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入退室管理システムとは人の出入りを制限・記録することで、不正な入退室を防止するシステムのことです。ICカードや暗証番号、生体認証やスマホアプリなどを鍵として扱い、いつ、だれが、どこに入退室したのか管理できます。
中にはセキュリティレベルと利便性が高い顔認証や、個別の入退室履歴を活かした勤怠管理システム連携などの機能を搭載している製品もあります。
入退室管理システム選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。従業員数や欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の入退室管理システムが見つかります。
入退室管理システムの解錠方法は大きく分けて以下の4種類に分かれます。
解錠方法 | メリット | デメリット |
暗証番号認証 | ・数字を打ち込むだけで操作が簡単 ・ソフトウェア攻撃の影響を受けない | ・パスワードを忘れる可能性あり ・入力を見られてしまうとパスワードが漏洩してしまう |
ICカード認証 | ・システムによっては社員証や交通系ICカードを利用可能・セキュリティ性が高く発行が容易・誰がいつ入退室したか分かる | ・ICカードの破損・紛失・盗難のリスクがある・ICカードを新たに発行する場合に費用がかかる |
スマートフォン認証 | ・スマホを使えるため利便性が高い・遠隔操作ができる・PINコードとの併用で2段階認証が可能・誰がいつ入退室したか分かる | ・スマートフォンに不正侵入があった場合、認証情報の漏洩リスクがある |
生体認証 | ・生体情報を用いるため不正アクセスのリスクが低い・忘れ物の心配がない・誰がいつ入退室したか分かる | ・高コストで運用負担が大きい・身体的特徴の変動によって、認証に支障が出る可能性がある |
暗証番号認証はセキュリティ面で弱い反面、シンプルでスムーズに導入できます。他の解錠方法との併用や一時的なアクセス許可の手段としておすすめです。
ICカード認証は暗証番号認証に比べるとコストはかかりますが、高いセキュリティ性能を保てることや社員証を利用できることから社員や社外スタッフの入退室管理に多く用いられています。
スマートフォン認証は誰でも利用できることや細かな権限管理ができるため、ジムやレンタルスペースなどの使う人が固定でない場合におすすめです。
生体認証は他と比べてもセキュリティ性能が高い反面、高い費用を必要とします。そのため機密情報を扱う部署や部屋などの高いセキュリティレベルが必要な場合に適しています。
自社の状況に即した解錠方法に対応しているサービスを選びましょう。
次の記事では顔認証対応のサービスに絞って紹介しています。ぜひあわせて参考にしてください。
関連記事:顔認証の入退室管理システムおすすめ10選!機能や選ぶ際のポイントも詳しく解説|ミツモア
入退室管理システムには、取付工事が不要な電池錠と必須な電気錠があり、種類によって大きく初期費用や月額利用料が変化します。
〈入退室管理システムの料金相場〉
工事不要の電池錠 | 工事必須の電気錠 | |
初期費用 | 0円~ | 5万円~60万円 |
月額費用 | 1扉あたり3,000円~6,000円 | 9,000円~20,000円 |
備考 | ・工事不要で初期費用が割安・アカウント数で料金を設定するシステムも存在 | ・料金プランのバリュエーションが豊富・電池交換の手間がない |
取付工事が必要な場合、数万円~数十万円程度の工事費が発生します。ドアの個数や遠方へ取り付けする場合などはしっかりと見積もりを確認しましょう。
また取り付け工事不要な製品であれば、専用機器を購入後すぐに利用できます。
月額費用は、必要機能だけを導入できるタイプやセットプランタイプなど料金形態はさまざまです。自社の必要な機能を整理して、予算にあった製品を選びましょう。
自社で利用している他システムと連携できるかもチェックしましょう。例えば勤怠管理システムと連携できれば、入退室の状況を把握するのと同時に、従業員の勤務時間や残業の有無を確認できます。
また警備システムと連携することで、不審な入室を感知した際に自動で施錠を行ったり、警備員を向かわせたりすることが可能です。既存の警備環境があるのなら、監視カメラなどの機器やシステムと連携できるサービスを優先して選ぶとよいでしょう。
システムによっては、同社が提供している勤怠管理や予約管理などの関連製品と連携できるケースもあります。合わせて導入することで、入退室情報を業務に活かす環境が構築できるでしょう。
