「給湯器が故障してお湯が出なくなった」や「築10年以上で効率が悪くなってきた」などで、マンションの給湯器を交換にかかる費用をわかりやすく解説します。


マンションにお住いで、給湯器の交換費用が高くなるケースや補助金情報などの安くするコツから、おおまかな料金シミュレーションまで紹介。料金付きの実際の交換事例も掲載していますので、参考にしてください。
マンションの給湯器交換にかかる費用相場
マンションの給湯器交換が必要になった際、費用がいくらかかるか気になる方は多いでしょう。給湯器の交換費用は、お湯を作る能力を示す「号数」、設置場所の種類、追い焚き機能の有無、そして選ぶ機種や依頼する業者によって変動します。そのため、一見すると相場が分かりにくいかもしれません。
ここからは、費用の変動に影響する主な要素を「号数」「設置タイプ」「機能」の3つに分け、それぞれの費用目安や選び方のポイントを分かりやすく解説します。
交換前に大まかな費用感を把握するために、ぜひ参考にしてください。
【機能別】マンションの給湯器交換にかかる費用相場

給湯器の機能によって、交換にかかる費用は大きく変わります。給湯専用、オート、フルオートの3つのタイプがあり、それぞれ価格帯と搭載されている機能が異なります。
以下は、主要メーカーの代表的な機種を例とした、機能別の費用目安(工事費込み)です。ただし、これは各メーカーの一例であり、全てのラインナップやグレードを網羅するものではありません。また、エコキュートは主にフルオート機能となります。
| メーカー名 | 給湯専用 (ガス/エコキュート) | オート (ガス給湯器) | フルオート (エコキュート/ガス) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| リンナイ | 約7万~15万円程度(機種による) | 約18万~23万円 (RUF-E2406SAW) | 約20万~30万円程度(機種による) | ガス給湯器。エコジョーズのオート/フルオートなど多様。給湯専用も有り。 |
| ノーリツ | 約7万~15万円程度(機種による) | 約18万~24万円 (GT-C2462AWX BL) | 約20万~30万円程度(機種による) | ガス給湯器。エコジョーズのオート/フルオートなど多様。給湯専用も有り。 |
| パロマ | 約6万~14万円程度(機種による) | 約14万~19万円 (FH-E208AWL) | 約18万~28万円程度(機種による) | ガス給湯器。エコジョーズのオート/フルオートなど多様。給湯専用も有り。 |
| パーパス | 約7万~16万円程度(機種による) | 約17万~22万円 (GX-2403ZW) | 約19万~29万円程度(機種による) | ガス給湯器。エコジョーズのオート/フルオートなど多様。給湯専用も有り。 |
| 三菱電機 | 約35万~50万円程度(機種による) | 販売なし (ガス給湯器は非取扱) | 約40万~70万円程度 (SRT-376GU:約19万~25万は交換時) | エコキュート。フルオートが主流。給湯専用もあり。SRT-376GUは交換費用目安。 |
| パナソニック | 約35万~50万円程度(機種による) | 販売なし (ガス給湯器は非取扱) | 約40万~65万円程度 (HE-H37LQS:約18万~23万は交換時) | エコキュート。フルオートが主流。給湯専用もあり。HE-H37LQSは交換費用目安。 |
| ダイキン | 約38万~55万円程度(機種による) | 販売なし (ガス給湯器は非取扱) | 約45万~75万円程度 (EQX37XFV:約20万~26万は交換時) | エコキュート。フルオートが主流。給湯専用もあり。EQX37XFVは交換費用目安。 |
| コロナ | 約33万~48万円程度(機種による) | 販売なし (ガス給湯器は非取扱) | 約38万~60万円程度 (CHP-S30AZ1-12:約15万~20万は交換時) | エコキュート。フルオートが主流。給湯専用もあり。CHP-S30AZ1-12は交換費用目安。 |
※上記費用はあくまで代表機種の目安です。給湯専用タイプのガス給湯器は一般的に5.5万円~38万円程度が相場です。各メーカーとも多様なラインナップがあります。
一般的に、機能別の費用相場(工事費込み)の目安は以下の通りです。
- 給湯専用タイプ:約5.5万円~38万円。お湯を出す基本機能のみ。
- オートタイプ:約10万円~45万円。自動お湯はり、追い焚きが可能。
- フルオートタイプ:約12万円~46万円。自動お湯はり、追い焚きに加え、自動足し湯などの機能が充実。
オートタイプは、自動お湯はりと追い焚き機能を備え、多くのマンションで選ばれている人気のタイプです。 フルオートタイプはさらに便利な機能が加わりますが、その分費用も高くなります。給湯専用タイプは、追い焚き機能が不要な場合や、費用を抑えたい場合に適しています。ただし、追い焚き機能付きのタイプ(オート・フルオート)を設置するには、浴槽に追い焚き用の配管が必要です。そのため、現在の設備状況を確認することが大切です。
【号数別】マンションの給湯器交換にかかる費用

