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キッチンリフォームの費用相場は?予算別事例や費用をおさえるポイントを紹介

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最終更新日: 2024年03月21日

キッチンリフォームは安くても数十万円の金額がかかります。

リフォームの決断をする前に「うちのキッチンをリフォームするならいくらかかるのか」を把握しておきたいですよね。

そこでこの記事ではキッチンリフォームの事例を交えながら、工事内容や費用相場について解説していきます。

キッチンリフォームの費用相場

キッチンのリフォーム費用は「キッチンの本体価格」+「工事費」で決まります。

戸建住宅でキッチン全体のリフォームをする場合の費用相場は50〜150万円程度です。マンションの場合でも同じく50〜150万円が相場になります。

一方でコンロの交換や食洗器の設置というようにキッチンの一部をリフォームする場合は30万円以下で収まることが多いでしょう。

施工内容別のリフォーム費用と工期の目安は以下の通りです。

施工内容 費用相場 工期目安
壁付け→壁付け 50万円~ 3~6日
対面式→対面式 80万円~ 3~6日
I型→L型に変更(位置はそのまま) 100万~200万円 5日前後
壁付け→対面式 200万円~ 1週間
対面式→壁付け 70万円~150万円 1週間
キッチン全体のリフォーム(壁・床含む) 200万円~ 1~2週間
(長いと2カ月)

リフォーム費用はキッチン本体の価格に左右される

キッチン全体のリフォーム費用は、キッチンの種類とグレードに大きく左右されます。

キッチンにはさまざまな形状があり、主流なのは「I型キッチン」「L型キッチン」「対面型キッチン」の3種類です。

またキッチンの材質や機能のグレードによって費用は様々です。

グレードが高くなるほど、熱や汚れに強い大理石やセラミックなどの素材が使われます。高グレードのキッチンの場合はリフォーム費用が200~350万円以上が相場です。

【I型キッチン】

I型キッチン

シンプル(グレード低) 50万~80万
スタンダード(グレード中) 60万~100万
ハイグレード(グレード高) 70万~120万

I型キッチンは1番安くリフォームすることができます。広いスペースがなくても導入しやすく作業効率もよいキッチンです。

【L型キッチン】

L型キッチン

シンプル(グレード低) 65万~90万
スタンダード(グレード中) 75万~120万
ハイグレード(グレード高) 80万~130万

上からキッチン全体を見たときにアルファベットのLの形状になっているタイプのキッチンになります。

作業スペースや収納スペースをしっかり確保できる点がメリットです。

【対面型キッチン】

対面型キッチン

シンプル(グレード低) 70万~100万
スタンダード(グレード中) 80万~130万
ハイグレード(グレード高) 90万~160万

対面型キッチンの中でもいくつか種類があり、キッチンが壁などと接することなく独立した「アイランドキッチン」も対面型キッチンになります。

料理をしながら家族の顔をみることができるので小さな子どもがいるご家庭の方におすすめです。

キッチンリフォーム費用の内訳

キッチンのリフォームにかかる費用の内訳は以下のようになります。

費用の内訳 詳細
キッチン本体代 食洗機やレンジフードなどのオプション代がかかることも
解体・設置工事費 既存のキッチンを解体したり新しいキッチンを設置したりする工事費
配管工事費 キッチンの間取り変更に伴い、給排水管やガス管、電気線などを移動するのにかかる工事費用
周辺工事費 床や壁紙の張り替えに掛かる内装工事費用

キッチンをハイグレードにしたり、食洗器などのオプションをつけたりすると費用は高くなります。

また違う場所に設置したり形状を変えたりする場合は、設置工事の規模が大きくなり、かかる人件費も割高になるでしょう。

正確な費用相場を知るには相見積もりがおすすめ

自分がリフォームしたい工事内容の正確な費用を把握したいときは、複数の業者に見積もりを出してもらうのが一番です。業者によって費用やサービス内容が異なるため、見積もりを比較検討するとよいでしょう。