一方で連携のためにオプションを追加する場合、通常よりもシステムの利用コストが高くなる可能性があります。予算を考慮した上で、連携する機能を選別するのも重要です。
認証方法 | スマホによるタッチレス認証 |
工事内容 | Smart Me®︎対応の入退機器を設置 |
他システムの連携 | ー |
価格 | 初期工事費11万円 月額1.1万円(Smart Me®利用料を除く) |
顔認証プラットフォームFreeiDではオフィスの会議室や執務室の顔認証による入退室管理だけでなく、フラッパーゲートやエレベーターなどの各種設備とも顔認証を連携できます。完全手ぶらで入退室できるため、オフィスの衛生面での対策にもなります。
来訪者向けにも顔認証での受付や、指定日時のみ顔認証での入退室がおこなえる機能を提供しています。従業員がアプリから来訪者宛に事前に招待を送るだけで、来訪者は顔認証による担当者の呼び出しやオフィス内での顔認証利用が可能になるため、来訪時の余計なやりとりが不要です。
FreeiDの利用開始にあたっては従業員がスマートフォンにFreeiDアプリをインストールして顔情報やユーザー情報を自身で登録するため、管理担当者の業務負荷も少なく導入できます。また管理担当者向けの管理画面では、複数拠点での一括での入退室管理、各拠点内でのセキュリティレベルの区画設定などがおこなえます。勤怠管理システムなどとも連携できます。
またFreeiDは1度の顔登録で、さまざまな顔認証サービスをつなぐ顔認証プラットフォームです。オフィスでの入退だけでなく決済や、オフィスを出た先の住宅や社員寮での入退、電車・バスへの乗降などの暮らしも「顔ダケ」で完了できます。
認証方法 | 顔認証 |
工事内容 | 要お問合せ |
他システムの連携 | 勤怠管理システム(KING OF TIMEなど) |
価格 | 初期費用 97,900円~ 月額費用 16,500円~ |
来客者の担当者に直接、来訪通知から応答やゲートの解錠ができます。予約のない来客はFaceTime通話での確認や、受付iPadに入力された情報から来客対応できます。入退室ログは自動で記録されるのでセキュリティも安心です。
アイリスオーヤマの顔認証セキュリティカメラは、正確な顔認証で圧倒的なセキュリティレベルで安心安全です。非接触認証でわずか0.2秒で個人認証および温度測定が可能です。入館者を待たせることのない、安心でスマートなオフィスのセキュリティ管理が実現します。
ダブルレンズによる3Dモデリングを使用しており、顔を立体的に捉えることで、顔写真を使った他人によるなりすましを防止します。また個人特定率99%のAIによるディープラーニングにより個人認証が可能です。
勤怠ソフトと連携し、顔認証で記録した個人IDや時刻、温度測定などのデータと勤怠や給与ソフトとの連携ができるので、人事総務業務のDXを実現します。
顔認証セキュリティカメラで撮影した映像の常時録画が可能なので、オフィスのセキュリティをさらに高めることが可能です。
認証方法 | ICカード、テンキー、QRコード、顔認証 |
工事内容 | 電気錠の設置に必要な配線工事など |
他システムの連携 | KING OF TIME 奉行Edge 勤怠管理クラウド STORES 予約 |
価格 | <参考価格> ・初期費用 認証リーダー1台:88,000円/台 iDoorsエッジ:165,000円/台 工事費用:330,000円 ・月額費用 システム利用料:8,800円 ドア管理費用:2,200円(ドアごとに費用が発生) |
SECURE ACは顔認証で入退出管理ができるシステムです。顔認証による正確な本人確認でセキュリティが強化でき、なりすまし入室を防ぐことも可能です。また扉ごとにセキュリティレベルを設定することもできます。
企業のセキュリティレベルに合わせて、異なる認証方法を組み合わせることも可能です。顔認証のほかにも、スマートフォン認証や2次元コード認証にも対応しています。スマートフォン認証や顔認証なら、本社や拠点に行く際にカードが不要です。
複数拠点間におけるゲートも一元管理が可能です。営業所が多数ある企業や、拠点が遠隔地にある企業でもユーザー管理や設定変更の一元管理ができます。
※1 セコム株式会社調べ(2016年3月末時点)
管理コンソールから、入退室や施錠・解錠の履歴を管理できます。履歴は利用者別や日次別で絞り込みができ、タイムカードとして利用可能です。別でタイムカードを用意する必要がなく、管理の手間が軽減されます。
※1 株式会社 Photosynth調べ (2022年5月時点)
