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給湯器交換の費用相場!安く抑える方法や業者の選び方を解説

最終更新日: 2023年08月02日

「給湯器の交換費用はいくらくらい?」「安く済ませるにはどうすればいいの?」と思ってはいませんか。

この記事では、ガス、エコジョーズ、電気、灯油の給湯器交換の費用相場や安く抑える方法、業者の選び方を解説します。

給湯器交換の費用相場は5.5万円~23万円

給湯器交換には以下のような費用がかかります。

ガス給湯器

給湯器の種類 工事費+本体価格の費用相場
給湯専用 5.5万~7万円
追い炊き機能付き 10万~13万円
追い炊き+暖房機能付き 15万~23万円

エコジョーズ

給湯器の種類 工事費+本体価格の費用相場
給湯専用 12万~15万円
追い炊き機能付き 14万~20万円
追い炊き+暖房機能付き 17万~26万円

電気給湯器

給湯器の種類 工事費+本体価格の費用相場
給湯専用 5.5万~7万円
オート(お湯張り) 10万~13万円
フルオート(お湯張り+保湿+足し湯) 15万~23万円

石油給湯器

給湯器の種類 工事費+本体価格の費用相場
給湯専用 5.5万~7万円
追い炊き機能付き 10万~13万円
追い炊き+暖房機能付き 15万~23万円

給湯器の交換と修理の判断基準

給湯器に不具合が起きたとき、交換するべきか修理をするべきか迷ってしまうかもしれません。ここでは交換と修理の決め手をご紹介します。

交換 8~10年使用している給湯器・動作が不安定な場合(程度による)
水漏れや異音などがある(程度による)
修理 1~8年未満の給湯器

給湯器を交換すべきケース

10年近く使用している給湯器であれば、基本的に修理よりも交換するのがおすすめです。製造から一定年数経つと、修理用部品が残っていない可能性もあります。

給湯器は寿命が近づくと動作が不安定になり、使用状況によっては寿命より早く故障するケースもあります。以下のような症状が現れたら業者に見てもらいましょう。

  • 水しか出なくなる、または温度が不安定になる
  • お湯が出るまでにかなり時間がかかる
  • 給湯器使用時にガス臭さを感じる
  • 給湯器本体から「ボッ」「ブーン」などの異音がする
  • 給湯器本体の腐食・変形が見られる
  • 給湯器本体や配管から水漏れが発生している
  • 給湯器本体から黒煙が上がる

運転中にガス臭や爆発音がする場合、内部で不完全燃焼を起こしていることも。一酸化炭素中毒の危険もあるので直ちに使用を中止しましょう。

以上のような症状を放置していると、お湯が完全に出なくなったり事故の危険性が上がったりすることもあります。
給湯器の寿命を超えて使い続けることのリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:給湯器の寿命はどれくらい?故障したときの症状と対処法を解説|ミツモア

給湯器を修理すべきケース

購入から8年未満であれば、まずは修理を検討してみましょう。軽度の不具合であれば、修理してまたしばらく使うことができます。重大な故障の場合は諦めて交換しましょう。程度の判断が難しいので、まずは業者に点検してもらうと良いです。

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給湯器交換の費用を安く抑える方法

以下の4つのポイントを押さえることで、給湯器交換の費用を安くできます。

  • エコキュート補助金を活用する
  • 給湯器を中古などで安く購入する
  • 本体購入と設置工事のセット割引をしている業者を探す
  • 複数の業者の見積もりを比較する

エコキュート補助金を活用する

エコキュートを取り付ける際に、補助金が受けられるケースがあります。対象となるのは、2022年11月8日~2023年12月31日までに契約を締結した工事です。申請受付期間は2023年3月下旬から随時開始されます。なるべく早めに申し込みましょう。

エコキュート1台あたりの補助額は5万円です。一定の省エネ基準を満たしている機種が対象となります。

参考:対象機器の詳細|給湯省エネ事業

給湯器を中古などで安く購入する

安く手に入る給湯器があれば、前もって購入しておくといいでしょう。リサイクルショップやフリマアプリなどで、欲しい機能が備わっているものを選ぶと費用を安くすませることができます。

