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データベース接続確立エラーとは何か?主な原因と対処法を解説

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最終更新日: 2023年03月30日

WordPressを使用していると、突然「データベース接続確立エラー」が表示されるケースがあります。さまざまな原因で起こり得るエラーなので、この機会に主な原因と対処法を理解しておきましょう。慌てずに原因を特定することが大事です。

データベース接続確立エラーとは? 

WordPressを利用中に発生するエラーに、データベース接続確立エラーがあります。何を意味するか知っている人にとっては、原因を特定しやすいものではありますが、初めて経験する人は驚いてしまうかもしれません。

まずは、どのようなエラーなのか概要を理解しておきましょう。

Webサイトとデータベースとの接続エラー

データベース接続確立エラーとは、Webサイトとデータベースとの接続に、問題がある場合に起こるエラーです。Webサイトはユーザーの求めに応じて、データベースから必要な情報を引き出し、表示させる役割を持っています。

しかし、データベースとの接続がうまくいかなければ、必要な情報を引き出せず、エラーが発生してしまいます。原因はさまざまですが、後述するようにWordPressの場合は「wp-config.php」の入力間違いが原因で、突然発生するケースが多いようです。

WordPressの運用で発生するトラブル

このエラーはWordPressの運用中に発生するトラブルとして知られています。WordPressは世界中で利用されているCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)で、Webサイトやブログの作成・管理などに役立つシステムです。

WordPressはデータベースとの接続を前提としているCMSなので、両者の接続に不具合が生じると、エラーが発生します。WordPressを利用している以上、常に発生する可能性のあるエラーなので、原因と対処法をよく理解しておくことが大事です。

エラーが起こる仕組み

投稿する記事のデータやページのメタ情報、プラグインの設定など、WordPressのさまざまな情報は、データベース(MySQLデータベース)に格納されています。

ユーザーがWebサイトにアクセスし、特定の操作を実行すると、WordPressはデータベースから必要な情報を引き出し、ブラウザに表示させます。

しかし、さまざまな原因でデータベースと接続できず、必要な情報を得られないケースも少なくありません。その場合は空白の画面とともに、エラーメッセージが表示されます。

原因は「wp-config.php」の入力ミスや、データベースのユーザー名・パスワードの間違いなど、いろいろと考えられます。よくあるパターンを理解しておき、一つ一つ原因を特定して、解消できるようにしておきましょう。

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最も多いデータベース接続確立エラーの原因

それでは、データベース接続確立エラーが発生する、具体的な原因を確認していきましょう。まずは最も多いエラーの原因から解説していきます。

wp-config.phpの設定ミス

「wp-config.php」とは、WordPressで利用するデータベースの接続情報をはじめ、Webサイトの運用に欠かせない、重要な情報が格納されている設定ファイルです。このファイルに書かれた情報が間違っている場合、データベース接続確立エラーが起こってしまいます。

原因として最も多く報告されているので、エラーが発生したならば、まずは「wp-config.php」内の、データベース接続情報(ログイン情報)をチェックしましょう。

データベース名やユーザー名、パスワード、ホスト名が正しく設定されているか確認する必要があります。

コードの入力ミス(文法間違い)

「wp-config.php」内のデータベース接続情報が間違っていないにもかかわらず、データベース接続確立エラーが起こる場合は、コードの入力ミス(文法の間違い)が原因の可能性があります。

半角で入力すべき文字が、全角になってしまっているなど、記述方法が誤っている部分はないか確認しましょう。HTMLやCSSなどの記述でもそうですが、簡単な文法ミスでエラーが発生することは少なくありません。

データベースの利用権限が足りない

WordPress以外にデータベースを活用するアプリなどを導入している場合、データベースを利用する権限を、持っていない可能性が考えられます。エラーが発生しているデータベースのアクセス権限を確認し、必要に応じて変更しましょう。

具体的な確認方法はWordPressのコントロールパネルによって変わってきますが、データベースの項目を選択し、権限を持つユーザーを確認すれば状況が把握できます。

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【対処法】サーバーが原因のケース

次にサーバーが原因で、データベース接続確立エラーが発生しているケースを解説します。サーバーの設定によるエラーも多く報告されているので、しっかりと確認しましょう。

サーバーの引っ越しによる設定の変更し忘れ

Webサイトを提供するサーバーを途中で変更した場合、上記の「wp-config.php」の設定を書き換えなければいけません。設定を変更し忘れてしまうと、エラーが表示されます。

サーバーを引っ越しした場合、移転先のサーバーで新たにデータベースを作成・設定する必要があるので、忘れずに「wp-config.php」に登録されているデータベースの情報も書き換えるようにしましょう。

