固定電話の減少やテレワークが一般的になるにつれ「パソコンから電話をかけたい」「パソコンで電話できるサービスがあれば知りたい」と考える方は増えています。
本記事ではパソコンから電話をかける方法と具体的な手順について詳しく解説。ビジネス利用を検討しているユーザーに向けたおすすめサービス5選も紹介しています。
ぜひ、パソコンで電話をする際の参考にしてください。
パソコンから電話をかける4つの方法
パソコンから電話をかける方法は大きく分けて4つあります。それぞれの方法ごとにかかる費用や手間、メリット・デメリットは異なります。
パソコンから電話をかける4つの方法
- スマホとパソコンを同期させる
- Webベースの電話サービスを利用する
- IP電話アプリ(ソフトフォン)を使う
- クラウドPBXを導入する
1と2の方法なら無料でパソコンから電話ができます。ただし、スマホとパソコンを同期する方法の場合、スマホを利用した時と同じ額の通信料が必要です。
Webベースの電話サービスなら通信料は掛かりませんが、同時に利用できる人数や時間、音質には制限が掛かるケースが多いです。
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【プライベート利用向き】パソコンから電話をかける2つの方法
(1)スマホとパソコンを同期させる
パソコンを手元のスマホと同期すると、スマホと同じ番号を使ってパソコンから発着信ができるようになります。お使いのスマホとパソコンを連携させることで、パソコンの画面上でスマホの電話機能(発着信)を操作できます。
Windowsで同期する方法
- 「スマートフォン同期」アプリ(Windows 11では「スマートフォン連携」)を利用します。
Macで同期する方法
- iPhoneと連携する「FaceTime」アプリを利用します。
・スマホとパソコンを同期させる方法のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| スマホと同じ番号で発信・受信が可能 | 同期設定が煩雑になることがある |
| メッセージや通話履歴を両方で確認可能 | スマホのモバイルデータ通信を利用した通話と同じ扱いなので通話料が高い |
| 大画面で通話帳を確認しながら通話が可能 | スマホのバッテリーが減りやすい |
(2)ブラウザ利用できる通話サービスを使う
専用のアプリをインストールせず、Webブラウザから直接通話できるサービスです。代表的なものに「Google Voice(※)」や「Microsoft Teams」があります。特に「Microsoft Teams」は、サービスを終了したSkypeの公式な後継サービスであり、個人利用(無料版)でもチャットやビデオ通話が可能です。
・ブラウザ利用できる通話サービスを使う方法のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| インストール不要なのでアクセスしやすい | 独自の電話番号が持てない、または取得に制限がある |
| 他のWebサービスとの統合がカンタン | ビジネスで求められる高度な電話機能(内線、転送など)はない |
(※) Google Voiceは対応地域が定められています。日本は未対応です。
【ビジネス利用向き】パソコンから電話をかける2つの方法
(1)IP電話アプリ(ソフトフォン)を使う
IP電話とは、インターネット回線を利用して通話する電話サービスのことです 。パソコンに専用のソフトウェア(ソフトフォン)をインストールすることで、パソコンを電話機のように使えます。
この方法では、「050」から始まる電話番号を取得するのが一般的です 。場所を選ばずに利用できる手軽さが魅力ですが、ビジネスで利用する際は、後述する クラウドPBXとの違いを理解することが重要です。
・IP電話アプリ(ソフトフォン)を使う方法のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| 一般的な電話と比して通話料が安い | 通話品質がインターネット環境に左右される |
| ファイル共有機能なども提供しているサービスが多い | 110番や119番などの緊急通報には発信できない |
| 物理的な電話回線の工事が不要で、導入が容易 | 単体のIP電話アプリでは、内線や保留転送といったビジネスフォンの機能は使えない |
(2)クラウドPBXを導入する
