「毎日異なる現場へ直行直帰しており、労働時間の把握が難しい」「現場から届く出勤簿の回収や確認に手間取っている」建設業界において、勤怠管理の課題を抱える企業は多数存在します。
建設業に特化した勤怠管理システムを導入すれば、スマホのGPSや顔認証による打刻で現場ごとの正確な労働時間を正確に把握することが可能です。給与計算ソフトとの連携で、事務担当者の業務負担も軽減できるでしょう。
建設業向けの勤怠管理システムについて、選び方を含めて紹介します。
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建設業向け勤怠管理システム比較表
建設業向けの勤怠管理システムを選ぶ際、自社の課題が業界ならではの原価管理(業界特化型)なのか、徹底した費用の抑制と拡張性(汎用型)なのかを明確にすることが大切です。主要な勤怠管理システムを業界特化型と汎用型の2軸で整理しました。
| 製品名 | タイプ | 初期費用(税込) | 月額費用(税込) | 無料トライアル期間 | GPS打刻 | 工数管理 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 使えるくらうど建設勤怠 | 特化型 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | ○ | ◎ 日報連動 |
| UC+キンタイ for PROCES.S | 特化型 | 要問合せ | 440円〜 / 名 | – | ○ | ◎ ERP連携 |
| 勤怠管理パック(建設業編) | 特化型 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | ○ | ◎(構成による) |
| 現場勤怠 | 特化型 | 要問合せ | 9,000円〜 / 5人 | 2週間 | ○ | – |
| 勤CON管 | 特化型 | 要問合せ | 要問合せ | 30日間 | ○ | ◎ 現場・工種別 |
| MOT勤怠管理 | 特化型 | 3万4,650円 | 4,378円~(20名まで) | 要問い合わせ | ○ | ◎ 外部連携 |
| HRMOS勤怠 | 汎用型 | 0円 | 110円/名(30名以下無料) | 30名以下は完全無料 | ○ | – |
| ジョブカン勤怠管理 | 汎用型 | 0円 | 220円〜 / 名 | 30日間 | ○ | ○ カスタム設定 |
| KING OF TIME | 汎用型 | 0円 | 330円 / 名 | 30日間 | ○ | ○ オプション |
| Touch On Time | 汎用型 | 0円 | 330円 / 名 | 30日間 | ○ | – |
| ジンジャー勤怠 | 汎用型 | 要問合せ | 330円〜 / 名 | 1ヶ月 | ○ | 要問合せ |
| freee人事労務 | 汎用 | 0円 | 1,650円〜 / 月 | 1ヶ月 | ○ | ◎ 建設業キット |
※ミツモア調べ(2026年4月現在)
建設業に勤怠管理システムを導入するメリット
建設業界に勤怠管理システムを導入するメリットは、事務作業の効率化だけでなく、是正勧告を回避して現場ごとの採算性をリアルタイムで把握する経営インフラとして機能します。主なメリットは、下記のとおりです。
36協定の上限超過を未然に防げる
罰則付きの時間外労働上限規制が施行されて2年が経過した今、重要なのは実績の確認ではなく超過の未然防止です。勤怠管理システムの導入により、年720時間以内や複数月平均80時間以内といった36協定の上限に近づいた従業員を自動で抽出し、本人と管理者へアラートを通知します。
従業員150名規模の建設会社では、月60時間を超える残業の割増賃金率が50%に引き上げられ、不用意な残業は人件費を圧迫します。建設関連企業の55.3%が2024年問題にマイナスの影響を感じる現状(※)において、アラート機能を活用した法令遵守の仕組み化は必須です。企業の社会的信用を守り、経営費用の適正化に直結します。
客観的なログ照合の自動化と集計工数の削減ができる
直行直帰が常態化する建設現場では、自己申告の日報と実際の滞在時間を一つひとつ照らし合わせる作業が管理部門の大きな負担です。勤怠管理システムを導入すれば、GPSや生体認証による打刻ログと申請データを自動で突合し、差異がある箇所だけを効率的に確認できます。
