セキュリティ対策やアプリケーション管理、デバイス設定の制御など、MDMの主な機能は多岐にわたります。
本記事では、MDMの基本や機能について解説するとともに、導入の際の課題や留意点についても触れます。
モバイルデバイスの活用が進む中、MDMの重要性はますます高まり、企業のモバイル戦略を支えるうえで欠かせない要素となっているMDMについて、詳しく見ていきましょう。
MDM(モバイル端末管理)とは
MDM(Mobile Device Management)とは、「モバイル端末管理」とも訳される通り、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を一元的に管理・運用することです。管理や運用を実施する際に使用するソフトウェアを指す場合もあります。
MDMの導入によって、セキュリティを強化することが可能です。また、モバイル端末を一元管理することによって、管理の手間を減らすこともできます。
近年では、個人の端末を業務で利用するBYODの普及が進んでいます。そのような場合でもMDMの導入により安全に使用することが可能です。
BYODについて詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。
MDM(モバイル端末管理)の最新動向
経済産業省の2021年METI内で「MDMやMAMを用いてモバイルデバイス内に組織のデータを保存しない設計とすること」との記述があり、MDMの活用を推進しています。
また2023年には教育の場でのデバイス普及にともない、教育現場向けのMDMも提供されはじめました。端末の使用場所によって、利用できるアプリや機能の制限を自動で切り替えられるので、学校でも家庭でも同じ端末を使い分けができ、安全に端末を使用できます。
今や官公庁や地方自治体、教育期間でも導入が進むほどMDMの導入は一般化しています。
MDMの主な機能
機能 | 概要 | 効果 |
端末設定の一元管理機能 |
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データの管理機能 |
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GPS機能 |
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Web利用などを制限する機能 |
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アプリやセキュリティポリシーの一括配布機能 |
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コンテンツ管理及び配布機能 |
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MDM(モバイル端末管理)導入のメリット
モバイル端末でデータ連携ができる
MDMを導入するとモバイル端末でのデータ連携がしやすくなるメリットがあります。スマホやタブレット内で保存・利用されているデータはすべて管理できるため、必要に応じて簡単に別端末と情報を共有できます。
別部署とのデータ連携もしやすくなり、連絡やデータのやりとりにおける手間が省けます。事業において各部署と連帯して動く必要があるのなら、大きなメリットとなるでしょう。
セキュリティの強化につながる
MDMの導入はモバイル端末全体のセキュリティ向上につながります。モバイル端末に対して同レベルのセキュリティ対策やシステムをインストールできるため、特定の端末だけがウィルスに感染し、それが全体に広がってしまうといった被害を防げるでしょう。
モバイル端末の利用状況を管理・把握でき、万が一所有者の使い方やシステムに問題がある場合には、すぐ管理者に通知されるように設定できます。
業務工程を削減できる
MDMを効率よく活用できれば、管理だけでなく業務全体の作業工程の削減につなげられます。また業務でのモバイル端末の標準装備によって、社外からシステムへのアクセスを簡易化したり、情報共有をリアルタイムでおこなえたりといったメリットを得られるでしょう。
MDMならデバイスを一括管理できるため、アップデートや更新をまとめておこなえるのも特徴です。いちいち個別にデバイスの状況をチェック・更新する必要がないため、モバイル管理における作業工程も削減できます。
コミュニケーションツールになる
MDMによるモバイル端末の管理体制は従業員に専用のコミュニケーションツールを提供することと同様です。モバイル端末に同一のミュニケーションアプリやシステムをインストールすれば、従業員間でスムーズに連絡が可能です。
テレワーク環境を構築する際にもMDMは役立ちます。必要なコミュニケーションツールをあらかじめ搭載したデバイスをすべての従業員に配布できるため、簡易的なテレワーク環境を整備できます。
不正な端末利用を防げる
MDMを使えば配布したモバイル端末のシャドーIT(管理者が許可していないアプリやシステムを勝手に使うこと)を防げます。仮に従業員が会社のスマホやタブレットを紛失したとしても、遠隔操作で不正利用される前にロックをかけられます。
MDMによって各端末の詳細を随時管理して従業員のプライベートな使用を監視し、防止できるため、セキュリティの向上が期待できます。
MDM(モバイル端末管理)導入の課題点
組織と個人のプライバシーのバランスが難しい
MDMがモバイル端末をモニタリングし、端末上のデータをリモートで管理できることから、個人のプライバシーに関する懸念が生じることがあります。
MDMが端末に厳格なセキュリティポリシーを強制する場合、従業員はこれに対して抵抗感を抱くことがあります。
個人のデバイスに対する制約が過度であると、生産性やモチベーションに影響を与える可能性があるでしょう。これらの課題を踏まえつつ、企業は慎重にMDMの導入を計画する必要があります。
従業員のプライバシーを尊重し、セキュリティと管理のバランスを取ることが求められます。また、法的規制への遵守や従業員とのコミュニケーションも重要です。
費用がかかる
MDMを導入・運用するためには費用が掛かります。価格体系については、製品によって異なりますが、端末の台数に応じて発生する月額制のものが多いです。
一台ずつ手作業で端末を管理するよりも、システムを導入したほうがはるかに効率的です。しかし、自社の求める機能が備わっていないと、導入しても使いこなすことができません。そのため、無料期間や安く提供しているMDMで試してみることをおすすめします。
安いMDM製品について詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。
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MDM(モバイル端末管理)を活用して楽にモバイル端末を管理しよう
従業員の利用するモバイル端末を一台ずつ管理するのには、莫大な時間と手間がかかります。また、気を付けていても紛失や盗難は起きてしまうこともあります。
大きな問題が起きる前に、事前に対策をすることが重要です。
大切な情報を守り、モバイル端末を効率的に管理するには、MDMを活用する事をおすすめします。
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