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エコキュートとエコジョーズを徹底比較!導入コストやメリット・デメリットもわかりやすく解説

最終更新日: 2024年08月08日

「エコキュートとエコジョーズってどちらが良いの?」「トータルコストを抑えたい場合はエコキュートって本当?」

省エネ給湯器の導入を検討中の方には、エコキュートとエコジョーズでどちらを選ぶべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、エコキュートとエコジョーズの違いについて、メリットやデメリット、選び方のポイントなどを解説していきます。

【簡単比較】エコキュートとエコジョーズの違い

給湯設備_エコキュート設備

エコキュートとエコジョーズの主な違いを以下にまとめました。両者を比較したい方は、参考にしてみてください。

エコキュート エコジョーズ
お湯の作り方 電気 ガス
給湯方法 貯湯式 瞬間式
導入費用
※工事費を含む
35~60万円程度 15~40万円
ランニングコスト
※年間目安
6.5〜7万円程度 7〜13万円程度
室外機のサイズ 大きい コンパクト

エコキュートとエコジョーズの主な違い

給湯器の点検をする業者

ここからはエコキュートとエコジョーズの違いについて、具体的な内容を解説していきます。それぞれメリットやデメリットがあるため、一概に「こちらがおすすめ」とは言えませんが、違いを知ることで自宅に合ったものを導入しましょう。

お湯の作り方が電気とガスで違う

エコキュートは電気でお湯を作るのに対して、エコジョーズはガスを燃焼させてお湯を作るという違いがあります

エコキュートは電気を使用し、空気中の熱を利用してヒートポンプでお湯を作る仕組みです。投入したエネルギー以上の熱エネルギーを得られるため、省エネの観点からも、経済的にも効率的です。

一方、エコジョーズはガスを燃焼させてお湯を作る仕組みです。最新の技術により従来のガス給湯器よりもエネルギー効率がよく、排熱も利用できるのが特徴です。

給湯が貯湯式と瞬間式で違う

エコキュートは貯湯式、エコジョーズは瞬間式の給湯器です

エコキュートは貯湯タンクにお湯を溜めておくことで、電気代の安い深夜の電気を有効活用します。そのためランニングコストを抑えやすいですが、一度に大量のお湯を使おうとすると湯切れが起きる可能性があります。貯湯タンクの水は、非常時に使用することも可能です。

一方エコジョーズは瞬間式で、使用の都度リアルタイムでお湯を作ります。そのため貯湯タンクが不要で、必要な時に必要な量のお湯を供給できる点が特徴です。湯切れの心配はありません。室外機もコンパクトとなっていますが、貯湯タンクはないため非常時用には使えません。

導入費用が1.5倍程度違う

一般的に、エコキュートの導入費用はエコジョーズの約1.5倍とされています

エコキュート エコジョーズ
導入費用
※工事費を含む
35~60万円ほど 15~40万円ほど
ランニングコスト
※年間目安
6.5〜7万円ほど 7〜13万円ほど

エコキュートはヒートポンプユニットと大型の貯湯タンクを必要とするため、本体価格も高額となっています。ただし、ランニングコストはエコキュートの方がお得な傾向にあるため、長期的にはコスト差が縮まり、トータルコストはエコキュートの方が安くなることもあります。

実際の価格は契約中の電気・ガスの料金プランによっても異なるため、導入したい本体価格と合わせてコストをシミュレーションしてみると良いでしょう。

室外機のサイズが異なる

エコキュートはヒートポンプユニット(室外機)と大型の貯湯タンクが必要なため、設置スペースが大きくなります。一方エコジョーズは貯湯タンクが不要で、コンパクトな室外機のみで済むため、設置スペースは小さく抑えられます。

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エコキュートのメリット

屋外に設置された給湯器本体

  • 環境にやさしい
  • 毎月の光熱費が安くなる
  • 非常時に貯湯タンクを使える

エコキュートは大気中の熱を利用するヒートポンプ技術を使用しているため、環境にやさしく毎月の光熱費を安く抑えられるメリットがあります。電気料金が安い深夜電力を利用することで、従来のガス給湯器と比べて光熱費を抑えられるようになっています。

また、貯湯タンクがあるため、災害時など停電が発生した場合でもお湯を使用できます。

エコキュートのデメリット

  • 飲料として使えない
  • 電気料金の値上がり
  • 水圧が弱い
  • 広い設置スペースが必要
  • お湯切れ

エコキュートで沸かしたお湯は、貯湯タンク内での細菌繁殖のリスクがあるため通常飲用には適していません。

昨今では電気料金が値上がりしていることから、以前のような経済的なメリットを感じにくくなっていることもデメリットといえます

また、ヒートポンプ方式によるお湯の供給のため、従来の給湯器と比べて水圧が弱くなる傾向があります。ヒートポンプユニットと貯湯タンクの設置により、従来の給湯器よりも大きなスペースが必要である点もデメリットの1つです。

