入退室管理システムの費用相場はいくら？解錠方法別に解説

「入退室管理システムを導入したいけど、初期費用はいくらかかるの？」「ICカードや顔認証って、方式によってどれくらい価格差があるんだろう？」「見積を取ったけど、この金額が高いのか妥当なのか判断できない…」

本記事では、暗証番号・ICカード・スマートフォン・生体認証など解錠方法別の費用相場をわかりやすく整理し、あわせて導入時にかかる費用の考え方やコストを抑えるポイントまで解説します。

入退室管理システムを導入する際にかかる費用

入退室管理システムを導入する際にかかる費用は、初期導入費用・運用保守費用・オプション費用の3つで構成されます。

小規模なオフィスであれば初期費用は数十万円程度から導入できる一方、扉数が多い場合や生体認証など高度な方式を選ぶと100万円を超えるケースもあります。また、クラウド型の場合は初期費用を抑えやすい反面、月額数千円〜数万円の運用費が継続的に発生します。

この章では、まず費用の全体像を整理し、どこにどれくらいのコストがかかるのかを分解して解説します。

初期導入費用

初期導入費用は、入退室管理システムを設置し、利用開始できる状態にするまでに発生する費用です。多くの場合、扉数や認証方式によって大きく変動します。

初期導入費用は、1扉あたり数万円〜数十万円が一般的な目安で、小規模オフィスであれば数十万円、大規模施設では100万円以上になるケースもあります。

運用・保守費用

運用・保守費用は、システムを安定して使い続けるために継続的に発生するコストです。特にクラウド型の入退室管理システムでは、月額費用が発生する点に注意が必要です。

費用の目安は、月額数千円〜数万円程度で、長期利用を前提とする場合は3〜5年単位での総額を把握しておくことが重要です。

オプション・拡張費用

オプション・拡張費用は、基本機能に加えて利便性やセキュリティを高めるために発生する追加コストです。導入後に必要になるケースも多く、見落としやすい項目です。

これらは利用人数や拡張範囲によって費用が変わるため、「必須機能」と「将来的に検討する機能」を分けて整理しておくと、無駄なコストを抑えやすくなります。

入退室管理システムの費用相場【解錠方法別】

暗証番号認証

暗証番号をテンキーなどで入力して解錠する方式です。構成がシンプルなため、導入コストを抑えやすい点が特徴です。

ICカード認証

社員証やICカードをかざして解錠する方式で、最も普及しています。コストと利便性のバランスが良く、運用しやすい点が魅力です。

スマートフォン認証

スマートフォンアプリを使って解錠する方式です。クラウド型システムとの相性が良く、遠隔操作やログ管理が容易です。

生体認証

指紋や顔などの身体情報を用いて解錠する方式で、高いセキュリティ性能を持ちます。

ぴったりの入退室管理システムを無料診断！

QRコード・バーコード認証

QRコードやバーコードを読み取って解錠する方式です。来訪者管理や一時利用に適しています。

リモート解錠（遠隔操作）

管理画面やスマートフォンから遠隔で解錠する方式です。単独で使われることは少なく、他方式と併用されます。

複合認証（多要素認証）

ICカード＋暗証番号、顔認証＋カードなど、複数の認証方式を組み合わせる方法です。

入退室管理システムの費用の求め方

①費用を3つの要素に分解する

まずは、費用を以下の3つに分けて考えます。

この分解を行うことで、「どこにいくらかかっているのか」「削減できそうな費用はどこか」を把握しやすくなります。

②扉数 × 認証方式で初期費用を算出する

入退室管理システムの初期費用は、基本的に扉単位で積み上がる構造です。

例として、ICカード認証を2扉に導入する場合の目安は以下の通りです。

認証方式を生体認証や複合認証にすると、1扉あたりの単価はさらに上がります。

③運用費用は「月額 × 利用年数」で考える

次に、運用・保守費用を算出します。多くのクラウド型システムでは月額課金が採用されています。

④合計費用を「初年度」と「中長期」で整理する

最後に、費用をまとめて可視化します。

ぴったりの入退室管理システムを無料診断！

入退室管理システムの費用を抑える方法

入退室管理システムの費用を抑える方法を3つ紹介します。

クラウド型を選択する

費用を抑えるうえで最も効果的なのが、クラウド型の入退室管理システムを選ぶことです。オンプレミス型の場合、自社サーバーの構築や保守が必要となり、初期費用が高額になりがちです。

クラウド型であればサーバー構築が不要なため、初期投資を大幅に抑えられます。 システムのアップデートやセキュリティ対策をベンダー側が担うケースが多く、運用・保守にかかる社内工数も削減できます。中小企業や、初めて入退室管理システムを導入する企業には適した選択肢です。

必要最小限の扉・機能から段階導入する

導入コストが膨らむ主な原因は、「最初からすべてを揃えようとすること」です。全拠点・全扉に一括導入するのではなく、まずは本社や重要エリアなど、セキュリティ優先度の高い場所に限定して導入することで、初期費用を抑えられます。

運用を通じて効果や課題を確認し、その結果をもとに対象エリアや機能を段階的に拡張していけば、無駄な設備投資を避けられます。段階導入は、費用面だけでなく、現場に定着しやすいというメリットもあります。

補助金・助成金を活用する

入退室管理システムの導入は、DX推進やセキュリティ強化の一環として、補助金・助成金の対象となる場合があります。代表的なものとしては、IT導入補助金やものづくり補助金などが挙げられ、条件を満たせば導入費用の一部が補助されます。

補助金を活用できれば、実質的な負担額を大きく下げることが可能です。ただし、公募時期や対象要件は年度ごとに変わるため、導入検討の早い段階で情報収集を行い、スケジュールに余裕をもって準備することが重要です。

ぴったりの入退室管理システムを無料診断！

ぴったりの入退室管理システム選びはミツモアで

入退室管理システムは製品によって特徴や選び方もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。

そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりの入退室管理システムが見つかります。

ぴったりの入退室管理システムを最短1分で無料診断

従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適な入退室管理システムを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。

ぴったりの料金プランも一緒にお届け

希望条件に沿った料金プランも一緒に診断します。実際にかかる金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。

診断結果は最大5製品！比較・検討で最適なサービスが見つかる

最大で5つの製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬ製品との出会いもあるかもしれません。

ミツモアなら、ぴったりの入退室管理システムがすぐに見つかります。

ぴったりの入退室管理システムを無料診断！