管理部門による月末の膨大な事務作業から解放できるため、現場監督が事務のために事務所へ戻る非効率な動線をなくし、現場全体の生産性を高められるでしょう。
工事・工種別の労務費管理による原価管理の精度が向上できる
建設業ならではのメリットのひとつが、日報と勤怠データの連動です。現場や工種ごとに発生した人件費や労務費を自動で可視化します。
タイムカードと工事日報を手作業で突きあわせる従来の手法では、原価の把握に時間がかかり、赤字などの状況悪化に気づけないケースも頻発していました。勤怠管理システムを導入すれば、現場での打刻がそのまま工事別の原価データとして蓄積し、プロジェクトごとの採算性を即時に把握できます。
予算に対する進捗を正確に管理し、蓄積したデータをもとに精度の高い積算を実現できるため、受注競争力を高める戦略的な効果をもたらします。
建設業の原価管理・日報連携に強い勤怠管理システム6選【業界特化型】
建設業特有の業務フローに最適化されており、日報入力と勤怠・原価管理の一体化、現場ごとの出面管理などが標準機能として搭載されている勤怠管理システムを紹介します。
使えるくらうど建設勤怠(アサクラソフト 株式会社)
使えるくらうど建設勤怠は、日報の入力で社員の勤務時間管理と労務費管理を同時に実現できる、建設業向けのクラウド勤怠管理システムです。従業員が日報を登録するだけで、システムが自動的に現場別の勤務時間と労務費を集計するため、従来のようなエクセルへの二重入力が不要になります。
管理部門は月末の膨大な集計作業から解放され、転記ミスによる給与計算の誤りを避けることが可能です。残業や休暇の申請・承認フローも電子化されるため、現場監督は事務作業のために事務所へ戻る必要がなくなり、本来の施工管理業務に集中できます。
UC+キンタイ for PROCES.S(株式会社内田洋行ITソリューションズ)
UC+キンタイ for PROCES.Sは、建設業ERPシステム「PROCES.S」と連携し、工事別・工種別の労務管理を効率化する勤怠管理システムです。誰がどの現場で何の作業をしたかの情報を、モバイル端末から基幹システムへ直接記録できます。
大きな特徴は、入場や退場の打刻にあわせ、QRコードを活用した現場登録や工種別の作業時間を管理できる点です。GPSの位置情報とともに記録した打刻データは、PROCES.Sへリアルタイムに同期できるため、従来は分断されがちだった勤怠集計と工事原価計算のプロセスを、ひとつのデータで完結します。
二重入力の完全な排除と、複雑な工事形態における労務費も透明化することが可能です。特にJV(共同企業体)案件や大規模な工事現場など、複数の企業や膨大な工種が入り乱れる環境においても、正確な出面管理と労務費配分を自動化できます。
勤怠管理パック(リコージャパン株式会社)
勤怠管理パック(建設業編)は、リコージャパンが提供する勤怠管理システムとモバイルデバイス管理、そして手厚い導入支援を一つにまとめたコンサルティング型のパッケージソリューションです。建設現場特有の複雑な勤務実態を「客観的な証跡」として記録できるのが特徴で、現場作業員はPCやタブレット、スマホといった多様な端末から打刻ができます。
あらかじめ設定された36協定の基準に基づきリアルタイムで集計され、上限時間を超過する恐れがある場合には自動でアラートを通知します。これにより、多忙な現場監督の手を煩わせることなく、企業全体のコンプライアンス水準を一定に保つことが可能です。
現場ごとにバラバラだった勤怠データがクラウド上で自動集計されるため、月末の転記作業や差異の確認といったアナログな事務作業は不要です。リコーの専任スタッフが初期設定から運用開始後のサポートまでをトータルで引き受けるため、システム導入時にありがちな「設定が複雑で使いこなせない」という挫折のリスクを最小限に抑えられます。
現場勤怠(株式会社陽だまり)
現場勤怠は、現場への直行・直帰の多い建設業向けに、シンプルさを追求した勤怠管理システムです。最新のスマートフォンやタブレットのみならず、いわゆる「ガラケー(フィーチャーフォン)」の専用ページからの報告にも対応しています。
本製品の強みは、メールを送信するような手軽さで日報報告と勤怠管理を完結できる点です。携帯電話の専用画面から現場名や作業内容、出退勤時刻を選択して送信するだけで、データがクラウド上に自動蓄積されます。