給湯器の「号数」は、お湯を作り出す能力を示しており、この号数によっても交換費用が変わります。号数が大きいほど一度にたくさんのお湯を供給できますが、本体価格も高くなる傾向にあります。 家族の人数や普段のお湯の使い方に合わせて、適切な号数を選びましょう。エコキュートの場合は「L(リットル)」という貯湯量で能力を示すため、ここでは主にガス給湯器メーカーの代表機種と一般的な相場を例に挙げます。
| メーカー名 | 16号 (ガス給湯器) | 20号 (ガス給湯器) | 24号 (ガス給湯器) | 備考 (エコキュートは貯湯量) |
|---|---|---|---|---|
| リンナイ | 約15万円~20万円程度(機種による) | 約17万円~22万円程度(機種による) | 約18万円~23万円 (RUF-E2406SAW) | 各号数でエコジョーズなど多様な機種があります。 |
| ノーリツ | 約15万円~20万円程度(機種による) | 約17万円~22万円程度(機種による) | 約18万円~24万円 (GT-C2462AWX BL) | 各号数でエコジョーズなど多様な機種があります。 |
| パロマ | 約12万円~18万円程度(機種による) | 約14万円~19万円 (FH-E208AWL) | 約16万円~21万円程度(機種による) | 各号数でエコジョーズなど多様な機種があります。 |
| パーパス | 約14万円~19万円程度(機種による) | 約16万円~21万円程度(機種による) | 約17万円~22万円 (GX-2403ZW) | 各号数でエコジョーズなど多様な機種があります。 |
| 三菱電機 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | エコキュート (例: SRT-376GUは370L。費用は機能別表参照) |
| パナソニック | 販売なし | 販売なし | 販売なし | エコキュート (例: HE-H37LQSは370L。費用は機能別表参照) |
| ダイキン | 販売なし | 販売なし | 販売なし | エコキュート (例: EQX37XFVは370L。費用は機能別表参照) |
| コロナ | 販売なし | 販売なし | 販売なし | エコキュート (例: CHP-S30AZ1-12は300L。費用は機能別表参照) |
※ガス給湯器の価格は一般的なエコジョーズ・オートタイプを想定した参考価格です。機種や機能により価格は変動します。
一般的に、号数別の費用相場(工事費込み)の目安は次の通りです。
- 16号:約5万円~36万円。一人暮らし~二人暮らし向け。
- 20号:約6万円~40万円。二人~三人暮らし向け。
- 24号:約7万円~46万円。四人以上の家族やお湯を多く使う家庭向け。
現在設置されている給湯器の号数で不便を感じていなければ、同じ号数を選ぶのが最も経済的です。 もし号数を上げたい場合は、マンションのガスメーターの能力や配管の状況を確認する必要があるため、事前に専門業者に相談することをおすすめします。
【設置タイプ別】マンションの給湯器交換にかかる費用

マンションの給湯器は、設置されている場所によっていくつかのタイプに分けられ、この設置タイプによっても交換費用が異なります。主に壁掛け型、PS(パイプスペース)標準設置型、PS扉内設置型などがあり、それぞれ工事の難易度や適合する機種が異なるため費用に影響します。
| メーカー名 | 壁掛け型 (屋外) | PS標準設置型 | PS扉内設置型 | その他 (エコキュート屋外設置等) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| リンナイ | 約18万円~23万円 (RUF-E2406SAW) | 約19万円~25万円程度(機種による) | 約20万円~26万円程度(機種による) | 販売なし | 壁掛け型の他、PS設置型も豊富です。価格はPS用が若干高めになる傾向があります。 |
| ノーリツ | 約18万円~24万円程度(機種による) | 約18万円~24万円 (GT-C2462AWX BL) | 約19万円~25万円程度(機種による) | 販売なし | PS設置型の他、壁掛け型も豊富です。 |
| パロマ | 約14万円~19万円 (FH-E208AWL) | 約15万円~20万円程度(機種による) | 約16万円~21万円程度(機種による) | 販売なし | 壁掛け型の他、PS設置型もあります。 |
| パーパス | 約17万円~22万円 (GX-2403ZW) | 約18万円~23万円程度(機種による) | 約19万円~24万円程度(機種による) | 販売なし | 壁掛け型の他、PS設置型もあります。 |
| 三菱電機 | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 交換時 約19万円~25万円 (SRT-376GU) | エコキュートは屋外に貯湯タンク・ヒートポンプを設置。本体価格は別途。 |
| パナソニック | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 交換時 約18万円~23万円 (HE-H37LQS) | エコキュートは屋外に貯湯タンク・ヒートポンプを設置。本体価格は別途。 |
| ダイキン | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 交換時 約20万円~26万円 (EQX37XFV) | エコキュートは屋外に貯湯タンク・ヒートポンプを設置。本体価格は別途。 |
| コロナ | 販売なし | 販売なし | 販売なし | 交換時 約15万円~20万円 (CHP-S30AZ1-12) | エコキュートは屋外に貯湯タンク・ヒートポンプを設置(薄型あり)。本体価格は別途。 |
※ガス給湯器のPS設置型・PS扉内設置型の価格は一般的なエコジョーズ・オートタイプを想定した参考価格です。壁掛け型より若干高くなる傾向があります。エコキュートの交換費用目安は既存エコキュートからの交換を想定しています。
一般的に、設置タイプ別の費用相場(工事費込み)の目安は次の通りです。
- 壁掛け型:約5万円~46万円。ベランダ等の壁面に設置します。
- PS標準設置型:約7万円~46万円。パイプスペースの壁に露出して設置します。
- PS扉内設置型:約7万円~46万円。パイプスペースの扉内に設置します。排気方法の確認が重要です。
- バルコニー床置き型:約6万円~46万円。ベランダの床に設置します。
現在お使いの給湯器と同じ設置タイプに交換するのが基本です。 特にPS設置型の場合は、スペースや排気方法に制限があるため、適合する機種が限られることがあります。壁掛け型に比べて、PS設置型の方がやや費用が高くなる傾向があります。
マンションで人気な主要8メーカーの給湯器交換費用
| 製品名 | 機能 | 号数/貯湯量 | 設置タイプ | 費用(工事費込み目安) | おすすめの方 |
|---|---|---|---|---|---|
| リンナイ RUF-E2406SAW | エコジョーズ・オート | 24号 | 屋外壁掛 (PS設置対応可) | 約18万円~23万円 | 給湯能力と省エネ性のバランスを重視する方 |
| ノーリツ GT-C2462AWX BL | エコジョーズ・オート (BL認定品) | 24号 | PS設置 | 約18万円~24万円 | マンションPS設置でBL認定品を求める方 |
| パロマ FH-E208AWL | エコジョーズ・オート | 20号 | 屋外壁掛 | 約14万円~19万円 | 費用対効果と長期保証(最長5年)を重視する方 |
| パーパス GX-2403ZW | エコジョーズ・オート | 24号 | 屋外壁掛 | 約17万円~22万円 | 堅実な性能と耐久性を求める方 |
| 三菱電機 SRT-376GU | エコキュート・フルオート | 370L | 屋外設置 (貯湯タンク・ヒートポンプ分離型) | 約19万円~25万円 | 電気温水器からの交換を検討する方(※既存がエコキュートの場合) |
| パナソニック HE-H37LQS | エコキュート・フルオート (エコナビ搭載) | 370L | 屋外設置 (貯湯タンク・ヒートポンプ分離型) | 約18万円~23万円 | デザイン性と使いやすさを重視する方 |
| ダイキン EQX37XFV | エコキュート・フルオート (角型) | 370L | 屋外設置 (貯湯タンク・ヒートポンプ分離型) | 約20万円~26万円 | 静音性と安定した給湯能力を求める方 |
| コロナ CHP-S30AZ1-12 | エコキュート・フルオート (薄型) | 300L | 屋外設置 (貯湯タンク・ヒートポンプ分離型、省スペース) | 約15万円~20万円 | シンプルな機能で費用を抑えたい方(※設置スペースが限られる場合にも) |
マンションの給湯器交換を検討する際、メーカーや機種によって費用や特徴が大きく異なります。そこで、様々なニーズに応える、マンション設置に適した主要8メーカーの人気給湯器(ガス・電気)をピックアップしました。
一般的なマンションではガス給湯器が多く使われていますが、設置場所(特にパイプスペース内)や管理規約によっては選べる機種が限られたり、BL認定品が必要だったりする場合もありますので、事前の確認が大切です。
これから、それぞれの機種について、機能や特徴、交換費用の目安、そしてどのような方に特におすすめなのかを、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
【リンナイ】RUF-E2406SAWの交換費用

