本格的にテレワークを導入するなら、勤怠管理の問題が発生しやすいことを知っておきましょう。勤怠管理システムを導入すれば、課題の解決を図ることが可能です。テレワーク導入の課題と、効果的な勤怠管理、おすすめの勤怠管理システム5選について解説します。
テレワーク導入時の勤怠管理の課題
準備不足のままテレワークを導入すると、勤怠管理の課題で頭を悩ませることになりかねません。課題には次のようなものがあります。
勤務時間の正確な把握が難しく、人件費の無駄が生じやすい
テレワーク社員の勤務時間を電話やメールで管理する場合は、正しい時間を記録できないことがあり、その際に実際よりも長い勤務時間を申請される可能性があります。たとえば、会社の担当者が離席していて電話を取られないケースや、メールサーバーの混雑で着信が遅れるケースが考えられます。
正確な勤務時間に応じた給与を支払うためにも、できるだけ自己申告を必要としない仕組みの導入が急務です。
勤怠データの証憑書類として保存しにくい
タイムカードや出勤簿などの勤怠データは労働基準法で保管が義務付けられています。テレワーク開始の連絡を受けても出勤簿をつけていないと、この義務は果たせません。電話だけでなく、メールやMicrosoft Teamsなどのビジネスチャットツールでもデータ保存に問題があります。
たとえば、メールの場合は1通ずつ保存すると容量が大きく、クラウドサービスの容量を圧迫したり、記録媒体の購入が必要になったりします。さらに、Microsoft Teamsなどでテレワークの勤怠管理をする場合、投稿の保存はできますが時系列に並ぶので社員別に管理することはできません。
作業中に監視できないため、人事評価が難しい
勤怠状況は情意評価の指標であり、人事評価をする際の要素の1つです。優秀な社員であっても勤怠状況がでたらめでは高い人事評価は見込めないでしょう。
テレワークの場合、仕事中に監視の目がありません。そのため、本当は仕事を開始していないのに出勤報告をしたり、仕事は終わっているのに退勤報告を遅らせたりするケースがあり得ます。正しく人事評価をおこなうためにも、勤怠管理システムなどの管理ソフトが必要です。
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テレワーク向けの勤怠管理システムを導入するメリット
テレワーク向けの勤怠管理システムを導入すれば、勤怠情報をより正確に把握でき、管理も効率化できます。管理者にとっても従業員にとっても本来の業務に割ける時間を増やせるでしょう。
従業員の勤務時間を正確に把握できる
テレワーク向けの勤怠管理システムを導入すれば、会社に出勤していない従業員でも正確に出退勤時刻を打刻できます。パソコンのログ情報管理ツールも一緒に導入すれば、出勤したのにパソコンを動かしていない場合やパソコンを触っていないのに退勤を押していないなどの動作も把握でき、不正を防げます。
管理者にとっても従業員にとっても勤怠管理を効率化できる
テレワーク向けの勤怠管理システムを導入すれば、出社せずとも申請や承認ができるため、勤怠管理を効率化できます。テレワーク勤務の従業員とその上長、給与計算をおこなう管理部担当者は出社の必要がなく、オンラインで締め作業をおこなえます。
テレワーク向けの勤怠管理システム5選
多くの企業で導入実績がある、おすすめの勤怠管理システムを紹介します。自社のテレワークで活用を検討する際の参考にしましょう。
「ジョブカン」勤怠入力・把握をいつでも、どこからでも
- 裁量労働制やフレックスタイム制にも対応
- シンプルな操作性で、誰でも使いやすい
- 電話・メール・チャットでサポート受付
「ジョブカン」はあらゆる勤務形態に対応するクラウド勤怠管理システムです。裁量労働制やフレックスタイム制でも運用できる上、所属や雇用形態ごとに細かく設定できます。
シンプルな操作性で、誰でも簡単に使える点が魅力です。必要な機能のみ自由に組み合わせられるため、コストも抑えられます。初期費用・サポート費用はかかりません。
利用中に分からないことがあっても、電話・メール・チャットで対応してもらえます。30日間の無料お試し期間中のサポート費用も0円です。
「freee人事労務」複雑な労務事務を削減