地域やエリア別に管理者を分けることができるため、規模の大きな企業でも分散管理が実現します。担当する地域に絞って監視ができ、異常の見落としを防げるでしょう。
拡張性が高く、様々な社内システムとの連携が可能です。例えば入退室に使うICカードで、社員食堂の決済やデスクトップセキュリティの強化が行なえます。複合機と連携すれば不正な印刷を防ぎ、情報漏洩の防止に役立つでしょう。ICカード1枚で、セキュリティの強化が実現します。さらに勤怠システムとの連携も可能で、正確な出退勤データを収集可能です。
入退室管理システムというとオフィスでの使用のイメージが大きいですが、最近ではさまざまな場所や場面で利用されています。
システムによって、どのような場面で使いやすいのかは異なってきます。具体的な例を挙げてみますので、運用イメージのご参考にしてください。
利用場所 | 設置箇所 |
オフィス、執務スペース | エントランス、会議室、執務スペース入口 |
フィットネスジム、サロン | 受付、更衣室、ジム入口、スタッフルーム |
小売店舗、スーパー | 店舗入口、倉庫、スタッフルーム |
サーバールーム、コールセンター | 入口、通用口、執務スペース入口 |
大学、学校法人 | 研究室入口、部屋入口、職員スペース、倉庫 |
レンタルスペース、シェアオフィス | 受付、会議室、セミナールーム |
病院、クリニック | 薬品庫、通用口、スタッフルーム |
建設現場、物流倉庫 | 本人確認、点呼、倉庫入口 |
次の記事ではオフィス向けの入退室管理システムに絞って紹介しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
従業員の労働状況や、出社しているかどうかをシステム上で簡単に把握できるのがメリットです。わざわざ出社状況について連絡したり上司に確認したりする必要がありません。
勤怠管理システムと連携させることで、労働時間や出退勤の時間を管理できるため、正確な記録を自動で残せます。残業が多い従業員を特定して労働状況を確認するなど、さまざまな応用方法が考えられるでしょう。
リモートワークを導入している企業は、従業員の就労状況や勤怠管理が難しくなるため、利用にメリットがあります。
従業員ごとに部屋の解錠許可を設定できるものが多いです。特定の従業員や役職を持つ人だけが解錠できるように設定することで、情報漏洩のリスクを抑えられます。
入室が許可されている人物と一緒に入り込む共連れによって、不正に会社の室内を利用するケースもあります。共連れを防止するために、アンチパスバックやリアルタイムでの監視を導入している入退室管理システムも多いため、従業員の不正にすぐ気づくことが可能です。
重要な情報を多く取り扱う企業は、社内の人間による持ち出しや不正利用を防ぐ目的としても、導入するメリットがあります。
不審人物による侵入を防ぐ防犯効果もあります。施錠のためにICカードや生体認証を導入することで、入室の権限を持たない人物が入り込む隙を与えません。
万が一侵入を許してしまっても、遠隔からドアをロックしたり、警報システムと連携して施錠を行ったりできます。侵入者が室内の情報を持ち出すことを防げるため、重大な問題に発展する前に対処可能です。
データ上の情報漏洩に対してセキュリティを高めているのに、外部からの直接的な侵入には特別な対策を行っていないケースは珍しくありません。そのためシステムの導入は、外部からの侵入に備えるための施策として活用できるメリットもあります。
従業員や警備員は入退室管理の手動管理を行う必要がなくなり、他の業務に充てることができます。また、従業員やその他関係者の労働時間を正確に記録できるため、給与計算や勤怠管理のために再度、情報を整理、収集する必要がなくなります。
入退室管理システムを用いて、人の入退室を把握することで、勤怠計測やセキュリティを強化し、無駄な工数を削減できる点もメリットとなるでしょう。
機密情報管理対策を行っている実績にできます。取引先企業に対して安心感を与えるなど、その後の交渉につながるメリットがあるでしょう。
許可なく情報の持ち出しができない環境の構築は、自社を守るだけでなく、関連企業の情報を守ることにつながります。企業として信用されるために必要な施策となり、その後の取引結果を左右することもあるでしょう。
入退室管理システムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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