| 項目 | 内容 |
| 本体価格(目安) | 約12万円~15万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約18万円~23万円 |
| こんな方におすすめ | 家族が多くお湯の使用量が多い方、安定した給湯能力と省エネ性を両立したい方 |
リンナイの「RUF-E2406SAW」は、給湯能力と省エネ性を両立した、機能と価格のバランスが良いエコジョーズ・オートタイプの給湯器です。工事費込みの交換費用は約18万円~23万円、本体価格の目安は約12万円~15万円前後です。
24号の十分な給湯能力があるため、キッチンとシャワーなど、複数の場所で同時にお湯を使っても湯量が安定しやすい点が特徴です。エコジョーズタイプなので、従来の給湯器と比べてガス使用量を約10~15%削減でき、毎月のガス代節約が期待できます。
リンナイ製品は、不完全燃焼防止装置や過熱防止装置といった安全機能も充実しており、その信頼性の高さには定評があります。ただし、設置場所の状況、特にパイプスペース(PS)内で特殊な排気アダプターが必要な場合などには、追加料金がかかり、費用が目安より高くなることもあります。
【ノーリツ】GT-C2462AWX BLの交換費用

| 項目 | 内容 |
| 本体価格(目安) | 約12万円~16万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約18万円~24万円 |
| こんな方におすすめ | マンションPS内に設置する方、信頼性(BL認定)と少し長めの保証を求める方 |
ノーリツの「GT-C2462AWX BL」は、マンションのパイプスペース(PS)設置に適した「BL認定品」の24号エコジョーズ・オートタイプ給湯器です。工事費込みの交換費用は約18万円~24万円、本体価格の目安は約12万円~16万円前後です。
型番末尾の「BL」は、一般財団法人ベターリビングが認定した優良住宅部品の証です。BL認定品は、品質、性能、保証体制などに関する一定の基準を満たしており、マンションの管理規約で指定されている場合があります。
この製品は24号のエコジョーズ・オートタイプとして、リンナイの同等機種と同様に力強い給湯能力と高い省エネ性を備えています。ノーリツ独自の安全機能に加え、お湯の温度を安定させる制御技術にも定評があります。リモコンのデザインや操作性が分かりやすい点も、使いやすいと好評です。
メーカー保証はBL認定品のため通常2年間ですが、ノーリツでは所有者登録をすれば、保証期間が無料で3年に延長されるため、安心感を重視する方には利点です。パイプスペース内への設置は、壁掛け設置よりも作業が複雑になる場合があり、費用がやや高めになることが多いです。
【パロマ】FH-E208AWLの交換費用

| 項目 | 内容 |
| 本体価格(目安) | 約10万円~13万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約14万円~19万円 |
| こんな方におすすめ | 交換費用をできるだけ抑えたい方、2~3人家族など、お湯の使用量が標準的な方、メーカー保証期間の長さを重視する方 |
パロマの「FH-E208AWL」は、優れた費用対効果が魅力の20号エコジョーズ・オートタイプ給湯器です。工事費込みの交換費用は約14万円~19万円、本体価格の目安は約10万円~13万円前後と、比較的費用を抑えられるのが特徴です。
20号は、2~3人家族のご家庭であれば、シャワーとキッチンなどを同時使用しても十分に対応できます。24号に比べて本体価格が抑えられているため、工事費込みの総額も比較的安価になることが多いです。エコジョーズなので、ガス代節約効果も期待できます。
オートタイプとして、自動湯はりや追いだきといった基本的な便利機能は備えています。パロマの製品はデザイン性にも力を入れており、すっきりとした外観も特徴の一つです。リモコンで省エネ運転モードに切り替える機能も搭載されています。
特に魅力的なのは、所有者登録によってメーカー保証期間を5年に延長できる点です。給湯器は長く使う設備なので、この長期保証は大きな安心材料です。費用対効果と長期保証を重視する方におすすめの機種です。
【パーパス】GX-2403ZWの交換費用

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約11万円~15万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約17万円~22万円 |
| こんな方におすすめ | 安定性と耐久性を重視する方、シンプルで使いやすい機能を求める方、故障の少なさを重視する方 |
パーパスの「GX-2403ZW」は、長年にわたり培われた技術力を活かした堅実な作りが特徴の24号エコジョーズ・オートタイプ給湯器です。工事費込みの交換費用は約17万円~22万円、本体価格の目安は約11万円~15万円前後です。
パーパスは国内で長く給湯器を製造してきた老舗メーカーで、派手な機能より確かな品質と耐久性を追求する姿勢が高く評価されています。このGX-2403ZWも、必要十分な機能を備えつつ、長期間安定して使用できる設計です。
24号の給湯能力は4人家族の日常使用に十分対応でき、エコジョーズの省エネ性能でガス代の節約も可能です。自動湯はりや追いだき機能など、オートタイプとしての基本性能はしっかり備えています。
操作性を重視したシンプルなリモコンデザインも特徴で、直感的に使いこなせます。本体内部の配管設計や部品選定にもこだわり、長期使用における故障率の低さにも定評があります。また、部品供給の長期対応など、保証体制も充実しています。
公式ページ:https://www.purpose.co.jp/home/waterheater/gx_gn/detail/GX-2403ZW
【三菱電機】SRT-376GUの交換費用

