MDM(モバイル端末管理)とは、企業や組織がスマートフォンなどのモバイルデバイスを一元管理するためのシステムです。
近年はリモートワーク等も一般的になったので、紛失や盗難・ウイルス感染などのリスクが高まっています。MDMを導入することで、業務端末のセキュリティ対策と運用効率を向上できます。
中小企業がMDMを選ぶときは、大企業が選ぶときとは異なる観点をチェックする必要があります。中小企業向けのMDMも5製品紹介しているので、特徴や機能、選ぶポイントなどをチェックしてみましょう。
MDM(モバイル端末管理)が中小企業に必要な理由
多くの中小企業では、専任の情報システム部門が存在しない「ゼロ情シス」と呼ばれる体制で運営されていることが多いです。IT管理は他業務との兼任であることが少なくなく、社内で統一した管理が難しい点が大きなセキュリティ上のリスクとなっています。
MDM(モバイル端末管理)を導入することによって、社内で統一されたセキュリティ基準を適用できるようになり、情報漏洩やウイルス感染・不正アクセスのリスクを減少させます。
また、「ゼロ情シス」の状況であっても効率的に端末管理ができるようになり、担当者の業務負担を軽くできます。
中小企業にこそMDM(モバイル端末管理)が必要な理由
- 社内で統一されたセキュリティ基準を適用できる
- 効率的に端末管理ができ担当者の負担を減らす
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MDM(モバイル端末管理)のメリット
MDM(モバイル端末管理)を導入することには以下4つのメリットがあります。
- 情報漏洩防止・ウイルス感染対策などセキュリティの強化
- キッティングやアプリ配布の自動化などIT管理の効率化
- 法規制対応や私的利用防止などガバナンスとコンプライアンスの遵守強化
- 正確な棚卸しや状況把握によるIT資産の可視化
MDMを導入することで、セキュリティを強化し、IT管理の効率化を期待できます。
特に大きなメリットはセキュリティ強化です。近年は生成AIが劇的に進歩し、様々な攻撃手法で企業が攻撃されています。中小企業は大企業に比べるとセキュリティの基準が低いことが多く、中小企業をターゲットにしている犯罪集団も存在します。
サイバー攻撃を受けた際は、従業員の判断ミスによりウイルスに感染するケースが多いため、端末を一元管理し不審な動きをすぐに察知できるようにしましょう。
他にもセキュリティアップデートを一括で適用することにより、最新の攻撃にも対応しやすくなります。
MDM(モバイル端末管理)導入時の注意点
MDM(モバイル端末管理)を導入する際に知っておきたい注意点は、以下の3つです。
- ライセンス料や管理の手間など導入・運用にコストがかかる
- 過剰な機能制限により業務効率低下のリスクがある
- 位置情報や利用ログの取得により従業員のプライバシーが侵される懸念がある
特に気をつけたいのは、過剰な機能制限による業務効率の低下です。従業員の私的利用を防止しようとするあまり、業務上アクセスするであろうサイトにすらアクセスできず、業務効率が大幅に低下するリスクがあります。
基本的には、アダルトサイトなど明確に業務に関係ないといえるサイトのみをブラックリスト方式で禁止し、それ以外の一般的なサイトに関してはアクセス制限を適用しないことをおすすめします。
中小企業向けMDM(モバイル端末管理)比較表
中小企業におすすめのモバイル端末管理の特徴は、月額料金が安く最小契約数が少ないものです。最小契約数が少なければ、必要な数だけ契約をするので無駄なコストをかけずに端末管理が可能になります。
| 製品名 | 初期費用 | 月額利用料 | 最小契約数 |
|---|---|---|---|
| ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント | 0円 | 100円~ /台 | 1ID |
| SPPM ForCus | 0円 | 300円 /ID | 1台 |
| たよれーるデバイスマネジメントサービス | 0円 | 360円~ /端末 | 1端末 |
| BizMobile Go! Direct | 0円 | 300円 /台 | 10台 |
| FiT SDM(旧VECTANT SDM) | 50,000円 | 300円~ /台 | 1台 |
中小企業におすすめのMDM(モバイル端末管理)5選
中小企業におすすめのMDM(モバイル端末管理)は以下の5つです。
「ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント」スマホ・PCから4Gケータイまで多様なデバイスを一元管理
ビジネス・コンシェル デバイスマネジメントは、通信大手のソフトバンク株式会社が開発・提供するMDMサービスです。
大きな特徴は、4Gケータイ(フィーチャーフォン)を含めた多様なデバイスを一元管理できる点です。現在もフィーチャーフォンを支給している事業者にとっては、第一の選択肢になるといえます。
他にも利用方法に関する問い合わせや緊急時対応については、24時間365日体制のヘルプデスクが提供されています。はじめてMDMを導入する中小企業におすすめです。
| 初期費用 | 0円 |
| 利用料金 |
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| 最低契約数 | 1台 |