また、型落ち製品でも問題ないのであれば、少し古めのものをセール品として購入するのもひとつの手段です。

本体購入と設置工事のセット割引をしている業者を探す

販売会社の中には、本体と取り付け工事をセットにすることで割引価格を提示してくれるところもあります。

給湯器について知識がない場合、本体と取り付け工事をセットで行ってくれる販売会社がおすすめです。本体価格そのものをサービスで安くしてくれる販売会社もあるので、見積もりの段階で確認してみましょう。

複数の業者の見積もりを比較する

複数業者の見積もりを比較することで、お得な業者を見つけられます。最低でも3社を比較することをオススメします。

ただし安さだけではなく、「実績」「作業内容」「保証内容」も合わせてチェックすることが大切です。

安さだけを掲げて、実際の作業で手を抜いたり保証がなかったりする悪徳業者が存在しているのも事実です。安さだけに飛び付かず、詳細な情報を確認することで悪徳業者に騙されるのを防げます。

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給湯器のサイズごとの交換費用目安

給湯器の工事

給湯器の交換工事にかかる費用例を確認していきましょう。

家庭によって適切な給湯器の号数

家族の人数によって適切な給湯器の号数は、以下の通りです。

号数 適した人数
16号 1人(単身世帯)
20号 2~3人
24号 3~4人
関連記事:給湯器の号数(サイズ)とは?号数ごとの違いと選び方のコツを解説|ミツモア

24号給湯器を20号オートの給湯器へ交換

設置給湯器のタイプや性能 本体代+工事費用
  • 20号
  • ガス
  • オート(追い焚き機能あり)
約15万円

2~4人家族向けの一般的な給湯器を設置する場合、これくらいの費用になることが多いでしょう。

今使っている給湯器がオーバースペックだと感じる場合は、サイズダウンすることで価格を抑えられます。

16号の給湯器を同サイズのエコジョーズに交換

設置給湯器のタイプや性能 本体代+工事費用
  • 16号
  • エコジョーズ
  • オート(追い焚き機能あり)
約18万円

「RUF-SE1615SAW」のような小さめサイズのエコジョーズで、かつ工事費用が安い業者であればここまで費用を抑えることもできます。

ただし給湯器のサイズは、価格ではなく家族構成やライフスタイルに応じて選んでくださいね。

24号の給湯器を同サイズのエコジョーズに交換

設置給湯器のタイプや性能 本体代+工事費用
  • 24号
  • エコジョーズ
  • オート(追い焚き機能あり)
約21万円

エコジョーズの中でも価格が安い「GT-C2462SAWX BL」などを採用すれば、24号でもここまで費用を抑えられるケースがあります。

エコジョーズとエコキュートの違い

エコジョーズは水を事前に温めておき、使うときに再加熱するタイプの給湯器です。初期費用が高いという難点がありますが、ランニングコストが安いため、長い目で見れば断然お得だと言えます。

月のガス代 3,000円 5,000円 1万円
エコジョーズで節約できる金額 360円/月 600円/月 1,200円/月
年間の節約額 4,320円 7,200円 1万4,400円

なお、エコジョーズはガスでお湯を沸かしますが、エコキュートは電気を使うという違いがあります。エコジョーズの設置費用が25万円前後なのに対して、エコキュートの設置費用は約40万円と大きく差があります。

以下の記事では、エコジョーズのランニングコストやメリット、デメリットについて解説しています。エコジョーズへの交換を迷っている方は参考にしてみてください。

関連記事:エコジョーズとは何?節約効果やデメリット、ガス給湯器との違いを解説!うちには必要?|ミツモア

オート機能とフルオート機能の違い

給湯器には、オート機能とフルオート機能の二種類があります。

オート機能には追い炊き機能が付いており、リモコンでお湯張りができます。保温は手動で行う必要があるのが特徴です。

フルオート機能には追い炊き機能に加えて、自動で足し湯をしてくれる機能と、追い炊き配管の自動洗浄機能が付いています。こちらもリモコンでお湯張りができますが、動で保温してくれるのがオート機能との違いです。

給湯器の交換はどこに依頼する?

