物理キーではなくアプリや生体認証などで解錠できるスマートロックを導入するとこで、解錠がスムーズになるだけでなく鍵管理の負担軽減にもつながります。
費用やタイプ、使える機能によって選択肢が幅広いスマートロックの、おすすめ10選を比較ポイントとともに解説します。
スマートロックとは
スマートロックとは、スマートフォンやICカード、生体認証などのデジタル技術を用いて施錠・解錠を行う電子錠のことを指します。従来の物理的な鍵とは異なり、デジタル技術を活用することで、利便性とセキュリティの両方を向上させることができます。
スマートロックを導入することでインターネットやBluetoothを介して、遠隔地からでも鍵の施錠・解錠ができます。また、施錠・解錠の履歴を記録・確認することができるため、勤怠管理が容易になったりオフィスのセキュリティを向上させたりすることが可能です。
オフィス向けスマートロック10選
オフィス向け製品の特徴と合わせて、おすすめを10製品紹介します。
製品名 | 特徴 |
bitlock PRO | サブスクタイプで低コストを実現 |
Akerun | ドアの種類別に合わせられるシステム |
カギカン | ドアの種類別に合わせられるシステム |
KEYVOX | 活用状況に応じた合鍵を作成 |
ALLIGATE Lock Pro | 多彩なロック機能から選べる |
VeriKey | 複数拠点の一元管理ができる |
RemoteLOCK | ハンズフリー解錠にも対応 |
iDoorsクラウド | 完全キーレスのエントリーが可能に |
SESAME Biz | 顔認証はマスクありでも反応 |
monokoto sLock | シンプルな機能で直感的な操作が可能 |
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「bitlock PRO」サブスクタイプで低コストを実現
- 月額5,000円からと低コスト
- 後付けタイプなので扉に貼るだけの簡単設置
- 12種類の解錠方法があり、柔軟な解錠権限の設定も可能
サブスクタイプのスマートロックです。初期費用が0円、月額5,000円からの低コストで導入できます。
工事が不要で、扉に貼る後付け方式のスマートロックのため、誰でも簡単に設置可能です。スマートロックを導入したいけれど設置できるか不安、という人にも向いています。
Felica・スマートフォン・スマートウォッチなど12種類の解錠方法があり、雇用形態や業務に応じて好みの方法を選べます。また既に社員証での解錠をおこなっている企業でも、NFC対応の社員証であれば、社員証に解錠権限を付与することも可能です。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 5,000円/月 |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | Felica・スマートフォン・スマートウォッチなど |
機能 | 入退室のログ管理、解錠権限の付与、顔認証 |
連携可能な他システム | 要問い合わせ |
「Akerun」ドアの種類別に合わせられるシステム
- 開き戸はもちろん自動ドアにも対応可能
- オープンAPIの活用で他サービスとも連携できる
- 入退室管理システムは特許取得済みなので、高いセキュリティが期待できる
サムターン用の開き戸はもちろん、既設の電気錠や自動ドアにも取り付けられるスマートロックです。オープンAPIを活用すれば外部のサービスと連携できます。また勤怠管理や予約管理と連携すれば、業務を効率化可能です。
監査基準を満たした機能を備えている他、第三者機関によるチェックもあります。金融機関と同レベルの高いセキュリティを備えているので、防犯の面でも安心して利用可能です。登録された利用者ごとの、出入り権限与奪もできます。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 5,000円/月 |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | ICカード・スマートフォン |
機能 | 顔認証 |
連携可能な他システム | 勤怠管理、予約管理 |
「カギカン」活用状況に応じた合鍵を作成
- オフィスはもちろん民宿・レンタルスペースなど状況に合わせた合鍵の発行ができる
- 解施錠履歴・入退室履歴の管理が可能
- オートロック機能があるので、鍵の締め忘れの心配がない