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約50万円~65万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約19万円~25万円(※既存の給湯器がエコキュートの場合の交換費用) |
| こんな方におすすめ | 電気温水器からの交換を検討する方、深夜電力を活用して光熱費を抑えたい方、環境に配慮した給湯システムを求める方 |
三菱電機の「SRT-376GU」は、ガス給湯器ではなく、ヒートポンプ技術を活用した電気式の「エコキュート」です。工事費込みの交換費用は約19万円~25万円(既存がエコキュートの場合)、本体価格の目安は約50万円~65万円前後です。
エコキュートは初期費用が高いものの、空気の熱を利用してお湯を沸かす仕組みのため、月々の光熱費が安く、CO2排出量も少ない環境配慮型の給湯システムです。特に深夜電力を活用することで、光熱費の大幅な削減が期待できます。
マンションでは既存の給湯設備がエコキュートである場合や、リフォームなどで新たに設置する場合に検討対象になります。370Lのタンク容量は、4~5人家族の使用にも十分対応できます。
三菱電機のエコキュートは、使いやすい音声ガイド機能付きリモコンや、湯切れを防ぐスマート機能、冬場のシャワー温度低下を抑える追いだき性能など、快適さを追求した機能が充実しています。また、タンクとヒーターに10年保証が付くなど、長期使用を前提とした設計です。
公式ページ:https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/diahot/product/index.html
【パナソニック】HE-H37LQSの交換費用

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約12万円~16万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約18万円~23万円 |
| こんな方におすすめ | デザイン性と使いやすさを重視する方、見やすく操作しやすいリモコンを求める方、停電時の給湯に備えたい方 |
パナソニックの「HE-H37LQS」は、家電メーカーならではのデザイン性と使いやすさを追求した24号エコジョーズ・オートタイプの給湯器です。工事費込みの交換費用は約18万円~23万円、本体価格の目安は約12万円~16万円前後です。
パナソニックの給湯器は、家電製品で培った技術とデザインを活かした、スタイリッシュな外観と直感的に操作できるリモコンが特徴です。液晶画面が大きく、文字も見やすいため、高齢の方や視力の弱い方にも使いやすいと好評です。
基本的な機能面では、自動湯はりや追いだき、保温といったオートタイプとしての性能を十分に備えています。エコジョーズの省エネ性能も高く、従来型給湯器からの交換でガス代の節約効果が期待できます。
特徴的なのは停電対応モードを備えていることで、災害時などの停電時でも、最小限の電力で給湯機能を維持できる安心な設計です。マンションのPS設置にも対応しており、設置場所を選ばない汎用性も魅力です。
公式ページ:https://sumai.panasonic.jp/hp/lineup/product.php?id=ippan_fa_hl_370
【ダイキン】EQX37XFVの交換費用

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約14万円~18万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約20万円~26万円 |
| こんな方におすすめ | 静かな運転音を重視する方、快適なお風呂体験を求める方、安定した給湯能力を求める大家族の方 |
ダイキンの「EQX37XFV」は、エアコン技術の知見を活かした静音性と快適性が特徴の24号エコジョーズ・フルオートタイプ給湯器です。工事費込みの交換費用は約20万円~26万円、本体価格の目安は約14万円~18万円前後です。
ダイキンは世界的なエアコンメーカーとして知られていますが、その技術力は給湯器にも活かされています。特に静音設計に優れており、運転音が気になりやすいマンションでの使用にも適しています。
フルオートタイプとして、自動湯はりはもちろん、湯温が下がると自動的にお湯を足す「自動たし湯」機能も備えています。エコジョーズの高い省エネ性能と、安定したお湯の供給能力を両立しているため、お湯を多く使う大家族でも快適に使用できます。
ダイキン独自の熱交換技術により、エネルギー効率が高く、同じ24号でも給湯能力の安定性に優れています。そのため、シャワーとキッチンなど複数箇所での同時使用時の温度変化が少ない点も魅力です。高品質な部品を使用しているため、一般的な機種よりも価格はやや高めですが、長期的な耐久性も期待できます。
公式ページ:https://www.ac.daikin.co.jp/sumai/alldenka/ecocute/lineup/fullauto/01
【コロナ】CHP-S30AZ1-12の交換費用

