ミツモアメディア

マンションの給湯器を交換したい!選び方や業者選びのポイントを解説

最終更新日: 2021年04月02日

お湯が使えなくなると生活に大きな支障をきたします。それだけに給湯器は暮らしに欠かせません。マンションに設置された給湯器を交換する場合、留意するべき点もあります。交換のタイミングや費用の相場、気に留めておくべき点について解説しましょう。

給湯器交換のタイミングは?

マンションに住み始めてしばらく経つと、給湯器に不具合が起こるものです。機器にはそれぞれ耐用年数があるため、どこかのタイミングで調子が悪くなるのは仕方ありません。

機械に詳しくない人などは、簡単な修理で済むのかそれとも交換すべきか、見極めに悩む人もいるでしょう。

故障のサインや交換のタイミングについて見てみます。

給湯器故障のサイン

今までは気にならなかった音が本体から出るようになったら、故障の可能性があります。異音がしたらすぐに点検するべきです。

煙が出てくる場合もあります。白い煙であれば排気と水蒸気が混ざったもので心配不要なケースもありますが、黒い煙の場合は不完全燃焼が生じている可能性があるため、とても危険です。

設定温度よりもお湯が熱すぎたり、反対にぬるすぎたりするようになっても、故障のおそれがあります。温度の揺らぎが起きるようになると、注意が必要です。

追い焚きボタンを押しても、お湯の温度が上がらなくなることもあるでしょう。快適に利用できないばかりか、大きなトラブルに発展しかねないので、専門業者に相談するのが適切です。

寿命は10年から15年ほど

給湯器を製造・販売しているメーカーは、新しいモデルをおよそ10年サイクルで市場に投入します。新製品が登場すると、それまでの型は廃盤となるケースがほとんどです。

そのため旧型の部品の在庫は少なくなってしまいます。モデルチェンジから時間が経つと、修理しようにも部品を取り寄せられないというケースも生じるのです。また部品を特注するため、修理費用が割高になることもあります。

メーカーではもしものときに備えるために、保証をつけて販売しています。保証期間はたいてい10年に設定されており、それ以上の期間が経過すると、修理には実費がかかるのです。

一般的な給湯器では使用開始から7年程度で不具合が起こるようになり、10年以上経過すると故障が連続して発生する傾向があります。

これらのことを総合的に考えると、給湯器の寿命は10~15年と考えられるでしょう。

不具合がなくても定期的に点検を

給湯器はガスや電気、機種によっては灯油を使用するため、火災などの事故や災害を引き起こす可能性があります。そのため常に正常に稼働する状態を維持し、使用方法を守る必要があるのです。

適正な状態で利用するために、国では「点検制度」(※)を設け推奨しています。メーカーや販売者からユーザーに点検時期を知らせ、必要なメンテナンスを行うことで事故を防止する取り組みです。

この点検は義務ではなく、行わなくても罰則はありません。あくまでも任意のものですが、各地での事故の発生による教訓から生まれた制度であり、暮らしと住宅を守るために役立っています。

給湯器は故障してしまうと交換までに時間がかかる場合もあります。つまり、しばらくお湯が使えない状況になってしまうということです。そのようなシチュエーションを招かないためにも、日頃の点検を怠らないようにしましょう。

※出典:製品安全(METI/経済産業省)

マンションで給湯器が壊れたら

給湯器が壊れてしまった場合、修理や交換が必要になります。ここで知っておくべきことは、マンションと戸建て住宅では全て同じ考え方で復旧できるわけではない点です。

部分的にそれぞれ対処法に違いがあります。そこでマンションで不具合が起きたときに知っておくべき内容を解説しましょう。

専有部のため各自で修理が必要

分譲マンションで生活している人の中には、「区画全体に関わる大がかりな機器なので、管理組合が対処してくれるのではないか」と考える人がいます。しかし通常はそうではありません。

まず分譲マンションにおいて、給湯器が設置されている部分について考えてみます。そこは専有部分でしょうか、それとも共用部分でしょうか?

各戸に引かれ個別に利用している給湯器は、専有部分にあたります。集合住宅の構造によってはまれに異なるケースがありますが、たいていは専有部分であり、管理規約にも記載されている場合がほとんどです。

共用廊下沿いの壁に埋め込まれていると共用部分ではないかと考えがちですが、ほとんどのケースで専有部分と規定されているといってよいでしょう。そのため修理は世帯主の責任で行う必要があるのです。

賃貸の場合は大家や管理会社に相談

賃貸物件に住んでいる場合、給湯器は家賃で保証されている生活を守る機器の範囲に含まれます。そのため使用できない状態の給湯器の修理や交換をする責任は、大家や管理会社が負うべきものです。

電球は住んでいる人が購入して交換しなければならないのと同様に、給湯器の修繕も賃借人がするべきだと思っている人もいるようです。

しかし給湯器など大がかりな機器の所有者は、大家であり管理会社であるため、住んでいる人が費用を負担する必要はありません。

トラブルが発生したら大家か管理会社に連絡し相談しましょう。

マンションで給湯器を交換する際の注意点

マンションで交換する場合には、事前に把握しておくべき点があります。想定外のことが起こり慌てないためにも、注意すべきポイントを押さえておきましょう。

管理組合への連絡が必要

住んでいるマンションが分譲であっても賃貸であっても、給湯器を交換する際には、事前に必ず管理組合もしくは管理会社に連絡しておきましょう。

各戸の給湯器が設置されているのは専有部分であるため、そのメンテナンスについては、よほど重大事故を招く可能性がない限りは、管理組合など第三者は介入できません。つまり交換などの計画に立ち入れないのです。

