ガスコンロは、大きく分けると据え置きコンロとビルトインガスコンロの2種類あります。据え置きコンロはコンロ台に直接置いてガスの元栓と接続するだけで使用できるタイプで、ビルトインガスコンロはシステムキッチンに組み込むタイプです。
今回は、ビルトインガスコンロの交換をテーマに、費用相場や主な工事内容、料金を少しでも安く抑えるためのポイントを紹介します。
ビルトインガスコンロ交換の費用相場
ビルトインガスコンロは主要な配管や機械部分が本体内部に設置されているため、外見がすっきりとしているのが特徴です。段差が少なく、据え置きコンロと比べると掃除しやすいメリットがあります。
安全に設置や交換するためには、資格を有する専門業者にガスコンロ工事を依頼することが大切です。
標準工事費
ビルトインガスコンロを交換するときは、基本的に標準工事を依頼します。標準工事費の中に含まれるのは、下記の3ステップにかかる料金です。
- 既存コンロの取外し
- 新規コンロの設置
- ガス配管の接続
ガスコンロではなくIHクッキングヒーターの場合、3つ目のステップがガス配管ではなく電源の接続となるだけで、その他の工事に大きな違いはありません。
ビルトインガスコンロの交換やその他工事にかかる費用の相場は、おおまかに以下のとおりです。
工事業者経由でガスコンロ本体を購入すると、業者や製品によっては割引がきくこともあります。自分で購入することもできるので、近くの店舗やネットで安く入手できそうであれば取り付けだけ依頼しても良いでしょう。
工事内容 | 費用相場 |
低価格帯ガスコンロ (3~7万円)の交換 |
5~10万円 (本体代+工事費) |
中価格帯ガスコンロ (8~12万円)の交換 |
10~15万円 (本体代+工事費) |
高価格帯ガスコンロ (14~20万円)の交換 |
15~22万円 (本体代+工事費) |
ガスコンロの取り付けのみ | 1.5万円~ |
オーブンのみの交換 | 4万円~ |
既存のガスコンロ取り外し | 1,000~3,000円 |
部品修理のみ | 1,000円~ |
低価格帯のガスコンロは必要最低限の機能のみで、色は黒やシルバーなどに限られます。料理の頻度が少ない方や、便利機能に頼らない方はこちらで十分でしょう。
中価格帯のガスコンロになるとタイマー、オート消火などいくつかの機能が付きます。色やデザインも低価格帯より幅が広がります。掃除のしやすさもレベルアップするので、料理を毎日する方にはおすすめですよ。
高価格帯のガスコンロには最新の便利機能が備わります。中にはアプリと連動できるものも。多彩な機能を使いこなせて、予算に余裕のある方にはもってこいです。
ちなみに、キッチンから独立した据え置き型ガスコンロは自力でかんたんに交換作業ができます。本体価格の相場は1~7万円程度で、ビルトインガスコンロに比べて少し安いです。
オプション工事費
選ぶビルトインガスコンロの種類や設置場所の状況によっては、標準工事に加えてオプション工事が必要となる場合があります。オプション工事が必要となる場合は、標準工事費とは別途料金が発生する点に注意しましょう。
主な作業内容や、オプション工事費の相場は下記のとおりです。
工事内容 | 費用相場 |
フィラーの設置 | 5,000円前後 |
電源の移設 | 15,000円前後 |
キッチンカウンターの開口拡張 | 15,000円前後 |
ガス可とう管の取り替え | 3,000円前後 |
専用アダプターの設置 | 20,000円前後 |
たとえば、ガス可とう管は再利用が禁止されているため、使用しているビルトインガスコンロの場合は本体とあわせて交換しなくてはなりません。ガス可とう管とは、通常の直線となったガス管と異なり、蛇腹状になっているタイプのことです。
素材や接続部分が直線の配管とは異なるため、劣化時の危険性を回避するために再利用不可となっています。
他にも状況に応じて専用アダプターを新たに設置したり、キッチンカウンターの開口部を拡張したりする作業などの工事費が必要です。
ビルトインガスコンロの交換費用が高くなるケース
ビルトインガスコンロの交換費用が高くなるケースは下記の通りです。
- 既存のビルトインガスコンロと新品の高さや幅が合わない
- 既存のガスコンロの設置方法が特殊
- コンロの下にオーブンが設置してある
