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MDMとは?主な機能や導入の課題も解説

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最終更新日: 2024年06月28日

セキュリティ対策やアプリケーション管理、デバイス設定の制御など、MDMの主な機能は多岐にわたります。

本記事では、MDMの基本や機能について解説するとともに、導入の際の課題や留意点についても触れます。

モバイルデバイスの活用が進む中、MDMの重要性はますます高まり、企業のモバイル戦略を支えるうえで欠かせない要素となっているMDMについて、詳しく見ていきましょう。

MDM(モバイル端末管理)とは

MDM(Mobile Device Management)とは、「モバイル端末管理」とも訳される通り、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末を一元的に管理・運用することです。管理や運用を実施する際に使用するソフトウェアを指す場合もあります。

MDMの導入によって、セキュリティを強化することが可能です。また、モバイル端末を一元管理することによって、管理の手間を減らすこともできます。

近年では、個人の端末を業務で利用するBYODの普及が進んでいます。そのような場合でもMDMの導入により安全に使用することが可能です。

BYODについて詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。

関連記事:BYODとは?導入メリットや課題など基本を解説|ミツモア

MDM(モバイル端末管理)の最新動向

経済産業省の2021年METI内で「MDMやMAMを用いてモバイルデバイス内に組織のデータを保存しない設計とすること」との記述があり、MDMの活用を推進しています。

また2023年には教育の場でのデバイス普及にともない、教育現場向けのMDMも提供されはじめました。端末の使用場所によって、利用できるアプリや機能の制限を自動で切り替えられるので、学校でも家庭でも同じ端末を使い分けができ、安全に端末を使用できます。

今や官公庁や地方自治体、教育期間でも導入が進むほどMDMの導入は一般化しています。

参照:デジタルプラットフォーム構築 事業報告書|経済産業省

MDMの主な機能

機能 概要 効果
端末設定の一元管理機能
  • 各端末の設定を一元管理する機能
  • 初期設定をあらかじめ変更する手間が省ける
  • 特手の機能に適応するシステムパッチを簡単に配布できる
  • OSのアップデートを一括で行うことができる
データの管理機能
  • モバイル端末に蓄積されているデータや利用状況を管理する機能
  • 端末を遠隔操作でロックする機能
  • 収集したデータの共有や編集、不正利用の発見や対処ができる
  • 社員が使うすべての端末を業務にのみ利用することができる
  • MDMのデータは暗号化できるため、外部からの進入時やサーバ攻撃時にもセキュリティ対策として機能
GPS機能
  • 位置情報をすべて把握する機能
  • 災害時の安全確認や、営業先への最適なルートをナビゲートする機能
  • 仮に端末を紛失したとしても、位置情報を特定し、回収できる
Web利用などを制限する機能
  • モバイル端末でのWeb利用やWi-Fi接続、外部アクセスなどを制限する機能
  • 業務に関係のないシーンでのWeb接続を制限できるため、非効率的な作業や仕事の停滞を防ぐことができる
  • 安全性の低いWi-Fiへのアクセスによる情報漏洩のリスクを防ぐことができる
アプリやセキュリティポリシーの一括配布機能
  • 業務に必要なアプリやセキュリティポリシーを一括で配布する機能
  • すべてのモバイル端末を同条件に揃えられるため、業務の可否が左右されない
  • 特定の端末だけがサイバー攻撃の脅威にさらされることも少ない
コンテンツ管理及び配布機能
  • コンテンツの管理・配布機能
  • 自社のシステムやWebコンテンツへの編集権限を自由に付与する機能
  • 業務に必要なファイルの一括配布が可能となるため、簡単に情報共有が可能になる
  • 業務内容や納期に合わせて参加する従業員の人数を調整できる

ソフトウェア比較のイメージイラスト

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MDM(モバイル端末管理)導入のメリット

モバイル端末でデータ連携ができる

MDMを導入するとモバイル端末でのデータ連携がしやすくなるメリットがあります。スマホやタブレット内で保存・利用されているデータはすべて管理できるため、必要に応じて簡単に別端末と情報を共有できます。