- 勤怠管理から給与計算、労務管理まで一元管理
- 給与計算ソフトや年末調整ソフトとも連携
- 電話・メール・チャットで問い合わせ可能
freee株式会社が提供する勤怠管理システム「freee人事労務」は、勤怠管理から給与計算や労務管理まで、一元管理できることが魅力です。各種申請や承認作業も一括対応できます。
他社サービスとの連携が充実している点も特徴です。他社サービスで集計した情報を同期すれば、給与計算や年末調整も行えます。
機能に関して不明な点がある場合は、電話・メール・チャットで気軽に相談が可能です。導入アドバイザリーや習熟コンテンツにより、システム導入の手厚いサポートを受けられます。
「KING OF TIME」在宅勤務も時差出勤も管理
- シンプルで初心者にも分かりやすい画面構成
- 自社のルールに則して残業や年次有給休暇の設定可能
- 導入前後のサポート体制が充実
「KING OF TIME」は、シンプルで分かりやすい画面構成が強みの勤怠管理システムです。PCの操作が苦手な人でも使いやすいでしょう。
残業や有給休暇などの設定を自社のルールに則しておこなえます。出退勤打刻とあわせて、リアルタイムに自動集計される点も便利です。
導入前後のサポート体制が充実しており、安心して運用を開始できます。活用方法が変わったり組織変更が行われたりしても、万全のサポート体制でフォローを受けられます。
「ActView」スマートフォンで簡単入力
- スマートフォン・携帯電話での柔軟な打刻機能
- カスタマイズ可能なワークフロー機能
- 体調確認などのアンケート機能もあり
ActViewはテレワークや外出先でもスマートフォンや携帯電話を使って簡単に出退勤の打刻できる勤怠管理システムです。打刻時には位置情報を取得して記録することで、在宅勤務をしていることがわかります。
打刻忘れの申請や各種勤怠関連の申請(遅刻、早退、残業など)を携帯電話からおこなえます。申請時は管理者に自動で承認を求めるメールが送信され、管理者の承認結果が申請者に通知される仕組みです。
タイムカード表示や打刻情報の管理、CSV出力など、多様な機能を備えています。加えて、体調確認などのアンケート機能もあり、業務報告から勤怠管理まで可能です。
「奉行Edge 勤怠管理クラウド」打刻からマネジメントまでデジタル化
- 多様な働き方に対応した柔軟な勤怠管理
- 労務リスクの管理を強化し、アラート機能を搭載
- クラウド上でのデジタル化と連携機能
「奉行Edge 勤怠管理クラウド」は、在宅勤務やテレワーク、時差出勤を含む多様な勤務形態に対応した勤怠管理システムです。テレワーク日や出社日の事前把握が可能で、従業員の勤務形態を一目で確認し、正確な勤怠管理をおこなえます。
労務リスクマネジメントを重視し、コンプライアンス遵守のためのアラート機能を備えています。36協定違反を防ぐ警告アラートや年次有給休暇の取得状況の管理など、法令順守のための機能も充実。
クラウドベースのシステムにより、どこからでも打刻や勤怠状況のリアルタイムチェックが可能です。ほかの奉行製品との連携により、勤怠管理業務がさらに自動化され、業務効率向上を図れるでしょう。
テレワーカーの就業管理には、業務可視化ツールという選択肢も
テレワーカーを管理するなら、勤怠管理システムだけでなく業務可視化ツールやPCログ取得ツール、工数管理ツールの導入もおすすめです。出退勤の報告だけでなく、業務を正しくおこなっているかどうかも監視することで、テレワーク従業員の業務効率を向上できるでしょう。
監視されないと集中力が持続しないという悩みを持つ人は少なくありません。社用パソコンのログは記録されていると事前に伝えたうえで従業員に配布しましょう。
テレワークには勤怠管理システムの導入がおすすめ
テレワークの導入時には、勤務時間や業務量の把握が難しくなりがちです。勤怠管理の課題を解消したいなら、勤怠管理システムの導入を検討しましょう。
勤怠管理システムを導入することで、正確な勤務時間を把握できる上、他システムとの連携により担当者の業務負担も軽減できます。使い勝手がよく、サポート体制が充実したサービスを選ぶのがおすすめです。
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