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入退室管理システムとは人の出入りを制限・記録することで、不正な入退室を防止するシステムのことです。ICカードや暗証番号、生体認証やスマホアプリなどを鍵として扱い、いつ、だれが、どこに入退室したのか管理できます。
中にはセキュリティレベルと利便性が高い顔認証や、個別の入退室履歴を活かした勤怠管理システム連携などの機能を搭載している製品もあります。
関連記事:入退室管理システムとは?導入メリットや認証方法をまとめて解説!
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入退室管理システムを導入することでオフィスのセキュリティを向上させるだけでなく、業務の効率化につながります。たとえば、従業員や警備員は入退室管理の手動管理をおこなう必要がなくなり、ほかの業務に充てることができます。また機密情報管理対策おこなっている実績にできるため取引先企業に対して安心感を与えるなど、その後の交渉につながるメリットがあるでしょう。
テンキーにあらかじめ設定した暗証番号を打ち込む方式です。数字を打ち込むだけであるため操作が簡単である点がメリットです。その反面、ほかの人にパスワード入力を見られことでパスワードが漏洩するリスクがあります。
ICチップを埋め込んだカードをカードリーダーにかざす方式です。交通系ICカードや社員証をカードとして用いることができます。セキュリティ性が高く、発行が容易が容易な点が特徴です。しかし、ICカードには紛失や盗難のリスクはあります。
関連記事:ICカード型の入退室管理システムおすすめ6選!種類や選び方もまとめて解説!
スマートフォンに専用のアプリをインストールし、操作することで認証をおこなう方式です。常日頃から持ち歩くスマホで認証できるので従業員にとって利便性が高いといえるでしょう。ただし、バッテリー切れ等によって認証できなくなってしまう恐れがあります。
関連記事:おすすめの入退室管理アプリ6選!機能や他システムとの連携で徹底比較
顔や指紋、静脈や虹彩、声紋など身体的特徴を専用リーダーにかざして認証する方式です。個人特有の情報を用いて認証をおこなうため、上記の認証方式に比べて不正アクセスのリスクが低いです。ただし、高度技術であるため導入費用がかさむ点には注意です。
認証方法 | 初期費用 | 月額費用 |
暗証番号型 | 10~30万円 | 5千~2万円 |
ICカード型 | 10~40万円 | 2万円前後 |
スマートフォン型 | 0~6万円 | 5千~2万円 |
生体認証型 | 40万円~ | 3万円~ |
スマートフォン型は初期費用があまりかからない傾向にある一方で、生体認証はかなり高額になることが多いです。しかし、高額になるぶんセキュリティが強化されるため、自社のセキュリティ要件や予算をもとに認証方法を選択しましょう。
以下の記事では費用相場や安価で導入する方法について、詳しく解説しているのでぜひご確認ください。
入退室管理システムの解錠方法は大きく分けて以下の4種類に分かれます。
解錠方法 | メリット | デメリット |
暗証番号認証 | ・数字を打ち込むだけで操作が簡単 ・ソフトウェア攻撃の影響を受けない | ・パスワードを忘れる可能性あり ・入力を見られてしまうとパスワードが漏洩してしまう |
ICカード認証 | ・システムによっては社員証や交通系ICカードを利用可能・セキュリティ性が高く発行が容易・誰がいつ入退室したか分かる | ・ICカードの破損・紛失・盗難のリスクがある・ICカードを新たに発行する場合に費用がかかる |
スマートフォン認証 | ・スマホを使えるため利便性が高い・遠隔操作ができる・PINコードとの併用で2段階認証が可能・誰がいつ入退室したか分かる | ・スマートフォンに不正侵入があった場合、認証情報の漏洩リスクがある |
生体認証 | ・生体情報を用いるため不正アクセスのリスクが低い・忘れ物の心配がない・誰がいつ入退室したか分かる | ・高コストで運用負担が大きい・身体的特徴の変動によって、認証に支障が出る可能性がある |
暗証番号認証はセキュリティ面で弱い反面、シンプルでスムーズに導入できます。他の解錠方法との併用や一時的なアクセス許可の手段としておすすめです。
ICカード認証は暗証番号認証に比べるとコストはかかりますが、高いセキュリティ性能を保てることや社員証を利用できることから従業員や社外スタッフの入退室管理に多く用いられています。
