「安くて信頼できる業者に給湯器の交換を依頼したい!」
同じ給湯器を同じように交換する場合でも、業者選びによって費用が大きく異なることがあります。
しかし給湯器業者は普段なじみがなく、どこに依頼すれば良いか分かりにくいですよね。そこでこの記事では「できるだけ安く、失敗せずに給湯器を交換するための選び方」を解説します。
具体的にどんな会社に問い合わせをするべきかが分かるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも給湯器交換はどこに頼む?4つの依頼先を比較
給湯器交換を依頼できる業者は、大きく分けて次の4種類があります。
給湯器交換を依頼できる業者の種類 | 信頼性 | 価格 | 技術力 | スピード |
①給湯器交換業者(住宅設備業者) | △~◎ | ◎ | ◎ | ○ |
②ガス会社 | ◎ | △ | ◎ | ○ |
③給湯器メーカー | ○ | △ | ○ | ○ |
④ホームセンターや家電量販店 | ○ | ○ | ○ | △ |
それぞれ全く特徴が異なるため、違いを理解し自分に最適な業者を選びましょう。
なおおすすめは「①給湯器交換業者(住宅設備業者)」。費用が安く、コスパが高いという特徴があるからです。
それでは業者タイプごとの細かな違いやメリット・デメリットについて見てみましょう。その後に具体的な業者の選び方を解説します。
給湯器交換の依頼先①:給湯器交換業者【コスパ高い】
給湯器交換業者は、給湯器の設置・修理・交換を専門的に行う業者のこと。中には給湯器に付随する電気工事等を行う業者や、住宅設備全般の工事を行う業者も含まれます。
メリット | デメリット |
・本体価格が安い
・価格やサービス内容で差別化している ・地元の業者を選べば、対応スピードも早いことが多い |
・業者選びが難しい(悪徳業者が紛れていることもある) |
給湯器交換業者は本体価格をかなり割引してくれるケースが多いんです。そのため給湯器交換にかかる費用を抑えることができます。
また給湯器交換業者は施工も担当してくれるところが多いでしょう。詳しくはまた後ほど解説しますが、施工を自社で行える会社に依頼すると中間マージンが発生しないので、費用を抑えることができますよ。
ちなみに給湯器交換業者は、全国展開している業者と地域で活動する業者の2種類に大きく分かれています。2種類のうちおすすめなのは「地域の業者」の方。理由は以下の3点です。
- その地域の特性(寒冷地・準寒冷地など)に合った給湯器の提案力があるから
- 広告などにお金をかけていない業者が多く、技術力やサポート力で差別化していることがほとんどだから
- 地元であればあるほど対応のスピードが早くなるから
全国展開している業者はフランチャイズのケースも多く、支店によって技術力にばらつきのあるケースも見られます。給湯器専門業者ならではの技術力やサポートを受けたい場合は、地域の業者を選ぶのがおすすめという訳なのです。
給湯器交換の依頼先②:ガス会社【信頼性抜群】
「東京ガス」「静岡ガス」など自分が契約するガス会社に依頼する方法です。自分が契約しているガス会社の連絡先は、ガスの検針票を確認すれば分かります。
メリット | デメリット |
・大手ならではの安心感がある
・ガスの専門家に施工してもらえる |
・給湯器交換業者と比較すると、費用が割高
・アフターフォローは有料になるケースが多い |
「価格がある程度高くなっても良いから、大手の会社に頼みたい」という場合はガス会社が合っています。アフターフォローが有料になるケースが多いため、サービスの内容はしっかりと確認しておきましょう。
給湯器交換の依頼先③:給湯器メーカー【給湯器の知識が豊富】
「ノーリツ」「リンナイ」といった給湯器メーカーも、給湯器交換工事は可能です。
メリット | デメリット |
・取り扱うメーカーの給湯器に関する知識が豊富 | ・給湯器交換業者と比較すると、費用が割高
・単一メーカーの取り扱いしかないので、給湯器の選択肢が狭い ・アフターフォローは有料になるケースが多い |
