MDM(モバイル端末管理)の乗り換えは慎重に
MDM(Mobile Device Management)とはタブレットやスマホなどの携帯端末を一元管理できるシステムです。業務のリモート化が進み、モバイル端末の運用が進む中、黎明期に導入したMDMからの乗り換えを考えている企業は多いかもしれません。
MDMの乗り換えについて詳しく説明します。
導入予定の製品サポートを受けながら乗り換えは可能
MDMの乗り換えはシステムを提供している製品側のサポートを受けながら進めるのがおすすめです。MDMを他のシステムに移行するには、端末の初期化やさまざまな設定作業が必要なため、社内の情報担当者だけで行うと大きな負担になります。
管理するモバイル端末のOSや現在の運用内容によっても切り替え方法が異なるため、MDMを提供している製品や、移行に詳しいプロのサポートが必要です。
MDMの乗り換えを検討する主な理由
運用中のMDMの乗り換えを検討するきっかけはさまざまです。よくある理由として次の三つのケースが挙げられます。
- サポート内容に不満がある
- 保守の期限が切れる
- バージョンアップされなくなった
MDMは2010年頃から導入が始まったツールですが、初期に提供されていたサービスは、現在と比べると品質やサポート面が十分でないものが多いのです。
そのため10年以上を過ぎた今、サポート内容に不満を感じたユーザーが、新しいMDMへの移行を検討し始めているのかもしれません。
移行手続きの難しさからなかなか踏み切れずにいたものの、保守期限が切れたりシステムがバージョンアップされなくなったりするタイミングで、他社への乗り換えを決める企業も多いようです。
乗り換えは機種変更のタイミングが一般的
MDMをスムーズに乗り換えるのは、モバイル端末を機種変更するタイミングに合わせるのがおすすめです。
MDMを移行する際にはスマホやタブレットを初期化する必要があります。機種変更のタイミングで乗り換えれば、デバイスの管理を続けながら、MDMと端末の入れ替えを一度で済ませることが可能です。
もし全ての端末を一斉に変更できない場合でも、機種変更の移行期間を設けることで、MDMの乗り換えをスムーズに行えるでしょう。
MDM選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。従業員数などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想のMDMが見つかります。 |
MDM(モバイル端末管理)の乗り換え方法
MDMの乗り換えをスムーズに行うためには、具体的にどうすればよいのでしょうか。移行の手順や乗り換えに最適なMDMの選び方を解説します。
データの保存、デバイス交換など計画的に行う
MDMの乗り換えを決めたら、端末の利用に支障を出さず移行できるよう、十分配慮しながら進めることが必要です。そのため新MDMの選定・契約から登録までのスケジュールをしっかり立てることが、重要なポイントといえます。
MDMの乗り換えは一般的に、以下のような手順で進められます。
- 新MDMを選定し契約する
- 既存MDMでの運用状況を確認し、新MDMでの設定内容を検討する
- 端末内のデータを保存し初期化する
- 旧MDMからデバイス登録を削除し、新MDMを導入する
乗り換えやすいMDMはあるのか?
MDM運用のサーバーにはオンプレミス型とクラウド型の2種類があります。導入コストやファームウェアのアップデートといった問題を考えると、低コストでアップデートの手間もかからないクラウド型のMDMがおすすめです。
ADE(Automated Device Enrollment)やゼロタッチ登録などを活用すると、デバイスの設定をクラウド上で一括して行えるため、多数の端末への展開も効率的に行えるでしょう。
MDM(モバイル端末管理)の乗り換えで失敗しないために
MDMの乗り換えで失敗しないためには、自社のニーズに合ったMDMツールを選ぶことが重要です。また端末の導入形態によっても適切な管理方法は異なります。MDMの選定ポイントと業務用端末にBYODを導入している場合の運用方法を説明します。
注意すべき選定ポイント
MDMを選ぶ際にチェックしておきたいポイントをまとめると、以下の通りです。
- 自社の管理体制に合わせて提供形態を選ぶ
- 社内で使用するデバイスには対応しているか
- 必要な機能は備わっているか
- 費用対効果を考慮に入れて自社の規模に合った製品を選ぶ
- サポートは充実しているか
MDMにはさまざまな種類がありますが、サポート内容や使いやすさは実際に利用してみないと分からないものです。無料トライアルを提供している製品も多いので、決定する前に一度試してみることをおすすめします。
BYODを活用する場合
BYOD(Bring Your Own Device)を導入している場合、MDMで端末を管理するとプライバシーやセキュリティ面のさまざまな問題が懸念されます。
BYODを活用している場合は、MAM(Mobile Application Management)を導入して業務用のアプリのみを管理するのがおすすめです。
このように単に新しいMDMへの乗り換えだけを考えるのではなく、自社のニーズに合ったツールやシステムは何かというところから、再検討してみる必要もあるでしょう。
適切なMDM(モバイル端末管理)に変えて業務効率を高めよう
モバイル端末が業務に欠かせないツールの一つとなった昨今、企業にとって個々のデバイスを管理するMDMの導入は不可欠です。
しかしデバイスの管理方法や運用が自社のニーズに合っていないと、セキュリティに不安が残るだけでなく業務の効率化にもつながりません。
現在導入しているMDMが自社のニーズを満たしていない場合は、他のサービスへの乗り換えも含め、管理方法そのものを再検討してみるのがおすすめです。
ぴったりのMDM(モバイル端末管理)選びはミツモアで
MDM(モバイル端末管理)は製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりのMDM(モバイル端末管理)が見つかります。
ぴったりのMDM(モバイル端末管理)を最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適なMDM(モバイル端末管理)を最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品!比較・検討で最適なMDM(モバイル端末管理)が見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬ製品との出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりのMDM(モバイル端末管理)がすぐに見つかります。