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部屋のカビ対策!カビ取りから予防までを徹底解説!湿気対策グッズも紹介

最終更新日: 2022年05月17日

「部屋にカビが生えてしまった!きれいにカビを取って、予防もするにはどうしたらいいの?」

拭いても拭いてもしつこく発生するカビ。カビは付いた場所に深く根を張ってしまうため、取れたと思っていても根が残っている限り何度でも復活してしまいます。除去するときは徹底的に対策し、しっかりと「死滅」させるのが大事です。

この記事ではカビを簡単に除去できる具体的な方法や、発生しやすい場所別の対策・便利グッズを紹介。毎日続けられる手軽なカビ対策のコツを解説していきます。

頑固なカビを徹底的に除去!簡単にできる2つのカビ取り方法とは?

バスルームのカビ取りに使う用具

まずは、既にカビが生えてしまった場所のカビ対策から解説していきます。既にカビが発生して悩んでいる場合、拭き掃除や濃度の低いアルコールスプレーだけでは死滅させるのは至難の業。カビを効果的に除去するには、次の2つの方法を組み合わせて実践しましょう。

  1. エタノールや塩素系漂白剤などの薬剤を使用する
  2. 55度以上の温度にさらす
  3. プロにカビ取りを依頼する

除去方法を組み合わせた方が良い理由は、カビの種類によって熱に強いもの・エタノールでは死滅しづらいものなど様々だから。カビの仲間はなんと8万種類以上いると言われており、種類によって性質が微妙に異なるのです。

次からは、カビを効果的に除去する方法を具体的に解説していきます。

除去方法①エタノールや塩素系漂白剤などの薬剤を使用する

カビを根から死滅させる効果があるのは、以下の薬剤です。いずれも性質が強いため、使用できない場所に使わないように注意しましょう。手に直接付けるのも厳禁です。

カビ取りに効果的な薬剤 商品の例 使用できない場所の例※
濃度70~80%のエタノール(エチルアルコール) 消毒用エタノール ・火気周辺

・ゴム製のもの

・樹脂製のもの

塩素系漂白剤 ・カビキラー

・カビハイター

・色の付いた布

・木材

※使用の際は必ず商品裏の注意書きを読み、見えない場所で試してから使用しましょう。

使用する際に準備・装着するものは以下のとおり。また必ず換気しながら作業してください。

  • 布巾
  • 掃除用ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル

スプレーなどでカビのある場所に吹き付けてから30分程度置き、布巾で優しく拭き取ります。拭き取るときには、ゴシゴシと強くこすらないのがコツ。強くこすると細かな傷ができてしまい、見えない傷の間にカビの根が入り込んでしまうからです。優しく拭き取ってもカビが残っている場合は、時間を置いて再度薬剤を使用するか、次項の高温によるカビ対策を実践しましょう。

除去方法②55度以上の温度にさらす

ほとんどのカビは高温環境では生きていけません。熱湯や蒸気を当てることで、多くのカビを死滅させることができます。温度が高いほど短時間で効果が現れますが、55度以上であれば一定の効果が見込めます。

おすすめの方法
熱湯を使用する場合 ・浴室や水回りのカビが気になる場所に最高温度のシャワーを3分程度かける

・シンクのカビが気になる場所に熱湯を流す(排水管の痛みに注意する)

・カビの生えた布類を沸騰させたお湯に15分程度漬ける

蒸気を使用する場合 市販のスチームクリーナーを使用する

スチームクリーナーはフローリングなどで使えるものも多いため、部屋のあらゆる場所のカビ対策に大変便利です。

熱湯やスチームクリーナーをカビ対策に使用した後は、十分に換気したうえで水気を残さないように拭き取るのがポイント。使用後そのままにしていると、湯気で加湿されむしろカビが増える原因になってしまうこともあります。カビは少しでも残っていると再び増えていくため、同じ場所を何日か連続で対策することをおすすめします。

除去方法③プロにカビ取りを依頼する

キッチンの掃除をする清掃業の作業服の若い男性

「カビが広範囲に広がってしまった・除去しても除去してもきりがない」。そんな状態であれば、カビ対策はプロの力を利用した方が良いでしょう。ハウスクリーニングのプロに依頼すれば、業務用の薬剤や道具を使用してカビを除去してもらえます。

ハウスクリーニング業者のカビ対策では、次のような作業に対応してもらえます。

  • 水回りのパーツを分解して、ひとつひとつカビを除去してくれる
  • 天井など手の届きにくい場所もカビ除去・予防してくれる
  • 場所やカビの強さに応じた薬剤で、広範囲に広がったカビも除去してくれる
  • こびり付いた汚れを専用機器で除去し、新たなカビの発生を防いでくれる

カビの除去だけでなく、今後カビが広がらないような予防処理をしてくれるのもハウスクリーニングの魅力。隠れているカビもきれいにしてくれるため、自分で掃除する以上の防カビ効果があります。

ハウスクリーニングを依頼したときの費用相場は以下のとおり。清掃場所や広さによって料金が異なるケースが多いです。作業難易度によっても価格が変わる場合があるため、詳細は業者に確認してみましょう。

清掃場所 費用相場
浴室 1万5,000円~2万円
洗面所 1万円~1万2,000円
防カビコーティング 1,000円~4,000円

「プロに依頼してみたいけれど」「なるべく安くお願いしたい」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。

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【部屋・場所別】カビの防止方法!予防のコツやおすすめグッズ

タイルの黒カビ

湿度や温度・風通しなどの条件から、家の中でカビの生えやすい場所はある程度絞ることができます。カビの生えやすい以下4箇所について、それぞれカビ対策の方法を解説していきます。