シーンに合わせて、さまざまなタイプの合鍵を発行できるスマートロックです。スマホアプリであったりPINコードであったり、物理キー以外の合鍵を作れます。
管理コンソールでは合鍵管理や利用者管理の他、解錠や施錠、入退室、日次別履歴を残せるので、CSV出力も可能です。複数のドアを一元管理できる点も特徴の1つでしょう。
マグネットセンサーでドアの開け閉めを検知できます。閉まったタイミングでオートロックをしてくれる機能もあり、防犯対策に役立ちます。
初期費用 | 無料 |
月額費用 | カギカンコンソールのみ:4,500円~/月
カギカンBasicプラン:5,900円~/月 カギカンProプラン:7,300円~/月 |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | ICカード・スマートフォン |
機能 | オートロック、解施錠履歴管理 |
連携可能な他システム | 要問い合わせ |
「KEYVOX」多彩なロック機能から選べる
- 10種類以上のロック形式が選べる
- 柔軟なAPIで各種サービスと連携可能
- 料金体系がシンプルでわかりやすい
オンラインタイプのロックや、ネット環境がなくても使えるオフラインタイプのロックなど、豊富なロック機能を持ったスマートロックです。オンライン・オフラインタイプ以外にも、自動ドアや電気錠、既存の物理キーをそのまま使うこともできます。
スマートロックの利用料プラス、必要なオプションパックを選ぶだけの、料金体系のシンプルさも特徴です。オプションパックにはPMS独自ドメインや法人会員管理、フランチャイズ管理、新タブレットチェックインなどがあります。
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 | アクセス管理システム基本料金:2500円(税込)/月×ロック数 |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | ICカード・スマートフォン |
機能 | アクセス管理、予約管理 |
連携可能な他システム | 要問い合わせ |
「ALLIGATE Lock Pro」複数拠点の一元管理ができる
- 通行制限設定、入退室スケジュールの設定でセキュリティを強固に
- 曜日、時間指定ができるオートロック解除
- 電源配線タイプなので電池交換が不要
クラウド型で複数拠点の一元管理が可能なスマートロックです。入退室権限の付与や無効化、ログの管理などをクラウド上で行えます。さらに通行制限設定や入退室スケジュール設定もできるので、セキュリティ面で安心です。
電源を建物から取得する電源配線タイプで、全ての構成品で電池交換をする必要がないので、電池切れでドアが開かないといった心配がありません。
初期費用 | 50,000円~/1扉 |
月額費用 |
ALLIGATE Lock:12,000円/1扉 ALLIGATE Lock Pro:16,500円/1扉 |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | スマートフォン、テンキー※ |
機能 | 遠隔解錠、アンチパスバック |
連携可能な他システム | 勤怠管理、人事労務管理、防犯カメラ |
※テンキーはALLIGATE Lock Proのみ
「VeriKey」ハンズフリー解錠にも対応
- ハンズフリー解錠ができるので鍵、スマホの取り出しも不要
- 解錠したときの入室・退室を自動で記録
- スマホに入れたアプリで鍵を発行するので、対面での鍵の受け渡しが不要
近付いたときに自動で解錠してくれる、ハンズフリー解錠に対応したスマートロックです。荷物で両手がふさがっているといったシチュエーションでも、スムーズにドアを開けられます。
アプリを追加してSMS認証をおこなうことで、許可されたドアの鍵がアプリにダウンロードされます。そのため、対面で鍵を渡す必要がありません。
また室内と室外にリーダーを設置し、解錠したときに入退室を記録しておける点も便利です。
初期費用 | 要問い合わせ |
月額費用 |
要問い合わせ |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | スマートフォン |
機能 | 要問い合わせ |
連携可能な他システム | 要問い合わせ |
「RemoteLOCK」完全キーレスのエントリーが可能に
- 暗証番号やQRコードでの管理に特化
- アクセス可能な日時をコントロールできる
