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給湯器交換にかかる時間はどのくらい?当日の流れと費用の目安を解説

最終更新日: 2022年02月26日

給湯器の交換をするには、業者に自宅まで来てもらい、取り外しと取り付けの作業を行わなくてはなりません。何時間くらいかかるのか分からないと、スケジュールが立てられませんよね。

作業時間の目安や、依頼から交換に来てもらうまでの日数の目安もお伝えします。

給湯器の交換作業にかかる時間は2~6時間が目安

給湯器の交換にかかる時間

当日の作業にかかる時間は?

給湯器の交換作業にかかる時間は、取り付ける給湯器の種類によって幅がありますが、おおよそ2~6時間と考えておくとよいです。

追い焚き機能のない「給湯専用器」なら、2~3時間あれば交換が可能です。マンションによくある給湯器で、配管の数が少なくシンプルな構造なので、工事も比較的単純です。

エコジョーズのような省エネタイプの給湯器は、4~5時間を見ておくと安心です。排水処理のためのドレン管設置など、付随する工事が増えるからです。

床暖房や浴室乾燥機のついた「給湯暖房熱源機」の場合は5~6時間かかることを想定しておいたほうがよいでしょう。追い焚き配管や暖房配管など部品が多いことに加え、熱源機本体が重く、作業に時間がかかります。

機能が多い給湯器ほど、交換に時間がかかる可能性が高いといえます。以下のようなケースでは、半日以上時間が確保できる日に工事を依頼したほうがよいでしょう。

時間がかかる交換工事の例

  • 従来の給湯器から、省エネタイプや暖房機能付き給湯器など多機能タイプに交換する
  • リモコン(操作用パネル)の数を増やす、新たに設置する
  • 2台以上の給湯器を同時に交換する
  • 給湯器が高所や狭い場所に設置されている

依頼してから交換までの日数は「1日~1週間」が目安

給湯器は、業者に連絡したら即日で交換してもらえるとは限りません。業者のスケジュールの空きと、給湯器の在庫状況に左右されるので、連絡してから1日~1週間程度かかると想定しておくと安心です。

連絡した当日に業者が予約で埋まっておらず、交換したい給湯器の在庫があれば、その日に交換してもらうことも可能でしょう。ただしそれは運が良いケースです。

給湯器が取り寄せとなった場合は、届くまで数日~1週間ほどかかります。もし受注してから生産する型だった場合はそれ以上待つことも。

さらに、寒くなってくる10~2月は給湯器取り付けの繁忙期。この時期は工事の予約が取りづらい上に、品薄で製品の取り寄せにも時間がかかる可能性があります。数週間かかることも覚悟しておかなくてはなりません。

緊急の場合は「給湯器レンタルサービス」も

交換までには一定の時間がかかるとはいえ、給湯器が完全に動かなくなってしまってお風呂にも入れないのは一大事ですよね。

新しい給湯器に交換するのを待つ間、仮の給湯器をレンタルできるサービスもあります。機能は限定的で、給湯専用のもの、追い焚きだけできるものが中心ですが、一時的な利用と考えれば十分でしょう。

1日あたり300~500円で借りられるところが多いようです。1か月単位の契約になるサービスもあるので、どれくらいの期間借りたいのかを考えて決めましょう。

交換にかかる時間を短くする方法

給湯器の交換にかかる時間を短くしたい場合は、今使用している給湯器と同じ種類の給湯器に交換するようにしましょう。

給湯器のメーカーや燃料の種類を変えると、配管工事や配線工事が必要になって交換に時間がかかる場合があります。

給湯器の種類は、給湯器本体に貼ってあるシールから確認することができます。関連記事では給湯器の種類を燃料ごとに紹介しているので参考にしてください。

関連記事:給湯器の種類一覧!タイプごとの機能や費用の違い・選び方!おすすめメーカーも紹介|ミツモア

給湯器交換の流れ【依頼から作業当日まで】

工事道具

 

