仕事でプライベートの携帯番号をそのまま使っていると、プライベートとの線引きがあいまいになり、取引先からの信頼性に不安を感じることもあるでしょう。そうした課題の解決手段として、IP電話サービスを利用する個人事業主が増えています。
スマホやパソコンから使えるサービスも多く、比較的手軽にビジネス用の番号を持てるのが特徴です。さらに事業用の通話を分けることで、経費処理や帳簿管理がシンプルになり、家事按分の手間を省けるというメリットもあります。
本記事では、個人事業主(フリーランス)向けにおすすめのIP電話サービスを5つ厳選し、月額料金や通話料、機能面などを比較。導入前に知っておきたい選び方や注意点も丁寧に解説します。
個人事業主(フリーランス)向けIP電話サービスおすすめ5選の比較表
IP電話サービスを選ぶうえで重要な月額料金や通話料、提供形態、機能などを一覧表で比較します。
| サービス名 | 月額料金(税込) | 通話料金の目安 | 提供形態 | 050番号利用可否 | 主な機能 | 対応OS | こんな人におすすめ |
| My 050 | 初期費用:550円/6ヶ月 番号維持:550円/6ヶ月通話費のみ |
固定:約8.79円/3分 携帯:約19.8円/1分 |
アプリ型 | 〇 | 留守電・発信者番号・プリペイド式チャージ | iPhone・Android | 使いたい分だけ携帯する柔軟な使い方がしたい人 |
| LaLa Call | 2025/6末まで:110円/月 2025/7〜:429円/月 |
固定:3分8円/30秒 携帯:3分8円(80円/30秒相当) |
アプリ型 | 〇 | 無料通話プラン、着信番号設定 | iPhone・Android | eo光やmineo利用者で通話頻度が少ない人 |
| モバイルチョイス050 | 初期費用:500円/番号 月額100円/番号(ベーシック |
固定/携帯: 19.8円/1分 | アプリ型 | 〇 | 発信者番号・転送・SIM連携 | iPhone・Android | 充実した機能とシンプル料金を両立したい人 |
| SUBLINE | 月額550円/番号(パーソナル) | 固定: 11円/分 携帯:22円/分 着信2.2円/録音2.2円 |
アプリ型 クラウドPBX型 |
〇 | 録音・転送・通話履歴などビジネス機能豊富 | iPhone・Android | 仕事上の電話管理をしっかりしたい人 |
| 03plus | 初期費用:5,000円月額1,280円(年払い割引可) | アプリ:20円/30秒 | クラウドPBX型 | ×(03/06番号) | 10分かけ放題・FAX・IVRなどの拡張機能あり | iPhone・Android | 市外局番で本格的な固定感を出したい人 |
法人向けIP電話選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の法人向けIP電話が見つかります。個人事業主(フリーランス)向けIP電話サービスおすすめ5選
個人事業主(フリーランス)向けIP電話サービスのおすすめ5選を紹介します。
My 050(ブラステル株式会社)

- プリペイド式で使った分だけ支払い
- 050番号同士の通話が無制限で無料
- 転送機能により着信を逃しにくい
My 050は、ブラステルが提供するプリペイド方式のIP電話サービスです。最低利用期間や継続契約が不要で、必要な分だけチャージして使えるのが魅力です。050番号同士の通話が無料で、友人や複数のデバイスとの連絡にも便利です。さらに着信転送機能により、不在時の対応にも強く、個人事業主が外出先でも仕事の電話を逃さない設計になっています。利用可能な端末はスマホとPCに対応しており、気軽に導入できます。
LaLa Call(株式会社オプテージ)
- 市外局番番号で取引先に安心感を与えられる
- スマホやPCで使えて利便性が高い
- 転送・留守番電話・通話録音など多機能
LaLa Callは、オプテージが提供するIP電話サービスです。固定電話番号のような「市外局番番号」を利用できるため、取引先に安心感を与えやすいのが特徴です。低料金で通話が可能なうえ、スマホやPCで利用でき、ビジネスシーンに適した多彩な機能も備えています。転送や留守番電話、通話録音など仕事に必要な機能を網羅。初期費用無料で導入しやすく、個人事業主が信頼性と利便性を両立できるサービスです。
モバイルチョイス050(りょうげい舎株式会社)
- 楽天コミュニケーションズの協力で安定性が高い
- スマホ・PCで利用可能で場所を選ばない
- 転送や留守番電話などビジネス機能充実
モバイルチョイス050は、りょうげい舎が提供するIP電話サービスです。楽天コミュニケーションズとの協力により安定した通信環境を実現しています。スマホやPCからの発着信が可能で、テレワークや外出先でもビジネス電話を逃しません。留守番電話や着信転送など、個人事業主に便利な機能も備わっており、安心して利用できるサービスです。
SUBLINE(株式会社インターパーク)
- 050番号での利用が中心で料金体系がシンプル
- クラウドPBX型で多様なデバイス対応
- ビジネス向けの通話録音や転送が充実
SUBLINEは、インターパークが提供するクラウドPBX型のIP電話サービスです。050番号を利用し、シンプルな料金体系で使いやすいのが特徴です。スマホやパソコンなど複数デバイスに対応しており、テレワーク環境にも適しています。通話録音や転送機能が充実しており、個人事業主が仕事の効率化と信頼性向上を目指す際に役立つサービスです。
03plus(グラントン株式会社)
- 市外局番(03)番号を使い信頼感が高い
- スマホ・PCで利用可能で高機能な転送対応
- 初期費用無料、月額もリーズナブル
03plusは、グラントンが提供するIP電話サービスで、東京都内の市外局番「03」番号を利用できます。取引先に安心感を与えやすい番号で、信頼性を重視する個人事業主に適しています。スマホやPCから使え、通話転送や留守番電話などの高機能サービスを備えています。初期費用無料で導入しやすく、月額も抑えられるため費用面でも魅力的です。