ただしプラグインによっては、サーバーを移転した場合に自動で「wp-config.php」の情報を書き換えてくれるものもあります。

サーバーに過剰な負荷がかかっている

サーバーに過剰な負荷がかかっており機能を停止している場合も、データベース接続確立エラーになります。

サーバーがメンテナンス中だったり技術的な問題が発生していたりするケースもありますが、一時的にアクセスが集中したことで、サーバーがダウンしている可能性もあります。

特に共有サーバーを利用している場合は、他のWebサイトのトラフィックが影響して接続エラーが起きることもあるので、ホスティング会社に確認してみましょう。レンタルサーバーの問題ならば、基本的にベンダーの対応を待つしかありません。

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【対処法】データベース側が原因のケース

続いてデータベースが原因で、データベース接続確立エラーが発生するケースを紹介します。単純な情報の変更ミスの場合もあれば、データベースの修復が必要なケースもあります。

データベースのパスワードが変更されている

セキュリティー上の理由から、データベースのパスワードを定期的に変更している人は多いはずです。そこでサーバー側のパスワード設定のみ変更した場合、これまで説明してきた「wp-config.php」の設定の変更を忘れてしまうパターンがあります。

繰り返しになりますが、データベース接続確立エラーが発生した場合、原因の多くは設定ファイルの情報の誤りによるものです。いかなる時もデータベースのパスワードを変更した場合は、必ず「wp-config.php」の設定も変えておきましょう。

データベースの容量をオーバーしている

データベースの容量が増えすぎた場合、接続エラーが発生する可能性があります。

長年Webサイトを運営している場合やアップロードしている記事数が多い場合、大量のプラグラインを利用しているケースなどはデータベースの容量が大きくなってしまい、エラーの原因となるので注意しましょう。

特に近年は、オウンドメディアの運営が流行しており、大量の記事や画像を投稿して集客を狙う事業主は少なくありません。アップロードするコンテンツ量に対してデータベースの容量が少ない場合、上限を超えてエラーになる可能性が考えられます。

データベースの容量に問題がある場合は、データの軽量化やより大容量のサーバーへの乗り換えを検討しましょう。

データベースの修復が必要な場合

他の原因に比べてまれなケースですが、データベースの破損で接続エラーが発生する可能性もあります。データベース接続確立エラーとして表示される場合と、データベースの修復が必要な旨のメッセージが表示される場合が該当します。

ただしサーバー内のログでのみメッセージが記載されることもあるため、原因が分からない場合は、ログも確認してみましょう。

データベースが破損する原因はさまざまですが、WordPressのテーマやプラグインを大量にインストール(あるいは削除)した際、データの一部が破損してしまい、エラーにつながることがあるので、注意が必要です。

また大量の情報のインストールでデータベースに負荷がかかり、必要なデータが破損することもあります。いずれにせよデータベースが破損した場合には、速やかに修復しましょう。

WordPressでは「wp-config.php」の最後に「define(‘WP_ALLOW_REPAIR’, true);」と記載し、さらに「https://example.com/wp-admin/maint/repair.php」にアクセスすれば、修復ページに移動できます。

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その他の原因によるエラーと対処法

上記のように「wp-config.php」の設定ミスや、サーバーやデータベースが原因で、データベース接続確立エラーになる場合がほとんどです。ただしそれ以外にも以下の原因でエラーが起こる可能性があります。

一部のファイルが破損している

WordPressのインストールや更新時にファイルが破損してしまう場合があり、それがエラーの原因になっている可能性もあります。

例えば通信障害などによって途中でセッションが途切れてしまうと、必要なファイルが正しくインストールされない場合があるので注意しましょう。

またFTPによるファイル転送時のトラブルが原因になる場合も多いようです。WordPressのファイルが破損している場合は、インストールし直して上書きすれば回復できます。

特定のツール使用中にMySQLが未起動

XAMPP(※1)やMAMP(※2)など、特定のツールを使用してローカル環境でWordPressを動作させている場合、MySQLが起動していないとWordPressが実行されずエラーが表示されます。

原因は明確なので、コントロールパネルからMySQLサーバーを起動させれば解消できます。さまざまな運用ツールを導入している場合、MySQLが原因でエラーが起きていないか確認することが大事です。

