ミツモアメディア

2025年7~9月 小規模リフォーム料金相場レポート【ミツモア相場研究所】

最終更新日: 2025年10月06日

「ミツモア相場研究所」は、オンラインでの見積もり比較・受発注サービス「ミツモア」を運営する株式会社ミツモアが、ユーザーが実際に見積を取得し、業者を選び、成約に至るまでのプロセスを記録した全700万件超の依頼データと、ユーザーの口コミを組み合わせ、引越しやハウスクリーニングなど200種類以上の暮らしのお困りごとに関するサービスの市場実態や価格相場を定点観測します。

7-9月期の小規模リフォーム料金実績、平均相場は5万円台

2025年7-9月期の調査対象6サービスの平均価格は54,828円となり、年間平均の59,648円と比較して8.1%低い結果となりました。最も依頼件数の多い網戸張り替え(24,187円)やドア修理(25,620円)は比較的手頃な価格帯での利用が中心です。

一方、窓ガラス交換は39,753円と年間平均81,433円を51.2%下回る大幅な低下が見られました。トイレリフォームも66,007円と年間平均80,592円より18.1%安く、壁紙張り替えも94,149円と年間平均108,277円より13.0%安い水準で推移しています。ドア交換は79,732円と年間平均74,918円より6.4%高い結果となりました。

サービス別の価格実績

低価格帯(2-3万円台): 網戸張り替え、ドア修理

  • 3万円以下での利用が約8割を占める
  • 1-3万円帯が最頻価格帯で手軽なメンテナンス需要が中心

中価格帯(4-8万円台): 窓ガラス交換、トイレリフォーム、ドア交換

  • 窓ガラス交換は1万円未満が57%と最頻だが価格分布が広い
  • トイレリフォームは平均66,007円、便器交換のみの簡易工事から床材・壁紙を含む総合工事まで幅広い
  • ドア交換は平均79,732円で5~10万円帯が49.6%と最頻価格帯

高価格帯(9万円台): 壁紙張り替え

  • 7-9月実績は年間平均より13.0%安い
  • 1-10万円帯に幅広く分布し、5-10万円帯が25.4%で最頻価格帯

サービス別価格帯・料金相場

網戸の張り替え・修理

2025年7-9月実績

  • 平均価格:24,187円(年間平均:29,998円)
  • 中央値:13,350円(年間中央値:18,000円)

料金の内訳(代表的な依頼単価)

  • 網戸本体代
    • 網1枚(通常190cm×90cmサイズ):900~2,000円
    • 網戸新調1枚(通常190cm×90cmサイズ):9,300~15,000円
  • 工賃
    • 網の張替え(通常190cm×90cmサイズ):2,700~3,700円
    • 網戸新調(通常190cm×90cmサイズ):4,500~7,000円

※最低価格8,000円~

ドアの修理・取り外し

2025年7-9月実績

  • 平均価格:25,620円(年間平均:24,180円)
  • 中央値:18,000円(年間中央値:18,000円)

料金の内訳(代表的な依頼単価)

  • 蝶番の建付・異音修理:10,000~13,000円
  • 引き戸の滑車調整:8,000~11,000円
  • ドアクローザーの修理:13,000~16,000円
  • ドアノブ交換:13,000~15,400円
  • ドアノブ調整:7,000~8,800円

窓ガラスの交換・修理

2025年7-9月実績

  • 平均価格:39,753円(年間平均:81,433円)
  • 中央値:25,540円(年間中央値:37,500円)

料金の内訳(代表的な依頼単価)

  • ガラス1枚の本体代
    • 90cm×90cmの透明ガラス:7,000~9,000円
    • 90cm×90cmのくもりガラス:8,800~10,500円
    • 190cm×90cmの透明ガラス:8,000~11,000円
    • 190cm×90cmのくもりガラス:8,900~13,000円
  • 交換工賃
    • 90cm×90cmサイズ:6,000~7,000円
    • 190cm×90cmサイズ:8,000~10,000円

壁紙・クロスの張り替えリフォーム

2025年7-9月実績

  • 平均価格:94,149円(年間平均:108,277円)
  • 中央値:54,461円(年間中央値:59,400円)

料金の内訳(代表的な依頼単価)

  • 量産型の無地壁紙張り替え(1㎡あたり):1,100~1,400円
  • 巾木の交換(1mあたり):600~1,000円

ドア交換

2025年7-9月実績

  • 平均価格:79,732円(年間平均:74,918円)
  • 中央値:79,000円(年間中央値:36,000円)

料金の内訳(代表的な依頼単価)

  • 室内片開きドア(ドア枠の交換なし):50,400~90,000円
  • 室内片開きドア(ドア枠ごと交換、撤去費用・処分費を含む):96,000~150,000円
  • 浴室折れ戸(ドア枠ごと交換):76,000~85,000円

トイレリフォーム・トイレ(便器)交換

2025年7-9月実績

  • 平均価格:66,007円(年間平均:80,592円)
  • 中央値:33,500円(年間中央値:58,800円)

料金の内訳(代表的な依頼単価)

  • 洋式トイレの交換(工賃+処分費):27,000~33,000円 ※本体代なし
  • 床材(クッションフロアの張り替え):2,400~6,800円/㎡

※トイレリフォームは便器交換のみの工事から、床材・壁紙の張り替え、配管工事などを含む総合的なリフォームまで幅広く、価格帯も1万円台から30万円超まで多様です。

全体的な市場傾向

2025年7-9月期の小規模リフォーム市場は、年間平均より8.1%低い水準で推移しました。全体平均54,828円は年間平均59,648円を下回り、多くのサービスで価格が低下する傾向が見られました。

特に窓ガラス交換が年間平均より51.2%安い39,753円と大幅に下落したほか、トイレリフォームも18.1%安い66,007円、壁紙張り替えも13.0%安い94,149円で推移しました。

一方、ドア交換は年間平均より6.4%高い79,732円と上昇傾向を示しました。網戸張り替えとドア修理は年間平均との差が比較的小さく、安定した価格帯を維持しています。

データについて

このレポートは、2025年7月~9月中にミツモアプラットフォーム上で成約した小規模リフォーム案件1,773件のデータに基づいています。集計期間は2025年7月1日〜9月30日、データ集計日は2025年10月3日です。

「ミツモア相場研究所」とは?

暮らしの”リアルな相場”を独自データで映し出し、選択に安心と確信を。

ミツモア相場研究所」は、オンラインでの見積もり比較・受発注サービス「ミツモア」を運営する株式会社ミツモアが、ユーザーが実際に見積もりを取得し、業者を選び、成約に至るまでのプロセスを記録した全700万件超の依頼データと、ユーザーの口コミを組み合わせ、引越しやハウスクリーニングなど200種類以上の暮らしのお困りごとに関するサービスの市場実態や価格相場を定点観測します。

  • 一次行動データをベースに、”生活のリアル”を正確に捉え、
  • 地域差・季節変動を見える化し、
  • 最新の価格相場の動向を定期配信していきます。
ミツモア相場研究所は、価格の高低を単純に評価するのではなく、高価格には相応の価値が宿るという視点に立ち、独自データで適正価格と透明性を映し出すことで、ユーザーにも事業者にも納得と快適さをもたらす市場環境を創出します。