自動集計できるタイムレコーダーなら、打刻後の給与計算や従業員の勤怠状況管理がしやすくなります。起算日の設定やリアルタイム管理など、自社の事情にあった機能を搭載したものを選ぶと便利でしょう。
この記事では、自動集計できるタイムレコーダーのおすすめ7製品や選び方を徹底解説します。ぜひ参考にしてみてください。
自動集計できるタイムレコーダーの種類
自動集計できるタイムレコーダーは大きく分けて4タイプあるので、順に紹介します。
紙カード方式のタイムレコーダー
紙カード方式のタイムレコーダーの中にも、昼休憩の時間を抜いた実働時間や、1カ月の実働時間の合計を自動で集計してくれる製品があります。さらに、その中にもパソコンにデータを移せるものとそうでないものがあります。
USBメモリにデータを移せるタイムレコーダーであれば、パソコンでデータが開けるため手動で時間をタイプし直す必要はありません。
ICカード方式のタイムレコーダー
ICカード式のタイムレコーダーは、タイムカードを購入する必要がありません。個人識別用のICチップが内蔵されたカードをタイムレコーダーの端末に近づけるか、差し込むことで出退勤を記録する仕組みです。
データはPCで管理できるため扱いやすく、給与計算などにも使いやすいでしょう。ICカード兼社員証となっているケースも多く、従業員同士のなりすましや代理打刻などの不正が起こりにくい点もメリットです。
タブレットアプリ型タイムレコーダー
タブレットを用いたタイムレコーダーもあります。タブレットにタイムレコーダーのアプリをダウンロードするため、タイムレコーダー機器を購入する必要はありません。
自分の名前を選んでタップするだけで出勤・退勤の打刻ができる手軽さが魅力です。打刻データの集計や給与計算への活用も簡単。打刻の傾向を分析し、残業状況も管理できる機能を搭載しているアプリもあります。
さらに打刻の際に顔写真を記録したり、ビデオメッセージを送信したりすることも可能。不正防止に効果的といえます。
タイムカードを使う自動集計タイムレコーダー3選
いざタイムレコーダーを選ぼうと思っても、あまりに数が膨大で具体的に決められないという人も多いでしょう。ここからは、おすすめのタイムレコーダーを商品詳細とあわせて紹介します。
まずは紙カード式のタイムレコーダーを見てみましょう。
「VOICE タイムレコーダー VT-2000」自動で労働時間や休憩時間を計算
- 手作業での計算作業を省ける自動集計機能つき
- 起算日の設定や区切り時間の柔軟な設定機能
- 不正打刻ができないよう専用キーが付属
VOICE 自動集計機能付タイムレコーダー VT-2000は、自動で労働時間や休憩時間を計算し、手作業での計算時間を短縮できるタイムレコーダーです。
起算日の自由設定や区切り時間の設定が可能で、さまざまな勤務形態に対応できます。また、遅刻・早退が赤字で印字されるよう設定できる機能により、出勤状況が一目瞭然。
不正な改ざんを防ぐために、設定スイッチの操作には専用キーが必要です。動画マニュアルが付属しており、初めての利用者でも不安なく設定できるでしょう。
標準価格 | 15,190円 |
消耗品 | 専用タイムカード「Vカード」100枚入:1,730円 |
「VOICE タイムレコーダー VT-3000」フレックスタイム制やシフト制にも対応
- 柔軟な働き方でも自動集計できる高機能な機種
- 事業所の内装を妨げない、シンプルなデザイン
- 不正打刻を防ぐ設計と操作の安心感
VOICE 高機能自動集計タイムレコーダー VT-3000は、フレックスタイム制やシフト制といった勤務形態ごとに異なる勤務時間に対応できるタイムレコーダーです。自動集計機能があり、早出や残業も自動算出されるため、手作業での時間計算が不要になります。
シンプルでスタイリッシュなつくりで、オフィスや飲食店など、さまざまな職場環境に違和感なく馴染みます。
不正を防ぐセキュリティ設計に加え、操作ボタン用のシールと動画マニュアルが付属しているため、初心者でも設定や操作をしやすいでしょう。
標準価格 | 17,570円 |
消耗品 | タイムカード「VTカード」80枚入:1,730円 |
「タイムレコーダーZ170」1カ月間の勤務時間数を集計し、タイムカードに印字
- 1日最大6回の詳細な打刻管理を実現
- USBメモリを介してCSV形式でデータ出力
- 無料の給与計算ツールで手間を大幅に削減
タイムレコーダーZ170は、打刻データをUSBメモリでPCに取り込める機能を搭載したタイムレコーダーです。
1日に最大6回までの打刻が可能で、出勤・退勤だけでなく、休憩や外出などの時間も記録でき、詳細な勤務時間の管理が行えます。
打刻データはCSV形式で出力され、USBメモリを通じてパソコンでの閲覧や管理が可能です。
さらに、「タイムカード for Z170」という計算補助ツールを無償で提供しており、これを用いて時間計算や時給計算を手軽に行うことが可能です。
標準価格 | 49,500円 |