【STEP1】業者を探して見積もりを取る

最初に給湯器を交換してくれる業者を探して、工事の見積もりを取りましょう。

設置場所の条件によっても見積もり金額が変わるので、現地訪問が必要なこともあります。近年のインターネット経由で依頼ができる業者であれば、指示された箇所の写真を送れば訪問なしで見積もりを出してくれるところも多いです。

ほかに給湯器本体の価格も総額に大きく影響します。機能の希望があればこの時点で伝えておきましょう

複数の業者から相見積もりをとったほうが金額の比較ができますが、1件1件連絡をしていると時間がかかります。「ミツモア」なら1回サイト上で依頼を出すだけで、最大5事業者からオンラインで見積もりをもらうことができますよ。見積もりが届くまでの時間も短いので、見積書の郵送を待つ必要もありません。

ミツモアで給湯器の交換を依頼する

【STEP2】工事を依頼して給湯器取り寄せ・日程調整

条件に納得のいく業者が見つかったら、正式に依頼をして給湯器を取り寄せてもらいます

給湯器の在庫状況は業者によって異なります。急いでいる場合は、自分の取り付けたい給湯器の在庫がある業者を選ぶと良いでしょう。

同時に交換作業日を調整します。これも業者側の予約状況によって対応できる日が異なるので、少しでも早く交換したい場合、直近の日程が空いている業者を選ぶことになります。

忘れがちですが、支払い方法と支払い日も確認しておきましょう。銀行振込やクレジットカード払いなど、希望の支払方法が可能か聞いておきましょう。分割払いは対応していない可能性もあるので、早めの確認をおすすめします。

【STEP3】給湯器・リモコンの交換作業

作業の当日は、まず古い給湯器本体や配管、リモコンを取り外すところからスタートします。その後に新しい本体の取り付けと、専用のリモコンの設置です。場合によっては据付板の交換が必要な場合もあります。

続いて水道管や給湯管の接続です。同じ場所に設置する場合にはそれほど手間はかかりませんが、場所を変える必要がある場合、配管の延長をしなければなりません。選ぶ給湯器の機能によって部品の数が異なり、多いほど時間がかかります

次にガス管を接続し作業は終了です。

【STEP4】新しい給湯器の動作確認

取り付け工事が完了したら、電源を入れて試運転を行い、施工不良がないかどうか確認します。このときは業者に立ち会って一緒に以下のポイントをチェックしましょう。

  • リモコンが正しく動くか
  • お湯が問題なく出るか
  • 本体や配管からガス漏れや水漏れが起こらないか

以前と異なるタイプの給湯器に交換した場合は、この段階で操作方法も確認しておきましょう。

また給湯器のリモコンを設置する際に「シーリング」という詰め物を使用します。このシーリングは固まるまで時間がかかるので、少なくとも1日は触れないようにしましょう。

給湯器を交換するベストタイミングは?

給湯器のスイッチ

給湯器には耐用年数があり、一定の期間を過ぎると安全かつ快適に使用できなくなります。寿命を念頭に置いて交換すべきタイミングについて考えてみましょう。

寿命の目安は「10~15年」

給湯器の寿命の目安は、使い始めてから10~15年程度といわれています。もちろんそれ以上長く使えることもありますが、10年を超えたらいつ不具合が起きてもおかしくない状態と考えておいたほうが良いでしょう。

国内の給湯器製造メーカーの多くは、修理用部品の保管期間を製品の製造開始から10年程度と設定しています。つまり、生産終了から10年以上経った給湯器は、壊れたら直せなくなるのです。

直してもすぐに別の場所の不具合が起こる可能性もあるので、10年近く経った給湯器の調子が悪くなったら交換を検討しましょう。

寿命を超えて給湯器を使い続けることのリスクは以下の記事で解説しています。

関連記事:給湯器の寿命はどれくらい?故障したときの症状と対処法を解説|ミツモア

交換を検討すべき症状

以下のような症状が見られたら、10年近く経っている給湯器は交換を検討しましょう。まだそこまで経っていなくても、給湯器に何らかの異常が発生しているので、まずは業者に点検を依頼してください。

