ICカード対応の勤怠管理システムを利用すれば、ICカードをタッチするだけで出退勤時の打刻を行えます。タイムカードや打刻ボタン式の勤怠管理に比べ、社員の労働時間を正確に把握できます。また勤務時間の合計はシステム上で自動集計されるため、管理者の手間を大幅に軽減しスピーディーな勤怠報告の実現が可能です。
本記事では、ICカードに対応したおすすめの勤怠管理システムを5製品紹介します。選び方から導入のメリットまで詳しく解説するので、ぜひ導入検討の一助にしてください。
ICカード対応の勤怠管理システムを導入するメリット
ICカード対応に勤怠管理システムの導入は、コストの削減や正確な勤怠管理の実現など、企業側・社員側ともにさまざまな恩恵を受けられます。まずはICカードによる勤怠管理システム導入のメリットを見ていきましょう。
正確な勤怠管理が可能になる
勤怠管理システムによって社員の正確な労働時間の把握が可能になります。特にICカードによる打刻・管理は、スマートフォンの操作を苦手としている年齢層の社員が多い企業や、オフィスの出入口の解錠に社員証を利用している企業などにおすすめです。
例えばオフィスの出入口にカードリーダーを設置しておけば、社員証で出入口を解錠し、そのまま勤怠報告もするといった運用が可能になります。
また働き方改革関連法の施行により、社員の時間外労働の管理や休日の取り扱いをより厳密にする必要が出てきました。ICカードによる勤怠管理ならば客観的かつ正確な勤怠情報を取得できるため、より柔軟に法令に対応できるようになります。
打刻・勤怠管理に時間を取られない
特に社員数が多い企業の場合、タイムカードによる管理では、打刻機の前に行列ができてしまうケースも珍しくありません。ICカードをタイムカードの代わりに使えるようになれば、一人ひとりの社員の勤怠報告にかかる時間を大幅に短縮でき、各自がより正確な勤務時間を報告できるようになるはずです。
ICカードを用いた勤怠管理システムであれば、カードを機器に読み込ませるだけで勤怠報告ができるため、打刻にかかる時間を大幅に軽減できます。簡単かつ確実に打刻を行えるため、打刻のし忘れや不正打刻を防止できます。
社員の勤務時間の集計をシステム上で完結できるので、管理者の負担も大幅に軽減できます。打刻時間のミスが削減されるため、修正の手間も減らせるでしょう。
導入しやすくコストの削減になる
ICカードによる勤怠管理は、基本的にカードリーダーを導入・設置するだけです。そのため顔認証や生体認証など、他の方法に比べてコストが安く済みます。
勤怠管理システム自体も低コストで導入できる製品やサービスが増えているので、勤怠管理に予算を割けないスタートアップ企業にもおすすめです。
さらにカードリーダーの導入費用も抑えたければ、スマートフォンやタブレット端末に専用アプリをインストールして設置するタイプにすると良いでしょう。その際、端末がICカード読み取りに対応しているかはチェックしておく必要があります。
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ICカード対応の勤怠管理システムおすすめ5選
ICカードに対応している勤怠管理システムの中から、おすすめの5製品を紹介します。
「ジョブカン勤怠管理」導入者数20万社突破!サポートが丁寧
- 導入社数20万社突破、人気の高いシステム
- 交通系ICカードはもちろん、おサイフケータイにも対応
- どんな業種でも使いこなせる充実したサポート
ジョブカン勤怠管理は、さまざまな勤務形態に柔軟に対応できるクラウド型の勤怠管理システムです。導入実績は20万社を突破しており、あらゆる業種・規模の企業に利用されています。
交通系ICカードやおサイフケータイなどに広く対応しており、打刻忘れの防止機能なども実装されています。無料トライアル版が利用できるので、まずは操作性を確認してみましょう。
業界や業種、雇用形態によって細かい設定・運用が可能です。電話やメール、チャットでベンダーから丁寧なサポートを受けられます。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 200円/人 |
端末費用 | 3,500円 |
対応している打刻方法 | ICカード、生体認証、モバイル、顔認証、LINE、slackなど |
経費精算システムとの連携 | 要お問い合わせ |
「KING OF TIME」どんな業界・業種でも使いやすい
- 初めてでも使いやすいシンプルなシステム性が魅力
- 業種や人数を選ばずに利用できる
- 料金は変わらず、人事労務システムや給与計算システムも使える
KING OF TIMEは初期費用無料で利用できるクラウド型の勤怠管理システム。誰にでも使えるシンプルで分かりやすい画面構成が特徴です。
FeliCaとMIFAREのいずれのICカード規格にも対応しています。各種電子マネーでの打刻はもちろん、MIFAREを利用した社員証で打刻を行うことも可能です。
月額300円/人というシンプルな料金体系ながら、「KING OF TIME 人事労務」や「KING OF TIME 給与」などの連携サービスを追加料金なしで使えます。勤怠管理の情報をそのまま労務や給与計算に使いたい企業にぴったりです。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 300円/人 |
端末費用 | 3,700円~ |
対応している打刻方法 | PC/スマホ、ICカード、生体認証、その他連携あり(温度検知、チャットなど) |