消耗品 | 専用タイムカード:1,980円
リボンカセット:2,750円 |
ICカード式の自動集計タイムレコーダー
いざタイムレコーダーを選ぼうと思っても、あまりに数が膨大で具体的に決められないという人も多いでしょう。ここからは、おすすめのタイムレコーダーを商品詳細と合わせて紹介します。
まずはPC接続型・ICカード型のタイムレコーダーを見てみましょう。
「TimeP@CK-iC Ⅳ」ICカード式のワンタッチタイムレコーダー
- ICカードで簡単な打刻と過去履歴の即時確認
- コンパクトサイズで壁掛け・卓上両対応
- 勤怠管理クラウドサービスと連携し支店も管理可能
TimeP@CK-iC Ⅳは、アマノから販売されているICカード式のタイムレコーダーです。タッチパネル式の打刻画面は出勤・退勤・外出・戻りとシンプルに表示されるため、従業員もすぐに使いこなせます。使用シーンにあわせて打刻画面は「入室」「退室」に変更できます。打刻の過去履歴も確認可能です。
幅9.4cm、奥行き14.3cm、高さ5.7cmとコンパクトサイズなので壁掛け・卓上と設置する場所の選択肢が広がり、置くためのスペースの心配はいりません。
管理できる人数は300人以内が推奨されています。勤怠管理クラウドサービスと連携しており、遠方にある支店や営業所の勤怠データを本社に集約し、リアルタイムでチェックしたい場合にも便利です。
標準価格 | 96,000円 |
消耗品 | ― |
タブレットアプリ型の自動集計タイムレコーダー3選
タブレットアプリ型のタイムレコーダーは、従来型のタイムレコーダーと比べるとまだ数としては少ないものの、基本的な集計機能に加えて様々な機能を搭載していることが多く、非常に便利です。
タブレットアプリ型のタイムレコーダーを検討している人におすすめしたい商品を3点紹介します。
「Tablet Time Recorder」複数人打刻に対応し、時間短縮や混雑緩和を実現
- ビデオメッセージでコミュニケーションの活性化
- 給与計算ソフトとのスムーズな連携
- 7,900社(※)以上の導入実績をもち複数業種で活用可能
Tablet Time Recorderは7,900社以上に導入され、12万人以上(※)の販売ライセンス実績をもつ勤怠管理システムです。打刻方式の多様性が、さまざまな業種や環境に合わせた利用を可能にし、ユーザーのニーズに柔軟に対応します。
複数の給与計算ソフトとの連携が可能です。打刻データを基に集計データを生成し、お使いの給与計算ソフトに直接取り込むことができます。幅広いフォーマットに対応しており、データの細かな設定調整も可能です。
ビデオメッセージを活用して従業員間のコミュニケーションを促進するユニークな機能を備えています。この機能により、打刻の際に自動でメッセージが再生されるため、直接的なやり取りが可能となります。
※ 株式会社ネオレックス(2024年3月末時点)
初期費用 | 11,800円(10ユーザーあたり) |
月額費用 | 0円 |
「Taskal Time-Card(タスカルタイムカード)」iPad、PCがあれば設備コスト0円で利用可能
- 顔認証による瞬時の勤怠打刻機能
- ニーズにあわせたフレキシブルな打刻プラン
- 設備投資不要で始められるシステム導入
Taskal Time-CardはiPadを利用した顔認証システムで、約0.5秒(※)で勤怠打刻が完了します。この高速処理により、従業員は列を作ることなくスムーズに出勤・退勤ができ、時間のロスを大幅に削減します。また、外勤やテレワークにも対応しており、どこからでも勤怠管理が可能です。
打刻のみプランは月額1人100円から利用可能で、顔認証やリアルタイムの出勤状態を把握できます。一方、勤怠管理セットプランでは、更に細かな勤怠状況の管理や申請・承認機能が含まれており、月額1人250円から利用できます。
iPadやPCを使用して勤怠管理を行うシステムで、特別な設備投資は不要です。iPadやiPhoneでアプリをダウンロードするだけで、迅速に導入可能です。
※ 株式会社アイシーソフト(2024年11月時点)
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 顔認証打刻のみ:100円(1ユーザーあたり)
勤怠管理セット:250円(1ユーザーあたり) |
「スマレジ・タイムカード」日報機能でプロジェクトごとの勤務時間を記録
- 14万2,900店舗以上(※)の登録事業者数
- 3ステップでシフトが完成するシフト作成機能付き
- 初期費用は不要で、60日間(※)の無料お試し期間あり
スマレジ・タイムカードは株式会社スマレジが提供する、クラウド型の勤怠管理システムです。登録事業者数は2014年1月のリリース以降増え続け、14万2,900店舗以上(※)が利用しています。
3つのステップで直感的な操作をするだけでシフトを作成できる機能があり、管理者の手間を省くことができます。シフトから日別の人件費を計算することも可能です。
