「ミツモア相場研究所」は、オンラインでの見積もり比較・受発注サービス「ミツモア」を運営する株式会社ミツモアが、ユーザーが実際に見積を取得し、業者を選び、成約に至るまでのプロセスを記録した全700万件超の依頼データと、ユーザーの口コミを組み合わせ、引越しやハウスクリーニングなど200種類以上の暮らしのお困りごとに関するサービスの市場実態や価格相場を定点観測します。
7-9月期の小規模リフォーム料金実績、平均相場は5万円台
2025年7-9月期の調査対象6サービスの平均価格は54,828円となり、年間平均の59,648円と比較して8.1%低い結果となりました。最も依頼件数の多い網戸張り替え(24,187円)やドア修理(25,620円)は比較的手頃な価格帯での利用が中心です。
一方、窓ガラス交換は39,753円と年間平均81,433円を51.2%下回る大幅な低下が見られました。トイレリフォームも66,007円と年間平均80,592円より18.1%安く、壁紙張り替えも94,149円と年間平均108,277円より13.0%安い水準で推移しています。ドア交換は79,732円と年間平均74,918円より6.4%高い結果となりました。
サービス別の価格実績
低価格帯(2-3万円台): 網戸張り替え、ドア修理
- 3万円以下での利用が約8割を占める
- 1-3万円帯が最頻価格帯で手軽なメンテナンス需要が中心
中価格帯(4-8万円台): 窓ガラス交換、トイレリフォーム、ドア交換
- 窓ガラス交換は1万円未満が57%と最頻だが価格分布が広い
- トイレリフォームは平均66,007円、便器交換のみの簡易工事から床材・壁紙を含む総合工事まで幅広い
- ドア交換は平均79,732円で5~10万円帯が49.6%と最頻価格帯
高価格帯(9万円台): 壁紙張り替え
- 7-9月実績は年間平均より13.0%安い
- 1-10万円帯に幅広く分布し、5-10万円帯が25.4%で最頻価格帯
サービス別価格帯・料金相場
網戸の張り替え・修理

2025年7-9月実績
- 平均価格:24,187円(年間平均:29,998円)
- 中央値:13,350円(年間中央値:18,000円)
料金の内訳(代表的な依頼単価)
- 網戸本体代
- 網1枚(通常190cm×90cmサイズ):900~2,000円
- 網戸新調1枚(通常190cm×90cmサイズ):9,300~15,000円
- 工賃
- 網の張替え(通常190cm×90cmサイズ):2,700~3,700円
- 網戸新調(通常190cm×90cmサイズ):4,500~7,000円
※最低価格8,000円~
ドアの修理・取り外し

2025年7-9月実績
- 平均価格:25,620円(年間平均:24,180円)
- 中央値:18,000円(年間中央値:18,000円)
料金の内訳(代表的な依頼単価)
- 蝶番の建付・異音修理:10,000~13,000円
- 引き戸の滑車調整:8,000~11,000円
- ドアクローザーの修理:13,000~16,000円
- ドアノブ交換:13,000~15,400円
- ドアノブ調整:7,000~8,800円
窓ガラスの交換・修理

2025年7-9月実績
- 平均価格:39,753円(年間平均:81,433円)
- 中央値:25,540円(年間中央値:37,500円)
料金の内訳(代表的な依頼単価)
- ガラス1枚の本体代
- 90cm×90cmの透明ガラス:7,000~9,000円
- 90cm×90cmのくもりガラス:8,800~10,500円
- 190cm×90cmの透明ガラス:8,000~11,000円
- 190cm×90cmのくもりガラス:8,900~13,000円
- 交換工賃
- 90cm×90cmサイズ:6,000~7,000円
- 190cm×90cmサイズ:8,000~10,000円
壁紙・クロスの張り替えリフォーム

2025年7-9月実績
- 平均価格:94,149円(年間平均:108,277円)
- 中央値:54,461円(年間中央値:59,400円)
料金の内訳(代表的な依頼単価)
- 量産型の無地壁紙張り替え(1㎡あたり):1,100~1,400円
- 巾木の交換(1mあたり):600~1,000円
ドア交換

2025年7-9月実績
- 平均価格:79,732円(年間平均:74,918円)
- 中央値:79,000円(年間中央値:36,000円)
料金の内訳(代表的な依頼単価)
- 室内片開きドア(ドア枠の交換なし):50,400~90,000円
- 室内片開きドア(ドア枠ごと交換、撤去費用・処分費を含む):96,000~150,000円
- 浴室折れ戸(ドア枠ごと交換):76,000~85,000円
トイレリフォーム・トイレ(便器)交換

2025年7-9月実績
- 平均価格:66,007円(年間平均:80,592円)
- 中央値:33,500円(年間中央値:58,800円)
料金の内訳(代表的な依頼単価)
- 洋式トイレの交換(工賃+処分費):27,000~33,000円 ※本体代なし
- 床材(クッションフロアの張り替え):2,400~6,800円/㎡
※トイレリフォームは便器交換のみの工事から、床材・壁紙の張り替え、配管工事などを含む総合的なリフォームまで幅広く、価格帯も1万円台から30万円超まで多様です。
全体的な市場傾向
2025年7-9月期の小規模リフォーム市場は、年間平均より8.1%低い水準で推移しました。全体平均54,828円は年間平均59,648円を下回り、多くのサービスで価格が低下する傾向が見られました。
特に窓ガラス交換が年間平均より51.2%安い39,753円と大幅に下落したほか、トイレリフォームも18.1%安い66,007円、壁紙張り替えも13.0%安い94,149円で推移しました。
一方、ドア交換は年間平均より6.4%高い79,732円と上昇傾向を示しました。網戸張り替えとドア修理は年間平均との差が比較的小さく、安定した価格帯を維持しています。
データについて
このレポートは、2025年7月~9月中にミツモアプラットフォーム上で成約した小規模リフォーム案件1,773件のデータに基づいています。集計期間は2025年7月1日〜9月30日、データ集計日は2025年10月3日です。
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