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自動集計タイムレコーダーおすすめ7選!計算の手間をゼロにする選び方

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最終更新日: 2025年12月04日

月末になると、タイムカードの集計作業に追われ、電卓を叩く音だけが響くオフィス。「締め作業」のために、本来やるべき業務が止まっていませんか?

タイムレコーダーの「自動集計機能」を活用すれば、毎月の集計時間を劇的に短縮し、手計算によるミスもゼロにできます。しかし、一言で自動集計と言っても、「カードに合計時間が印字されるだけの機種」から「給与ソフトにデータを直接流し込める機種」まで、その機能は千差万別です。

本記事では自動集計機能があるタイムレコーダーを7製品紹介します。自社に合うタイムレコーダーの選び方を知って、最適な製品を見つけましょう。

自動集計タイムレコーダーは「集計データの扱い方」で選ぶ

多くの担当者が「どれも同じだろう」と価格だけで選びがちですが、タイムレコーダー選びで最も重要なのは「集計されたデータをその後どう扱うか」という業務フローの視点です。

製品は大きく以下の2つのタイプに分類されます。

  1. 本体完結型(PC不要)
      • タイムカードに「1ヶ月の総労働時間」や「残業時間」が印字されます。
    • メリット: PCやネット環境が不要。電源を入れるだけで誰でも使えます。
    • デメリット: 印字された数字を見て、給与計算ソフト等へ手入力する作業は残ります。
    • 向いている企業: 従業員20名以下、PC操作が苦手な現場、今の運用(紙カード)を変えたくない企業。
  2. データ連携・アプリ型(PC・クラウド活用)
    • 打刻データがCSV形式などでデジタル化され、PCやクラウドに取り込めます。
    • メリット: 給与計算ソフトへの手入力(転記)が不要になり、入力ミスが完全に防げます。
    • デメリット: 初期設定やPC操作が必要です。
    • 向いている企業: 従業員20名以上、給与ソフトを使用している企業、ペーパーレス化を進めたい企業。

「今の紙カード運用のまま、計算の手間だけ無くしたい」なら本体完結型を、「給与明細の作成まで一気通貫で楽にしたい」ならデータ連携型を選んでください。

タイプ別のおすすめチャート

自社に最適なタイプはどちらか、以下の基準で判断してください。

  • PC設定やネットワーク管理は苦手ですか?
    • Yes → 本体完結型(VOICE VTシリーズなど)がおすすめです。
  • 従業員数は20名以上ですか?
    • Yes → データ連携型(TimeP@CKなど)が必須です。20名分の転記作業は、それだけで業務負荷となるからです。

【本体完結型】PC不要で計算できるおすすめタイムレコーダー3選

PC接続やWi-Fi設定は一切不要。箱から出して電源を入れるだけで、その日から「計算地獄」から解放されるモデルを紹介します。

VOICE(ヴォイス) VT-2000 / VT-3000

出典:VOICEタイムレコーダー公式サイト

コストパフォーマンスを最優先するなら、VOICEシリーズが有力な選択肢です。実勢価格1万円台という低価格ながら、実働時間や残業時間の自動集計に対応しています。

  • VT-2000: シンプル機能に特化。「実働時間」と「残業時間」の集計が可能で、日々の計算の手間を省くには十分な機能を備えています。
  • VT-3000: 複数のシフトパターンに対応するなど機能が強化されています。

とにかく初期費用を抑えて、手計算の手間だけを解消したい10名以下の店舗やオフィスに最適です。機能と価格のバランスがよく、安価に導入できる点が最大の強みです。

マックス(MAX) ER-110SU

出典:マックス株式会社公式サイト

国内トップシェアメーカーとしての信頼性と耐久性を求めるなら、マックスのER-110SUシリーズです。「重ね打ち防止機能」など、打刻時に起こりがちなミスを防ぐ配慮が行き届いています。

