コンセントを位置変更する方法！DIYは難しく工事費用は5,000～3万円

最終更新日: 2024年04月23日

コンセントの位置を変更すると、電化製品を使える場所やモバイル機器を充電する場所が増えて便利になります。タコ足配線の解消や子ども・高齢者・ペットの転倒対策にもつながり、安全性が高まるでしょう。コンセントの位置変更方法や費用について紹介します。

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コンセント移動はDIYより業者が一般的

コンセントの位置を移動・変更する際は、DIYよりも業者に依頼して作業してもらうのが一般的です。DIYでコンセントを移動させる方法と、なぜ業者に依頼する必要があるのかについて解説します。

コンセントの位置を変更する際には、電線を扱う作業が発生し電気配線工事に該当するため、電気工事士の資格が必要です。

配線を扱う際は、専用の工具や規格に合ったケーブルを使用し、正しい知識を持って作業を行わなければなりません。電気工事の有資格者は、電線を接続する技術が技能試験で認定されているため、電気配線工事を行えるのです。

資格や知識がない人が電気配線を触ると、漏電のリスクがあります。コンセントの位置を変更する際は、電線を接続し直さなければなりません。誤った方法で接続すると漏電し、感電や火災につながる恐れがあり、非常に危険です。

また「自宅だから自分でやってみよう」と無資格で配線工事を行うと、電気工事法違反になります。3カ月以下の懲役または3万円以下の罰金が科せられるため、有資格者や業者に作業を依頼しましょう。

電気工事士の資格を持っていれば、自力でコンセントを移動させることも可能です。コンセントを移動する前に、まずはどこにコンセントが必要なのか、移動先を考えます。

コンセントが低い位置にあると電気コードが足に引っかかったり、子どもやペットが届きやすくいたずらされる可能性があったりするので、高い位置に移動させるとよいでしょう。

コンセントを現在の位置から少しずらす程度の位置変更なら、既存の配線を利用して動かすだけです。

しかし現在の位置から遠い場所に移動したい場合は、既存の配線を分岐して延長しなければなりません。なおかつコンセントを設置したい位置の壁に穴をあけて、増設することになります。

新しくコンセントを設置したい場所の裏側の材質や、コンセントの設置状況によっては、設置できないケースもあります。例えばコンセントの移動先の裏側がコンクリートで穴があけられない場合や、裏側にコンセントがすでにある場合などです。

コンセントの移設工事を業者に依頼する場合の、費用相場を紹介します。

コンセントを移動させる距離が遠いほど、作業すべき配線が長くなるため、費用が上がる点に注意が必要です。壁にケーブルを隠す配線方法の場合は、そのぶん費用が高くなります。

また工事によっては壁の一部をくり抜くため、壁紙の補修費用も視野に入れておきましょう。業者に壁紙の補修を依頼すると、3～5万円程度の費用がかかります。

DIYに慣れている人なら、壁紙補修は自分でできるでしょう。その場合の費用相場は2,000～1万円程度です。

コンセントの移動工事を業者に依頼する際は、どのような作業が発生するのか、壁紙補修は必要になるのかといった点も、見積もり時にしっかり確認しておきましょう。

現在設置されているコンセントを電気工事で移動するのではなく、移動式コンセントとして『タワー型電源タップ』を利用するのも一案です。

タワー型電源タップにはさまざまな種類があり、3ピンコンセントやUSBポートを搭載したモデルもあるため、それぞれのアダプタを用意する手間が省けます。

そのほかにもスイッチ型ブレーカーや一括電源スイッチ、雷ガードなど、安全や節電のための機能を搭載している機種もあるので、目的に合ったものを選びましょう。

タワー型電源タップは差込口の間隔が広く配置されているものが多いため、ACアダプタのような大きいプラグも、余裕を持って使えます。

コンセントの位置を変更する際には、電気配線を扱う作業が発生するため、電気工事士の資格が必要です。知識や技術がない人が電気配線工事を行うと、漏電や感電、火災のリスクがあるので、必ず有資格者が行うように電気工事法で定められています。

万が一無資格者が電気配線工事を行った場合、電気工事法違反に該当します。3カ月以下の懲役または3万円以下の罰金が科せられるため、有資格者や業者に作業を依頼しましょう。

コンセントの移動工事を業者に依頼すると、5,000～3万円の費用がかかります。状況によっては壁紙の補修が必要になるので、見積もり時に業者に状況を伝えて、発生する作業と費用について確認しましょう。

適切な方法でコンセントの移動を行い、電化製品を安全に使える環境を整えましょう。