給湯器が故障したら早く交換したいところ。どこに依頼すれば早く工事に着手してくれるのかを確認しておきましょう。

会社 工事までの日数
給湯器交換専門会社 3日以内が40%以上
ガス会社 7~14日が30%以上
リフォーム会社 3日以内が30%、7~14日が20%以上

給湯器交換には液化石油ガス設備士などの資格が必要なので、原則DIYはできません。必ず資格を持った業者に依頼しましょう。依頼先の選択肢をまとめてみました。

業者 こんな場合におすすめ
給湯器業者
(住宅設備工事業者)
  • 安く依頼したい
  • 業者の知名度にはこだわらない
ガス供給事業者
(東京ガスなど)
  • なるべく大手の会社に依頼したい
  • 定期点検などとまとめて対応してもらいたい
給湯器メーカー
  • 設置したい給湯器のメーカー・型番が決まっている
給湯器販売会社
  • たくさんの給湯器からこだわって選びたい

価格の安さ・工事品質を総合して最もおすすめなのは「住宅設備工事の専門業者)」です。メーカーやガス会社は工事を下請けの業者に外注するため、中間手数料が発生し、依頼者が払う金額が上がってしまうのです。その点、直接工事業者に依頼すれば安く依頼できます。

本体代の大きな値引きが期待できるのは給湯器販売会社です。圧倒的に安く購入できます。デメリットは悪質な業者に当たってしまう可能性があることです。安さだけで選ぶと、雑な施工をされかねないので注意が必要です。

信頼性や施工後の安心を第一に考えるなら、ガス会社や給湯器メーカーに依頼するのがおすすめです。費用は高くなりますがしっかりと取り付けてくれます。

住宅設備工事業者

メリット
  • 最も費用が安くなりやすい
  • 技術力の高さやサポートの手厚さで勝負している
  • ほかの設備についてもまとめて相談できる
デメリット
  • 各業者の知名度は高くない
  • 悪徳業者にひっかかる可能性もある

給湯器をはじめ、住宅のさまざまな設備の設置に対応している業者です。

個人事業主や小さな法人が多いので、各業者の知名度が高いわけではありませんが、大手のガス会社やメーカーもこういった業者に実際の工事を発注しているのです。中には悪徳業者も存在しますが、きちんと見極め方さえおさえておけばおすすめの選択肢です。

ガス会社

メリット
  • 大手ならではの安心感がある
デメリット
  • 本体価格、工事価格が高額になる
  • 選べる給湯器の選択肢が少ない

東京ガスや大阪ガスといった、自宅のガスを契約している会社に給湯器交換を依頼できます。ガスの提供元なので、安心感があるでしょう。

しかし、一般家庭の給湯器交換はガス会社に依頼するケースが多く、競争率が低いため値引き率も低い傾向にあります。対応している給湯器が限られている店にも注意しましょう。

給湯器メーカー

メリット
  • 製造元なので安心感がある
  • 迅速な対応ができる
デメリット
  • 同メーカーの製品しか選べない
  • 工事業者を選択できない

リンナイやノーリツといった給湯器メーカーにも給湯器交換を依頼できます。既存給湯器と同じメーカーの給湯器に交換する場合は、早く修理・交換まで依頼できます。

給湯器の提供元なので安心感はありますが、実際に工事をするのはメーカーが指定した下請け企業です。どの下請け企業を選ぶかはメーカーの判断なので、交換を依頼する側は工事業者を選択できません。

工事業者を比較できない上、値引き率は比較的低く、費用は割高になる傾向があるのもデメリットです。

また、新規給湯器も同メーカーの製品から選択するため、給湯器の選択肢も限られます。

給湯器販売会社

メリット
  • 値引率が高い(80%値引きされることも)
  • 給湯器の選択肢が多い
デメリット
  • 悪質な業者にあたる可能性がある
  • アフターサービスや保証が充実していないことがある

