月末に山積みとなる紙の領収書、Excelへの転記作業、そしてインボイス制度や電子帳簿保存法への複雑な対応。これらは、少人数体制で運営される中小企業の経理部門にとって、もはや限界に近い負担となっています。
「コストをかけずに業務を効率化したい」「法対応のミスをなくしたい」と考える一方で、数あるシステムの中から自社に最適な一つを選び出すことは容易ではありません。
この記事では数名~100名規模の中小企業を主な対象に、おすすめの中小企業向け経費精算システムを11製品ご紹介。システム導入と業務効率化を成功へと導くポイントも解説します。

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中小企業向け経費精算システムの選び方
機能の多さよりも、自社のリソースとの適合性を見極めることが重要です。
選び方1:従業員規模と総費用
30名以下の組織では、従量課金型や初期費用無料のプランを優先し、まず紙をなくすことに集中するのが現実的です。30名を超える規模になると、複雑な承認フローへの対応や内部統制の強化が求められます。
月額料金だけで比較するのは避けてください。初期費用・オプション料金・最低利用料金を合算した総費用で判断することが重要です。
電子帳簿保存法対応のタイムスタンプ機能がオプション扱いになっている製品もあるため、契約前に確認してください。
選び方2:利用中の会計ソフトとの連携性
freeeやマネーフォワードをすでに利用している場合は、同シリーズを選ぶのがシンプルです。APIによる自動連携でマスタ管理が一元化され、承認と同時にデータが反映されます。
既存の会計ソフトを継続利用する場合は、連携実績が豊富な製品かどうかを事前に確認してください。CSV連携のみの場合、ファイルの出力・取込という手作業が残ります。
選び方3:現場社員の運用耐性
PC操作に不慣れな社員が多い職場では、スマートフォンで領収書を撮影するだけで申請が完了する操作性が重要です。選定時は無料トライアルを活用し、現場社員に一連の流れを体験させてください。
経理側の管理機能を優先しすぎた結果、入力項目や承認ステップが複雑になり、現場から紙の方が早いという声が上がるケースは少なくありません。
中小企業向け経費精算システム14選比較表
自社の状況に近いものを選んで、該当製品から検討を始めてください。
| 製品名 | 初期費用 | 月額費用(目安) | 特徴 |
| freee経費精算 | 要問合せ | 8,250円〜※ID料金別途 | 会計ソフト連携、完全自動化 |
| マネーフォワード クラウド経費 | 0円 | 2,728円〜/人 | キャッシュレス連携、シリーズ統合 |
| ジンジャー経費 | 要問合せ | 330円〜/人 | 人事労務データ連携、マスタ一元化 |
| ジョブカン経費精算 | 0円 | 440円〜/人 | 業界最安水準、シンプル機能 |
| 楽楽精算 | 110,000円 | 33,000円〜 | 累計導入社数20,000社、手厚いサポート |
| ハーモス経費 | 0円 | 31,900円〜 | 50名まで固定料金 |
| BIZUTTO経費 | 110,000円 | 440円〜/人 | 2年目以降月額半額 |
| バクラク経費精算 | 要問合せ | 要問合せ | AI-OCR精度とSlack通知に強み |
| TOKIUM経費精算 | 要問合せ | 要問合せ | 領収書ポスト投函、入力代行 |
| MOT経費精算 | 34,650円 | 4,378円(20ID) | 1IDあたり約199円の圧倒的安さ |
| kincone | 要問合せ | 220円〜/人 | ICカード打刻と交通費精算の同時処理 |
| rakumo ケイヒ | 要問合せ | 330円〜/人 | Google Workspace連携特化 |
| 経費BANK | 0円 | 3,000円〜 | SBIグループ、小規模から導入可 |
| AI EXPENSE | 0円 | 0円 | 永年無料、Excel脱却に特化 |
※料金は2026年時点の目安です。プランやオプションにより変動します。詳細は各公式サイトでご確認ください。
中小企業向け経費精算システム4選【会計ソフト連携型】
バックオフィス全体のデータを統合管理し、転記作業や二重入力を省きたい企業に適した製品です。すでにfreeeやマネーフォワードを利用している場合は、同シリーズを選ぶことでマスタ管理が一元化され、導入後の運用がシンプルになります。
freee経費精算(フリー株式会社)
freee経費精算は、会社規模や業種を問わず、経費精算をAIで自動化することで手間を減らせる経費精算システムです。
承認と同時に会計ソフト側で仕訳データが生成されるため、転記作業が不要になります。インボイス番号の自動照合にも対応しており、法対応の確認作業にかかる負担を軽減できます。
マネーフォワード クラウド経費(株式会社マネーフォワード)
マネーフォワード クラウド経費は、株式会社マネーフォワードが提供するクラウド型経費精算システムです。
クレジットカードや交通系ICカードなど多数の金融サービスと連携しており、利用明細を自動で取り込めます。手入力の機会を減らすことで、入力ミスや申請漏れを防ぎやすくなります。
ジンジャー経費(jinjer株式会社)
ジンジャー経費はシンプルな画面レイアウトやボタン配置により誰でも簡単に操作できるクラウド型の経費精算サービスです。
従業員マスタが勤怠や給与システムと連動しているため、入退社に伴うアカウント管理の手間を減らせます。人事労務システムも同時に整備したい企業に適しています。
ジョブカン経費精算(株式会社DONUTS)

ジョブカン経費精算は、初期費用やサポート費用無料で、期間の定めなく利用できる経費精算システムです。