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本体価格(目安) | 約9万円~13万円 |
| 工事費込み費用(参考) | 約15万円~20万円 |
| こんな方におすすめ | 交換費用を最小限に抑えたい方、シンプルな機能で十分という方、1~3人家族など小規模世帯の方 |
コロナの「CHP-S30AZ1-12」は、必要十分な機能に絞ることで価格を抑えた、実用的な20号エコジョーズ・オートタイプの給湯器です。工事費込みの交換費用は約15万円~20万円、本体価格の目安は約9万円~13万円前後と、比較的安価なのが特徴です。
コロナは石油給湯器で高いシェアを持つメーカーですが、ガス給湯器も堅実な製品づくりで知られています。余分な機能を削ぎ落とし、基本性能を重視したシンプルな設計により、価格を抑えながらも信頼性の高い給湯器を提供しています。
20号タイプは、1~3人程度の少人数世帯であれば十分な給湯能力を備えています。マンションの一般的な使用環境では問題なく対応でき、エコジョーズによるガス代節約効果も期待できます。
自動湯はりや追いだき、保温などの基本機能はしっかり備えているため、日常使いに不便はありません。シンプルな機能構成は、故障リスクの低減にもつながります。製品デザインもコンパクトで、マンションのPS内にもすっきり収まります。
マンションの給湯器交換にかかる費用をシミュレーション
平均値
0
円
最安値
0
円
最高値
0
円
| メーカー | おすすめポイント |
|---|---|
| リンナイ | 給湯能力と省エネ性のバランスを重視する方 |
| ノーリツ | マンションPS設置でBL認定品を求める方 |
| パロマ | 費用対効果と長期保証(最長5年)を重視する方 |
| パーパス | 堅実な性能と耐久性を求める方 |
| 三菱電機 | 電気温水器からの交換を検討する方(※既存がエコキュートの場合) |
| パナソニック | デザイン性と使いやすさを重視する方 |
| ダイキン | 静音性と安定した給湯能力を求める方 |
| コロナ | シンプルな機能で価格を抑えたい方 |
| 号数 | 適した人数 | マンションでの特徴 |
|---|---|---|
| 16号 | 1〜2人 | 省スペース、小規模世帯向け |
| 20号 | 2~3人 | 標準的なサイズ、多くのマンションで使用 |
| 24号 | 3~4人 | 大家族向け、設置スペース確認が必要 |
※ 共用部分の工事が必要な場合は別途費用が発生することがあります。
※ 管理組合や管理会社への確認が必要な場合があります。
※ 設置場所や建物の状況により、実際の費用は変動する場合があります。
マンションの給湯器交換の口コミ・費用事例