無料見積もりサービスの「ミツモア」なら、簡単な質問に答えるだけであなたに合ったリフォーム業者をすぐに見つけることができますよ。

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【予算50~100万円】キッチンリフォームの事例

予算60万~100万円程度では以下のようなリフォームができます。

  • 間取りや大きさは変えずにキッチン本体を取り替える
  • キッチンパネル&設備一新
  • 本体価格を抑えれば壁付きを対面式へ変更可能

それでは具体的な事例を見ていきましょう。

①キッチン本体の取り換え

白いキッチン

  • 開閉タイプのドアを引き出しタイプの収納に変更
  • 本体と頭上収納+前壁をタイルからパネルへ変更

などを行います。

キッチン本体の価格によって工事費は大幅に変わりますが以下は工事の例です。

【キッチン本体交換の例:費用合計55万】

費用の内訳 費用
キッチン本体価格(ステンレス製、グレード「シンプル」) 30万円
工事費用 25万円

古いキッチンを新しいキッチンに交換する場合は工事費がだいたい25万円程度のことが多いようです。

②キッチンパネル取り換え+設備一新

ブルーのキッチン

  • ガスからIHへ変更してキッチン本体と頭上収納、前壁を取り換え
  • タイル壁からパネル壁に変更

などを行います。

③本体価格を抑えて本体入れ替え+間仕切り撤去+カウンター増設

広いキッチン

  • 位置は変えずI型のキッチン本体を取り換え
  • ダイニングとの間にあった壁を撤去
  • 新しくカウンターを増設して空間を広くする

などを行います。

キッチンの位置や形状を変えず、キッチン本体や工事にかかる値段を抑えることで予算内に収めることが可能です。

以上のようなリフォームだと費用は60万~100万円程度期間は3~6日程度が目安です。

【予算100~200万円】キッチンリフォームの事例

予算100~200万円では以下のようなリフォームができます。

  • キッチンの種類変更
  • キッチンの壁や収納を撤去してスペースを広げる
  • 素材や色・機能などの選択肢が増える

それでは具体的な事例を見ていきましょう。

①I型キッチンからL型キッチンへ交換+機能充実

白いキッチン

  • I型のキッチンを、位置は変えずにL型へ変更
  • 作業動線を考えたコンセント配置
  • 食洗器や最新の換気扇を設置
  • 周辺の壁などもパネルと壁紙交換

などを行います。

②キッチンの壁撤去+パントリーの改良+本体交換

白いキッチン

  • キッチンにあった壁と頭上収納を撤去してオープンキッチンに
  • 空間を広くして、元々あったパントリーのドアをなくしオープンに
  • キッチンを頑丈で汚れにくい素材に変更

などを行います。

以上のようなリフォームを行うと費用は100万~200万円程度期間は6日前後が目安です。

【予算200万円以上】キッチンリフォームの事例

予算200万円以上ならば以下のようなリフォームができます。

  • キッチンの間取り・スタイルの変更
  • ハイグレードキッチンの導入
  • 壁や床も一緒にリフォーム

それでは具体的な事例を見ていきましょう。

①壁付けのI型キッチンをハイグレード2型キッチンへ変更

カウンターキッチン

※2型キッチンとは洗い場と調理場が2つの部分に分かれているキッチンのこと。

  • キッチン全体や床・壁も一緒にリフォーム
  • キッチン本体は最上級グレードのものへ変更

などを行います。

②スタイルにこだわったキッチンリフォーム+機能充実

広いキッチン

  • 全体をフレンチアンティークなどのスタイルへ変更
  • 食器やコンロなどのデザイン・機能にもこだわり変更

などを行います。

以上のようなリフォームをすると工事費は200万~400万円程度工期は短くて1週間程度で、長いと2カ月近くかかる場合もあります。

「キッチンのリフォームをできるだけ安くしたい」「でも品質もしっかりしているところにお願いしたい」という方は、複数のリフォーム業者から見積もりを取るのがおすすめです。

「とはいえ1件1件見積もりを取るのは面倒…」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。ミツモアは簡単な質問に答えるだけで、複数のリフォーム業者から無料で見積もりが取れるサービスです。

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部分的なキッチンリフォームの費用相場

ビルトインコンロ(Paloma(パロマ) AVANCE(アバンセ))