  • 現場に強い耐久性: 工場やバックヤードなど、ハードな環境でも安心して使用できます。
  • 電波時計モデル(ER-110SUW): 時刻合わせの手間やズレによるトラブルを完全に排除できます。

「壊れにくさ」と「正確さ」を重視する企業にとって、長期的な視点で最も安心できる投資となります。多くの税理士事務所がマックス製のカードに慣れ親しんでいるため、外部委託時の連携もスムーズです。

セイコーソリューションズ Z150

出典:セイコーソリューションズ株式会社公式サイト

「見やすさ」と「使いやすさ」を追求するなら、セイコーのZ150です。大きな画面とシンプルな操作性で、機械操作に不慣れな従業員が多い職場でも混乱なく導入できます。

  • 休憩時間の自動計算: 「6時間以上勤務で45分休憩」といった自動引き落とし設定が可能で、休憩の打刻漏れによる計算ミスを防げます。
  • 一覧印字機能: 1ヶ月の集計結果をリスト形式で印字できるため、確認作業が容易です。

休憩時間が固定されているオフィスや、パート・アルバイトの出入りが多い現場で、管理者の確認工数を削減するのに役立ちます。

【データ連携・アプリ型】給与計算まで効率化するタイムレコーダー4選

集計結果をデジタルデータとして出力し、給与計算ソフトへの転記作業すらなくしたい企業向けのモデルです。

アマノ TimeP@CK-iC Ⅳ(タイムパック)

出典:「Time P@ck」公式サイト

「PCでしっかり管理したいが、月額費用はかけたくない」というニーズに応える、パッケージ型タイムレコーダーの決定版です。ハードウェアと管理ソフト「サッと勤怠with」がセットになっており、購入後すぐにPCでの勤怠管理を始められます。

  • ICカード運用: 社員証と一体化させることで、なりすまし打刻を防止し、スマートな入退室管理を実現します。
  • 安心のパッケージ: 必要なものが全て揃っており、長期的に見ればランニングコストがかからないため、数年でコストメリットが出ます。

セキュリティ意識の高い企業や、総務部で一括してデータを吸い上げ管理したい企業に適しています。

Tablet Time Recorder(タブレットタイムレコーダー)

出典:「タブレットタイムレコーダー」公式サイト

iPadをタイムレコーダー専用機に変える、画期的な買い切り型アプリです。特筆すべきは「3人まで完全無料」というライセンス体系で、極小規模なオフィスや個人事務所に最適です。

  • 独自機能: 打刻時に顔写真を記録する本人確認機能や、ビデオメッセージ機能など、タブレットならではの直感的な機能が充実しています。
  • データ連携: 集計データはメールやGoogle Drive等へ出力でき、柔軟な活用が可能です。

余っているiPadがある店舗や、デザイン性を重視するカフェ、サロンなどで、コストをかけずに高機能な管理を実現できます。

スマレジ・タイムカード

出典:「スマレジ・タイムカード」公式サイト

POSレジ「スマレジ」と連携可能なクラウド勤怠管理システムです。0円から始められるスモールスタートが可能で、特にシフト制が複雑な業種に強みを持ちます。

  • 強力なシフト管理: シフト作成から予実管理までをクラウド上で完結できます。
  • CSV出力: 無料のスタンダードプランであっても勤怠実績のCSVダウンロードが可能(※調査時点)であり、他社にはない大きなメリットです。

飲食店や小売店など、売上データと連動して人件費率(FLコスト)を分析したい経営者にとって、単なる勤怠管理を超えた経営管理ツールとなります。

セイコーソリューションズ Z170

出典:セイコーソリューションズ株式会社公式サイト

「現場は紙のカードがいいが、経理はデジタルデータが欲しい」という、アナログとデジタルの板挟みを解決する機種です。

  • USBデータ出力: この価格帯の本体完結型としては珍しく、打刻データをUSBメモリ経由でCSV出力できます。
  • 給与ソフト連携: 専用ソフトを使用することで、主要な給与ソフトの形式に合わせてデータを出力可能です。