蓄積されたデータはリアルタイムに自動集計され、CSV形式で出力して主要な給与計算ソフトと連携することが可能です。管理部門における月末の入力作業も効率よくできるため、現場監督による日報の回収や整理といったアナログな事務作業から解放できるでしょう。
勤CON管(あさひシステムズ株式会社)
勤CON管は、建設・工事業界に特化し、現場ごとや作業ごとの詳細な工数管理が可能な勤怠管理システムです。複雑な現場移動をカバーする打刻と詳細な工数管理の連動に強みがあり、スマホでの打刻時にGPS位置情報を記録し、従事した工事名や工種をその場で登録できます。
勤怠データはリアルタイムに自動集計され、36協定アラートや変形労働時間制といった法規制にも標準機能で対応することが可能です。ユーザーインターフェースが極めてシンプルであるため、IT操作に不慣れな高齢の職人でも入力ミスが少なく、現場への定着がスムーズに進められます。
管理部門は月末の工数計算や手作業での集計から解放され、正確なデータに基づいたリアルタイムな原価分析も可能です。
MOT勤怠管理(株式会社バルテックITソリューションズ)
MOT勤怠管理は、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる「顔認証」と「外部システム連携」に強みを持つ、現場完結型の勤怠管理システムです。
現場のスマートフォンから作業内容を入力できる日報機能は、工事ごとの労務費をリアルタイムに集計するため、管理部門における原価の「予実管理」を劇的に効率化する効果があります。
費用や拡張性で選ぶ建設業向け勤怠管理システム6選【汎用型】
従業員1名あたりの月額費用をはじめ、GPS打刻や給与計算ソフトとの連携など、建設業に必要な機能を網羅した汎用型の勤怠管理システム6製品を紹介します。
HRMOS(ハーモス)勤怠 (株式会社ビズリーチ)
HRMOS(ハーモス)勤怠は、株式会社ビズリーチが提供するクラウド型勤怠管理システムです。利用者30名以下であれば期間制限なく「永年無料」で利用でき、有料プランも1人あたり月額110円からと費用を抑えられます。
LINEをはじめ、GPS連動による客観的な位置情報の記録やQRコード打刻にも対応しているのも特徴のひとつです。打刻漏れや残業超過をリアルタイムで検知するアラート機能により、管理者は是正勧告リスクを未然に排除できるメリットが得られます。
ジョブカン勤怠管理(株式会社DONUTS)
ジョブカン勤怠管理は、株式会社DONUTSが提供するクラウド型の勤怠管理システムです。初期費用0円かつ月額220円からという低価格設定ながら、GPSや顔認証打刻、7カ国語対応の多言語表示といった現場向けの機能も充実しており、外国人労働者が多い現場でも打刻漏れを防げます。
特に注目すべき機能は工数管理です。工事名や工種、フロア・区画といった独自の管理項目を無制限に作成・設定できるため、特化型システムのように現場ごとの稼働時間を正確に集計し、原価管理の基礎データとして活用できます。
KING of TIME(株式会社ヒューマンテクノロジーズ)
KING OF TIME(キングオブタイム)は、月額330円/名という低価格ながら、給与計算システムとの連携機能を備えたクラウド型勤怠管理システムです。GPS機能によるスマホ打刻はもちろん、顔認証や指紋・静脈認証といった生体認証、既存のICカードの活用など、現場の通信環境やセキュリティレベルに応じて最適な方法を選択できます。
正社員や日給制の職人、期間限定の応援スタッフなど、多様な雇用形態が混在する中堅規模の建設会社においても、一つのシステム内で複雑な就業規則や36協定のアラートを統合管理できるため、管理部門の集計負荷を劇的に軽減する効果があります。
Touch On Time(株式会社デジジャパン)
Touch On Time(タッチオンタイム)は、専用の打刻端末を使った勤怠管理システムです。事務所がない現場や、手が汚れやすい作業環境でも、ICカードや生体認証によって瞬時に正確な打刻が行えます。
スマホを所持していない作業員がいる場合でも、この専用端末を現場の入り口に設置するだけで、2026年の厳格な調査基準に合致した客観的な労働時間記録の徹底が可能です。GPS機能によるモバイル打刻にも対応しており、複数の現場を移動する技術者の直行直帰管理もスムーズに行えます。