マンションの給湯器交換費用が高くなる要因
マンションで給湯器を交換する際には、戸建てとは違う特有の事情で、予想外に費用がかさむ場合があります。費用が高くなる主な要因には、次のようなケースが挙げられます。
これらの要因について、それぞれ詳しく解説します。
設置場所がPS内や狭所で、作業に追加工賃がかかるケース
マンションの給湯器は、戸建てと違って設置場所が限られがちです。特にパイプスペース(PS)内やベランダの狭い場所など、作業スペースを十分に取りにくいことも少なくありません。こうした場所での交換工事は、標準的な壁掛け設置に比べて作業が難しくなり、追加の工賃が発生する主な要因です。
作業が難しくなるのは、具体的に次のような状況が考えられます。
- 狭い場所での作業:作業員が不自然な体勢を取らざるを得なかったり、使える工具が限られたりする
- 機器の搬入・搬出が大変:古い給湯器の運び出しや新しい機器の搬入に、普段より手間がかかる
- 特殊な工具や技術が必要:限られたスペースで安全・確実に作業するために、特別な技術や道具が必要になる
特にパイプスペース(PS)内や室内に給湯器が設置されていると、作業スペースが極端に狭く、作業員の体勢や工具の使い方に工夫がいるため、標準的な工事よりも時間と手間がかかってしまいます。
そのため、業者によっては「PS設置割増」や「狭所作業費」といった名目で、標準工事費とは別に別途料金を設定している場合があります。見積もりを取る際には、業者の人に設置場所をよく見てもらい、追加料金が発生するかどうかを確認しておくと安心です。
【ポイント】PS内やベランダの狭い場所など、作業スペースが限られるマンション特有の設置場所では、作業が難しくなるため追加の工賃がかかる場合があります。
規約で高価な特殊部材(排気筒・化粧カバー等)の指定があるケース
マンション全体の見た目を保ったり、建物の安全基準を守ったりするために、管理規約で給湯器交換について細かなルールが決まっていることがあります。このルールのため、一般的な部品ではなく、特殊で高価な部材を使わなければならず、交換費用が高くなるケースがあります。
規約で指定されることがある特殊な部材の例としては、次のようなものがあります。
- 特殊な形の排気筒(排気アダプター):PS設置などで、排気を正しく外に出すための特別な形や素材の部品
- 指定色の化粧カバー:マンションの外壁やPSの扉の色に合わせて、給湯器を目立たなくするカバー
- 特別な防火・耐熱性を持つ部材:建物のつくりや法律に合わせて、通常より高い安全性が求められる部品
マンションによっては、景観維持や安全確保を理由に、管理規約で給湯器本体の色、PS扉・外壁に合わせた化粧カバー、特殊な形の排気筒(排気アダプター)などが細かく指定されている場合があります。
こうした部材は、一般的な製品とは違い、特定のメーカー品や特注品扱いになることが多く、通常の部品よりも値段が高くなりがちです。交換を考えるときは、前もって管理組合や管理会社に連絡を取り、規約で決められている仕様を確認しておくことが大切です。
【ポイント】マンションの管理規約で特殊な排気筒や化粧カバーといった部材の使用が決められていると、その部品代の分だけ交換費用が高くなります。
交換時に既存配管・配線の劣化が判明し、追加の補修・交換費用がかかるケース
給湯器交換の見積もりは、基本的には「今ある給湯器を新しいものに取り替える」作業が前提です。しかし、実際に古い給湯器を取り外したときに、接続部分の配管や配線に、見積もり時にはわからなかった問題が見つかることがあります。
交換作業中に見つかることがある、既存設備の主な問題点としては次のようなものがあります。
- 給水・給湯管のサビや水漏れ:長年使ったことによる金属配管の腐食や、つなぎ目からの水漏れ
- ガス配管(ガス可とう管)の劣化や規格違い:ゴムや樹脂製のガス管のひび割れ・硬化、今の安全基準に合わない古いタイプ
- 電気配線のトラブル:リモコン線や電源線のカバー破れ、断線、接触不良
- 排気通路の問題:排気筒の中の詰まりや壊れによる、排気の流れの悪さ
特に築年数が経っているマンションだと、給湯器本体を取り外して初めて、つながっている給水・給湯管の腐食、ガス可とう管の劣化、電気配線の不具合などが見つかることがあります。
こうした問題は、安全にお湯を使うため、また水漏れやガス漏れといった大きな事故を防ぐためにも、給湯器の交換と同時に直す必要があります。もちろん、こうした追加の作業には別途料金がかかるため、最初の見積もり金額より高くなることがあります。信頼できる業者なら、状況をきちんと説明して、追加料金の見積もりを出してくれるでしょう。
【ポイント】築年数が経ったマンションなどでは、交換作業中に既存の配管・配線の劣化が見つかり、その修理・交換のために予定外の追加料金がかかることがあります。
管理規約により、高価格な機種への限定や、工事時間の制約で追加人件費が発生するケース
マンションの管理規約が、給湯器交換の費用を押し上げる原因になることもあります。規約による制約は、主に「設置できる機種の制限」と「工事できる時間帯の制限」という二つの面で費用に影響してきます。
管理規約が費用増につながる制約の具体例には、次のようなものがあります。
- 機種・メーカーの指定:特定のメーカーや、高機能・高価格な機種しか設置できない
- 号数や色の制限:希望する号数への変更ができない、または指定色のため選べる機種が少ない
- 厳しい工事時間のルール:平日の昼間だけなど、工事できる曜日や時間が限られている
- 事前の申請や承認の手続き:工事の申請や連絡・調整に手間と時間がかかる
管理規約で、設置できる給湯器のメーカー・機種・号数・色などが細かく決められていると、選べる機種が限られて高価なものしか選択できなかったり、工事できる曜日・時間帯が厳しく制限されて作業が数日にわたり、人件費が増えたりすることがあります。
例えば、平日昼間しか工事ができないルールだと、1日で終わる作業も2日に分ける必要が出て、その分作業員の人件費がかさむことになります。また、特定の高効率機種しか認められていない規約なら、本体価格が高くなる傾向があります。費用を正確に知るためにも、規約の確認はとても重要です。
【ポイント】管理規約で設置機種や工事時間が制限されると、選べる機種が高価になったり、工事の人件費が増えたりして、交換費用が高くなることがあります。
マンションの給湯器交換で活用できる補助金制度一覧
給湯器交換の費用負担を大きく減らす方法として、国や自治体の補助金制度があります。特に、エネルギー効率が高い省エネ型給湯器への交換は、補助金の対象になることがよくあります。ここでは国の「給湯省エネ2025事業」を例に、主なポイントを解説します。(※情報は2025年4月時点のものです。必ず最新情報を公式サイトでご確認ください。)利用できるかどうかはご自身の状況によりますので、どの制度が合うか確認することが大切です。
給湯省エネ2025事業(購入・工事タイプ)
こちらは、ご自身がお住まいの住宅(マンション含む)に、高性能なエコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームなどを導入する際に利用できる可能性のある制度です。マンションでの交換も補助対象に含まれています。
この制度の大きな魅力は、補助額の大きさです。導入する機器の種類や性能によって受けられる補助金額が変わってきます。
- ヒートポンプ給湯機(エコキュート):基本額6万円 + 性能加算最大7万円 = 最大13万円/台
- ハイブリッド給湯機:基本額8万円 + 性能加算最大7万円 = 最大15万円/台
- 家庭用燃料電池(エネファーム):基本額16万円 + 性能加算最大4万円 = 最大20万円/台
- 【追加加算】 既存の電気蓄熱暖房機撤去(最大8万円/台×2台まで)、電気温水器撤去(最大4万円/台)
導入する高効率給湯器の種類や性能、既存設備の撤去工事の有無によって補助額は異なりますが、条件を満たせば1台あたり十数万円から最大20万円規模の補助が受けられる場合があります。
ただし、補助金を受け取るには、対象となる住宅であること、登録された「給湯省エネ事業者」と契約すること、対象機器の性能要件を満たすこと、指定期間内に工事を完了することなど、細かな条件が定められています。予算には限りがあるため、早めに情報収集を行い、事業者へ相談することが重要です。
賃貸集合給湯省エネ2025事業
こちらは、賃貸マンションやアパートのオーナー(大家さん)が、賃貸住宅に設置されている従来型の給湯器を、指定された小型の省エネ型給湯器(エコジョーズ・エコフィール)に交換する工事を対象とした制度です。
この制度では、交換する給湯器1台あたりの補助額が決まっています。
- 追い焚き機能なし(エコジョーズ/エコフィール):5万円/台
- 追い焚き機能あり(エコジョーズ/エコフィール):7万円/台
- 【追加加算】 ドレン排水工事(共用廊下横断/浴室排水、条件あり):3万円/台
この制度は賃貸集合住宅のオーナーが対象で、従来型給湯器をエコジョーズやエコフィールに交換する場合に、1台あたり5万円または7万円(追い焚き機能の有無による)の補助金が交付されます。
そのため、ご自身が所有する分譲マンションの1室の給湯器交換には、基本的にこの制度は利用できません。ただし、エコジョーズ自体は分譲マンションでも広く普及している省エネ型給湯器です。ご自宅のマンションにエコジョーズを設置したい場合、この制度とは別に、自治体独自の補助金制度などが利用できる可能性もあります。補助金情報は年度や時期によって変わるため、お住まいの自治体のウェブサイトなどで最新情報を確認することをおすすめします。
【ポイント】省エネ給湯器への交換では、条件に合う国の補助金制度を活用することで費用負担を大幅に軽減できる可能性があります。対象機器や申請条件、期間などを公式サイトでしっかり確認しましょう。
マンションの給湯器交換を安く抑えるコツ
マンションの給湯器交換には費用がかかりますが、いくつかのコツを知っておくと、負担を賢く減らせます。費用を抑える主な方法には、次のようなものがあります。
これらの具体的なコツについて、一つずつ見ていきましょう。
複数の業者から相見積もりを取って費用やサービスを比較する
給湯器交換の費用を適正な価格に抑えるには、複数の業者から見積もり(相見積もり)を取ることが欠かせません。「面倒だから」「急いでいるから」という理由で1社だけで決めると、相場よりも高い金額で契約してしまったり、サービスの質が十分でない業者を選んでしまったりする恐れがあります。
給湯器の交換費用は、本体価格だけでなく工事費や諸経費も含まれるため、最低でも2~3社から見積もりを取り、総額だけでなく、工事内容や保証期間、使用する部材などを細かく比較検討することが大切です。
【ポイント】最低2~3社から相見積もりを取り、費用総額だけでなく工事内容や保証まで含めて比較検討することが、適正価格で信頼できる業者を選ぶための鍵です。
中間マージンがない、信頼できる地元の専門業者に直接相談する
給湯器の交換を依頼できる業者には、大手ガス会社、家電量販店、リフォーム会社、そして給湯器交換を専門に行う地元の業者など、様々なタイプがあります。費用を抑えるという観点からは、中間マージン(紹介手数料など)がかからない、地元の専門業者に直接依頼するのも有効な方法の一つです。
ハウスメーカーやリフォーム会社、大手ガス会社などを通さず、給湯器交換を専門とする地元の業者に直接依頼することで、紹介料などの中間マージンが発生せず、費用を抑えられる可能性があります。
【ポイント】中間マージンを省くために、信頼できる地元の給湯器専門業者を探して直接相談・依頼することも、費用を抑える有効な手段の一つです。
メーカーや設置業者が行う割引キャンペーン・セールを活用する
給湯器本体の価格や工事費は、時期やタイミングによってお得になる場合があります。給湯器メーカーや交換を行う設置業者が、独自に割引キャンペーンやセールを行っていることがあるため、こうした情報をうまく活用するのも費用を抑えるコツです。
給湯器メーカー自身や、交換を行う設置業者が、特定の期間や機種を対象とした割引キャンペーン、在庫処分セール、工事費込みの特別プランなどを独自に行っている場合があります。
【ポイント】メーカーや設置業者のウェブサイトなどをチェックし、割引キャンペーンやセール、お得なパック料金がないか探してみるのも費用節約につながります。
マンションで給湯器を交換する流れ(賃貸・分譲)