高額なシステムを入れるほどではないが、毎月の手入力作業をなくしたいと考える20〜50名規模の企業にとって、最もバランスの取れた選択肢と言えます。

失敗しない!自動集計タイムレコーダーの選び方4つのポイント

機種選びで後悔しないために、以下の4つの基準で自社の運用と照らし合わせてください。

1. 変形労働・シフト制に対応しているか

9時から17時までの固定時間勤務であれば、安価な機種でも問題ありません。しかし、日によって勤務時間が変わるシフト制や、フレックスタイム制を導入している場合は注意が必要です。

集計ルールが複雑な場合、簡易的なモデルでは正しく「残業」や「遅刻」を判定できない可能性があります。VOICE VT-3000やデータ連携型など、複数の勤務パターンを設定できる上位機種を選定してください。

2. 休憩時間の「自動引き落とし」機能はあるか

打刻回数を減らし、集計を正確にするために「休憩自動引き落とし」機能は極めて重要です。「12:00〜13:00は自動で休憩扱いにする」設定があれば、従業員は出勤と退勤の2回打刻するだけで済みます。

一方で、休憩時間が不規則な現場では、この機能が逆に邪魔になることがあります。その場合は、「外出・戻り」ボタンがある6打刻対応機種を選び、実態に合わせて記録できる環境を整えてください。

3. 集計データのエクスポート(CSV出力)は必要か

従業員数が20名を超えると、たとえ自動集計されていても、印字された数字を見て給与ソフトに入力する作業自体が大きな負担となります。入力ミスやチェックの手間も倍増します。

従業員数が20名前後になったら、USB出力やクラウド連携でCSVデータを取り込めるタイプが必須です。「入力作業をなくす」ことこそが、最も確実な業務効率化だからです。

4. 法令遵守(1分単位の集計)が可能か

労働基準法第24条「賃金全額払いの原則」により、労働時間は原則として「1分単位」で計算し、支払う義務があります。「15分単位で切り捨て」といった処理は、明確な法律違反となるリスクがあります。

古い機種や誤った設定のまま運用していると、知らず知らずのうちに未払い賃金の問題を抱えることになります。新たに導入する際は、「1分単位」での記録・集計に対応し、自社のコンプライアンスを守れる機種を選んでください。

自動集計のメリット・デメリットと導入の注意点

自動集計機能の導入は、単なる事務作業の軽減以上の効果をもたらしますが、運用面での準備も必要です。

メリット:月初の事務作業が劇的に減る

最大のメリットは、集計作業の圧倒的な時間短縮です。例えば、映画館「シネスイッチ銀座」の事例では、アマノのシステム導入により、毎月半日(約4〜5時間)かかっていた集計作業がわずか1時間に短縮されました。これは約80%の工数削減に相当します。

また、手計算によるヒューマンエラーがなくなることで、従業員からの給与に関する問い合わせや不信感も解消されます。

デメリット:初期設定とルールの明確化が必要

自動集計させるためには、「何時からが残業か」「遅刻の扱いはどうするか」「端数処理はどうするか」といったルールを、機械に正確に設定する必要があります。

これは裏を返せば、これまで曖昧だった就業ルールを見直す絶好の機会でもあります。システム導入を機に、法的に正しく、かつ運用しやすいルールへと社内規定を整備してください。

まとめ:自社に合った自動集計機能で、毎月の給与計算を楽にしよう

タイムレコーダーの自動集計機能は、バックオフィス業務を効率化する最も手軽で効果的な投資です。

  • 小規模・シンプル運用なら: 「VOICE」や「マックス」などの本体完結型。
  • データ活用・多店舗展開なら: 「TimeP@CK」や「スマレジ」などのデータ連携型。

まずは、現状の最大の課題が「計算の手間」なのか、それとも「ソフトへの転記の手間」なのかを整理してください。自社の規模と課題に合った最適な一台を選び、毎月の締め作業のストレスから解放されましょう。

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