経費精算システムとの連携 | 要お問い合わせ |
「RecoRu」月額110円/月~から使えるリーズナブルさが魅力
- 月額110円/人~の圧倒的コストパフォーマンス
- 勤務アラートで残業時間や遅刻早退を通知できる
- 即日のアカウント発行が可能で、導入がスムーズ
RecoRuはシンプルで分かりやすいインターフェースと、1人あたり月額110円(最低利用料金3300円)から利用できるリーズナブルさが特徴のクラウド型の勤怠管理システムです。
ICカード対応のレコーダーを利用し、カードをかざすだけで出退勤や休憩の打刻が可能。さらに打刻忘れや入力ミス、出退勤の状況など、一つの画面で簡単に確認ができます。
またAPIやCSVファイルによって、他のシステムとも簡単に連携可能。経費精算システムや人事労務システムなど、さまざまなシステムにシームレスなデータ提供を行えます。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 110円/人(最低利用料金:3,300円) |
端末費用 | 3,250円~ |
対応している打刻方法 | ICカード、生体認証、ボタン、slack |
経費精算システムとの連携 | 要お問い合わせ |
「Touch On Time(タッチオンタイム)」nanacoや楽天Edyなどの電子マネーにも対応
- 利用ID数230万超えの実績
- nanacoや楽天Edyなどでの打刻ができる
- 給与計算システムとの連携に力を入れており、シームレスなデータ連携が可能
Touch On Time(タッチオンタイム)は1人あたり月額300円(税別)から利用できるクラウド型の勤怠管理システムです。社員の勤務状況をリアルタイムに確認でき、使用場所やシーンに合わせて色々な打刻方法を選択できます。
ICカードはFeliCa規格とMIFARE規格の両方に対応。交通系ICカードやnanaco、楽天Edyなどが利用可能です。交通系ICカードをあまり用いない地域の企業でも安心して打刻できます。
給与計算システムとの連携が充実しており、「MFクラウド給与」や「人事労務freee」などとのAPI連携が可能です。CSV連携もでき、弥生給与や給与奉行など、オンプレミス型の給与計算システムとも連携できます。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 300円/人 |
端末費用 | 4,000円~ |
対応している打刻方法 | 独自開発タイムレコーダー、生体認証、ICカード、Web |
経費精算システムとの連携 | 要お問い合わせ |
「kincone」勤怠管理と交通費精算を同時に行える
- ICカードをタッチするだけで勤怠と
- 交通費を自動で読み取ってくれる
- 豊富な打刻方法が用意されており、ICカードがない社員がいても安心
- カレンダーツールを使えば訪問先を自動で入力、交通費の精算が可能
kinconeは、社員の勤怠管理と交通費の精算を同時にできる管理システムです。交通系のICカードで打刻すれば、勤務時間の記録とともに交通費も同時に読み取って記録します。
ChatworkやSlackなどのビジネスチャット上で打刻することも可能。1人あたり月額200円(税別、最低利用人数5人)から利用でき、スマートフォン端末があればすぐに始められるのも魅力です。
カレンダーツールとの連絡で訪問先を自動入力し、交通費を精算してくれるため、特に社員の外出や出張が多い企業や部署におすすめです。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 220円/人(最低利用人数:5人) |
端末費用 | 要お問い合わせ |
対応している打刻方法 | ICカード、アプリ、LINE、Chatwork、LINE WORKS
|
経費精算システムとの連携 | - |
ICカード対応の勤怠管理システム5製品の比較表
ICカード対応の勤怠管理システム5製品を各製品の特徴で比較しました。
製品 | 特徴 | 月額料金 | 打刻方法 | Felica規格対応 (交通系IC) | MIFARE規格対応 (社員証) |
ジョブカン勤怠管理 | 導入者数20万社突破!サポートが丁寧 | 200円/人~ | ICカード、生体認証、モバイル、顔認証、LINE、slackなど | 〇 | 〇 |
KING OF TIME | どんな業界・業種でも使いやすい | 300円/人 | PC/スマホ、ICカード、生体認証、その他連携あり(温度検知、チャットなど) | 〇 | 〇 |
RecoRu | 月額110円/月~から使えるリーズナブルさが魅力 | 100円/人 | ICカード、生体認証、ボタン、slack | 〇 | 〇 |
Touch On Time | nanacoや楽天Edyなどの電子マネーにも対応 | 300円/人 | 独自開発タイムレコーダー、生体認証、ICカード、Web | 〇 | 〇 |
kincone | 勤怠管理と交通費精算を同時に行える | 220円/人 | ICカード、アプリ、LINE、Chatwork、LINE WORKS | 〇 | × |
ICカード対応の勤怠管理システムの選び方
ICカードに対応している勤怠管理システムを選ぶ際は「利用したいICカードが使えるか」「ICカード以外の打刻方法も利用できるか」「セキュリティ対策が万全か」などを必ず確認するようにしましょう。
利用したいICカードが使えるか