スマートフォン認証は誰でも利用できることや細かな権限管理ができるため、ジムやレンタルスペースなどの使う人が固定でない場合におすすめです。
生体認証は他と比べてもセキュリティ性能が高い反面、高い費用を必要とします。そのため機密情報を扱う部署や部屋などの高いセキュリティレベルが必要な場合に適しています。
自社の状況に即した解錠方法に対応しているサービスを選びましょう。
以下では電子錠に特化しておすすめの製品紹介をしています。ぜひあわせてご参考にしてください。
関連記事:オフィス向けスマートロック10選!選択時の比較ポイントとは
認証方法はもちろんのこと、工事の有無も費用を変化させる大きなポイントの一つです。入退室管理システムには、取付工事が不要な電池錠と必須な電気錠があり、種類によって大きく初期費用や月額利用料が変わります。
〈入退室管理システムの料金相場〉
工事不要の電池錠 | 工事必須の電気錠 | |
初期費用 | 0円~ | 5万円~60万円 |
月額費用 | 1扉あたり3,000円~6,000円 | 9,000円~20,000円 |
備考 | ・工事不要で初期費用が割安・アカウント数で料金を設定するシステムも存在 | ・料金プランのバリュエーションが豊富・電池交換の手間がない |
取付工事が必要な場合、数万円~数十万円程度の工事費が発生します。ドアの個数や遠方へ取り付けする場合などはしっかりと見積もりを確認しましょう。また取り付け工事不要な製品であれば、専用機器を購入後すぐに利用できます。
工事は必要なのか、認証方法は何なのか、自社に必要な機能は揃っているかを整理して、予算にあった製品を選びましょう。
自社で利用している他システムと連携できるかもチェックしましょう。例えば勤怠管理システムと連携できれば、入退室の状況を把握するのと同時に、従業員の勤務時間や残業の有無を確認できます。
また警備システムと連携することで、不審な入室を感知した際に自動で施錠を行ったり、警備員を向かわせたりすることが可能です。既存の警備環境があるのなら、監視カメラなどの機器やシステムと連携できるサービスを優先して選ぶとよいでしょう。
システムによっては、同社が提供している勤怠管理や予約管理などの関連製品と連携できるケースもあります。合わせて導入することで、入退室情報を業務に活かす環境が構築できるでしょう。
入退室管理システムの法定耐用年数はメーカーや環境によって異なります。一般的には、コンピューターソフトウェアの法定耐用年数は2~5年程度で、ハードウェアやセンサーの場合は3~10年以上です。システムを導入する際に、どの程度そのシステムが保つのか、メンテナンスはどの程度必要なのかを注意しておく必要があります。
製造業者や販売業者に特定製品の寿命や保証について、問い合わせて、導入予定の施設での使用期間予定と照らし合わせておきましょう。
認証方法 | スマホによるタッチレス認証 |
工事内容 | Smart Me®︎対応の入退機器を設置 |
他システムの連携 | ー |
価格 | 初期工事費11万円 月額1.1万円(Smart Me®利用料を除く) |
顔認証プラットフォームFreeiDではオフィスの会議室や執務室の顔認証による入退室管理だけでなく、フラッパーゲートやエレベーターなどの各種設備とも顔認証を連携できます。完全手ぶらで入退室できるため、オフィスの衛生面での対策にもなります。
来訪者向けにも顔認証での受付や、指定日時のみ顔認証での入退室がおこなえる機能を提供しています。従業員がアプリから来訪者宛に事前に招待を送るだけで、来訪者は顔認証による担当者の呼び出しやオフィス内での顔認証利用が可能になるため、来訪時の余計なやりとりが不要です。
FreeiDの利用開始にあたっては従業員がスマートフォンにFreeiDアプリをインストールして顔情報やユーザー情報を自身で登録するため、管理担当者の業務負荷も少なく導入できます。また管理担当者向けの管理画面では、複数拠点での一括での入退室管理、各拠点内でのセキュリティレベルの区画設定などがおこなえます。勤怠管理システムなどとも連携できます。
またFreeiDは1度の顔登録で、さまざまな顔認証サービスをつなぐ顔認証プラットフォームです。オフィスでの入退だけでなく決済や、オフィスを出た先の住宅や社員寮での入退、電車・バスへの乗降などの暮らしも「顔ダケ」で完了できます。