  1. リビング・洋室
  2. 寝室(ベッド・布団)
  3. 浴室・洗面所(水回り)
  4. クローゼット・下駄箱

場所別のカビ対策方法を見る前に、カビ予防の基本的なポイントについてもチェックしておきましょう。どんな場所のカビ対策でも、基本は次の3つです。

  • こまめに掃除すること(特にホコリ・食べかす・垢を放置しない)
  • 湿気対策をすること(窓を開けた換気や、除湿機を稼働させる)
  • 風通しを確保すること

基本のカビ対策を押さえたうえで、場所別カビ対策の詳細を見ていきましょう。

リビング・洋室のカビ防止

リビングや洋室に発生するカビは壁の隅敷物の下のフローリング・カーテン裏など、空気の淀む場所に発生します。風通しの悪さや汚れが溜まっていることが主な原因なので、以下の予防策を実施しましょう。

  • 晴れた日の早朝や夕方に、2箇所以上の窓を開けて換気を行う
  • 家具や物は、壁や家具間に隙間を開けて配置する
  • 敷物は週1回程度洗い、敷いていた場所を掃除する

梅雨や結露が発生する時期などは、プラスアルファの対策として扇風機やサーキュレーターを使用するのもおすすめです。窓際や壁の隅に風を当てて、湿気が溜まらないようにしましょう。

寝室(ベッド・布団)のカビ防止

寝室でカビが発生しやすい場所は、ベッドや布団の下。寝具は人の熱がこもりやすく、髪の毛や垢・汗でカビの好む環境になりやすいためこまめな対策が不可欠です。布団の乾燥を心がけることが一番のポイントです。

  • 布団・マットレスは可能な限り日光に当てる
  • 布団用除湿剤を使用する
  • 布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を使う

布団は可能な限り外干しすると効果的ですが、難しい場合は窓からの日光を当てるのでもOK。掛け布団だけでなく、敷布団やマットレス部分も日光に当てておきましょう。

なお布団に直接カビが生えてしまった場合は、こちらの記事も参考にしてください。

関連記事:布団のカビを取る方法は?自宅で行う方法と予防策まとめ | ミツモア

浴室・洗面所(水回り)のカビ防止

水気・垢・食べ物汚れが特に多い浴室・水回りは、掃除をサボるとすぐにカビが発生してしまう場所です。以下3つのポイントを毎日続けることが最も有効な対策になります。手軽にできる方法なので、ぜひ日々の習慣として取り入れてみてください。

  • 使用後は高めの温度に設定したお湯を浴室や水回り全体にかけ、油・食べかす・垢を落とす
  • 十分に温度の高い湯をかけた後、冷水をかけて温度を下げる
  • 30分以上換気を行う

カビ発生頻度が特に高い浴室は、プラスアルファで以下の対策が行えるとより予防効果が高くなります。

  • スクイジーなどを使って壁の水切りをする
  • 1~2ヶ月ごとに防カビくん煙剤を使用する

浴室のカビ対策については、こちらの記事でも詳細を解説しています。

関連記事:浴室のカビ対策は効果的な換気で解決!換気のポイントやコツを紹介 | ミツモア

クローゼット・下駄箱のカビ防止

クローゼットや下駄箱は閉め切ることで風通しが悪くなりやすく、梅雨などにカビが発生する場合があります。壁だけでなく靴や衣類にもカビが広がる可能性もあるため、風通しを確保する工夫が必要です。以下の方法を実施しましょう。

  • 除湿剤を設置する
  • 晴れた日は扉を開け、部屋と一緒に換気する
  • 靴や衣類は脱いだ後30分ほど置いてから片付ける
  • 服・靴を詰め込みすぎない

脱ぎたての靴や衣類は熱気がこもっているため、そのまま片付けると湿度が上がりカビの原因になります。人肌の温かさがなくなってから片付けるようにしましょう。

クローゼットのカビに悩んでいる場合は、こちらの記事も併せてチェックしてみてください。

関連記事:クローゼットにカビが生えたときの対処法は?原因や予防の方法も| ミツモア

そもそもカビの正体って何?発生原因と増殖のメカニズムを解説

ウイルスのイラスト

カビとは「真菌」の一種。このうち住宅や食べ物に発生し、人間にとって害になるのが「クロカビ」や「アオカビ」といった種類のカビです。パンやお酒を造る「酵母」や、キノコも真菌の仲間です。気に入った場所に根を下ろし、胞子を飛ばして増える特徴があります。

以下3つの条件を満たしている場所であれば、カビはどこにでも発生します。

  • 湿度が60%から80%程度であること
  • 餌になるタンパク質があること
  • 気温が15℃から35℃程度であること

なお餌になるタンパク質とは、食べかすやホコリ・垢などが該当します。カビは生き物なので、水と食べ物と生存可能な温度環境があればどんどん増えていくのです。

ちなみに、カビが最も発生しやすい気温は25℃前後と言われています。15℃以下だと活動が鈍り、0℃付近になるとほとんど活動することはありません。冬でも快適に保たれた室内は、1年中カビが発生する要件を満たしているのです。

カビを吸うとどうなる?人体への影響を知っておこう

大量のカビ胞子を吸い込むと、人体に様々な悪影響が表れます。代表的なものは以下のとおりです。

  • 喘息
  • 肺炎
  • かゆみ・赤みといった皮膚炎
  • 頭痛・吐き気

カビが引き起こす悪影響には、カビが人体で増殖してしまう「感染症」や「アレルギー反応」があります。またカビが生み出す化学物質による「シックハウス症候群」もそのひとつです。重篤な健康被害を及ぼす場合もあるため、カビが発生したら速やかに除去・予防対策を行うようにしましょう。

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