①既存のビルトインガスコンロと新品の高さや幅が合わない
天板とは火が出るコンロの土台部分のこと。下記画像を例にすると、黒っぽくつやのある部分がガスコンロの天板です。
現在のビルトインコンロの高さは各メーカーが220mmで統一しています。しかし古いタイプのコンロの場合、それよりも大きかったり小さかったりすることもあるでしょう。
サイズが違う場合は下記のような対応が必要です。
既存のコンロの大きさ | 必要な工事 |
220mmより小さい | キャビネットの交換、キッチンの加工等 |
220mmより大きい | すき間を埋めるフィラー(幕板)の設置 |
古いシステムキッチンなどに設置されているガスコンロを交換する際は、上記のようにキャビネット等の交換(もしくはその他の部品の取り付け)が必要になることも。
ビルトインガスコンロの天板の幅は600mm・750mmの2つの規格が存在します。
既存の天板サイズと合わない製品をどうしても導入したい場合は、キッチン自体の加工が必要。そのため追加費用が発生する可能性もあるでしょう。
② 既存のガスコンロの設置方法が特殊
通常ビルトインガスコンロのガス接続はコンロの下で行います。しかし住宅によってはコンロの下ではなく、裏の壁側にガス栓が設置されているケースもあるでしょう。
そういった後方接続タイプのガスコンロを交換する場合は、取り付け製品も後方接続用に加工する必要があります。そのため追加費用が発生しやすくなるでしょう。
③コンロの下にオーブンが設置してある
コンロの下にオーブンがある場合、取り換え後にオーブンとコンロを接続する必要があります。
またオーブンとコンロは基本的に同じメーカーの製品でなければいけないので、商品選択と接続工事において費用がかさむ可能性があります。
【事例別】コンロ交換にかかる費用の目安
ビルトインガスコンロの交換工事は、下記の3パターンがあげられます。
- ビルトインガスコンロからの交換
- 据え置きコンロ(テーブルコンロ)からの変更
- ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換
すでにビルトインガスコンロを使用していて、寿命や故障などをきっかけに新しい製品へ交換するケースもあれば、据え置きコンロから思い切って変更することもあります。
また、同じビルトインガスコンロでもガスコンロを継続して使用するだけではなく、IHクッキングヒーターに変更することも可能です。
事例1:ビルトインガスコンロからビルトインガスコンロへの交換
所要時間 | 数時間 |
作業工程 |
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費用目安 | 約15,000~25,000円 +本体代 |
※出張費や既存コンロの処分代が加算されることもあります。 |
サイズの合ったビルトインガスコンロを交換するのはそこまで複雑な施工ではなく、交換施工費は2万円前後に収まるケースが多いです。製品によって取り付け工程が変わるということもあまりありません。
金額に差が出てくる要因は本体の代金です。使われている素材や機能の差でグレードが変わり、金額も上下します。
ピンキリでかなりの幅がありますが、ある程度性能を備えたものを使用したいのであれば、本体価格を10万円前後で想定しておくと良いでしょう。
事例2:テーブルコンロ(据え置き型)からビルトインガスコンロへの交換
据え置き型のコンロは、テーブルコンロとも呼ばれています。現在テーブルコンロを使用している方がビルトインガスコンロへの交換を検討する場合、選択肢は下記の2つです。
- キッチン自体をまるごと変更する
- コンロ部分のみを変更する
どちらを選ぶかで、必要な作業や所要時間、費用は大きく異なります。工事の立ち会いに時間を割けるか、予算の範囲内かなど、さまざまな点からどちらを選ぶか比較検討しましょう。
キッチン自体をシステムキッチンへ変更する場合
1つ目は、キッチン自体をまるごとシステムキッチンへ変更する施工内容です。ビルトインガスコンロの買い替えに合わせてシステムキッチンも新しくすることで、外観的に統一感が生まれます。
所要時間 | 2~6日 |
工事内容 |
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費用目安 | 工事費10万円前後+本体代30万円〜 |