一方で集合住宅では生活インフラに関わる機器は、必ずといってよいほど共用部分とも接しています。その場合には区分所有者が勝手に変更できない点も存在するのです。

専有部分と共用部分どちらにも関係する工事であるために、適切な作業を進めるために、着手前にきちんと管理組合に連絡しましょう。

本体の色など規定を確認

交換にあたっての機種選定において、「色」は見落としがちな点です。意外に思う人も少なくありませんが、マンションによっては色が指定されている場合があります。

最大の理由は美観の維持です。共用廊下沿いの壁に、埋め込むように設置されているケースが多いですが、一つだけ奇抜な色だと、全体を見渡したときに違和感を生んでしまうでしょう。

場合によっては一部だけ不釣り合いな色が混ざっていることで、高級感が失われ、資産価値の毀損につながってしまう可能性もあるのです。

そのため機種を選ぶ際には、規約で色が規定されていないか確認しておきましょう。

号数アップはできない可能性も

給湯器は「号数」という指標により、その性能が明示されています。「水温+25度」のお湯を、1分間に何リットル供給できるかを示すものです。

一般的には単身世帯では16号、2人暮らしなら20号、4人家族以上であれば24号以上が推奨されています。

マンションによっては号数の変更ができない場合があるので、よく確認しておくことが必要です。変更不可であれば「交換にあたって性能の高いモデルに変えよう」と思っても、できない場合があります。

給湯器交換にかかる費用

いざ交換という段階になると、気になるのが費用でしょう。日頃買い慣れたものとは違って、本体の価格や工事費の見当がつかない人は多いものです。

給湯器本体の価格、設置工事にかかる費用などの相場について解説します。

給湯器本体の費用の相場

給湯器本体の価格は、メーカーのウェブサイトに希望小売価格が表示されているケースが多く見られます。しかし家電量販店やネット通販であれば、割り引き価格で購入できる場合がほとんどです。

本体価格の目安を示すにあたり、標準的なマンションでよく使用される20号をベースにして、機能ごとの金額を実勢価格に近づけてまとめました。

  暖房機能あり 暖房機能なし
追い焚き不可 30~35万円 17~25万円
追い焚き可・オート 40~45万円 30~35万円
追い焚き可・フルオート 43~50万円 35~40万円

工事費用の内訳と目安

本体の購入費以外にも、取り付け工事費をはじめ、不要となった本体の処分費、出張料などが必要です。

機種によって工賃が異なる場合もあれば、場所によっては出張料も変わるでしょう。そのため明確な工事費を一概に示すことはできません。

以下に標準的な工事費用と内訳について記載します。業者から提示された見積もりを見て、金額に大きな開きがあればその理由についてしっかりと確認しましょう。

作業内容 費用
出張料 3,000~5,000円(不要な場合もある)
旧給湯器撤去処分費 5,000円前後
取り付け工事費 5,000~1万円
給湯結び替え工事費 5,000~1万円
ガス結び替え工事費 8,000~1万2,000円
リモコン結び替え工事費 8,000~1万2,000円
点火点検費 2,000円前後(不要な場合もある)

業者選びのポイント

給湯器の交換は、さほど頻繁に行うものではありません。それゆえ気軽に相談できる業者を知らないという人は多いものです。

ここでは安心して任せられる業者を探すポイントを紹介しましょう。

必要な資格があるか確認

給湯器の交換はガスや電気を取り扱うため、非常に専門的な作業といえます。そのため業者として仕事をするには、さまざまな資格が必要です。

主な資格について見てみましょう。ガスに関しては次のようなものがあります。

  • ガス可とう管接続工事監督者(都市ガスの場合)
  • 液化石油ガス設備士(プロパンガスの場合)
  • 都市ガス会社へ登録している簡易内管施工士(都市ガスの場合)

水道や電気については、以下のような資格が求められます。

  • 給水装置工事主任技術者(無資格の作業員の場合は指定工事店管理であること)
  • 第二種電気工事士または同等以上の資格

このほかにもケースによってさまざまな資格が必要ですが、まれに無資格で施工する業者も存在します。依頼する際には有資格者によって工事が行われるのかをチェックしましょう。

相見積もりを取得する

1社だけの見積もりでは、そこに記載された金額が適正かどうか判断できません。中には相手が素人だということで、不当に高額な金額をふっかけてくる業者も存在します。

妥当な価格で発注するには、相見積もりをとることをおすすめします。数社に相談してそれぞれから見積もりを提出してもらい、その内容を比べるのです。

それにより必要な作業や適正な相場が理解できるでしょう。

保証がついているかも確認を

給湯器本体と工事作業に保証がついているかどうかも重要です。どんなに優れた作業員でも機器を扱う以上、交換工事の直後に不具合が生じる可能性は捨てきれません。

その際に保証がなければ、全て実費でリカバリーしなければならないでしょう。

給湯器の不具合はお湯が使えない生活を強いられるため、大きな苦労が生じます。安心して交換するために、保証の確認は怠らずに行いましょう。

給湯器交換の前に管理組合や大家に連絡を

毎日の生活に使うお湯を作る給湯器は、暮らしに不可欠な機器といえます。故障が起こったら、早急な修理や交換が必要です。

マンションなどの集合住宅の場合、作業が共用部分にも及ぶ可能性があります。管理組合や大家に事前に連絡を入れ、適切なプロセスを踏んで交換の手続きを進めていきましょう。

給湯器の交換・修理・取り付けのプロを探すならミツモアがおすすめ

ミツモアでは豊富な経験と知識を持った給湯器交換のプロに見積もりの依頼ができます。まずはプロに相談をしてみてはいかがでしょうか?

ミツモアで給湯器の交換・修理・取り付けのプロを依頼する