「新しく食洗器を設置したい」「コンロや換気扇を交換したい」などキッチンの部分的なリフォームの場合は30万円以下で収まることが多いです。

リフォーム内容 費用相場
ガスコンロの交換 3~18万円
IHコンロの導入 9~30万円
IHコンロの交換 1万5千円
食洗器の設置 9~25万円
レンジフード(換気扇)の交換 4~8万円
ワークトップを人工大理石に変更 2~3万円
ステンレスシンクを大理石に変更 3~4万円
カップボードの設置 15~30万円
シンク(水回り)の交換 10~20万円

レンジフードはブーツ型が主流ですが、最近では掃除がラクなスリム型のレンジフードも人気です。ブーツ型からスリム型に変える場合は10~20万円が相場になります。

以下の記事では交換費用の相場や工事内容などについてさらに詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

関連記事:

キッチンのリフォーム費用を安く抑える方法

シニアの夫婦にリフォームの営業をするビジネスマン

キッチン全体をリフォームするとなると数十万以上の費用がかかるため、なるべく安く抑えたいと思っている方も多いでしょう。

リフォーム費用が高くなってしまうのは以下のような場合です。

  • オプションを複数つける
  • キッチンの形状や位置を変える
  • キッチンの壁を撤去する

ここではキッチンのリフォーム費用を安く抑えるコツを紹介していきます。

①キッチンのグレードやオプション選びで費用を抑える

キッチンリフォーム費用のメインはキッチン本体の価格です。キッチンのグレードを下げて本体価格を抑えれば、リフォーム費用も大幅に抑えられます。

また食洗器をつけたり、ガスコンロをIHにしたりなどのオプションをつけると高価格になってしまいます。

キッチン本体のグレードやオプションを決める際にはショールームに足を運び、現物を比べて実際に使いやすいか確認してみるのがおすすめです。

②キッチンの形状や位置を変更しない

同じ形状のキッチンを選ぶと、周辺工事が少なくなるので余計な費用を抑えられるでしょう。

例えばI型やL型のキッチンから対面型に変更する際には、配管の位置を変える周辺工事が必要になります。

その際の配管・ダクト工事、電気工事には10〜25万円、補修のための内装工事に5〜20万円程かかってしまうでしょう。

対面式キッチンにしたい場合は壁の撤去・補修が必要になる場合もあります。その際の費用の目安は約5万円〜です。

グレードの高いキッチンの導入を考えている場合でも、形状を変えずにリフォームを行えば費用を抑えられるでしょう。

③複数の業者から見積もりを取得する

キッチンのリフォームは地域の工務店や住宅設備メーカー、リフォーム専門会社、ホームセンターなどでも依頼することができます。

リフォーム費用は業者によりかなり違います。中には相場よりも大幅に高額な見積もりを提示する業者もいる可能性があるため注意しましょう。

そのため3社から見積もりを取得するのがおすすめです。各社の見積もり比較することで相場が把握しやすくなり、適正な請求額を提示してくれる業者を洗濯できます。

見積もりを比較する際は、後から追加費用を請求されないためにも、きちんと内訳が記載されているか確認しておきましょう。

リフォーム業者に見積もりを依頼するなら「ミツモア」がおすすめです。簡単な情報を入力するだけで最大3社から見積もりが届きます。

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補助金を利用する

キッチンをリフォームするときに補助金を使える場合があります。例えば、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」「こどもみらい支援事業」などが挙げられます。

補助金ごとに要件や補助額が異なるので、利用できるか確認しましょう。お住まいの自治体によっては補助金が出ることもありますよ。

関連記事:住宅リフォームの補助金・助成金・減税制度!条件や申請時期、給付額は|ミツモア

キッチンをDIYする

基本的にキッチンを自分でリフォームするのは難しいですが、以下の作業ならDIY初心者でも挑戦しやすいでしょう。

  • 壁や床にタイルシールを貼る
  • 収納棚を作る

最近は、ドライバー1本でシステムキッチンを組み立てられる商品も販売されています。自分で組み立てる分、費用を抑えることが可能です。

参考:業界初!自分で組み立てできるシステムキッチン『DIYキッチン』新発売。 |DIY Kitchen

キッチンリフォームの流れと工事期間

リフォーム中の家

リフォームの流れや工事期間を紹介します。

リフォームの流れ

キッチンリフォームの全体的な流れは以下の通りです。

  1. 工務店やショールームで具体的な相談
  2. 現場調査・打ち合わせ
  3. プランと見積もり書提出
  4. 契約
  5. 工事開始
  6. 完成、引き渡し