費用は、初期費用0円で、1人あたり月額330円です。30日間の無料トライアル期間が用意されており、実際の現場環境で専用端末の使い勝手や通信状況を検証できます。
ジンジャー勤怠(jinjer株式会社)
ジンジャー勤怠は、jinjer株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。1ヶ月間の無料トライアル期間が設けられており、費用は1人あたり月額330円から、初期費用については企業規模や要件に応じた個別見積もりとなります。
建設現場のマネジメントにおいて特に効果を発揮するのが、スマホを活用したGPS打刻とリアルタイムのアラート機能です。管理者は現場作業員がいつどこで打刻したのか即座に確認でき、残業時間が36協定の上限に近づくと自動的に本人と管理者へアラートが通知されるため、法改正後の厳格な上限規制を確実に遵守できる体制を構築できます。
現場監督が移動中にスマホから部下の休暇申請や打刻修正を承認できるワークフロー機能は、事務作業のために現場を離れる時間を削減し、施工管理の本業に集中できる環境をもたらします。
freee人事労務 勤怠管理(フリー株式会社)
freee人事労務は、勤怠管理から給与計算、会計処理までをひとつのシステムで完結できるバックオフィス特化型のエコシステムです。建設業向け原価管理キットは、建設業界の商習慣に対応しており、出退勤の記録や現場ごとの労務費を自動で集計します。
打刻データと工事原価を連携する機能を搭載しており、作業員がスマートフォンでGPSの位置情報とあわせて打刻し、現場を選ぶだけで労務費を各工事の原価として自動で計上することが可能です。月末に手作業で膨大な時間をかけていた現場ごとの採算把握を瞬時に完了。経営判断に直結するデータを即時に抽出できます。
2024年4月施行の時間外労働の上限規制にも対応しており、残業超過の兆候を自動で検知し、アラートを通知。是正勧告のリスクを最小限に抑えつつ、正確な給与の振り込みまで一括で処理する仕組みです。
建設業向け勤怠管理システムの選び方
建設業向けの勤怠管理システムを選ぶポイントは、実態に即した「客観的記録」と「データ連携」が実現できるかを踏まえ、下記3点です。
GPSや顔認証による打刻ができるか
勤怠管理で重視されるのは、自己申告に頼らない客観的な労働時間の把握です。労働基準監督署の臨検では、従業員の申告時間と客観的なデータとの乖離を厳格にチェックします。
勤怠管理システムを選ぶ際、GPSの位置情報や顔認証で打刻できる製品を選びましょう。顔認証の場合、手がふさがっていたり汚れていたりする現場でもスムーズに打刻でき、なりすましによる不正打刻も防げます。一方で、GPS打刻は直行直帰の際、現場の一定範囲内に入った時のみ打刻を許可する設定が可能です。
36協定のアラート予測機能が搭載されているか
時間外労働の上限規制が施行されて2年が経過し、現在は実績の把握だけでは法遵守に不十分です。月45時間や年720時間、複数月平均80時間以内という複雑な規制を遵守する仕組みが求められます。
現在の勤務ペースから月末や年度末の着地を予測し、基準を超える前に対策を打てるアラート機能が必須です。2026年度の調査では、年6回を上限とする36協定の特別条項の発動回数も厳しく問われます。
時間をカウントするだけでなく、発動回数や勤務間インターバルの不足を自動で検知する製品を選びましょう。経営層や現場監督へ先回りして通知を送る機能を備えています。
建設キャリアアップシステム(CCUS)や安全書類等の連携ができるのか
2026年4月より、建設キャリアアップシステム「CCUS」は全都道府県で本格的な運用と定着期に入りました。システム選びで業務効率を大きく左右するのは、APIによるデータ連携です。
勤怠データにくわえ、CCUSの就業履歴やグリーンサイトをはじめとする安全書類を一気通貫で連携できる製品を選びましょう。データが分断されていると、現場監督や事務担当者は同じ情報を複数のシステムに打ち込む二重入力を強いられます。
API連携に対応したシステムなら、一度の打刻で自社の給与計算用データとCCUSの就業履歴を同時に更新でき、事務作業にかかる時間を従来の3分の1まで削減できるでしょう。
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