「お湯切れ」については、最近の機種では設定によって1日中お湯を満タンにしておけるものもあります。

エコジョーズのメリット

浴室乾燥機のリモコン

  • 導入費用が安い
  • 狭いスペースでも設置できる
  • お湯切れの心配がない
  • 飲み水として使える

エコキュートと比較して、エコジョーズは初期導入コストを抑えられます。既存のガス配管を利用できる場合も多く、設置工事も比較的簡単で費用を抑えられます。

また、エコジョーズは貯湯タンクがないため、従来のガス給湯器とほぼ同じサイズで設置可能です。瞬間式のため急な温度変化や水圧の変動にも対応しやすく、コンパクトなので狭い住宅や集合住宅でも設置しやすいでしょう。

また、瞬間式給湯器のため使用中にお湯が切れることもありません。貯湯式と違って細菌繁殖のリスクが低いため、飲み水として使える点もメリットです。

エコジョーズのデメリット

  • 省エネ性能はエコキュートよりも低い
  • ランニングコストが高い
  • 非常時にお湯を使えない

エコジョーズは従来の給湯器よりもエネルギー効率が高いものの、エコキュートと比べると省エネ性能は低く、長期的な運用コストが高くなる傾向があります

ガスを使っているため、安全性確保のための定期的な点検や部品交換も必要です。

また地震などの災害時にガス供給が停止すると、お湯が使えなくなる可能性があります。

エコキュートとエコジョーズどちらがおすすめ?

リビングでくつろぐ家族

エコキュートとエコジョーズでどちらがよいか悩んでいる方もいるかもしれません。

それぞれメリット・デメリットがあるため一概にどちらが良いとは言えませんが、比較の際は以下の観点から検討してみることをおすすめします。

それぞれ詳しく解説していきます。

トータルコストを抑えたいならエコキュート

エコジョーズよりもエコキュートの方が導入費用はかかります。しかし電気料金が安い深夜帯に効率よくお湯を作れるため、毎月のランニングコストはエコキュートの方が抑えられます

そのため長期間利用することを踏まえると、トータルコストを抑えたいならエコキュートの方がおすすめであるといえます。初期投資こそ高いものの運転コストが低いため、使用年数が長くなるほどお得に使い続けられます。

一方で昨今の電気料金の値上がりもあり、電気・ガス料金の変動や使用量によっては、必ずしもエコキュートが経済的であるとは限りません。毎月のお湯の利用量と導入コストをシミュレーションして、家庭に合った方を選びましょう。

ライフスタイルに合わせて選ぶ

ライフスタイルによって選ぶのも1つです。

エコキュートがおすすめな人

  • 日中に家を空けることが多い
  • ランニングコストを安く抑えたい
  • 非常時に貯水タンクの水を使いたい
  • 床暖房を検討している

エコジョーズがおすすめな人

  • 一日中家にいることが多い
  • 初期費用を安く抑えたい
  • 設置スペースをコンパクトにしたい
  • 乾燥機を検討している
  • お湯切れの心配をしたくない

日中に家を空ける家庭の場合、夜間にまとめてお湯を作れるエコキュートのメリットをより実感できます

一方リモートワークなどで一日中家にいると、昼間も電気料金が安いプランに入っている場合などはメリットを実感しにくいかもしれません。

このように、ライフスタイルによっておすすめな給湯器は異なります。また、合わせて停電時の給湯の必要性なども考慮すると良いでしょう。

家族人数に合わせて選ぶ

家族の人数や構成も重要なポイントです。大家族や使用量の多い家庭では、お湯切れの心配をせずに大量のお湯を使いたい場合にエコジョーズが向いている可能性があります。

給湯器の寿命は10年程度とされているため、現状だけでなく数年〜10年後の将来的な家族構成も考慮すると良いでしょう。以下の表も参考にしてみてください。

家族人数 エコキュートのタンク容量
1~2名 180ℓ
2~4名 300ℓ
3~4名 370ℓ
4~5名 460ℓ
5~7名 550ℓ

上記を参考に、家族人数がこれよりも多い場合や、タンク容量がスペースが設置できない場合などは、予算と照らし合わせた上でエコジョーズを選ぶのも1つの選択肢です。

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エコキュートとエコジョーズはメリット・デメリットがそれぞれ異なります。家族のライフスタイルやお湯の利用量、使用予定年数などを踏まえて検討しましょう。

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