給湯器販売会社は、さまざまなメーカーの給湯器交換に対応してくれます。競争率が高いので値引き率が高く、80%値下げもあり得るようです。

たくさんの給湯器からこだわって選びたい人におすすめです。

ただし設置工事を行う業者の信頼性はまちまちです。アフターサービスや保証内容が充実しているところを選び、万が一の施工不良にも対応してもらえるようにしましょう。

給湯器交換業者を選ぶときのポイント

給湯器の交換をガス会社やメーカーでなく自分で選んだ業者に依頼する場合は、信頼できる業者かどうかの見きわめが大切です。

  • 必要な資格を持っているか
  • 丁寧に対応してくれるか
  • 保証やアフターフォローは充実しているか
  • 見積もりの内容に不明な点がないか

必要な資格を持っているか

ガス設備や給水設備は法律で取り扱いが定められており、特定の資格を持たない者が工事をすると違法行為に当たるケースもあります。

給湯器の仕組みによって必要な資格は異なるので、業者が工事に必要な資格を持っているかチェックしましょう。給湯器の交換に必要となる主な資格は、以下の通りです。

  • 液化石油ガス設備士:LPガス(家庭用プロパンガス)の工事に必要な資格
  • ガス可とう管接続工事監督者:都市ガスの工事に必要な資格
  • 簡易内管施工士:都市ガスの簡単な配管工事に必要な資格
  • ガス消費機器設置工事監督者:ガス風呂釜やガス瞬間湯沸かし器の工事に必要な資格
  • 給水装置工事主任技術者:給水工事に必要な資格

「ガス機器設置スペシャリスト」という資格もありますが、施工には上記の資格を要する場面も多く、ガス機器設置スペシャリストしか配置していない業者は合法的に工事できないケースがあります。

丁寧に対応してくれるか

サイト上の情報を確認する他、気になる点は直接問い合わせましょう。

電話やメールで問い合わせをする際、担当者の態度や対応の丁寧さを見て信用できるかどうかもしっかりチェックしましょう。費用面を曖昧にしている場合には、別の業者を探すのが無難です。

また、人気の業者は施工日まで予約待ちになるケースもあります。給湯器は毎日使う機器なので、スピーディーに対応してくれる業者かどうかも判断材料といえるでしょう。早ければ即日に対応してもらえます。

保証やアフターフォローは充実しているか

交換工事の保証期間や、アフターフォローの内容をチェックしましょう。理想的な保証期間は10年程度が目安です。

交換した給湯器が不良品だった場合や、施工の不備が発覚した場合、誠実に対応してくれる業者でなければ不安があるでしょう。費用が安くても、わざといい加減な施工をして、追加請求で儲けようとする悪徳業者も少なからず存在します。

「保証内容を確認していなかったのだから自己責任」と開き直る業者もいるので、交換後に発生する問題を想定して、保証・アフターフォロー体制を注意深く確認することが大切です。

見積もりの内容に不明な点がないか

見積もりを取得したら内訳をきちんと確認し、「最終的な請求段階で、追加費用が起こる可能性があるかどうか」を質問するのがおすすめ。また追加請求があるとしたら、どんな場合かを聞いておくことも重要です。

給湯器交換業者の中には、少しでも安い値段を提示して契約してもらおうとする業者もいます。そういった業者は最終的な請求のときに追加料金を加算するケースがあるのです。

給湯器交換の工事内容と流れ

給湯器の修理 点検 管理

大まかな内容でも良いので、給湯器交換の工事手順を把握しておきましょう。業者が「何をやっているのか」が分かれば、不当な追加請求を避けることにもつながります。

  1. 業者から見積もりを取得する
  2. 見積もりの内容を確認し、業者と契約する
  3. 工事日の打ち合わせをする
  4. 既存の給湯器本体を取り外す
  5. 新しい給湯器本体を取り付ける
  6. 屋内に給湯器リモコンを設置する
  7. 動作点検を行う
  8. 請求書の確認・支払い

給湯器交換は相見積もりで比較を

給湯器の交換には資格が必要な作業もあります。また、DIYを行おうとしても、途中で手順がわからなくなったり、怪我をしてしまったりしたら新しく給湯器を用意したとしても使えなくなってしまいます。業者に依頼をして、安全に交換してもらうことをおすすめします。

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見積もりの料金を比べられるのはもちろん、過去にミツモアでお仕事を依頼した利用者からの口コミ評価も確認できます。

口コミからはサービスの質や人柄などがうかがえることが多く、金額以外の判断材料も得られるので安心です。

チャットで事前に仕事内容の相談ができるので安心

契約前にサイト内のチャットで事業者と直接メッセージのやり取りをすることも可能。事前に見積もり内容に関する質問や相談ができるので、不安を解消した上でお仕事を依頼できます。

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