コンセントにつないだプラグが熱くなった経験はありませんか?原因が特定できないと、そのまま電化製品を使っていいか分からず焦ることでしょう。ここではプラグが熱くなってしまう原因と、適切な対処の方法を解説していきます。
コンセントとプラグの違い
コンセントとプラグの違いを解説します。一言で違いを説明するならコンセントは差し込まれる側で、プラグは差し込む側です。
壁に設置されているのはコンセント
コンセントとは壁に取り付けられている差込口のことを指します。コンセントにはいくつか種類があり、日本で一般的に使われているのはA型と呼ばれるものです。
縦型の穴が左右に一つずつ空いているのがA型の特徴です。コンセントに挿し込むプラグも、コンセントの形に合わせて2本の金属棒が突起しているタイプになっています。
コンセントの穴は左右で役割が異なります。左側の穴はアースまたはコールドと呼ばれており、余分な電圧がかかった際に逃がす役割があるのです。右側はホットと呼ばれており、電圧が高いのは右側だけになります。
プラグは電源コードの先端
プラグとは、電化製品に電気を通すために先端に付いている部品です。長方形の金属がプラスチックから2本飛び出している形状が一般的で、これは日本で使われているA型と呼ばれるコンセントの形状に合わせるためです。
プラグはプラスチック樹脂やゴムで作られているため、これをカバーとして覆うことで電気と絶縁され、感電せずに済んでいます。カバーがあることで素手でプラグを扱うことができ、安全に電化製品が使えるのです。
プラグが熱くなる原因は?
プラグが熱くなる原因はいくつかあります。自分が使用しているプラグがどの原因に当てはまるのか確認しましょう。
たこ足配線
たこ足配線とはテーブルタップや延長コードなどを使用し、一つのコンセント口に対して複数の差込口を作ることです。電気機器を複数接続できる便利な配線ですが、使用量を守らないとプラグが熱くなる原因になります。
一般的には一つのコンセントにつき、15Aの定格容量があると言われています。この容量をオーバーした状態で電気を使い続けると、配線に負荷がかかってしまい、熱を発します。
最悪の場合には発火の原因になりますので、テーブルタップや延長コードに記載されている電気容量を確認した上で配線を使いましょう。
たこ足配線をしないと部屋に備わっているコンセントの数が足りないなら、コンセントを増設するという手段もあります。これには「電気工事士」の資格をもっている人による工事が必要です。
接触不良
接触不良による発熱が原因でプラグが熱くなる場合があります。年数を重ねたタップやコンセントを使用していると、内部にあるプラグを固定するバネが弱くなってしまいます。
このような状態だと、プラグが外れかかって接触面が不安定になってしまうのです。
それでも流れる電流はしっかり差し込んであるときと変わらないため、小さい接触面に大きな負荷がかかってしまい、発熱が起こりやすくなります。
コンセントを使う際はプラグをしっかりと奥まで差し込めているか確認し、それでも緩い場合は修理・交換を検討しましょう。
コード内部の断線
プラグの根本が曲がっていたり、プラグ自体が経年劣化していたりすると電線コード内部が断線しかける場合があります。コードが断線しかけている状態のことを「半断線」と呼びます。
半断線になると電気が正常に流れることができず、狭くなった道をむりやり通常の電気が流れていくため、負荷がかかり発熱してしまうのです。
半断線を起こしていると、コードを動かす度に電気が点滅している状態になります。安定して電化製品が使用できなくなる恐れがあるのです。電気の流れが不安定な電化製品は最悪の場合、火災が起きる可能性があるため、コードを修理交換するまでは使用は控えましょう。
プラグの交換は自力でできる?
プラグの交換は部品があれば修理できます。手順を解説しますので参考にしてください。
部品があればDIYが可能
電気機器の不具合がプラグ側の問題であれば、自分で修理が可能です。
感電を防止するため、プラグはコンセントから抜いておきます。プラスドライバーやニッパー、カッターナイフを用意します。交換用プラグと導線も購入しておきましょう。
ニッパーを使い、プラグに付いている電気コードを切り落とします。電気コードは一般的なタイプだと2本くっ付いている状態ですが、それを二つに割きます。5〜8cmほど割くようにしましょう。
割いた電気コードは新しいプラグに合わせて、長さを調整します。そしてカッターナイフを使って、電気コードの先端のビニールを剥がします。
新しいプラグのネジをプラスドライバーで外し、内部の端子ネジを緩めましょう。端子ネジに右回りでむき出しの導線を巻き付けるのです。
巻き付け終わったら、導線の「ひげ」が飛び出ていないか確認します。ひげが出た状態では、コンセントにつないだ場合にショートを起こす恐れがあるので注意して作業しましょう。
最後にカバーのネジをプラスドライバーで取り付けて作業完了です。
コンセント側の修理は業者へ依頼を
コンセント側の接触不良や不具合を確認する方法は、トラブルがあった電化製品を別のコンセントにつないでみることです。別のコンセントで電化製品が正常に動くのなら、該当のコンセント部分に問題があることが分かります。
壁のコンセントを修理する場合には、専門業者へ修理を依頼する必要があります。注意しておきたい点として、コンセントは自分で修理することができません。
コンセント関連の電気や配線工事には資格が必要です。電気の扱いには危険が伴い、場合によっては火災や感電事故につながりかねません。無資格による電気工事は法律で禁止されているため、コンセントの修理は必ず資格を持つ業者に依頼しましょう。
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プラグが熱くなっていたら原因を見極めよう
プラグが異常なほど熱くなっていた場合は、普段の使い方に原因があることがほとんどです。使い方を見直してみましょう。そのまま放置していると思わぬ事故につながる恐れがあります。
プラグの交換は簡単にできるため、DIYなどが得意なら自分でやってみるのも一つの方法です。難しいようなら修理を依頼するか、買い換えを検討しましょう。
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