メルマガのクリック率とは配信したメルマガから、どの程度のユーザーがWebサイトに流入したのかを把握できる重要な指標です。
本記事では業種別でクリック率の平均をご紹介。クリック率の計測方法やクリック率を向上させる方法なども解説しています。ぜひ、メルマガ配信を始める際の参考にしてください。
メルマガの開封率とクリック数の目安
メルマガのクリック率は業種や調査にもよりますが、2~4%が平均となっています。そしてメルマガの開封率は全体の平均すると15~20%前後と言われています。
メルマガのクリック率や開封率は、受信する読者が使っているデバイスによって変わってきます。PCやタブレットと比較して、連絡手段として使われることの多いスマホの方が開封率、クリック率ともに高くなりやすいです。
またメルマガのクリック率や開封率は、業種によっても大きく変動します。この理由としては、業種によってターゲットとなるユーザーの属性や配信するコンテンツの内容が変わってくることなどが挙げられます。
例えば「教育」や「司法」などユーザーにとって公共サービスに近い業種の場合、クリック率や開封率が高くなりやすいようです。一方「飲食サービス」のように、クーポンやチラシなど広告色がでやすいメルマガの場合、やみくもに配信を続けても効果を発揮しにくいケースが多く見られます。
そもそもクリック率とは
クリック率とは配信したメール総数のうち、メール本文にあるURLリンクがクリックされた割合を示す指標です。主にWebサイトへの流入数を測る基準として利用されます。
クリック率の計算式は「(ユーザーがURLをクリックした回数÷ユーザーに届いたメルマガの総数)×100%」です。例えば1,000件のメルマガを配信してリンクURLが20回クリックされた場合の計算式は「(20÷1,000)×100」となり、クリック率は2%であることがわかります。
クリック率の計算式においては開封されたメールではなく、「ユーザーに到達したメールの総数」から算出することを覚えておきましょう。
開封率とは
開封率とは配信したメール総数のうち、ユーザーが開封したメールの割合のことです。つまり開封率の値からは、読者に情報を届けられている実際の割合を把握できます。
メールが開封されないことにはクリック動作も行われないため、開封率はクリック率を上げる際にも重要な数値です。ターゲットとするユーザーごとに、メルマガを配信するのに適切な時間を見極める必要があります。
例えば会社員をターゲットとしたメルマガの場合、開封率は通勤時間と重なる朝の8時頃や、プライベートの時間である夜21時〜23時頃に高くなる傾向があります。
一方家事や育児で忙しい主婦をターゲットにする場合は、10時〜14時ごろの間にメルマガを開封してもらいやすいです。
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業種別に見るクリック率の目安【早見表あり】
1つの参考として、2024年3月に配信された2億通以上のメールを対象とした調査を表にまとめました。
【業種別に見るクリック率の目安】
業種業態 | 開封率 | クリック率 |
コンサルタント(経営、マーケティング、広告、ブログ) | 32.31% | 1.87% |
建築・建設・住宅サービス | 41.21% | 2.18% |
旅行・観光 | 40.02% | 1.35% |
教育 | 41.56% | 2.42% |
金融サービス・保険 | 26.46% | 0.98% |
医療 | 41.21% | 1.58% |
物流 | 34.85% | 1.38% |
不動産 | 36.00% | 1.41% |
小売 | 35.65% | 1.23% |
テクノロジーサービス | 24.28% | 3.30% |
フィットネス・レクリエーション | 42.15% | 1.27% |
飲食サービス | 35.05% | 0.88% |
事務・ビジネスサポート | 32.07% | 2.22% |
司法サービス | 36.96% | 3.34% |
非営利サービス | 42.80% | 2.34% |
メルマガの平均クリック率は業種やコンテンツの内容、受信環境といった要因によって変動するものです。
例えば上記コンスタントコンタクト社の調査を参考にすると「教育」や「司法サービス」関連のクリック率が高いのに対して、「金融サービス・保険」や「飲食サービス」のクリック率は1%を切っています。
一概には言えませんが、ユーザーにとって優先度の高い情報を購読者限定で伝えるメール配信は、クリック率が高くなりやすいようです。
一方クーポンなど広告色がでやすいメルマガを大量配信する場合は、クリック率を上げる工夫をすることが重要になると言えます。
クリック率の計測方法
クリック率の計測には主にGoogleアナリティクスやメール配信システムを使います。
Googleアナリティクスを使う
アクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を活用して、メルマガのクリック率を計測できます。メール内のリンクに「パラメータ」と呼ばれる文字列を埋め込むことで、メルマガのクリック数を自動で計測可能です。
パラメータとはWebサイトへと誘導するURLに付け加えると、自動的に流入元を判定してくれる文字列のことを言います。
具体的には、「https://www.□□□.com」などのリンク末尾に付けることで、URLがクリックされる度にクリック数をカウントしてくれる仕組みです。
メール配信システムを使う
上記で説明したようにGoogleアナリティクスではURLを自力で設定しなければなりません。その点メール配信ツールを活用すると、難しいセットアップ不要でメールのクリック率を測定できます。