※1:XAMPPは「ザンプ」と呼ばれており、アプリケーションの実行に必要なフリーのソフトウェアをパッケージ化したもので、アプリ開発環境をローカルで構築できる

※2::MAMPは「マンプ」と呼ばれ、主にmacOSのコンピューターにおいて、ローカルでアプリ開発環境を構築できるソフトウェアを指す

Webサイトがハッキングを受けている

Webサイトが外部からハッキングを受けている場合も、データベース接続確立エラーが表示される可能性があります。

ハッキングによってサーバーに異常な負荷が掛かると、レンタルサーバーはそれを軽減するために、強制停止の措置を取るケースがあります。そうなると、Webサイトが停止してしまいエラーが発生するわけです。

セキュリティー対策を万全にしていれば、まず問題ありませんが、セキュリティー関連の設定がおろそかになっているWebサイトは少なくありません。サーバーやネットワークのセキュリティー対策を、徹底するようにしましょう。

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どうしてもエラーが解消しない場合は?

ここまで解説してきたやり方で、ほとんどのエラーは解消できるはずです。しかし、それでもエラーが表示され続ける場合は、以下の方法も試してみましょう。

サーバーの障害情報も確認する

レンタルサーバーを利用してWebサイトを運用している場合、サーバーに障害が発生していたり、ベンダーによってメンテナンスが実行されていたりすると、当然ながらアクセスができず接続エラーとなります。

どうしてもエラーが解消できないときは、各レンタルサーバーの障害情報を確認しましょう。障害の発生時やメンテナンスの実行時、各ベンダーは必ず告知や報告をしているので、公式サイトに情報が掲載されているはずです

復旧サービスの利用を検討してみる

エラーの原因が不明でどうしても解消できない場合は、ホスティング会社に確認するとともに、WordPressの復旧サービスを利用してみましょう。

復旧サービスを利用すれば、専門業者がWordPressの状況を確認し、原因の特定や必要なデータの復旧などを実行してくれます。

プラグインのアップデートや脆弱性の検査などに対応している業者もあるので、日頃の運用支援も含めて利用を検討してみると良いでしょう。

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おすすめのWordPress運用・復旧サービス

 では最後に、おすすめのWordPress運用・復旧サービスを紹介しておきます。

データベース接続確立エラーは、ほとんどの場合、原因が特定できれば個人でも対応可能です。どうしても原因が分からない場合や、データが復旧できない場合などに、利用してみましょう。

wp.rescue

「wp.rescue」はWordPressに関するあらゆるトラブルを、迅速に解決してくれるサービスです。1,000件にも及ぶ取り扱い実績によって、トラブルに応じた最適な対応マニュアルが確立されており、スピーディーかつ確実に、エラーの解消やデータの復旧を実行します。

基本的に一度の対応でトラブルは解消できますが、同様の問題が再発した場合には、3カ月以内であれば、無料で復旧対応してもらえるので安心です。

サービスを運営する「e2e」は、WordPressの保守運用サービス「wp.support」や、制作開発支援サービス「wp.make」も手掛けています。

WordPressのハッキング・緊急復旧対応サービス|wp.rescue

WebRepair

「WebRepair」は24時間365日対応で、WordPressの保守サービスを利用できます。セキュリティーの専門会社が提供しており、改ざん検知システムの導入や、アプリケーションの脆弱性診断によって、安全にWordPressを運用できる環境を構築可能です。

サービス開始以来100%の復旧実績を持っているため、トラブルが発生した際にも、安心してWebサイトの保守・メンテナンスを依頼できます。上場企業の大規模なWebシステムや、公的機関のデータ改ざん被害などにも広く対応しています。

WordPress等Webサイトの改ざん復旧依頼なら|WebRepair(ウェブリペア)

beyond

「beyond」はサーバーの導入から設計、保守運用まで幅広く対応している企業で、WordPressの運用・改ざん復旧サービスも提供しています。

ユーザーに代わってWordPressのコアファイルや、プラグインのアップデート、脆弱性診断、トラブルの復旧も行っており、各種セキュリティーの強化にも対応しています。

さらにユーザーの求めに応じて、24時間365日のクラウド・サーバー監視のサービスも利用可能なので、Webサイト周りのセキュリティー対策をまとめて依頼したい企業におすすめです。WordPress専用のクラウドサービスの提供もしています。

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データベース接続確立エラーは、Webサイトとデータベースとの接続がうまくいかない場合に起こるエラーです。原因はさまざまですが、主に「wp-config.php」の設定や、記述ミスのケースが多いようです。

他にもサーバーの過負荷や、データベースの破損などの原因も考えられるので、一つ一つ原因を探っていきましょう。個人で解決できる場合がほとんどですが、それでも状況が改善しない場合は、WordPressの復旧サービスを利用がおすすめです。

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