別部署とのデータ連携もしやすくなり、連絡やデータのやりとりにおける手間が省けます。事業において各部署と連帯して動く必要があるのなら、大きなメリットとなるでしょう。

セキュリティの強化につながる

MDMの導入はモバイル端末全体のセキュリティ向上につながります。モバイル端末に対して同レベルのセキュリティ対策やシステムをインストールできるため、特定の端末だけがウィルスに感染し、それが全体に広がってしまうといった被害を防げるでしょう。

モバイル端末の利用状況を管理・把握でき、万が一所有者の使い方やシステムに問題がある場合には、すぐ管理者に通知されるように設定できます。

業務工程を削減できる

MDMを効率よく活用できれば、管理だけでなく業務全体の作業工程の削減につなげられます。また業務でのモバイル端末の標準装備によって、社外からシステムへのアクセスを簡易化したり、情報共有をリアルタイムでおこなえたりといったメリットを得られるでしょう。

MDMならデバイスを一括管理できるため、アップデートや更新をまとめておこなえるのも特徴です。いちいち個別にデバイスの状況をチェック・更新する必要がないため、モバイル管理における作業工程も削減できます。

コミュニケーションツールになる

MDMによるモバイル端末の管理体制は従業員に専用のコミュニケーションツールを提供することと同様です。モバイル端末に同一のミュニケーションアプリやシステムをインストールすれば、従業員間でスムーズに連絡が可能です。

テレワーク環境を構築する際にもMDMは役立ちます。必要なコミュニケーションツールをあらかじめ搭載したデバイスをすべての従業員に配布できるため、簡易的なテレワーク環境を整備できます。

不正な端末利用を防げる

MDMを使えば配布したモバイル端末のシャドーIT(管理者が許可していないアプリやシステムを勝手に使うこと)を防げます。仮に従業員が会社のスマホやタブレットを紛失したとしても、遠隔操作で不正利用される前にロックをかけられます。

MDMによって各端末の詳細を随時管理して従業員のプライベートな使用を監視し、防止できるため、セキュリティの向上が期待できます。

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MDM(モバイル端末管理)導入の課題点

web 給与明細 退職後

組織と個人のプライバシーのバランスが難しい

MDMがモバイル端末をモニタリングし、端末上のデータをリモートで管理できることから、個人のプライバシーに関する懸念が生じることがあります。

MDMが端末に厳格なセキュリティポリシーを強制する場合、従業員はこれに対して抵抗感を抱くことがあります。

個人のデバイスに対する制約が過度であると、生産性やモチベーションに影響を与える可能性があるでしょう。これらの課題を踏まえつつ、企業は慎重にMDMの導入を計画する必要があります。

従業員のプライバシーを尊重し、セキュリティと管理のバランスを取ることが求められます。また、法的規制への遵守や従業員とのコミュニケーションも重要です。

費用がかかる

MDMを導入・運用するためには費用が掛かります。価格体系については、製品によって異なりますが、端末の台数に応じて発生する月額制のものが多いです。

一台ずつ手作業で端末を管理するよりも、システムを導入したほうがはるかに効率的です。しかし、自社の求める機能が備わっていないと、導入しても使いこなすことができません。そのため、無料期間や安く提供しているMDMで試してみることをおすすめします。

安いMDM製品について詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。

関連記事:安いMDM製品のおすすめは?価格比較表や費用を抑えるポイントを解説|ミツモア

また、無料プランを含めて様々な製品を比較したい方は以下の記事も併せてご覧ください。

関連記事:MDM(モバイル端末管理)おすすめ13選|ミツモア

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MDM(モバイル端末管理)を活用して楽にモバイル端末を管理しよう

従業員の利用するモバイル端末を一台ずつ管理するのには、莫大な時間と手間がかかります。また、気を付けていても紛失や盗難は起きてしまうこともあります。

大きな問題が起きる前に、事前に対策をすることが重要です。

大切な情報を守り、モバイル端末を効率的に管理するには、MDMを活用する事をおすすめします。

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MDM(モバイル端末管理)は製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

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