給湯器を交換するときの流れは、賃貸マンションか分譲マンションかで異なります。賃貸マンションの場合には管理会社に連絡するだけですが、分譲マンションの場合は自分で工事を依頼する必要があるので注意しましょう。
【賃貸マンションの場合】大家や管理会社に確認
| 賃貸マンションでの給湯器交換の流れ |
|
賃貸マンションに住んでいる場合、給湯器は設備の1つなので大家側に維持管理の責任があります。給湯器が経年劣化して修理・交換が必要になったら、大家や管理会社に連絡しましょう。
ただし借主の無闇な使い方が原因で故障した場合、借主が交換費用を負担するケースもあります。
また分譲マンションの所有者から部屋を借りている形式であれば、マンション全体の管理会社ではなく別の管理会社がいるので注意しましょう。
【分譲マンションの場合】自分で業者に依頼
| 分譲マンションでの給湯器交換の流れ |
|
給湯器のメンテナンスは、部屋を所有している世帯主の責任で行う必要があります。各戸に引かれ個別に利用している給湯器は、専有部分にあたります。集合住宅の構造によってはまれに共有部分として扱われるケースがありますが、たいていは専有部分です。
費用も自己負担ですが、可能な限りで設置する機種を選べる点はメリットです。
【管理組合への連絡も忘れずに】
分譲マンションの場合には、給湯器の交換工事をする前に管理組合への連絡が必要になるケースがあります。
給湯器そのものは専有部分にあたりますが、設置場所については共有部分にもあたるので微妙なところです。
工事前には申請書の提出が必要になる場合もあります。提出の有無は規約に書かれているので、一度確認してみることをおすすめします。
また設置できる号数やタンク容量、色などについても、細かい規約が定められていることも多いです。区分所有者が勝手に変更できない点もあるので、工事の着手前にきちんと管理組合に連絡しましょう。
機能によって交換にかかる時間は変わる
給湯器の交換工事は依頼から1週間前後でできるケースが多いです。しかし10~2月の繁忙期には品薄状態になるため、お取り寄せに数週間かかることも。
マンション給湯器の交換に要する時間は機能によって変わります。
| 給湯専用 | オート/フルオート | 給湯暖房熱源機 |
| 1〜2時間 | 2〜3時間 | 4〜5時間 |
給湯専用はリモコンが1カ所だけという比較的簡便な造りになっているため、交換にそれほど時間がかかりません。
オートとフルオートは追い焚き配管用の作業行程がプラスされるため、給湯専用よりも1〜2時間ほど長くなるのが一般的です。お湯張りや追い焚きチェックなどの試運転も交換作業に含まれます。
最も時間がかかるのが給湯暖房熱源機です。給湯器本体が重く、床暖房リモコンの交換や浴室暖房乾燥機の試運転テストも行わなければなりません。そのため全体で4〜5時間かかります。
マンションの給湯器を交換するときの注意点