※出張費や既存コンロの処分代が加算されることもあります。
キッチンの解体・搬入などの作業が加わるため、所要時間が長くなる点に注意しましょう。費用もキッチン本体が加わる分、高額です。キッチンとビルトインガスコンロの本体外も含めると、総額60万円以上かかるケースが多くなります。
テーブルコンロをビルトインガスコンロに変更する場合
2つ目は、テーブルコンロからビルトインガスコンロへ変更する方法です。システムキッチンに丸ごとリフォームするよりも工事範囲が狭いので、比較的安く済ませられます。
所要時間 | 半日程(状況によっては1日) |
工事内容 |
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費用目安 | 5万円前後+本体代 |
※出張費や既存コンロの処分代が加算されることもあります。
こちらも本体代が10万円前後かかることを想定し、総額15万円程度は見ておくのがオススメです。
事例3:ビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換
3つ目は、既存のビルトインガスコンロからIHクッキングヒーターに交換する方法です。キッチンをまるごと交換する場合に比べると施工時間は短く済むものの、コンロを交換する以外の作業もあるため、費用は若干高くなります。
所要時間 | 5~6時間程度 |
工事内容 |
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費用目安 | 工事費8〜20万円+本体代5〜30万円 |
※出張費や既存コンロの処分代が加算されることもあります。
コンロの入れ替えに加えて、ガスコンロ用に設置しているガス管の処理作業が行われます。ガス管を適切に閉栓したら、IHクッキングヒーター用の専用回線を引き込む電源工事を行い、新しいコンロの設置作業に入ります。
工事費にはガス管の閉栓や電源工事の料金が含まれる分、数十万円の予算が必要です。
ガスコンロを交換する時期やタイミングは?
そもそもガスコンロはいつ交換するのが良いのでしょう?ここではガスコンロの寿命や交換が必要な劣化症状を元に、ガスコンロを交換するべきタイミングを紹介します。
ガスコンロの寿命は10年
ガスコンロは10年を目安に交換すると良いでしょう。なぜなら、各メーカーが公表している標準使用期間が10年とされているからです。
またガスコンロメーカーは、補修用の部品を本体の製造打ち切り後5年程度しか保有していません。そのため長く使ったガスコンロが不具合を起こした場合、本体を丸ごと交換しなければならないケースもあります。これらの点からガスコンロの交換目安は10年前後と考えておくと良いでしょう。
交換の目安は10年ですが、日々の使い方によってその年数は変動します。日頃からお手入れを怠らず、長持ちさせましょう。関連記事ではガスコンロの掃除方法について紹介しているので参考にしてください。
2008年以前に製造されたガスコンロは早めに処分しよう
2008年以前に製造されたガスコンロは早めに処分しましょう。2008年10月以前のガスコンロは全口安全センサーが付いておらず、火の消し忘れによって火事になるリスクが高いからです。
安全センサーとは、ガスの消し忘れや立ち消えを防止するために自動で消火する安全装置機能です。2008年より前のガスコンロは、1口のみ安全センサーが付いていましたが、2008年10月以降、全口安全センサーの付いていないガスコンロは製造と販売が禁止されました。
住宅火災の主な原因はガスコンロの火の消し忘れです。火災を防ぐため、全口安全センサーが付いていないガスコンロは早めに買い替えましょう。
交換が必要な劣化症状
以下のような症状が現れた場合は、修理ではなく交換をオススメします。
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これらの症状以外でも「普段と違うな」と思ったら放置することなく、修理や買い替えを検討しましょう。
ガスコンロを交換するときの手順と確認事項
ガスコンロを交換するときの手順と確認事項は以下のとおりです。
【ガスコンロの交換手順】