クラウドPBXは、従来オフィスに設置していたビジネスフォンの主装置(PBX)の機能を、クラウド(インターネット)上で提供するサービスです 。
単なるIP電話アプリ(ソフトフォン)が「通話」機能を提供するのに対し、クラウドPBXは「ビジネスフォンシステム」そのものを提供します。これにより、パソコンやスマートフォンをビジネスフォン(内線・外線電話機)として利用できるようになります 。
NTTのIP網移行に伴い、旧来のビジネスフォンからのリプレイス先として、またテレワークのような新しい働き方を支える基盤として、今注目されている仕組みです。
・代表的なサービス例
クラウドPBXは大まかに、大手通信キャリアとクラウドPBXベンダーの2つの事業者が展開しています。「ひかりクラウドPBX」や「ConnecTalk」は大手通信キャリア発のサービスです。クラウドPBXベンダーの提供しているサービスでは「IVRy」や「トビラフォン Cloud」などが代表的でしょう。
・クラウドPBXを導入する方法のメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
| 物理的なPBXが不要なため、初期費用を抑え、拠点の増減にも柔軟に対応できる | 月額利用料が発生する |
| 通話記録の管理と分析がしやすい | 安定したインターネット接続が必要 |
| 内線・外線、保留、転送、自動音声案内(IVR)など、ビジネスに必要な電話機能が網羅されている | – |
| 「03」や「06」といった既存の市外局番(0AB-J番号)を引き継いで利用できる場合が多い | – |
| CRM(顧客管理システム)など、他の業務システムと連携できるサービスもある | – |
【ビジネス利用向き】パソコンで電話をかけられるおすすめサービス5選
パソコンから電話の発着信ができるおすすめサービスを5つ紹介します。
vphone+(SD Research and Development 株式会社)
- スマホから固定電話番号で架電・着電できる両用型CTIシステム
- 通話履歴や録音データをWeb上で管理し、顧客対応を円滑化
- 050・03・0120番号の取得と複数人での共有が可能
「vphone+」は、スマホから簡単に架電・着電できる両用型CTIシステムで、専用アプリを使って固定電話番号を利用可能です。架電効率のアップも期待でき、導入後に架電件数が5倍アップ、有効コール数5倍アップ、オペレーターの待機時間4割ダウンといった事例もあります(※)。
テレワークや社外でも自社の番号を使え、050や03、0120からはじまる番号を取得して複数人で共有できます。
通話音声と連携できる顧客管理システムを搭載しているため、顧客情報の管理も円滑化できます。項目のカスタマイズ性が高く、自社に特化した管理画面を設定可能です。
※SD Research and Development 株式会社(2024年4月時点)
| 初期費用 | 要問合せ | 月額料金 | 要問合せ |
| 無料トライアル | ◯(無料デモ) | IVR機能 | ‐ |
| CRM/SFA連携 | ◯ |
トビラフォン Cloud(トビラシステムズ株式会社)
- クラウド型ビジネスフォンで設備不要だから低予算での運営が実現
- SalesforceやSanSan、kintoneなど外部システムと連携し管理工数を削減
- AI自動要約機能で作業時間を削減
トビラフォン Cloudは代表番号や支店番号、部署番号、社用携帯などをすべて一元管理できるクラウド型ビジネスフォンサービスです。
工事費やリース代は不要で、月額3,300円(税込)から低コストで導入可能。事業者データベースによる発信元表示やIVR、SMS自動送信、Salesforce・Slack連携など豊富な機能で電話業務を効率化します。
さらに、AIによる自動要約・自動ラベリング機能を搭載。通話内容が自動でテキスト化・要約されるため、議事録作成の時間を大幅に削減して要点を素早く把握できます。また、AIが自動でタグ付けを行うことで手作業の手間をなくし、担当者ごとの分類のばらつきも解消します。電話対応のDXで、業務改善と顧客満足度向上に貢献します。
| 初期費用 | 3万3,000円~ | 月額料金 | 3,300円~ |
| 無料トライアル | ◯(5日間) | IVR機能 | ◯ |
| CRM/SFA連携 | ◯ |
Zoom Phone(Zoom Communications, Inc.)
