本記事では、割れたり壊れたりしたコンセントの修理方法や危険性について解説するほか、他の要因で壊れた場合の対処法も紹介しています。


- 修理を依頼するとどのくらい費用がかかる?
- 割れたり壊れたりしたコンセントを自力で直せる?
これらの疑問にも分かりやすく回答しているので参考にしてみてください。
コンセント修理の費用シミュレーション
コンセント本体の修理・交換にかかる費用相場
コンセント修理費用の相場や内訳は以下の通りです。
施工費用内訳 | 料金相場 |
---|---|
工事費用(コンセント1カ所の修理・交換) | 3,500~5,000円 |
材料費(コンセント本体料金) | 500~1,000円 |
出張費 | 1,000~3,000円
※業者によって大きく異なる可能性あり |
依頼する業者や状況によって、追加工事費用や駐車場料金等がかかる場合もあります。
通常1箇所あたり5,000円~1万円台が相場
コンセントの工事費用は、総額5,000円~1万円ほどが相場です(コンセント1箇所辺り)。
作業や材料費自体は5,000円前後で済むことがほとんどなので、条件次第では6,000円台で収まるケースも珍しくありません。
修理よりも出張費が高くなることがある
修理費が高くなる要因のひとつが出張費です。出張費は、依頼する会社から修理依頼のある場所へ出向いた際に発生する交通費や諸経費などが含まれます。
距離が遠ければ遠いほど必然的に費用が高くなるため、場所によっては修理費よりも出張費が割増しになってしまうケースがある点に注意が必要です。
電気工事士が在籍していない会社への修理依頼は高くなりやすい
もうひとつ、コンセントの修理費が高く理由に、電気工事士の在籍状況が関係する場合があります。
依頼する会社に2級以上の電気工事士がいない場合は、修理の対応が可能な電気工事士を外注する必要があるのです。
この場合は出張費用がプラスで追加されるため、必然的に修理費用の総額も高くなってしまいます。できれば依頼する前に、あらかじめ電気工事士が複数名いるかどうか確認しておくことがおすすめ。電気工事士の外注費用が抑えられるため、修理費用も安く済む可能性が高くなります。
壊れたコンセントは自分で直せる?
コンセントの修理は特定の資格を持っていない限り、自分で直すことはできません。ただし、コンセント本体以外の箇所の修理は自分でできる場合もあります。
コンセント本体(差込口)や内部の工事には、電気工事士資格が必要です。そのため家族や自分が資格を持っていなければ、修理は「電気工事業者」に依頼することになります。
壁コンセントの構造は以下の2つに分けられており、それぞれ修理できる条件が異なります。
コンセント本体
- プラグを抜き差しする穴が付いている部分
- 壁内部の電気配線につながっている
- 国家資格「電気工事士」を持つ人のみが作業できる
プレート(カバープレート、化粧カバー)
- 壁の保護や穴を隠すためのカバー
- 簡単に取り外せる
- 資格不要で作業できる
コンセントの工事に資格が必要なのは、工事の際に感電などの事故リスクがあるからです。無資格で修理をすると「電気工事士法」に違反することになり、事故が起こった時に罰金対象になります。
取り返しのつかないことにならないよう、必ずプロに作業を依頼するようにしましょう。
コンセントが壊れたまま放置するのは危険
コンセントの破損には、思った以上の危険が潜んでいます。
コンセントにヒビが入ったり割れたりして壊れてしまった時には、次の3つの対応を徹底しましょう。
<コンセントが壊れた時の対応3カ条>
- 壊れたコンセントは絶対に使わない
- コンセントの破損を長期間放置しない
- 電気工事業者に依頼して修理してもらう
まず重要なのは、破損した時点ですぐにコンセントの使用をやめること。挿してあるプラグは修理できるまですべて抜いておきましょう。
「使ってもダメだし、そのままにしてもダメ」というのは少々不便ですが、安全のために必要なこと。コンセントの破損を放置すると、以下の事故が起こる可能性があるのです。
- 火災の原因になる
- 漏電を引き起こす
- 割れたプラスチック片などでけがをする可能性がある
特に火災と漏電は命の危険があるため、決して甘く見てはいけません。コンセントから火災が起きた事例は実際に多数報告されています。また小さい子供やペットがいる家庭はよりけがのリスクが高くなるため、一刻も早い修理が必要になるのです。
詳細はこの後解説しますが、コンセントの修理は基本的に「電気工事士」の資格が必要。専門業者に依頼して修理してもらうことになります。
自分でコンセントプレートを修理・交換する方法
コンセントのプレート部分のみの破損であれば、自分で修理できます。以下の方法でプレートのみを交換しましょう。