一般的には情報収集や工務店などでの相談に最も時間がかかります。相談のときには自分が持つ理想のイメージが分かる写真やイラストなどを持参しましょう。その上でプロから製品や機器の紹介を受けると、打ち合わせがスムーズに進みますよ。

契約を済ませてから実際に商品が納品されるまでの平均期間は約2週間です。この間に工事中の食事はどうするかなどを決め、冷蔵庫の中身を整理しておきます。

工事(上記の6~7番)の期間はだいたい1週間を見ておきましょう。

工事は以下のように行われます。

  1. 契約後システムキッチン本体を発注、納品後に工事がスタート
  2. 既存のキッチンの解体と撤去
  3. ガスや電気などの工事
  4. 新キッチンの組み立てと設置

戸建てで作業スペースに余裕があるなど、場合によっては2日や3日で完了するケースもあります。

また壁の撤去やキッチンの場所移動などを含む大きめのリフォームでは、工期は約3週間を見ておきましょう。これは新しくガスや電気の配線が必要なためです。

壁や床材の貼り替えなどは、別に作業が必要なので全体で1カ月以上かかる場合もあります。

リフォーム中の食事はどうする?

キッチンのリフォーム中は家で料理をすることができないため、外食やインスタントラーメン、スーパーのお惣菜などですませることが多くなるようです。

またリフォームの工事に入る前に、おにぎりやサンドイッチなどを作って冷凍庫で保存しておくという手もあります。

電気や水道は変わらず使えるので、電子レンジやカセットコンロ、電気ポットなどを準備しておくと便利です。

不便ではありますが、キッチンのリフォームをするために、わざわざ別の場所に泊まる必要はありません。

キッチンのリフォームはどの業者に頼むのが良い?

キッチンリフォーム業者と依頼者

リフォームの依頼先は大手リフォーム会社やハウスメーカーなどいくつかありますが、キッチンのリフォームだけなら最もおすすめなのは地元のリフォーム専門業者です。

ここではキッチンリフォームを依頼できる業者の特徴や失敗しない業者の選び方を解説していきます。

キッチンのリフォームを依頼できる業者と特徴

キッチンのリフォームを依頼できる業者とその特徴を紹介します。

  • 大手リフォーム会社

特徴 大手ならではの安心感はあるが、リフォーム費用が高額になる。
積水ハウスリフォーム、新築そっくりさん、ヤマダホームズなど
  • 家電量販店/ホームセンター

特徴 実際に店で商品を確認できるためイメージが湧きやすい。
ヤマダ電機、エディオンなど
  • 建築家/設計事務所

特徴 大規模なリフォームを得意とする。デザイン性にこだわりたい方にもおすすめ。
  • 工務店

特徴 キッチンだけでなく内装リフォームや増改築工事も依頼できるなど広範囲のリフォームに対応。

LIXIL、TOTO、ニトリなどのハウスメーカーに依頼する場合、実際に施工するのは提携先の工務店です。

  • 地元のリフォーム業者

特徴 業者によってリフォームできる内容は限られることが多い。自身で施工するため1番安く費用を抑えられる。

キッチンだけのリフォームを考えているなら地元のリフォーム業者に依頼するのがよいでしょう。大手リフォーム会社やホームセンターなどは実際の施工を下請け業者に依頼しているため高額な中間マージンが取られます。

地元のリフォーム業者は自分たちで施工するため、中間マージンがかからず費用をかなり安く抑えることが可能です。また地元のリフォーム業者ならリフォーム期間中に何かあった時にすぐ対応してくれるでしょう。

失敗しないキッチンリフォーム業者選びのコツ!