欲しい給湯器メーカーが決まっている場合は、候補に上がる選択肢です。ただし①の「給湯器交換業者」に欲しい給湯器の取り扱いがある場合も多いでしょう。もし地域の業者に取り扱いがなかったら、メーカーに問い合わせてみることを考えてみてもいいかもしれません。
給湯器交換の依頼先④:ホームセンターや家電量販店【給湯器以外のリフォームも頼める】
ホームセンターや家電量販店でも給湯器の交換を取り扱っているケースがあります。店舗によってサービスの内容や価格がさまざまなので、実際に店舗に立ち寄って確認する必要があります。
メリット | デメリット |
・給湯器以外の家電等の工事が必要な場合も、一括して頼める
・もしショールームがあれば給湯器を直接確認できる |
・費用が割高になることが多い
・店舗に行く必要がある上、現地調査や日取りの決定などやることが多く、工事まで時間がかかる ・保証が付いていない、もしくは不十分なケースも |
給湯器の交換以外にも頼みたいことがある場合は、ホームセンターなどの利用も検討してみましょう。ただし急ぎの工事には向かないため、故障等で急を要する場合は他の選択肢を選ぶことをおすすめします。
給湯器交換業者の選び方!失敗しないために見るべき5つのポイント
給湯器交換業者を選ぶ時に確実にチェックしておきたいのが、以下5点の項目を満たしているかどうかです。
- アフターフォローや施工保証があるかどうか
- 価格は適正か
- 施工まで担当してくれるか
- 地域や対応スピードは適切か
- 資格や口コミ・実績があるか
具体的に「こんな業者が良い」「こんな業者は要注意!」という例も挙げて解説していきます。
選び方①:アフターフォローや施工保証があるかどうかを確認する
できるだけアフターフォローや施工保証が充実しているところを選びましょう。
チェック項目 | 見るべきポイント |
アフターフォローの有無 | 工事後に不具合が起こった時に、どんな対応をしてくれるかを確認する |
保証内容 | 「業者保証」が付いているかを確認する |
工事品質が高い業者ほど、アフターフォローや保証を充実させる傾向にあります。アフターフォローは業者にとって手間のかかる業務。それをあえて付けているというのは「施工に不具合が少ない」という自信の証ともいえます。
アフターフォローの具体例は以下の通り。
- 次回交換までの定期メンテナンス
- メーカーの延長保証加入手続きのサポート
- 配管部分の不具合の無償対応
交換業者によって細かい内容は異なります。
ちなみに給湯器本体には「メーカー保証」が付いているケースがほとんどです。メーカー保証以外の「業者保証」があるかどうかをチェックしましょう。
アフターフォローや保証は、無料の場合と有料の場合があります。できればある程度のフォローや保証が無料で付いてくるところを選ぶのがおすすめです。
選び方②:価格は適正かを確認する
給湯器交換にはできる限り安い業者を選びたいものですが、あまりにも安すぎる業者は避けた方がベター。安すぎる場合は品質や技術に不安が残るので、適正価格から離れすぎていないところを選ぶと良いでしょう。
適正価格は以下を参考にしてください。
適正価格 | |
通常の給湯器交換 | 3万~5万円 |
省エネタイプ・暖房機能付き給湯器の交換 | 5~7万円 |
さらに給湯器本体の価格がかかります。本体代の目安は以下の通りです。
本体代 | |
給湯機能のみのタイプ | 4万円~ |
フルオートタイプ
(追い焚き、足し湯、配管洗浄あり) |
10万円~ |
エコジョーズ | 20万~35万円 |
本体代はどんなタイプの給湯器を選ぶかによって大きく異なります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
以上を参考に「高すぎる」「安すぎる」など、他よりも価格に大きな開きのある業者は避けるのが無難です。また見積もりをもらった時にできるだけ金額の内訳が把握できる業者が良いでしょう。「一式で○○円」のようにあいまいに記載されている場合は、詳細を聞いてみましょう。