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順を追ってチェックしていきましょう。
手順1:今使っているガスコンロの種類を確認
基本的には既存のガスコンロの種類と同じタイプのものを選んで交換する必要があります。まずはいま使っているガスコンロをチェックしてみましょう。
確認1:「据え置き」か「ビルトイン」か
ガスコンロが単体で接続されている場合は「据え置き」(テーブルコンロ)、そして調理台と一体型になっている場合は「ビルトイン」です。
据え置きなら新しいガスコンロを購入して自分で設置できますが、ビルトインの施工はガス接続の資格を有する専門業者に依頼しましょう。
据え置きからビルトインに変更したい場合は、キッチン台全体のリフォームが必要となります。
「都市ガス」か「プロパンガス」か
【都市ガスの見分け方】
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【プロパンガスの見分け方】
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ガスコンロは使用できるガスの種類が「都市ガス」か「プロパンガス」かで分かれます。対応していないガスを使用すると、火災や不完全燃焼などの事故につながるので注意しましょう。
そのため、都市ガスを使用しているなら都市ガス対応の、プロパンガスであればプロパンガス対応のガスコンロを購入する必要があります。
ガスコンロの幅は何cmか
ガスコンロのサイズはおおよそ以下のように種類が分かれています。基本的には既存のガスコンロと同じ幅のものと交換しましょう。
【据え置きは2種類】
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【ビルトインは3種類】
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メーカーによってコンロ自体の幅に数mm程度の誤差はありますが、いずれの場合も上記の横幅におさまるように設計されています。
サイズを測るときはキッチン台から壁までの距離が「最も狭い場所」を測りましょう。
(ビルトインの場合)コンロ下部は「オーブン」か「キャビネット」か
ビルトインの場合は、コンロ下部がオーブンになっているか、キャビネット(収納)になっているかで種類が分かれます。
コンロ下部がオーブンになっている場合は、ガスコンロとオーブンのメーカーを統一する必要があるので注意してください。メーカーごとにガス管の形が異なります。
手順2:新しく設置したいガスコンロを選ぶ
既存のガスコンロのタイプを確認したら、同じ規格の製品になかから新しいガスコンロを選びましょう。
鍋やフライパンをゆったり置きたい場合は2口よりも3口のコンロを、天板は耐久性を求めるならガラストップ、メンテナンスのしやすさならフッ素コート、など製品の特長・仕様を見比べてみてください。
またグリルありなら便利な両面焼きか安価な片面焼きか、五徳に汁受け皿はついているか、消し忘れ消化機能やチャイルドロックなど安全性能に優れているか、といったポイントにも着目しましょう。
手順3:ガスコンロの設置
ビルトインガスコンロの設置は、資格を有する専門業者に依頼しましょう。
業者による交換の流れはざっくり以下の通りです。
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基本的には業者側でコンロも用意する流れですが、コンロは別途購入したいという場合は、取り付けのみの施工にも対応してもらえるか事前に確認しておきましょう。
もしくはコンロを購入した場所で施工まで依頼することもできます。ただしこの場合は自分で施工業者を選ぶことができないので、口コミや評判を確認したいなら業者は別途探すのがオススメです。
手順4:ガスコンロの処分方法を検討
既存のガスコンロが不要であれば、処分方法についても検討しておきましょう。
ビルトインガスコンロの場合は、施工業者に処分を依頼します。
据え置き型ガスコンロの場合は、自治体の粗大ゴミ回収に出すのが一般的ですが、まだ新しくて十分に使える場合はリサイクルショップやフリマアプリで売るのもよいでしょう。
ガスコンロの交換はどこに依頼すれば良いの?
ガスコンロを交換する場合、どこに依頼すればいいのでしょうか?