  • お湯の温度設定がうまくいかない
  • 追い焚きができなくなった
  • 給湯器を使うとガス臭い
  • 給湯器本体から異音や異臭がする
  • 給湯器本体から黒い煙が出る
  • エラーコード「888(点検時期を示す)」が出ている

ちなみに給湯器から出る煙について、白い煙はガス燃焼の排気と水蒸気だと思われますが、黒い煙は不完全燃焼を起こしている可能性が高いです。

ガスを扱う機械なので、不具合を放置すると事故の危険もあります。はやめに修理・交換をしましょう。

関連記事:給湯器が故障する原因!症状別の対処法と修理が必要なときの費用やポイント|ミツモア

壊れる前に繁忙期を避けて交換するのもおすすめ

給湯器のような住宅設備は、壊れて生活に支障が出るまで使いがちです。しかし交換に時間がかかって使えない期間が発生してしまうと不便ですよね。

給湯器は気温が下がる時期に交換のニーズが高まります。10~2月に壊れると交換までかなり待つ可能性がある上、寒い時期にお風呂に入れないことになってしまいます。

給湯器に上記のような症状が出ていたり、明らかな不具合はなくてもかなり年数が経っていたりする場合は、思い切って壊れる前に交換してしまうのもよいでしょう。

給湯器を長持ちさせるためのポイント

給湯器の寿命は10~15年ですが、使い方に気をつければ長持ちさせることができます。以下の点に気を付けて使いましょう。

  • 給湯器の周りを整理しておく
  • 入浴剤の使用中に追い焚き機能を使用しない
  • 定期的にお風呂掃除を行う

給湯器の正しい使い方については関連記事でより詳しく解説しています。

関連記事:給湯器の寿命はどれくらい?故障したときの症状と対処法を解説|ミツモア

給湯器の交換作業に立ち会いは必要?

業者を自宅で出迎える女性

給湯器の交換作業中は立ち会いが必要?

基本的に、給湯器を交換するときは依頼者も外出せず家にいましょう。業者の作業をずっと見ている必要はありませんが、作業開始時と終了時には業者と一緒に工事内容や動作の確認を行います

給湯器はほとんどの場合屋外にあるので、外での工事なら自分がいなくてもよいのではないかと思われるかもしれません。しかしリモコン設置や浴槽の循環金具の交換、お湯のチェックなどの室内作業もあります。

家財の紛失トラブルが発生する可能性もあるので、業者側もリスクを減らすため留守時の工事を受け付けてくれないことが多いです。

どうしても作業時間中ずっと在宅していることが難しい場合は、屋外作業の時間だけ留守にしてもよいか、業者と相談するとよいでしょう。

業者は家の中まで入ってくる?部屋が汚いときはどうする?

前述の通り、給湯器を交換するとき、工事業者は家の中に入る必要があります。万が一のトラブルを防ぐためにも、貴重品は見えるところに置かず、収納しておきましょう

「部屋が散らかっていて汚いのに業者を家に上げなければいけない!」と焦る方もいらっしゃるかもしれません。しかし業者は普段から数えきれないほどの住宅を見ているので、あまり気にする必要はないといえます。

給湯器のリモコンやお湯が出る設備がない部屋までは見られませんので、気になるときは散らかったものを一時的に移動させておけば大丈夫です。

賃貸物件の場合は大家さんや管理会社が立ち会うことも

賃貸物件の場合、給湯器の交換について決定権を持っているのは大家さんや、管理を任された不動産会社です。基本的に工事も大家さんか管理会社経由で依頼することになります。

家の中まで入らなければならないので、工事当日は入居者が立ち会うのがベストですが、大家さんや管理会社が立ち会ってくれることもあります。どうしても都合がつかない場合は相談するとよいでしょう。

