冬場になると結露に悩まされることが多くなります。そのまま放置しておくと、カーテンなどにカビが生え見た目や衛生的にもよくありません。
結露対策として手軽に作れる結露防止スプレーの作り方や注意点を紹介します。
結露防止スプレーの作り方
結露防止スプレーはホームセンターでも購入できますが、家にあるもので簡単に作れます。結露防止スプレーの作り方を見ていきましょう。
準備するものは
- 中性洗剤
- スプレーボトル
の2つだけです。
中性洗剤と水を混ぜるだけ
結露防止スプレーは、台所でよく使用する食器用洗剤などの中性洗剤と水を混ぜるだけで作れます。これを100円均一ショップなどで購入できる、スプレーボトルに入れれば完成です。
混ぜる中性洗剤と水の割合は、1:10が最適です。正確な割合で作りたい人は、それぞれ計量カップを用意して測りながら作るのもよいでしょう。
計量カップがない場合は、大小の容器を一つずつ用意します。小の容器に洗剤を入れ大の容器に1回移し、後は水を小の容器で10回大の容器に移せば、目盛りが付いていない容器でも1:10の割合で希釈できます。
結露防止スプレーのメカニズム
結露防止スプレーの作り方は簡単ですが、そもそもなぜ中性洗剤と水だけで結露を防止できるのでしょうか。結露防止スプレーのメカニズムを紹介します。
中性洗剤の成分が効果を発揮
そもそも結露とは、外気の冷たい空気と室内の暖かい空気が窓ガラスで触れることで発生し、水滴は表面張力でガラスにくっつきます。
この表面張力を弱らせる働きをもつのが、中性洗剤に含まれる界面活性剤です。
界面活性剤は水をはじく性質をもっているため、結露防止スプレーを吹きかけることで窓に水滴が付きにくくなり、結露の発生を防いでくれるという仕組みです。
界面活性剤が入っている洗剤なら何でもいいように思えますが、弱アルカリ性や酸性の洗剤は向いていません。窓のサッシにアルミが使われている場合、変色や黒ずみを起こす可能性があります。
窓の劣化を防ぐためにも、中性洗剤の使用がおすすめです。
結露防止スプレーの使い方
結露防止スプレーはとても便利ですが、正しく使用しないと効果が薄れてしまいます。結露防止スプレーの使い方を確認しましょう。
基本的な使い方
結露防止スプレーを使う前に、まず窓に付いたほこりやゴミを雑巾などで拭き取ります。そのままスプレーすると汚れを広げてしまうため、しっかり掃除しましょう。
次に結露防止スプレーを窓に吹きかけます。吹きかけるだけでは下に垂れてしまうため、吹きかけた液体を布巾で窓全体に広げましょう。このとき液体を拭き取ってしまわないよう、優しくなじませるように広げるのがポイントです。
窓だけでなく、水滴が付きやすいサッシも丁寧に塗り広げます。サッシは直接スプレーをかけるよりも、1度布に液体を含ませると塗りやすいでしょう。
網入りガラスの窓の場合は結露防止シートなどの直接貼り付けるグッズは使えないため、スプレータイプの対策はとても効果的です。
3日に1度は塗り直しが必要
結露防止スプレーの効果は、3日も経てば薄れてしまいます。そのため3日に一度を目安に塗り直すと効果的です。掃除のタイミングで塗り直すと、塗り忘れを防げるでしょう。
頻繁に塗り直すのが面倒な人は、市販されている結露防止スプレーを使うのも1つの方法です。市販品であれば手作りよりも長い効果が期待できます。
手作りの結露防止スプレーは市販品に比べて効果の持続期間が短くなりますが、自宅にあるもので簡単に作れて、コストがかからない手軽さがメリットです。
買いに行くのが手間な人やコストを抑えたい人は、自作の結露防止スプレーをおすすめします。
使用する際の注意点
結露防止スプレーは正しい使い方をしないと効果を得られません。また洗剤を扱っているため十分な注意が必要です。
結露防止スプレーを使う際の注意点を紹介します。
目や口に入らないようにする
結露防止スプレーは洗剤に含まれる界面活性剤が入っているため、目や口に入らないように注意しましょう。顔の近くでスプレーすることは避け、事前にマスクや眼鏡など、顔を保護するものを装着するとより安全です。
またペットや小さな子どもがいると、誤って窓をなめたりする恐れもあります。子どもやペットが触れる可能性のある範囲は使用を避けましょう。
ペットがいる家庭は結露防止スプレーを使った窓の前に柵を置き、スプレーを吹きかけた直後の窓に子どもを近づけないなど対策をしましょう。
長期保存は避ける
結露防止スプレーはたくさん作り置きしたからといって、長期間使えるものではありません。保管しておくと液中で細菌が繁殖し、変質してしまう場合があるからです。
また細菌が多くなったスプレーを吹きかけるのは、衛生面から見てもよくありません。少量ずつ作って、なるべく1度で使い切るのがおすすめです。
水道水も常温で放置すると細菌が繁殖してしまいます。数日後に使うとしても、保管している環境により細菌の繁殖スピードが異なるため、1度作ったら使い切りましょう。
防カビ対策は別に必要
結露防止スプレーには、結露を防ぐ効果はあっても防カビ効果はありません。仮にこれまでできた結露でカビが繁殖していても、結露防止スプレーだけでは除菌できないのです。
そのため防カビ対策は別で行わなければなりません。すぐに自作できるものとしては、アルコールスプレーです。
スプレーボトルに消毒エタノールと水を4:6で混ぜて入れるだけで、簡単に作れます。結露防止スプレーを振る前にアルコールスプレーを使用すると、防カビ対策をしながら結露を防止できます。
結露防止スプレーで結露の発生を防ごう
対策していたのに気が付いたら結露が発生していた!ということもあります。結露は日頃から完璧な対策をし続けないとすぐに発生してしまうため、完全に防ぐことはとても難しいのです。
結露が発生してしまった場合は、放置せず気づいた時点で拭き取るなどして、カビの発生を防ぎましょう。
カビが生えてしまってもしっかり拭き取り殺菌して、また結露対策スプレーを使えば、新たな結露やカビの発生を防ぐことができます。
家にあるもので結露防止スプレーは簡単に作れます。ぜひ試してみてください!
結露で繁殖したカビはハウスクリーニングできれいに
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