自社で利用したいICカードに対応しているかどうかは必ず確認するようにしましょう。ICカードの規格は大きく分けて「FeliCa(フェリカ)」と「MIFARE(マイフェア)」の2種類に分類できます。
規格名 | ICカードの例 | 特徴 |
FeliCa規格 | 交通系IC、nanacoや楽天Edyなどの各種電子マネー | 日本では最も広く流通している規格。おサイフケータイも利用可能 |
MIFARE規格 | taspo、一部の社員証 | 日本ではあまり流通していないが、安価に利用でき世界中で普及 |
ほとんどの場合はFeliCa規格に対応している端末を選べばOKです。しかし社員証がMIFARE規格のもので社員証を用いた打刻がしたい場合や、海外の携帯端末でおサイフケータイによる打刻を検討している場合は、MIFAREにも対応しているかチェックが必要です。
自社に合った読み取り方法か
ICカードは専用のカードリーダーを利用して情報を読み取る方法と、読み取り用のアプリを任意のデバイスにインストールして使う方法があります。
さらに専用のカードリーダーはPCに接続して利用するタイプと、リーダーとして独立している機器の2種類があり、前者の方が安く導入可能です。
手軽にICカードによる打刻を実現したい場合は、PC接続タイプを選ぶと良いでしょう。専用機器の方はPC接続タイプに比べると高額になりますが、場所を取らないことや、別でPCを用意しなくてもよいことなど、メリットもあります。自社の運用方針に合わせて検討しましょう。
ICカード以外の打刻方法も利用できるか
ICカードの紛失や機器の不調で打刻ができないなどの緊急事態に備えて、代替手段があるか確認しておくことも重要です。
パスワードを入力して打刻するシステムや、スマートフォンから打刻が可能なシステムなど、様々な打刻方法があります。代替の手段も会社や従業員にとっての使いやすさを検討したうえで導入するのがおすすめです。
セキュリティ対策は万全か
勤怠情報には個人情報が含まれているため、セキュリティへの配慮は非常に重要です。特にICカードの場合は、カードに保存されている交通機関の利用履歴やクレジット情報もあるため注意しましょう。また勤怠管理情報は、一定期間保存することが義務付けられています。そのため保存期間や容量などについてもしっかりと確認してください。
例えばプライバシーマークやISO27001を取得しているシステムは信頼性が高いです。従業員の個人情報を万全に守るためにも、セキュリティ対策がしっかりとなされているシステムを選びましょう。
ICカード対応の勤怠管理システムがおすすめの企業
ICカード対応の勤怠管理システムがおすすめな企業は「なるべく簡単な勤怠管理システムを導入したい企業」「多くの従業員が交通系ICカードを利用している企業」です。
従業員の出入りが激しく、素早く確実に打刻を行いたい企業
アルバイトやパートなどが多く、人の出入りが激しい職場は、打刻が簡単なICカード対応の勤怠管理システムがおすすめです。一瞬で打刻が完了するため、打刻機の前に長蛇の列ができる、といった事態を防ぐことができます。
さらに手書きでの集計や複雑な給与計算が不要になり、管理担当者の負担を削減可能。またカードをかざすだけで簡単に打刻できるため、従業員にとってもストレスのない環境整備が実現します。
多くの従業員が交通系ICカードを利用している企業
従業員の多くがICカードを所持している場合や、営業先訪問などで交通機関を利用することが多い場合には、ICカード対応の勤怠管理システムは大変便利です。
従業員が所持しているICカードをカードリーダーに結びつけるだけと導入は非常に簡単。またICカード対応の場合、交通費の清算と勤怠情報を一緒に処理できるシステムが多いため、さらなる業務の効率化を図れます。
ICカード対応の勤怠管理システムの導入事例
実際にICカード対応に勤怠管理システムを導入した企業は「打刻間違いが減り、担当者の手間が減った」「導入コストを最小限に抑えることができた」などの効果を実感しています。
株式会社ハートビーツ
「株式会社ハートビーツ」は、サーバー監視サービスをはじめとするMSP事業やITコンサルティング事業を行っている企業です。
複雑な勤務体系により勤怠管理の負担が大きく、フリーソフト+エクセルでの勤怠管理に限界を感じていたため、ICカードでの勤怠管理システムの導入を決定しました。
【導入後の効果】
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株式会社マナベインテリアハーツ
「株式会社マナベインテリアハーツ」は、関西・四国・九州地区を中心に、家具やインテリア用品、生活雑貨を扱う 14店舗を展開している企業です。
過去の勤務状況の把握ができていないことに加え、シフト制度に上手く対応できず、各店舗の負担が大きくなっている状況を解決すべく、ICカードでの勤怠管理システムの導入を決定しました。
【導入後の効果】
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ICカード対応のシステムを導入して業務効率化を実現しよう
ICカードに対応している勤怠管理システムを導入すれば、打刻に時間をとられることがなくなり、業務の効率化につながります。交通費を自動で精算してくれるシステムや経費精算システムと連携できるシステムを利用すれば、経費の計算をシームレスに行えて便利です。
ICカードに対応しているシステムを利用して勤怠管理を効率化し、業務時間や負担を軽減させましょう。
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