個人事業主(フリーランス)向けIP電話サービスの選び方
個人事業主がIP電話を選ぶ際に押さえるべきポイントをわかりやすく解説します。
料金を抑えたいなら050番号、信頼度を重視するなら市外局番番号を選ぶ
IP電話には「050番号」と「市外局番番号(03・06など)」の2種類があります。050番号はインターネット回線(IP網)を使った通信で提供されており、専用の電話設備を使わずに運用できるため、比較的料金を安く設定しているサービスが多く見られます。
一方、市外局番番号は、従来の固定電話網(加入電話網)との接続や認可が必要となるため、料金はやや高くなりますが、地域性がある番号として取引先からの信頼性を重視する場合に向いています。事業の性質や取引先との関係性に応じて、どちらを選ぶか検討しましょう。
月々の支払総額をイメージして選ぶ
IP電話サービスは、月額基本料金だけでなく、通話料や各種オプションによって実際の支払いが大きく変わります。とくに従量課金制の場合は、通話時間が長くなるほど費用が増えるため注意が必要です。
また、同じ「月額無料」や「安価な基本料」でも、特定の通話先に対して料金が高めに設定されているケースもあります。普段どのような相手とどれくらい通話するかをイメージし、1カ月の利用金額をシミュレーションしたうえで選ぶと、無駄なく使えます。
仕事に必要な機能があるか確認する
IP電話サービスによって、利用できる機能には違いがあります。留守番電話や着信転送、録音、SMS受信、複数端末での同時着信など、必要な機能が備わっているか事前に確認しましょう。
たとえば外出が多いなら転送機能、複数デバイスでの受電を想定しているなら複数端末対応、打ち合わせの記録が必要なら通話録音機能が重要になります。とくに仕事で電話対応の質が求められる業種では、こうした機能の有無が実用性に大きく影響します。
個人事業主(フリーランス)がIP電話サービスを導入するメリット
IP電話はコスト面だけでなく、信頼性や業務効率の観点からも、個人事業主に多くの利点があります。ここでは代表的なメリットを3つ紹介します。
初期投資を抑えつつビジネス用の電話環境を構築できる
IP電話サービスは、一般的なビジネス用固定電話と比べて導入費用が非常に低く抑えられるのが特徴です。専用の機器や回線工事が不要で、スマホやパソコンにアプリをインストールするだけで利用を開始できるサービスも多く、初期費用をかけずに専用の電話番号を持てます。特に開業直後や設備投資を最小限に抑えたい段階では、IP電話は導入のハードルが低い選択肢といえるでしょう。
取引先の信頼獲得につながる可能性がある
携帯電話の番号を仕事に使っていると、「個人と仕事の区別がついていないのでは」と不安に思われることがあります。市外局番番号(03・06など)や050番号といった専用の番号を持つことで、ビジネスとしての信頼性が高まり、クライアントや取引先からの印象も良くなる傾向があります。特に法人顧客を相手にする場合は、見え方の違いが契約や依頼につながることもあるでしょう。
仕事用とプライベート用の連絡を明確に分けられる
1台のスマホでも、IP電話を利用することで「仕事用」と「プライベート用」の2つの番号を使い分けることが可能です。通話履歴や着信の管理も分けて行えるため、業務時間外の連絡を避けたいときや、プライベートとのメリハリをつけたいときにも役立ちます。また、通話明細を整理しやすくなるため、経費処理や帳簿管理の効率化にもつながります。
個人事業主(フリーランス)がIP電話サービスを導入するデメリット
便利なIP電話サービスにも注意点があります。ここでは導入前に知っておきたい代表的なデメリットを紹介します。
緊急通報(110・119番)や一部番号(0120など)への発信が利用できないことがある
多くのIP電話サービスでは、110番や119番といった緊急通報番号への発信ができません。また、0120や0570などのフリーダイヤルやナビダイヤルへの発信にも対応していないケースがあります。これは、IP電話の仕組み上、緊急通報や特定番号への発信が技術的に制限されているためです。
そのため、緊急時に確実に連絡が取れるよう、スマートフォンの携帯電話回線や固定電話など、別の通信手段を用意しておくことが重要です。また、業務でフリーダイヤルやナビダイヤルに頻繁に電話をかける必要がある場合は、利用するIP電話サービスが対応しているかどうかを事前に確認しましょう。
通信環境や通話品質が使用環境に依存しやすい
IP電話はインターネット回線を利用するため、通信環境の品質によって通話の安定性が左右されます。Wi-Fiやモバイルデータ通信の電波状況が悪い場所では、通話が途切れたり音声が遅延することがあります。特にビジネスの重要な電話で通話品質が落ちると、相手に悪印象を与える可能性があるため、安定した通信環境を整えることが必要です。
ぴったりの法人向けIP電話選びはミツモアで

法人向けIP電話は製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの法人向けIP電話が見つかります。
ぴったりの法人向けIP電話を最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適な法人向けIP電話を最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。概算金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5サービス!比較・検討で最適な法人向けIP電話が見つかる
最大で5サービスの診断結果をお届けします。検討していたプランだけでなく、思わぬサービスとの出会いもあるかもしれません。
ミツモアなら、ぴったりの法人向けIP電話がすぐに見つかります。