認証方法 | 顔認証 |
工事内容 | 要お問合せ |
他システムの連携 | 勤怠管理システム(KING OF TIMEなど) |
価格 | 初期費用 97,900円~ 月額費用 16,500円~ |
アイリスオーヤマの顔認証セキュリティカメラは、正確な顔認証で圧倒的なセキュリティレベルで安心安全です。非接触認証でわずか0.2秒で個人認証および温度測定が可能です。入館者を待たせることのない、安心でスマートなオフィスのセキュリティ管理が実現します。
ダブルレンズによる3Dモデリングを使用しており、顔を立体的に捉えることで、顔写真を使った他人によるなりすましを防止します。また個人特定率99%のAIによるディープラーニングにより個人認証が可能です。
勤怠ソフトと連携し、顔認証で記録した個人IDや時刻、温度測定などのデータと勤怠や給与ソフトとの連携ができるので、人事総務業務のDXを実現します。
顔認証セキュリティカメラで撮影した映像の常時録画が可能なので、オフィスのセキュリティをさらに高めることが可能です。
認証方法 | ICカード、テンキー、QRコード、顔認証 |
工事内容 | 電気錠の設置に必要な配線工事など |
他システムの連携 | KING OF TIME 奉行Edge 勤怠管理クラウド STORES 予約 |
価格 | <参考価格> ・初期費用 認証リーダー1台:88,000円/台 iDoorsエッジ:165,000円/台 工事費用:330,000円 ・月額費用 システム利用料:8,800円 ドア管理費用:2,200円(ドアごとに費用が発生) |
SECURE ACは顔認証で入退出管理ができるシステムです。顔認証による正確な本人確認でセキュリティが強化でき、なりすまし入室を防ぐことも可能です。また扉ごとにセキュリティレベルを設定することもできます。
企業のセキュリティレベルに合わせて、異なる認証方法を組み合わせることも可能です。顔認証のほかにも、スマートフォン認証や2次元コード認証にも対応しています。スマートフォン認証や顔認証なら、本社や拠点に行く際にカードが不要です。
複数拠点間におけるゲートも一元管理が可能です。営業所が多数ある企業や、拠点が遠隔地にある企業でもユーザー管理や設定変更の一元管理ができます。
LINKEY Plusは、無人運営を支援する入退室管理システムです。受付業務のオンライン化を通じてスペースや設備を活用し、運営費用削減と業務効率化を同時に実現。さらに、IP65相当の防水性能で、台風や大雨でも浸水の心配がありません。-20℃から50℃までの幅広い温度範囲で安定して動作します。
既存のシリンダーを利用して簡単に取り付けができるため、初期費用を抑えられます。さらに、暗証番号やICカード、アプリを使った多様な解錠方法があり、ユーザーに利便性を提供します。また、中継器を利用したネットワーク接続で電池の長寿命とリアルタイム性を両立。急な変更にも迅速に対応できます。
暗証番号のオンライン発行や自動施錠によってカギの紛失や盗難のリスクを排除し、トラブル対応にかかる手間を削減します。ユーザーはICカードやスマホを使って簡単に解錠でき、入室履歴の追跡も可能です。施設のセキュリティを強化し、安定した運用と顧客満足向上に貢献します。
※1 セコム株式会社調べ(2016年3月末時点)
管理コンソールから、入退室や施錠・解錠の履歴を管理できます。履歴は利用者別や日次別で絞り込みができ、タイムカードとして利用可能です。別でタイムカードを用意する必要がなく、管理の手間が軽減されます。
※1 株式会社 Photosynth調べ (2022年5月時点)
地域やエリア別に管理者を分けることができるため、規模の大きな企業でも分散管理が実現します。担当する地域に絞って監視ができ、異常の見落としを防げるでしょう。
拡張性が高く、様々な社内システムとの連携が可能です。例えば入退室に使うICカードで、社員食堂の決済やデスクトップセキュリティの強化が行なえます。複合機と連携すれば不正な印刷を防ぎ、情報漏洩の防止に役立つでしょう。ICカード1枚で、セキュリティの強化が実現します。さらに勤怠システムとの連携も可能で、正確な出退勤データを収集可能です。
入退室管理システムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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