乗換案内連携やICカード読込など必要十分な機能を備えながら、シンプルな操作性でマニュアルなしでも使いこなしやすい設計です。スモールスタートを検討している組織に向いています。
中小企業向け経費精算システム5選【手厚いサポート定着しやすい】
初めてシステムを導入する、社内にIT専任者がいない、現状の申請フローを大きく変えたくない企業に適した製品です。充実したサポート体制があるからこそ、現場への定着がスムーズになります。
楽楽精算(株式会社ラクス)
楽楽精算は、国内クラウド型経費精算システム市場において、累計導入社数No.1の実績を持つAI技術を搭載したクラウド型経費精算システムです。
現在使用している紙の申請書のレイアウトをシステム上で再現できるため、現場の混乱を抑えながら移行できます。専任スタッフによる導入支援があるため、IT操作に不安がある担当者でも運用を軌道に乗せやすい設計です。
ハーモス経費(株式会社ビズリーチ)
ハーモス経費は、経費精算や交通費精算をはじめ、AI-OCR機能や駅すぱあと連携、自動仕訳、会計ソフト連携など、申請者と経理担当者の両方の負担を軽減する機能を備えた経費精算システムです。
50名まで月額固定のプランがあるため、組織が拡大しても費用の見通しを立てやすい点が特徴です。
BIZUTTO経費(アルプス システム インテグレーション株式会社)
BIZUTTO経費は、2年目以降から月額利用料が半額で使い続けられるクラウド型経費精算システムです。
導入初期の費用負担を把握した上で、長期的に運用コストを下げていきたい企業に適しています。ユーザー数10名ごとに料金プランが設定されているため、組織規模に合わせた契約がしやすい設計です。
バクラク経費精算(株式会社LayerX)
バクラク経費精算は、AI-OCR機能を搭載したクラウド型の経費精算システムです。領収書の読み取りから申請・承認までをデジタルで完結でき、紙の保管作業を省けます。
Slackなどのチャットツールから承認操作ができるため、承認者の負担も軽減しやすい設計です。
TOKIUM経費精算(株式会社TOKIUM)
TOKIUM経費精算は、株式会社TOKIUMが提供する経費精算システムです。
従業員はスマホで領収書を撮影し、原本を専用の回収ポストに投函するだけで申請が完了します。撮影した画像はオペレーターが代行入力し、回収した原本の保管・廃棄までTOKIUM側で対応するため、経理担当者は領収書の突合作業から解放されます。
中小企業向け経費精算システム5選【コスパ重視型】
月額費用を抑えたい、または特定のツールを全社で活用している企業に適した製品です。機能よりも費用や既存環境との親和性を優先したい組織に向いています。
MOT経費精算(株式会社バルテックITソリューションズ)
MOT経費精算は、月額4,378円(税込)で20ID利用できるクラウド型経費精算システムです。
1IDあたり約219円という低価格で、交通費精算や自動仕訳など基本機能を網羅しています。電子帳簿保存法・インボイス制度にも対応しており、費用を抑えながら法対応を進めたい企業に適しています。
kincone(株式会社ソウルウェア)
kinconeはICカードを利用して打刻することにより、出勤・退勤管理と交通費精算を同時にできるシステムです。
交通系ICカードをかざすだけで経路と運賃が自動で記録されるため、経路入力の手間を省けます。営業職が多く、日々の交通費精算に手間がかかっている組織に向いています。
rakumo ケイヒ(rakumo 株式会社)
rakumo ケイヒはGoogle Workspaceと連携した経費精算システムです。
Googleカレンダーに入力した訪問先の予定を選択するだけで、経路と運賃が自動計算されて経費申請を作成できます。全社でGoogle Workspaceを使っている場合、新たな操作を覚えることなく導入できる点が強みです。
経費BANK(SBIビジネス・ソリューションズ株式会社)
経費BANKは、10IDから利用可能で、初期費用が無料で費用を抑えて導入しやすい経費精算システムです。
10ID単位での契約が可能なため、必要な人数分だけ契約でき、無駄な費用が発生しにくい設計です。全銀協フォーマットによる振込データ作成など、経理の実務に即した機能を備えています。
AI EXPENSE(株式会社トランスファーデータ)
AI EXPENSEは、Excelでの申請業務からの脱却を目的とした経費精算システムです。
永年無料で基本的な申請・承認機能を利用でき、費用をかけずにクラウド運用を試せます。まずExcelや紙の管理をやめることを優先したい小規模組織の最初の一歩として活用できます。
中小企業向け経費精算システムを定着させる導入3ステップ
IT担当者が不在の中小企業でも、以下の順番で進めることで運用を定着させやすくなります。
STEP1:現場リーダーを巻き込んだトライアル
経理部門だけで選定を進めず、最も精算件数が多い部門のリーダーに無料トライアルを体験させてください。
現場のキーマンが使いやすいと感じることが、全社導入時の抵抗を減らす起点になります。経理側の都合だけで選んだシステムは、現場に使われないまま形骸化するリスクがあります。
STEP2:社内ルールの見直し
既存の紙ベースの運用ルールをそのままシステム化しようとすると、不要な承認ステップや入力項目が残り、現場の負担が減りません。
システムの標準フローに合わせて社内規定を見直し、不要な捺印や多段承認を整理することで、導入の恩恵を受けやすくなります。
STEP3:自動化の範囲を段階的に広げる
最初から全機能を使おうとせず、まず電子帳簿保存法への対応を優先し、次にインボイス照合の自動化、最後に法人カード連携による手入力の削減というように、段階的に範囲を広げてください。
一度に変える量を絞ることで、ITリテラシーの低い現場への負荷を分散できます。
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