- オープンプラットフォームで、さまざまなAPI連携やハードウェア連携が実現
クラウド上で多数の利用者の入室管理をおこなうスマートロックです。利用者ごとに暗証番号やQRコードによる鍵の発行を、遠隔でおこなえます。そのためゲストは対面での鍵の受け渡しをすることなく、施設を利用できます。
アクセス可能な日時をあらかじめ指定しておくことで、必要なときにだけ鍵を渡すことが可能です。特定の曜日に限定して、繰り返しアクセス可能といった設定もできます。
宿泊関連サービス、時間貸し関連サービス、その他クラウド受付システムなど、50以上のサービスとの連携も可能です。
初期費用 | 鍵本体の購入費(税込55,000円~)+取付工事費(1箇所40,000円~) |
月額費用 |
2,200円/台 |
タイプ | 交換型 |
解錠方法 | スマートフォン、テンキー、ICカード |
機能 | 遠隔解錠、権限管理 |
連携可能な他システム | RECEPTIONIST(来客通知連携) |
「iDoorsクラウド」顔認証はマスクありでも反応
- カード認証から顔認証まで幅広い認証方式を利用可能
- タイムカードや会議室の予約など、API連携で業務効率化
- アンチパスバックやオートロック、警備連動などでセキュリティも安心
顔認証タイプのリーダーでも認証できるスマートロックです。顔認証の際は、マスクをしていても反応してくれます。それ以外にもカード認証、QRコード認証なども可能です。
API連携により、タイムカードや入室申請、アラートメール送信といった機能を活用して、業務を効率化できます。入室履歴がないユーザーの退室、退室履歴がないユーザーの入室を拒否できる、アンチパスバックやオートロック機能を搭載しています。セキュリティ面の不安も解消できるでしょう。
初期費用 | 583,000円~ |
月額費用 |
11,000円~/月 |
タイプ | 交換型 |
解錠方法 | テンキー、QRコード、ICカード、顔認証 |
機能 | 遠隔解錠、所在確認、アラートメール送信 |
連携可能な他システム | 警備連動 |
「SESAME Biz」シンプルな機能で直感的な操作が可能
- 必要最低限の機能に絞ったことで使いやすさが向上
- 初期費用はデバイス代のみで、ユーザー3人までなら無料で始められる
- 特殊アダプターの利用で、ほぼ全ての鍵に取り付けが可能
システム導入のハードルを下げ、使いやすさにこだわったスマートロックです。必要な機能を絞り、デザインも直感的な操作を可能にしています。スマートロックを使ったことがない人にも、導入しやすいでしょう。
初期費用はデバイス代のみ、ユーザー数が3人までであれば無料で始められる手軽さも魅力です。さらに特殊アダプターを利用すれば、あらゆるタイプの鍵に取り付けることができます。
初期費用 | デバイス費用のみ |
月額費用 |
要問い合わせ |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | 要問い合わせ |
機能 | 要問い合わせ |
連携可能な他システム | 要問い合わせ |
「monokoto sLock」買い切り方式で追加コストが不要
- スマホアプリ・既存の鍵が利用可能
- カラーバリエーションが5色と豊富
- オプションを使えば静脈認証にも対応
月額契約ではなく、買い切りタイプのスマートロックです。初期費用はかかりますが、固定費がかからないため、全体で見れば低コストで導入できます。
設置する場所の雰囲気に合わせ、ブラック・ワインレッド・ネイビー・グリーン・イエローと5色から選べる点も魅力です。貼り付けるだけで使えるスマートロックのため、すでに利用中の物理キーも、そのまま利用できます。
鍵の貸し出しは、スマートフォンのアプリで手軽にできるため便利です。さらに入退室の履歴の管理もできます。
初期費用 | 15,840円(税込) |
月額費用 |
なし(買い切りタイプ) |
タイプ | 後付け型 |
解錠方法 | 要問い合わせ |
機能 | 要問い合わせ |
連携可能な他システム | 要問い合わせ |
オフィス向けスマートロックの比較ポイント
施錠方法や機能など自社に合う製品を選ぶ際のポイントを解説します。
「後付け型」か「交換型」か
スマートロックには、既存の鍵に後付けするタイプと、鍵そのものを交換するタイプがあります。どちらにもメリットとデメリットがあり、それらを把握しておくことが重要です。
後付け型