マンションの給湯器交換で注意するべきポイントは以下の2点です。
- マンション規約で給湯器の指定の有無を確認する
- 現在使用しているタイプと同じ給湯器に交換する
交換の前には規約を確認する
交換の前には、マンション規約に設置可能な号数やタンク容量、色の指定が書かれていないか確認することが大切です。マンションに設置されている給湯器の大半は細かい指定があります。
【号数を変更したいときは管理人に連絡する】
マンション給湯器の号数を変更したい場合、まず規約を確認した上で管理組合・管理人に連絡する必要があります。マンション全体のガス供給量が定められている場合、規約内で号数を変更することが禁止されていることが多いです。
号数を上げる「号数アップ」が可能であれば、ガスメーター能力の確認に移りましょう。
ガスメーター能力の指標には2.5号、4号、6号、8号の4種類があり、このうち一般家庭でよく見られるのは4号と6号です。
| 4号ガスメーター | 20号給湯器まで交換可能 |
| 6号ガスメーター | 24号給湯器まで交換可能 |
4号ガスメーターを採用している家庭では、20号の給湯器までしか使用することができません。そのため「16号から24号に交換」「20号から24号に交換」したい場合は、事前にガスメーターの能力を確認することが必要です。
なお号数を下げる「号数ダウン」については、ガスメーターの能力に関係なくどの号数でも変更することが可能です。
基本的に種類の変更はできない
規約を確認したら、指定条件に合わせて現在使用している同じ設置タイプ・機能に交換するのが基本です。
もし管理組合や管理会社からOKが出て、給湯器の種類を変更する場合には追加工事が必要です。
燃料をガスから電気へ替えたり、追い焚き可能な機種に替えたりなどの工事をする場合は配管工事が必要です。浴室の工事も必要になるケースがあり、工事に1日以上かかってしまうこともあります。その際、工事中には浴室を使えなくなるので注意しましょう。
当然追加工事に応じて費用が加算されるので、複数社の見積額をしっかり見比べることが大切です。無駄な費用や請求が発生するのを防ぐためにも、事前に事業者と確認を取っておくようにしましょう。
給湯設備の交換についても、現在使っている仕様と同じものに交換することが基本です。そのため、戸建てであれば可能なガス給湯器からエコキュートへの交換はできません。また電気温水器からエコキュートへの交換もできないケースがほとんどです。
もし管理組合や管理会社からOKが出て、給湯器の種類を変更する場合には追加工事が必要です。
マンションの給湯器交換に関するQ&A
マンションで給湯器を交換する際には、戸建ての場合とは異なる特有の疑問や注意しておきたい点があります。交換にかかる費用だけでなく、手続きや工事の内容についても不安を感じる方が少なくないようです。
ここでは、マンションの給湯器交換について特に寄せられる質問とその回答をまとめました。
マンションの給湯器交換は自分で手配できる?それとも管理会社・管理組合の許可が必要?
マンションで給湯器を交換する場合、多くの場合、事前に管理会社や管理組合への確認や許可を得る必要があります。 なぜなら、マンション全体の安全性や美観、そして他の居住者への影響を考慮する必要があるからです。ご自身の判断だけで交換作業を進めてしまうと、後から問題が生じる可能性もあるため、慎重な対応が求められます。
具体的にどのような場合に許可が必要となるか、一般的な理由には以下のようなものがあります。
- 給湯器が廊下やベランダの壁など、共用部分に設置されている
- マンション全体のガス設備や排気設備に関わる変更が伴う可能性がある
- 管理規約によって、設置できる給湯器の機種や工事を行う業者が指定されている
- 交換工事の際に騒音や振動が発生し、他の居住者への配慮が求められる
上記のような場合に当てはまらなくても、まずはマンションの管理規約をしっかりと確認し、管理会社や管理組合に相談することが最も確実な方法です。もし許可を得ずに交換してしまうと、規約違反として元の状態に戻すよう求められたり、場合によっては損害賠償問題に発展したりする危険性も否定できません。 手続きを少し面倒に感じるかもしれませんが、必ず事前に確認するようにしてください。
給湯器の号数やメーカーの変更は自由に決められる?
給湯器の号数変更(お湯を出す能力の変更)やメーカー変更については、お住まいのマンションの規約や現在の設置状況によって制限を受けることがあります。つまり、どんな場合でも自由に選べるわけではなく、事前の確認がとても大切です。
例えば、号数を現在よりも大きなものにする(お湯の供給能力を上げる)場合、ガスの供給能力が足りているか、排気筒のサイズは適切か、設置スペースに収まるかなどを確認する必要があります。メーカーを変更する際も、既存の配管や設置条件との相性が重要です。号数やメーカーの変更を検討する際は、専門業者に次のような点を確認してもらうことをおすすめします。
- 現在設置されている給湯器の号数、メーカー、そして型番
- 給湯器が設置されている場所(屋内か屋外か、壁掛けタイプか据え置きタイプかなど)
- 排気筒の種類や現在の状態(特にPS《パイプスペース》設置タイプの場合は重要です)
- ご家庭のガスメーターの能力や配管の状況
- マンションの管理規約に、給湯器の機種や性能に関する決まりがあるかどうか
特にマンションのPS(パイプスペース)内に設置するタイプの給湯器は、設置できる給湯器のサイズや排気の方法が厳しく定められていることが多く、選べる機種が限られてしまう傾向にあります。 信頼できる専門業者に現地調査を依頼し、的確な助言をもらうことが、満足のいく給湯器選びのポイントです。
給湯器交換の工事時間はどのくらいかかる?
給湯器交換の工事にかかる時間は、設置されている場所や交換する機種、配管の状態などによって多少変わってきますが、ほとんどの場合、2時間から半日程度で工事は終わります。 作業が順調に進めば、午前中に作業を始めてお昼過ぎには新しい給湯器が使えるようになる、というイメージです。
ただし、次のような状況では、作業時間が通常より長引くこともあります。
- 古い給湯器を取り外すのに手間がかかる
- 新しい給湯器を設置する場所が狭く、作業がしにくい
- 配管を延長したり修正したりする必要がある、または追加の部品が必要になる
- 特殊な機種への交換や、追いだき機能付きなど配線が複雑な作業がある
- 給湯器のリモコンも同時に交換し、その配線作業に時間がかかる
交換工事の当日は、作業スペースをあらかじめ確保しておいたり、業者とスムーズに連絡が取れるように準備しておいたりすると、作業が早く進むことがあります。 事前に業者からおおよその作業時間を確認し、当日の予定を調整しておくと、より安心して工事を迎えられるでしょう。
給湯器が故障した場合はすぐに交換工事してもらえる?
給湯器がある日突然故障してしまい、お湯が使えなくなると、毎日の生活に大きな影響が出るため、一日も早く交換したいと思うのは当然のことです。業者によっては「最短即日対応」を掲げているところもありますが、必ずしも連絡したその日に交換工事をしてもらえるわけではありません。
交換工事をすぐにしてもらえるかどうかは、いくつかの状況に左右されます。
- 業者のスケジュール(特に冬場などの繁忙期や、他の工事との兼ね合い)
- 希望する給湯器の在庫があるかどうか(特に特殊な機種や人気の機種の場合)
- マンションの管理規約による承認手続きが必要かどうか、またその手続きにかかる時間
- 現地調査が必要な場合、その日程がいつになるか
もし給湯器が故障してしまった際は、まず複数の業者に連絡を取り、対応してもらえるかどうか、対応の早さ、そして見積もりを比較検討することが重要です。 連絡する際には、エラーコードが表示されていればその番号を、また給湯器の型番、設置状況、故障の具体的な症状を詳しく伝えると、業者の対応がスムーズになるでしょう。また、賃貸マンションにお住まいの場合は、まず大家さんや管理会社に連絡して指示を仰いでください。
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