- コンセントプレートの品番を確認し、対応する新しいコンセントプレートをホームセンター等で購入する
- 感電防止のためブレーカーを落とす
- マイナスドライバーをカバープレートと壁の隙間に差し込み、カバープレートを取り外す
- ドライバーでネジを外し、プレートの基盤を取り外す
- 新しいプレートの基盤をネジ留めする
- 新しいカバープレートを取り付ける
品番はカバープレート裏に記載されていることが多いので確認し、写真を取っておくのがおすすめです。
デザイン性に富んだカバープレートもあるため、割れたのを機におしゃれなものに交換するのも良いですね。
コンセントを修理・交換してもらうまでの応急処置
早く直した方がいいのは分かったけれど、すぐに業者は呼べないので応急処置がしたい…。そんな時は修理まで「絶縁テープ」でコンセント穴をふさいでおきましょう。
絶縁テープとは、電気を通さない性質のテープのこと。ホームセンターに行けば200~500円程度で購入可能です。子供やペットがうっかりコンセントの破損部分に触る事故や、ホコリの侵入などを防いでくれます。絶縁テープを貼る時は、露出したコンセント内部に素手で触らないように注意しましょう。
ちなみにガムテープにも絶縁効果はありますが、湿度に弱く耐久性が低いので絶縁テープの方が安全。使用する場合は、絶縁テープを買いに行くまでの応急処置として使う程度に留めましょう。
コンセントの故障(割れ・破損以外)の症状と原因・対処法
「割れ」「破損」以外にも、コンセントの修理・交換が必要な症状もあります。それぞれの症状が起こる原因も知っておくことで、トラブルを避けつつ長くコンセントを使うことができますよ。
<破損以外でコンセントが壊れた時に起こる症状>
- 電気が来ない
- 差込口がぐらぐらする
- プラグが入らなくなった、奥まで差し込めない
- 焦げや変形が見られる
それぞれの症状が見られた時のよくある原因と対策を紹介します。
電気が来ない・差込口がぐらぐらする原因
このような場合は、寿命が原因の可能性があります。
コンセントの耐用年数(点検目安)はおよそ10年といわれています。寿命を迎えたコンセントは差込口や内部金属の劣化が進むため、プラグが抜けやすくなったり電気が通りづらくなったりするのです。
10年以上使っているコンセントで上記の症状が見られる場合は、一度電気工事業者に点検してもらった方が良いでしょう。内部の劣化が進むとショートから発火につながる危険性があります。
グラグラする場合は単純にネジがゆるんでいるだけの可能性もあるので、一度見てみるのが良いでしょう。
いきなり電気が来なくなった場合の原因
今まで問題がなかったのに、突然コンセントから電気が来なくなった場合は「断線」の可能性があります。家のブレーカーが落ちていないかチェックし、問題がなかったら断線を疑いましょう。
断線は配線の劣化や地震などが原因で起こることがあります。壁内部の配線チェックが必要になるため、必ず電気工事業者に調査を依頼するようにしましょう。
プラグが入らなくなった場合の原因
コンセント奥までプラグが差し込めなくなった場合、考えられるのは異物が入っていること。発火の原因になるため、異物が入った状態で無理やり使用しないようにしましょう。
異物が入っていたとしてもむやみにかき出さず、業者に作業を依頼します。なおコンセントに金属製のものを差し込むのは非常に危険なのでやめましょう。
コンセント不使用時には「コンセントキャップ」を使用することで、異物が入り込むのを防止できます。
焦げや変形が見られる場合の原因
この場合の原因は「トラッキング現象」や「タコ足配線」などが考えられます。
トラッキング現象とは、コンセントにホコリがたまることで放電・発火する現象のこと。
タコ足配線は、延長コードなどを使って本来よりもたくさんのプラグをつなげることをいいます。タコ足配線にすると過度な電圧がかかってコンセントまわりが高温になり、プラスチックが溶けてしまうことも。
これらを放置すると、やけどや火災などの大惨事につながる可能性があり大変危険です。既に内部が傷んでいるケースが多いため、焦げや変形が見られたらその時点で電気工事業者に調査を依頼しましょう。
また普段からこまめにコンセントまわりを掃除する、タコ足配線をしないといった工夫が大切です。
コンセント修理をした人の口コミ
実際にコンセントの修理をした人たちの声をまとめました。
口コミ①コンセントパネルの修理
口コミ②洗面台のコンセントの修理
口コミ③「迅速で仕事も綺麗」
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コンセント故障の対処には専門知識が必要になることが多いでしょう。放置しておくと危険な事故につながる可能性もあるため、なるべく早くプロに相談してみてください。