業者にキッチンのリフォームを依頼する際は以下のようなポイントをおさえて業者選びをしましょう。

  • 見積もりを内訳まで明確に提示してくれるか
  • 保証やアフターサービスが充実しているか
  • 実績が豊富であるか
  • 良い口コミが集まっているか

工事後に施工不良などトラブルが発生してしまったときにアフターサービスがあると安心です。

施行後のトラブルに備えて「リフォーム瑕疵(かし)保険」に加入している業者を選ぶのもよいでしょう。第三者にトラブルチェックをしてもらえるため、適正な保証を受けられます。

見積もりを比較する際は、費用の内訳がしっかり記されているかを確認することが大切です。また口コミや実績も参考にしながら業者を選ぶとよいでしょう。

ミツモアなら最大3社から見積もりが届き、費用を比較しながら地域のリフォーム業者をみつけることができます。ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

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キッチンリフォームでよくある失敗とは?

キッチンリフォームには高額な費用がかかります。さらに普段からよく使う場所なので、リフォームは失敗したくないものです。

ここではいくつかリフォームの失敗例を紹介するので、自宅のキッチンリフォームにぜひ活かしてくださいね。

失敗例①:予算を削って安っぽくなった

予算の問題でバランスを欠き、最終的に後悔へとつながるケースも多くあります。

キッチンリフォームでは壁や床、収納なども変更します。しかし予算の中でキッチン本体代を多めにとってしまうと、他の場所は安価な素材を使うことになります。その結果、高級感のあるキッチンだけが全体から浮いてしまいまうことも

全体のバランスを考えて予算を組むことが、最終的な見た目のよさにもつながります。リフォーム業者に相談して完成例を見せてもらうなどするのがおすすめです。

失敗例②:キッチンが狭くなり、動きづらくなってしまった

オシャレさを求めるあまり使いづらいキッチンにならないよう、注意が必要です。例えば、壁付けのキッチンの位置を変え、対面型キッチンにリフォームする場合が挙げられるでしょう。

一般的に壁付けキッチンよりも対面式キッチンの方が場所を取ります

壁付けキッチンのときは収納棚や冷蔵庫をキッチンの隣や壁にそって配置しますが、対面式になればキッチンの後ろ側の壁に収納棚を取り付けたり冷蔵庫を設置したりする必要があるのです。

そのため十分な幅を取っておかないと空間が狭くなり圧迫感も出てきます。

対面型キッチン
対面型キッチン

対面式に限らず動きやすいかどうかにも注目するようにしましょう。あらかじめリフォーム後の使い勝手をシミュレートしてみるのも良いですね

失敗例③:身長に合っていない

たまにあるのが実際にキッチンに立つ人の身長を考慮せずに、本体を交換してしまう事例です。キッチンカウンターの高さは「身長÷2+5㎝」で計算されます。

キッチンの高さは、155~165cmの身長に合わせた85cmが多いです。

しかし155㎝より低い方や165㎝より高い方であれば、そのサイズでは使いにくく手や腰を痛めてしまいます。適切な高さの目安は以下の図をご覧ください。

身長に合ったキッチンの高さを説明する図解

腕の長さによっても適切な高さは変わってくるので、実際にショールームに行って確かめると安心です。

最近のキッチンは1㎝ごとに高さ変更ができるので、一番よくキッチンを使う方の身長に合わせましょう。

失敗例④:ゴミ箱置き場がない

冷蔵庫やオーブンなど他のものは完璧に配置できるようにしたのに、ゴミ箱の存在を忘れていたというケースも多いです。

近年はゴミ分別が当たり前になってきて、台所に置くゴミ箱の数も増加しています。レイアウトを決めるときは、ゴミ箱はどこに置くかも考えておきましょう。

ゴミを置く場所がない場合は、壁掛けのゴミ箱を設置するのがおすすめです。

HOLO-KITASST-222 壁掛けゴミ箱|Amazon
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失敗例⑤:コンセントの位置を考えていなかった

