洋室リフォームの費用相場・工事内容！リフォーム例や注意点も解説

家族構成や生活環境の変化など様々な理由で「洋室のリフォーム」が必要になることもありますよね。ただし洋室リフォームは数十万円~多くて100万円以上ものお金がかかる大きな工事。だからこそ後悔のないリフォームにすることが大切です。

この記事では洋室リフォームのポイントや、費用相場について詳細を解説。どんな工事をして実際にどのくらいの費用がかかるのか？といった事例もあわせて紹介していきます。

【内容別】洋室リフォーム費用・工事内容を解説！高くなりやすいパターンも

洋室をリフォームするパターンと、かかる費用・工期などについて具体的に解説していきます。リフォーム費用が変わる要因についても説明します。

<洋室リフォームにかかる費用や工期の目安>

※費用は目安です。状況に応じて変わります。

それぞれのリフォーム内容の詳細について解説してきます。

洋室のリフォーム①天井・壁(壁紙)の変更

壁紙(クロス)の変更は最も手軽なリフォームの1つです。比較的少ない費用負担で洋室の全体的な印象を変えることができます。

基本的には700円~1,000円/㎡程度が相場。

クロスだけでなく壁材自体を変更することもできますが、クロスの変更よりも高い費用がかかります。

【以下のような要素で費用が変わる】

洋室のリフォーム②床の張り替え

今の床材を新しいフローリングやクッションフロアといった床材に変更するリフォームです。

床の張り替えは工法によって費用が異なります。

• 張り替え工法：高め
• 重ね張り工法：安め

張り替え工法とは今あるフローリングを撤去して、新しく張り直す工法のこと。重ね張り工法は今あるフローリングを剥がさず、その上から張る工法です。

工法の他にも色々な要素が絡み合って費用が決まるので単価を出すことは難しいですが、一般的なリビング(20畳分)の広さで40万円前後を見ておくと良いでしょう。

畳からフローリングなど、違う床材への変更は下地の調整も必要になります。また床の高さが変わってしまう場合は「高さの調整」・下地の断熱材がない場合は「断熱材の追加」といった追加工事も必要に応じて行います。

【その他以下のような要素で費用が変わる】

洋室のリフォーム③ドアの変更

洋室ドアはバリアフリー目的の工事においては欠かせないリフォーム。車椅子でも通れるドアサイズへの拡張や、引き戸への変更が多いです。

もちろんドアの補修やデザイン変更など、ドアのみを付け替えるシンプルなリフォームもできます。その場合の費用相場は5万円~13万円程度です。

【以下のような要素で費用が変わる】

高性能なドアを採用したりドア枠を撤去する工事を行ったりすると、20万円~35万円程度になることもあります。

洋室のリフォーム④間仕切りの設置

1つの洋室部屋を2部屋以上にしたい場合、リフォーム工事で「間仕切り」が設置できます。間仕切りには以下の種類があり、特徴や設置費用が異なります。

【アコーディオンカーテン】

厚みがあるカーテン状の仕切りで、蛇腹状に折りたためます。設置費用は3万円~。

【間仕切りドア】

引き戸や折れ戸などで仕切るタイプ。開放して1つの部屋としても使用できます。設置費用は15万円~。

【壁】

壁を一から作り、間取り自体を変更してしまう方法です。設置費用は15万円~。

【その他以下のような要素で費用が変わる】

洋室のリフォーム⑤クローゼットの変更・新設

クローゼットに関しては具体的に以下のリフォームができます。

• 棚の増設や位置変更
• ハンガーパイプの設置
• 押し入れをクローゼットにリフォーム
• クローゼット自体を新設する

押し入れをクローゼットにする場合は「床の補強」や「湿度調整できる壁への変更」などの追加工事が必要なケースもあります。

工事内容によって費用に大きな幅がありますが、一般的なリフォームの場合は10万円前後、新設の場合は25万円~50万円程度を見ておきましょう。

【以下のような要素で費用が変わる】

洋室のリフォーム⑥窓の変更

外部と接している窓は、部屋の快適性に直結する箇所。断熱・防犯性能の高い窓ガラスに替えたり窓枠ごと一新してデザインを変えたりと、様々なリフォームができます。

費用は15万円~20万円程度を見ておきましょう。

また窓本体だけでなくカーテンもリフォームできる箇所の1つ。障子が使われた和室から洋室へのリフォームであれば、カーテンレールの設置工事が必要になります。

【以下のような要素で費用が変わる】

洋室のリフォーム⑦和室から洋室へのフルリフォーム

和室から洋室へ変えるには、必要に応じて以下の部分をリフォームします。

• 壁：真壁(柱が露出した壁)から大壁(柱が露出しない壁)へ変える
• 床：畳からフローリングへ張り替える
• ドア：襖を洋風の引き戸へ変更
• 窓：障子からカーテンへの付け替え
• クローゼット：押し入れをウォークインクローゼットにリフォーム

全ての箇所を同時にリフォームすると、50万円以上のリフォーム価格になることが一般的です。リフォーム箇所を限定することで価格を調整しましょう。

洋室リフォームの事例を3つ紹介！具体的な工事内容や金額を見てみよう

洋室リフォームは工事箇所や規模によって、かかる費用が実に様々です。以下の実例3つからリフォーム内容と費用感を参考にしてみてくださいね。

例①【戸建て住宅の和室を洋室にフルリフォーム】

広さ6畳程度で、シンプルなパターンの和室から洋室へリフォームするとこのような内容になります。扉や窓の変更が必要な場合はさらに費用がかかります。

例②【物置として使用していた洋室を子供部屋に変更】

子供が汚すことや傷つけることを想定して、張り替えやすいクッションフロアを選ぶという方もいます。フローリングではなくクッションフロアにしたことで、リフォーム費用が安く抑えられます。

例③【大きな洋室を2部屋(寝室と子供部屋)に分割】

間仕切り壁で完全に独立した2つの部屋を作るリフォームです。それぞれの部屋の雰囲気を変えるために、クロスの張り替えも行います。

部屋を作るくらい大規模なリフォームなので、費用は高額になります。

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その他目的に応じたリフォーム箇所の例

洋室リフォームの注意点！

洋室リフォーム前に確認しておきたい注意点を解説します。

マンションや賃貸物件の場合は、リフォーム前に管理会社に相談

マンションや賃貸物件の洋室をリフォームしたいと考えている場合、事前に以下の対応をしましょう。

• 事前に大家さんや不動産会社・管理会社などにリフォームの連絡をする
• 管理規約の確認
• 上下左右の住人への挨拶

マンションの規約には「リフォームしてはいけない箇所」や「リフォームに使って良い建材」などが細かく決められています。

よくあるのが床材の「遮音等級」に関する制限。多くのマンション規約では、遮音性の高いL-45~L-40等級の床材を使用することが定められているのです。勝手なリフォームはトラブルの原因になるため、絶対に避けましょう。

洋室リフォームの目的を考え、無駄な工事をなるべくしないようにする

なぜ洋室のリフォームを行うのか？についてしっかりと考えることが大切です。リフォームの目的をしっかりと設定しておくと、以下のようなメリットがあります。

• リフォーム箇所を絞れるため、無駄な工事を控えることにつながる
• 将来何度もリフォームしなくて済む

洋室リフォームにはあらゆる選択肢があるので、本来必要ない箇所にまでお金をかけてしまうことがあります。そういった出費を防ぐためには、本当に必要な工事を取捨選択することが大切です。目的に外れたパーツのリフォームは最小限にする、もしくは手を付けないことで無駄な費用を抑えましょう。

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