後付け型スマートロックは、既存のドアロックに取り付けるだけで導入できるタイプのスマートロックです。特別な工具や専門知識を必要とせず、DIY感覚で短時間で設置できることが大きな利点です。初期費用が低く抑えられるため、予算に制約がある場合や賃貸物件においても導入がしやすいのが特徴です。ただし、すべてのドアロックと互換性があるわけではないため、導入前に適合性を確認する必要があります。
交換型
交換型スマートロックは、既存のドアロック全体を新しいスマートロックシステムに取り替えるタイプの製品です。交換型は後付け型に比べて高いセキュリティを提供します。最新のセキュリティ技術を取り入れているため、電子キーや生体認証など、先進的な認証方式を利用できることが多いです。しかし、交換型スマートロックの取り付けには専門的な知識や工具が必要で、設置作業はプロに依頼することが一般的です。これにより、設置には時間と費用がかかります。
総じてオフィスのセキュリティニーズや設置環境、予算を考慮して、最適なスマートロックのタイプを選択することが重要です。
必要な機能が搭載されているか
スマートロックの中で大きな役割といえるのが解錠と施錠ですが、それ以外にも、欲しい機能が備わっているかをチェックすることも大事です。解錠と施錠以外の代表的な機能には、以下のものがあります。
- 勤怠管理との連携
- リモート操作
- 登録ユーザー数の制限
すでに勤怠管理システムを導入しているなら連携が可能か、また業務をする上で遠隔操作が必要なのか、どのくらいの人がスマートロックを使う想定なのか、複合的に加味してマッチしたスマートロックを選びましょう。
解錠方法が複数あるか
物理キーを持たなくて済むことは、スマートロックの大きな利点です。しかし物理キーを持たないことのデメリットも把握しておく必要があります。
たとえばスマートフォンの電池が切れていた場合、スマートロックが利用できないケースもあるでしょう。また生体認証を用いた場合は、気温や身に付けている装飾品により、反応しにくいことも考えられます。
解錠方法が何通りか用意されているスマートロックであれば、代替方法を設定できるため、万が一に備えられるでしょう。
スマートロックをオフィスに導入するメリット
オフィスへのスマートロック導入は、さまざまなメリットがあります。メリットを活かして業務効率化につなげましょう。
鍵トラブル防止とセキュリティ強化
スマートロックを導入すると、物理キーの管理が不要になります。物理キーの紛失・複製・盗難・悪用など、鍵トラブルがなくなる点がメリットです。
ICカード認証や顔認証のスマートロックを導入すれば、認証された人物しか解施錠ができません。従業員ごとに入室権限の設定もできるため、セキュリティ面の強化につながります。
また、誰が・どこに・いつ入退室をしたかがログで残るため、内部の不正対策にも役立ちます。
利用者と管理者双方の利便性が向上する
従業員はスマートフォンの専用アプリや生体認証を使うことで、鍵を持ち歩くことなくオフィスのドアを施錠・解錠できます。これにより、鍵を忘れる心配がなく、とくに荷物を持っている時や忙しい朝の出勤時にスムーズにオフィスに入ることができます。
一方、管理者の視点から見た利便性の向上も顕著です。入退室履歴をリアルタイムで確認でき、誰がいつオフィスに出入りしたのかを正確に把握することができます。これにより、異常事態が発生した際に迅速に対応することが可能となります。さらに、一時的な訪問者やゲストに対しても簡単にアクセス権を付与することができるため、受付業務の負担も軽減されます。
勤怠管理や空室の把握などが可能に
暗証番号タイプ以外のスマートロックなら、従業員のデータを登録して入退室を細かく管理できます。入退室データのログを勤怠管理システムと連携すれば、勤怠管理の業務効率化につながるでしょう。
従業員の入退室だけでなく、フロアや会議室の空き状況を見える化できるシステムもあります。会議室の利用管理の一助になり、時間やスペースの有効活用につながるはずです。
まとめ
オフィスの扉を物理キーを使わないスマートロックに移行すれば、鍵の管理や業務管理がスムーズになります。鍵をなくしてしまう心配もありません。
リモート操作できたり、ハンズフリーで解錠できたり、自動ドアにも対応していたりと種類もさまざまです。自社のスタイルに合ったスマートロックを選び、便利な機能を使いこなして、オフィス環境を快適にしましょう。
以下の記事ではおすすめの入退室管理システムについて紹介しています。ぜひご参考ください。
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