初期費用は無料で、60日間(※)のお試し期間もあり、費用を抑えて導入を検討できます。お試し期間中はすべての機能が使えるため、どのプランにしようか決める際の参考にしやすいでしょう。
※ 株式会社スマレジ(2024年4月時点)
初期費用 | 0円 |
月額費用 | スタンダード:0円(30ユーザーまで)、110円(1ユーザーあたり/31ユーザーから)
プレミアム:2,420円(10ユーザーまで)、385円(1ユーザーあたり/11ユーザーから) プレミアムプラス:4,840円(10ユーザーまで)、495円(1ユーザーあたり/11ユーザーから) エンタープライズ:7,260円(10ユーザーまで)、770円(1ユーザーあたり/11ユーザーから) |
自動集計タイムレコーダーの比較表
自動集計が可能なタイムレコーダーを比較表にしてみました。特徴も記載しましたので、見比べたいときにご覧ください。
製品名 | 種別 | 使用機器 | 特徴 |
---|---|---|---|
VOICE 自動集計機能付タイムレコーダー VT-2000 | 紙カード方式 | タイムカード、タイムレコーダー | オフィスなど、従業員全員の休憩時間が固定の職場向け。 |
VOICE 高機能自動集計タイムレコーダー VT-3000 | 紙カード方式 | タイムカード、タイムレコーダー | 飲食店など、従業員ごとの休憩や労働時間がバラつく職場向け。 |
タイムレコーダーZ170 | 紙カード方式 | タイムカード、タイムレコーダー | 1日6回の打刻データをUSBメモリーにCSV形式で出力可能。 |
TimeP@CK-iC Ⅳ | ICカード方式 | ICカード、カードリーダー | オールインワンパッケージですぐに使える。給与ソフトと連携。 |
Tablet Time Recorder | タブレットアプリ型 | iPad | 自社のルールに合わせて自動集計。安価に導入できる。 |
Taskal Time-Card(タスカルタイムカード) | タブレットアプリ型 | iPadまたはiPhone | 打刻データはクラウドに記録。勤怠管理セットプランで自動集計。 |
スマレジ・タイムカード | タブレットアプリ型 | iPad、スマートフォン (iPhone、Android)、パソコン(Mac、Windows)のどれでも可 |
サービス1つで勤怠管理から給与計算、帳簿管理まで可能。 |
自動集計できるタイムレコーダーの選び方
タイムレコーダーには数多くの種類があります。選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。
会社の規模にあうか
タイムレコーダーを選ぶときは、会社に規模にあったものを選びましょう。ごく少人数で運営している中小企業であれば、豊富な機能を備えたタイムレコーダーを導入しても使わない機能が出てきたり、導入費用が高額になってしまったりするかもしれません。
逆に従業員人数が多く、複数の拠点を持つ企業であれば、従業員の勤怠管理業務は膨大になりがちです。打刻の自動集計やリアルタイム管理など、できるだけ手間を減らせる機能を搭載したものが良いでしょう。
誰にとっても操作しやすいか
タイムレコーダーは毎日使うものであるため、使い勝手の良さが肝心です。従業員には、できるだけ打刻の手間が少ないものが好まれます。早期にシステムに慣れてもらうためにも、操作画面は分かりやすくシンプルなものが良いでしょう。
システムを管理する人事労務担当側としては、給与計算システムや勤怠管理システムとの連携やデータの自動入力など、業務工数を減らせるものが便利です。現場の従業員と人事労務の双方が使うことを考えてタイムレコーダーを選びましょう。
自動集計を検討するなら、タイムレコーダーの電子化もおすすめ
自動集計など、集計作業を効率化したいなら、タイムレコーダーの電子化もおすすめです。
タイムレコーダーを電子化することで出勤・退勤の打刻はもちろん、シフト作成や集計、休暇や残業の申請など、勤怠管理に関する一通りの業務に対応できる機能を一体的に搭載しています。
タイムレコーダーで十分なのか、より拡張した機能が必要かどうかで判断するとよいでしょう。
次の記事ではタイムカード(タイムレコーダー)を電子化する方法を紹介しています。ぜひあわせて参考にしてみてください。
自動集計できるタイムレコーダーで勤怠管理を効率化しよう
従業員の勤怠管理には、自動集計機能のあるタイムレコーダーが最適といえます。PC接続型やICカード型、タブレットアプリ型など種類は豊富ですが、どれも打刻後のデータ処理を格段に効率化してくれるでしょう。
タイムレコーダーによって搭載機能は異なりますが、起算日設定やリアルタイム管理など会社の規模に合った機能や操作性を軸に選ぶのがおすすめです。自社にあったタイムレコーダーを見つけ、業務効率を向上させましょう。
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