選び方③:できれば施工を担当してくれるところを選ぶ
さらに費用を安くしたい場合は「自社で施工ができるところ」にお願いするのもおすすめです。
ホームセンターや、給湯器メーカーなどに依頼をすると「施工は外注する」ということも多いんです。
一般的に大手のメーカーやホームセンターなどは、給湯器の交換作業を他社に外注しています。施工を外注するということは関わる会社が1つ増えるということ。それぞれの利益を確保するために費用が高くなりがちです。だからこそ「自社で施工ができる業者」を選ぶことは、費用を抑えることにつながるのです。
自社で施工できる業者の見つけ方は、残り2つのポイントを解説した後に紹介しますね。
選び方④:地域や対応スピードを確認する
急ぎの工事が必要な給湯器交換は、業者の対応スピードも重要です。以下の項目を確認しましょう。
チェック項目 | 見るべきポイント |
対応可能エリア | 地元を拠点にしている業者か |
給湯器の品ぞろえ | ・さまざまなメーカー・型番の給湯器を取り扱っているか
・在庫を豊富に取りそろえているか |
給湯器交換は地元の業者に依頼するのが、最も対応スピードの早くなるケースがほとんど。対応可能エリアから外れた業者に依頼すると、打ち合わせなどにも時間がかかります。また出張料金などを請求される可能性もあるのです。
また品ぞろえや在庫を見るべき理由は、給湯器の納品に時間がかかると工事スピードが大幅に遅れてしまうから。半導体不足などの国際情勢が重なるとメーカーの在庫が減り、給湯器の確保が難しくなることがあるのです。一刻も早く工事してもらうためには、幅広い種類の給湯器を取り扱っている業者を選ぶことが重要になります。
選び方⑤:資格や口コミ・実績があるかを確認する
悪徳業者や不誠実な業者を避けるためには、給湯器業者が持っている資格や利用者からの口コミをチェックするのが良いでしょう。
資格は以下のようなものがあれば安心です。
- 液化石油ガス設備士
- 給水装置工事主任技術者
- ガス可とう管接続工事監督者
- 簡易内管施工士
さらに利用者からの口コミがあるところや、工事実績を公開しているところだとなお良いでしょう。以下のような点をチェックしてみましょう。
- 利用者から良い評価を受けているか
- 実績件数が多数あるか
- 自分の家の設置状況と似たケースの施工実績があるか
複数社から見積もりを取って以上の項目を比較しよう!
ここまで解説した5つのポイントを確認してより良い業者を選ぶには、複数の業者の金額や作業内容などを比較するのがおすすめです。
金額や交換までにかかる時間は、状況や求める内容によっても異なります。そのため複数を比較することで「自分の場合の価格目安」などが把握できるのです。
「でも複数社から見積もりを取るのは大変」「そもそもどこに問い合わせれば良いのか分からない」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。
ミツモアはあなたの地域や求めるサービス内容を入力するだけで、複数の業者からおおまかな見積もりを提案してもらえるサービスです。上で紹介した「給湯器交換業者」や「住宅設備業者」などが多数登録されており、自社で施工まで担当してくれるところが多いでしょう。
ミツモアを利用すれば今まで解説した全てのポイントを満たすことができます。
- 依頼前にチャットで何でも相談できるため、状況を細かく伝えればより正確な工事内容を把握できる
- 複数社から金額や作業の提案をもらえるため、手間をかけずに適正価格が把握できる
- 自社で施工まで担当してくれる業者が多いため、通常よりも安く依頼しやすい
もちろん口コミやアフターフォロー・保証の確認などもできますよ。
ミツモアの見積もり比較は無料なので、ぜひお気軽に使ってみてくださいね。利用の流れは簡単です。
- 住んでいる地域の情報を入力
- 「ガスかエコキュートか」などの給湯器に関する質問に答えていく
- 業者から提案が届くのを待つ