メール配信システムのメールには、初めからクリック判定など効果検証に便利な機能が備わっていることが一般的です。
配信したメール別にどのURLが何回クリックされたのかや、クリックした読者が誰なのか、どの時間帯にクリックしているのかなどを正確に把握できます。
以下の記事ではメール配信システムの仕組みや機能、メリットなどの基礎知識を解説しています。メール配信システムについてより詳しく知りたい方は、ぜひ、併せて参考にしてください。
メルマガのクリック率を改善する方法
メルマガのクリック率を改善するために注力すべき点を具体的に解説します。
メールに関連した有益なリンクを設置する
メールに関連した内容であることを前提に、ユーザーの興味関心を引いてクリックされやすいリンクを設置しましょう。
メルマガの受信者がリンクの内容に魅力を感じない場合は、クリック率が下がってしまいます。「リンクをクリックした先に、ユーザーにとって有益な情報があるか」を常に意識することが大切です。
またリンクの文言でリンク先のコンテンツ内容をしっかりと伝え切ることも重要になります。リンク先のWebサイトや記事へ移動することでどういった得があるのか、ユーザー目線で具体的に明記しましょう。
リンクの数や設置場所を文脈に合わせる
メール本文におけるリンクの数や、設置場所でクリック率は変わってきます。読者が納得感を持ってリンクをクリックできるよう、自然な文脈の中にリンクを設置することがクリック率向上のコツです。
脈絡なくリンクを設置してしまうと読者はクリックする価値を感じにくく、クリックにはつながりません。また別のサイトに飛んだユーザーが、再度メールを読みに戻る可能性は低いと言われています。単に設置するリンクの数を増やしても効果はない点には注意しましょう。
重要なのはリンク部分の情報とリンク先のコンテンツが、読者ニーズを満たしていることです。メルマガの内容が読者にとって、興味を引くものであり、全体の流れの中で自然にリンクが設置されているか確認しましょう。
「ファーストビュー」を作り込む
ファーストビューを作り込むことで、メルマガを最後まで読んでもらえる可能性が高まり、結果的にクリック率も向上します。
ファーストビューとは読者がメールを開いた際、最初に目に入る画面全体のことです。このエリア内に読者の興味を引く内容を入れ込めば、メールを読んでもらえる可能性が高まります。
読書のほとんどはファーストビューの印象で、その後の文面を読むかどうか判断するといわれています。読者にとって有益な情報をファーストビューに積極的に盛り込みましょう。
具体的には「メルマガを最後まで読むことで、どのような利益があるのか」や「何が得られるのか」を提示すると良いでしょう。画像を入れて訴求力を上げるのも有効です。
HTMLメールでリンク箇所の視認性を上げる
さまざまな視覚情報を採り入れられるHTMLメールを利用することで、クリック率を向上できます。
HTMLメールとはテキストの色やレイアウトなど、柔軟に装飾を施せるメールのことです。サービスの画像を挿入したり重要な部分にマーカーを入れたりもできます。クリックするリンク箇所をわかりやすく強調することで、クリック率向上にも役立つ機能です。
HTMLメールはメール配信システムの機能を活用することで、プログラミング言語などの専門知識がなくとも作成できます。
個人宛のような形式で特別感を出す
メール配信システムを活用すると「差し込み機能」という機能を利用できます。差し込み機能では自社の顧客リストの情報を、一斉配信するメルマガの中に埋め込める機能です。
例えば誕生日特典メールやポイント残高のお知らせに、「〇〇様」「保有ポイントは△△です」といった一言があるだけでも開封率向上が見込めます。
配信のタイミングに気を付ける
メルマガを配信するタイミングによっても、クリック率は変化します。ターゲットにしている読者が、どの時間帯にメールを確認することが多いのか調査し、配信のタイミングを最適化しましょう。
たとえ読者ニーズを満たす内容でも、配信のタイミングによっては、他のメールに埋もれてしまい、開封してもらえる機会を、自ら逃してしまうかもしれません。
また読者にとって興味をそそられるタイトルでも、内容を読む時間がなければ、開封されなかったり、リンクをクリックしてもらえなかったりする可能性もあります。
配信のタイミングを最適化する際には、メール配信システムなどに搭載された開封時間の分析機能や、予約配信機能などを活用すると簡単です。
「件名」を工夫して開封率から改善する
メルマガの件名を工夫して読者の興味を引ければ、開封率が大幅に向上し、結果的にクリック率の改善につながります。多くの場合タイトルが読者にとって魅力的に感じられなければ、そもそも開封してはもらえません。
内容を変えずとも少し件名を変えるだけで、開封率が大きく変化するケースも。以下の記事では開封率を向上するためのコツを解説しています。ぜひ、併せて参考にしてください。
まとめ
メルマガのクリック率についてなどの観点から解説しました。
【メルマガのクリック率について覚えておきたい3つのポイント】
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クリック率の測定や改善に役立つツールには企業規模や業種、予算にあわせて、さまざまな種類のサービスがあります。自社に合ったツールを活用して、売上向上や業務効率化の実現を目指してみてはいかがでしょうか。
以下の記事ではメルマガのクリック率改善におすすめのメール配信システムを、各サービスの特徴や料金で比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
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