キッチンリフォームのときに忘れてはならないのが、コンセントの位置です。リフォーム後にコンセント位置がずれて家電が使いにくくなったというケースもよくあります。

キッチン本体の位置や大きさが変わらない場合でも、収納棚の取り付けなどをする場合にはコンセントの位置を考えなくてはなりません。家電製品を置く場所を先に考え、必要なら新しいコンセント穴を設置してもらいましょう。

関連記事:コンセント増設・新設の費用相場!工事内容ごとの内訳・安く抑える方法も解説!|ミツモア

キッチン本体の選び方

基本的には施工業者に見てもらいながら、家に最適なキッチンを選びます。

選ぶ際に注目すべき点は主に以下の5つです。

  1. スタイルやレイアウト
  2. 間口や奥行き
  3. 高さ
  4. 色や素材
  5. 基本機器

1.スタイルやレイアウトを決める

明るく清潔なイメージ・アメリカンカジュアルの雰囲気・ヨーロピアンクラシックなど、自分や家族の理想とするスタイルを話し合います。

その後に「オープンキッチンかアイランド型か」「壁付けか対面式か」といったキッチンの形を決めましょう。

ちなみにアイランド型とは海に浮かぶアイランド(島)のように、壁などに付かずポツンと存在するシステムキッチンです。

アイランドキッチン
アイランドキッチン

おしゃれで人気のキッチンではありますが、「キッチンが丸見えになってしまう」「収納が少ない」などのデメリットもあるため、その点を考慮して決めるとよいでしょう。

2.間口や奥行きを決める

戸建ては自由にできますが、マンションの場合は建築構造によってサイズの制限を受ける可能性があります。

変更可能な範囲は現場調査で分かるため、キッチンの間口や奥行きはゆるやかに決めておく程度にしておきましょう。

「キッチンの間口や奥行き、高さはどこを指すのかわからない」という方は、以下の図を参考にしてみてくださいね。

キッチンサイズの測り方の図解(間口・高さ・奥行)

3.高さを決める

先ほど述べたように、キッチン本体の高さは最も使用頻度が高い人に合わせて作りましょう。

高さを決める必要があるのは作業台と頭上収納です。

4.色や素材を決める

キッチンの形が決まったら色や素材を決めていきます。

カタログやショールームにはさまざまな見本があるので、それを参考に扉やシンク・作業台などの色や素材を選びましょう。

素材によっては予算を大幅に超えることがあります。最初から予算内の素材から選ぶようにする方法もひとつの手です。

5.基本機器を決める

IHかガスコンロか、浄水器の金具はどうするか、食洗器は付けるか付けないかなどを決めていきます。

高齢の方は、火をつけっぱなしにしても自動で消化するコンロがおすすめです。

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グレードが高ければ当然費用もかかるので、機能の優先順位を決めておくとよいでしょう。

マンションのキッチンリフォーム費用と注意点

マンション

マンションのキッチンリフォームの費用相場は50〜150万円となっており、戸建住宅とほとんど変わりません。

以下はキッチンのグレードが1番低い「シンプル」を導入する場合の費用相場です。

I型キッチン 50~80万円
L型キッチン 65~90万円
対面型キッチン 70~100万円

それぞれ、グレードが上がるごとに10~50万円程度費用があがります。

マンションは構造上の制約が多いため、戸建住宅より難しい工事が必要になり費用が高くついてしまう場合もあります。

【注意点①】マンションの管理規約、構造を確認する

マンションでキッチンのリフォームを検討する場合は、事前に管理規約を確認しておきましょう。規約によってはキッチンを思い通りにリフォームすることができない可能性もあります。

またマンションの構造によっては給排水や電源の場所を移動できない、撤去できない壁があるという理由から、キッチンの形状を変更できない場合もあるでしょう。

リフォームを依頼する業者に事前に調査・確認をしてもらってから、計画することをおすすめします。

【注意点②】マンションリフォームの経験豊富な業者を選ぼう

マンションの場合はマンションの管理規約や構造を考慮しながらリフォームすることが大切です。

そのためマンションリフォームの経験が豊富な業者に依頼するのがおすすめです。

依頼の際には複数の業者から見積もりをとって費用や工事内容、口コミを比較しながら選ぶとよいでしょう。

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