| 最低契約期間 | 1ヶ月 |
| 対応デバイス | 4Gケータイ,iOS,Android,Windows,Mac |
「SPPM ForCus」デバイスを特定アプリのみ使えるように固定するKIOSKモードあり
SPPM ForCusは、株式会社AXSEEDが提供するMDMサービスです。
Android端末に特化したMDMサービスで、飲食店における注文システムなど、特定の単一アプリまたは許可をした複数アプリのみを使えるように固定する、KIOSKモードが中核機能です。汎用的なタブレットをPOSレジや受付端末などの業務専用端末として活用する際に最適なソリューションです。
| 初期費用 | 0円 |
| 利用料金 | 月額料金:300円 /ID |
| 最低契約数 | 1台 |
| 最低契約期間 | 1ヶ月 |
| 対応デバイス | Android |
「たよれーるデバイスマネジメントサービス」24時間365日緊急時の遠隔端末操作が可能
たよれーるデバイスマネジメントサービスは、株式会社大塚商会が提供するMDMサービスです。
詳細なデバイス機能の制御やセキュアブラウザの標準提供など、セキュリティ対策が充実している点が特徴です。オプションサービスを契約すれば、大塚商会の専門家チームによる24時間365日体制の「安心」を購入できます。多少コストが高くなっても、安心安全な運用を望む企業におすすめです。
| 初期費用 | 0円 |
| 利用料金 |
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| 最低契約数 | 1端末 |
| 最低契約期間 | 半年 |
| 対応デバイス | iOS,Android,Windows |
「BizMobile Go! Direct」特許技術活用で動的なポリシー自動制御が可能
BizMobile Go! Directは、IoT-EX株式会社が提供するMDMサービスです。
最大の特徴は、特許技術を活用したジオフェンスによる地理的管理と勤務時間の設定による時間的管理を掛け合わせた、柔軟なセキュリティポリシー適用です。オフィスエリアを離れたり、勤務時間外になったりすると、業務用アプリを自動的に非表示にするなどの運用ができます。
| 初期費用 | 0円 |
| 利用料金 | 月額料金:300円 / 台 |
| 最低契約数 | 10台 |
| 最低契約期間 | なし |
| 対応デバイス | iOS,iPad OS,Android,Windows,macOS,tvOS |
「FiT SDM(旧VECTANT SDM)」アプリ管理・フィルタリング機能が標準搭載
FiT SDM(旧VECTANT SDM)は、株式会社アイ・エス・ビーが提供するクラウド型のMDMです。
最大の特徴はコスト効率の高さです。アプリ管理やフィルタリング機能が標準搭載されており、追加費用なしで利用できます。また、50年の開発実績を活かし、専門家による課題解決の支援や最適なソリューション提案が期待できます。
| 初期費用 | 50,000円 |
| 利用料金 |
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| 最低契約数 | 1台 |
| 最低契約期間 | 1ヶ月 |
| 対応デバイス | Android,iPhone,iPad,Windows,Mac |
中小企業におけるMDM(モバイル端末管理)を選ぶポイント
中小企業にマッチしたMDM(モバイル端末管理)を選ぶ時にチェックしたいポイントは2つです。
① 最低契約数が管理したい端末数とマッチしているか
中小企業でモバイル端末の管理をする際に陥りがちなミスが、最低利用端末数と管理したい端末数とマッチしていないことです。
まずは管理したい端末の数を明確にし、次に利用したいMDMサービスの最低契約数をチェックしましょう。最低契約数が1台からのサービスも多いので、まずは最低契約数の縛りがないサービスから検討することも重要です。
② 最低契約期間が短いか
MDMサービスでは1年単位の契約が一般的ですが、中小企業にとってはビジネス環境の変化や導入後のミスマッチがリスクとなります。長期間の契約を結んでしまうと、利用しなくなった場合でもコストが発生し続けます。
まずは月単位で契約できるサービスや、最低契約期間の縛りがない、あるいは短いサービスを選ぶことが重要です。
無料トライアル期間を設けているサービスも多いため、まずは試験的に導入し、自社の運用に合うか確認してから本格導入を検討しましょう。
MDM(モバイル端末管理)を利用して徹底的にリスク防止を!

MDMは多くの端末を一括管理・制御できるシステムとして有名であり、主に大企業で導入されています。
しかし最近は、中小企業でもMDMの導入が必要です。たとえば取引先に大企業や国の機関が含まれるケースがあります。こういった場合に端末を紛失してしまうと、信用に大きく関わるうえ、損害賠償などを求められるかもしれません。
そのためMDMで、モバイル端末をしっかり管理することが必要です。特にスマートフォンやタブレット端末は紛失しやすく、盗難のリスクもあります。
自社に最適なMDMを導入して、機密情報の保護・信頼の獲得を実現しましょう。
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