ただし立ち会う人と業者が自分の不在時に家の中に入ることになるので、貴重品管理には十分に注意しなければなりません。

給湯器の交換にかかる費用の目安

給湯器交換にかかる費用

交換を依頼するにあたって、気になるのは費用です。ひんぱんに行う工事ではないため、どれくらいの金額がかかるのか分からないという人もいるでしょう。

給湯器の交換費用は、本体のサイズや機能によって大きく変わります。だいたいの目安は以下の通りです。

交換する給湯器の目安 本体代+工事費
  • 単身世帯(16号目安)
  • 給湯機能のみ
5~15万円
  • 2~3人世帯(20号)
  • 追い焚き機能つき
15~20万円
  • 4人以上の世帯(24号~)
  • 床暖房など多機能
20万円~

サイズや機能以外に工事費用に差が出るポイントについては以下の記事で解説しています。

関連記事:給湯器交換の費用相場をタイプ別に紹介!工事内容や業者選びのポイントも|ミツモア

本体価格の目安

給湯器はお湯を作る能力を号数で表します。数値が大きいほど大型になり、扱えるお湯の量にゆとりが生まれるのです。

本体価格の目安を示すにあたり、標準的な家庭によく使用される20号の屋外据置型を基準として、性能別にまとめました。

また各メーカーで希望小売価格が設定されていますが、インターネット通販や業者を通して買うとある程度の金額値引きされるので、実勢価格の目安を示します。

  暖房機能あり 暖房機能なし
追い焚き不可 10~25万円 5~15万円
追い焚き可・オート 13~30万円 7~25万円
追い焚き可・フルオート 15~35万円 10~30万円

交換・工事費の目安

交換のための工事には、作業だけでなく取り外す本体の処分費なども含まれます。また工事を行う場所により出張料も違ってくるでしょう。

取り付ける機種によって作業工程も異なるため、工事費の金額を断定することはできません。

標準的なタイプを想定し、主な作業内容と必要な金額をまとめました。

作業内容 費用
合計 3~5万円
出張料 3,000~5,000円
旧給湯器撤去処分費 5,000円前後
取り付け工事費 5,000~1万円
給湯結び替え工事費 5,000~1万円
ガス結び替え工事費 8,000~1.2万円
リモコン結び替え工事費 8,000~1.2万円
点火点検費 2,000円前後

給湯器交換業者を選ぶときの4つのポイント

チェックリスト

業者を選ぶときに見るべきポイントを4つ紹介します。

以下の記事ではどこに依頼するのがおすすめかという点まで触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:安くて信頼できる給湯器業者の選び方・ポイント5つ!メーカーやガス会社に依頼はNG?|ミツモア

見積もりの明確さ・金額の妥当性

心配なことの1つに「費用がどれくらいかかるか」があると思います。何万、何十万とかかる可能性がありますが、できるだけ安くおさえたいですよね。

できれば複数の業者から見積もりをもらって費用の相場感をつかみ、比較してから決めるのがおすすめです。

ただ金額が安いかどうかを見るだけでなく、見積もりの内容にあいまいな点がないかを確認することも重要です。一見安く見えても、内訳がしっかり書かれておらず、現場を見てから高額の上乗せが発生するというケースも考えられます。

対応の丁寧さ・口コミ評価

トラブルを避けるためには、誠実に対応してくれる業者を見きわめることが大切です。

連絡をして見積もりをとるまでのやり取りや、ネット上に口コミがあれば確認しましょう。どれくらい丁寧に説明をしてくれるか、今までの実績はどれくらいあるのかなどが分かります。

依頼者に対してぞんざいな対応をする業者とは、工事の金額やその後の保証についてもトラブルになってしまう可能性が高いです。

アフターフォロー・保証の充実度

給湯器は毎日使う設備なので、アフターフォローや保証が手厚いほうが安心です。

万が一取り付けた後に不具合が発生しても、保証がしっかりついていれば点検や修理、交換を無料で行ってもらえることもあります。

金額面を検討するときも、アフターフォローの内容を加味して決めることをおすすめします。

交換してくれるまでのスピード

古い給湯器が壊れてしまってお風呂にも入れず、一刻も早く取り付けてほしいという状況も考えられます。そんなときは、なるべく近い日に工事をしてくれる業者を選びましょう。その業者が取り付ける給湯器の在庫を持っているかも重要です。

できれば自宅から近い位置で営業している業者だと安心です。

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