- ライセンス販売数は全世界で700万以上
- 通話後に会話内容の要約をAIにリクエストできる
- ボイスメールからタスクを抽出可能
「Zoom Phone」はコロナ禍で一気に知名度をあげたオンライン会議ツール「Zoom」のIP電話アプリです。48か国で利用が可能で、日本ももちろん対応しています。
料金体系は従量課金、国内無制限通話、48か国での無制限通話の3プランあり、利用目的に合わせて選ぶと使いやすいです。AIによる通話内容の要約やボイスメールからのタスク抽出、優先順位付けなどができます。
| 初期費用 | 0円 | 月額料金 | 1200円~ |
| 無料トライアル | ◯(無料デモ) | IVR機能 | ◯ |
| CRM/SFA連携 | ◯ |
MOT/TEL(株式会社バルテック)
- サブスク型で違約金なしで柔軟に契約・解約が可能
- 専用クラウドサーバーで通信負荷なく高品質な通話
- アプリを使って複数の電話番号を一元管理
「MOT/TEL」は官公庁や上場企業を含む2万7,000社以上に導入され、15年以上も開発実績があります。毎月定額制のサブスク型で、違約金なしでいつでも解約できるため、はじめての導入やお試し利用に適しています。
地域ごとに専用のクラウドサーバーを設置し、通信負荷を軽減することで高品質な通話を実現しています。
また専用アプリを使って発信番号を切り替えられるため、ひとつのデバイスで複数の番号を使い分けることが可能です。20内線まで月額5,478円(税込)と業界最安級の価格で提供されています。
| 初期費用 | 2万9,800円~ | 月額料金 | 4,980円~ |
| 無料トライアル | ◯(無料デモ) | IVR機能 | ◯ |
| CRM/SFA連携 | ◯ |
IVRy(株式会社IVRy)
- 累計12,000件の豊富な導入実績
- 受電メモ・自動文字起こしなど機能が豊富
- 1カ月の無料トライアルで使用感が試せる
「IVRy」は自動応答サービス(IVR)に電話機能が搭載されたサービスです。累計12,000件、導入エリア47都道府県、導入業界80以上の実績があります(※)。
受電メモやメール・チャットでの着信通知、留守番電話、通話録音、AIによる自動文字起こし、顧客管理、SMSの自動返信など、業務を効率化する機能も豊富です。IVRのガイダンスは録音だけでなく、AIの音声でも作成できます。
さらにSMSでメッセージによる案内や、地図の送付にも対応。電話対応に追われてメインの業務がはかどらない場合や、人手不足に悩まされている企業におすすめです。
月額3,300円(税込)から利用でき、1カ月の無料トライアル期間もあります。
※株式会社IVRy(2024年4月時点)
| 初期費用 | 0円 | 月額料金 | 3,000円~ |
| 無料トライアル | ◯(1ヶ月間) | IVR機能 | ◯ |
| CRM/SFA連携 | ◯ |
利用場面に合わせてパソコンから電話をかける方法を選ぼう

ここまで見てきたように、パソコンから電話をかける方法は多岐にわたります。
- プライベートや個人での利用なら、スマホ同期やブラウザサービスで十分かもしれません。
- しかし、ビジネスで利用する場合は、通話料の安さだけでなく、社会的信用(市外局番の利用)、機能の豊富さ(内線・転送)、セキュリティ、そして今後の事業拡大への対応(拡張性)といった観点が不可欠です。
特に、NTTのIP網移行が完了した今、旧来の電話システムからの乗り換え先として、また多様な働き方を支えるインフラとして、クラウドPBXはあらゆる企業にとって標準的な選択肢となりつつあります。
まずは自社の導入目的(経費削減、業務効率化など)や、絶対に譲れない機能(通話録音、CRM連携など)を明確にすることが、最適なサービス選びの第一歩です。
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