ハウスメーカー・工務店 |
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ガス供給会社 |
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ガス設備工事業者 |
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家電量販店 |
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ガスコンロの交換には、出張費や既存ガス台の撤去費、ガス管の位置調整費が発生することがあります。
どんな作業が必要で具体的にいくらかかるかは、調査してもらわなければ分からないことが多いです。正確な費用が知りたい場合は見積もりを取ってみましょう。
ハウスメーカー・工務店
自宅を建設したハウスメーカーや工務店に依頼する方法です。建て替えやリフォームと同時にガスコンロも交換する場合は、まとめて依頼すると楽です。
ほとんどは下請けの設備業者に発注をかけているだけなので、手数料などといった中間マージンが発生します。2社の利益を確保できる金額にする必要があるため、費用は割高となることが多いでしょう。
ガス会社
東京ガスや大阪ガスといったガス会社へ交換を依頼する方法です。ガス機器の定期点検などと合わせて一貫して設備をメンテナンスしてもらえるので安心感があります。
これらのガス会社は自社で製品を販売していますが、製造しているのはリンナイやノーリツといったガスコンロメーカーです。それに「東京ガスモデル」「大阪ガスモデル」といったブランド名を付けて売っています。
価格設定は高めで、自社製品での交換を提案されることが多いでしょう。製品本体はガス機器メーカーが製造しているので、特に強いこだわりがなければRinnai等の製品をそのまま購入した方が安く済む可能性が高いです。
ガス設備業者
いわゆる地元のガス設備業者です。給湯器やガスコンロなど住宅系の設備を手広く取り扱っている業者もいます。
大手ハウスメーカーや工務店は、このような施工業者に発注をかけているため、最初から「施工を担当する業者」に依頼すれば、中間マージンが発生しない分費用を抑えられます。
ただガス設備業者で世間的に広く認知されているような会社は少なめなので注意が必要です。口コミなどを確認しながら優良な業者を選びましょう。
家電量販店
ガスコンロを家電量販店で購入した場合、店によっては同時に交換を依頼することもできます。自分の目で製品を見て吟味したい人は、実店舗で選んでそのまま工事もお願いするのが一番スムーズですね。
ただし工事は基本的に下請けのガス設備業者が行うので、中間手数料分の費用が高くなることが多いです。
信頼できるガスコンロ交換業者を選ぶポイント
適切な工事費で安全に施工してもらうためには、信頼できる業者への依頼が不可欠です。依頼する業者が信頼できる相手かどうかをチェックするポイントを、3つ紹介します。
ガス工事の有資格者か?
ガスコンロの交換には、ガス栓などを工事する必要があります。よってガス工事の資格を有する業者でなければ、施工を依頼できません。きちんと届出を出している業者(怪しい業者ではない)かを確かめるためにも、まずはガス工事の有資格者かどうかを確認しましょう。
注意点は、都市ガス・プロパンガスでそれぞれ必要な資格が異なることです。
都市ガスの工事で必要な資格 |
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プロパンガスの工事で必要な資格 |
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一部のプロパンガスの工事であれば、ガス機器設置スペシャリスト(GSS)の資格でも施工できる場合があります。しかし安全性や確実性を考えると、国家資格である液化石油ガス設備士に最初から依頼したほうが安心です。
また、上記はあくまで一般例です。設置するビルトインガスコンロの仕様によっては、他の資格が必要となる場合もあるため、事前に業者へ確認しましょう。
キッチンリフォームの実績が豊富か?
ビルトインガスコンロの設置には、ガス工事の技術や知識に加えて、リフォームの経験が求められます。リフォームと一口に言っても、壁や屋根、内装、水回りなど、業者によって得意な場所は異なります。
必ずキッチンリフォームに関する実績が多く、水回り施工を得意とする業者に依頼することが大切です。ホームページに施工実績を掲載している業者が多いので、必ずチェックして写真などから仕上がり例の出来を見ましょう。
工事費用の内訳が明確に書かれているか?
工事費用には、ビルトインガスコンロやキッチンの本体価格に加えて、工賃や運搬料などが発生します。手間賃などは、業者によって大きく変動する項目です。あとで料金関連のトラブルに巻き込まれないためには、事前に工事費用を確認しましょう。
確認すべきポイントは、ホームページやチラシに工事費用の目安が公開されているかどうかです。トータルでの費用だけではなく、作業費の内訳や割引率もこまかくチェックすることが、トラブル回避につながります。
ビルトインガスコンロ交換費用を抑えるポイント
依頼する工事内容によっては、数十万円かかることもあるのがビルトインガスコンロの交換費用です。少しでも安く抑えるためのポイントを、5つ紹介します。
ガス設備工事業者に依頼する
先ほど紹介したように、ガスコンロ交換を依頼する先はいくつかあります。その中でもガス設備業者は比較的安価で工事を済ませることができます。ハウスメーカーに依頼した時に発生する手数料などの中間マージンが生じないからです。
複数社から見積もりをもらう
複数社から見積もりをもらうことは費用を抑えるうえで効果的です。工事の費用相場を知り、不当な高額請求を避けることができるます。また安すぎて信頼に欠ける業者を見破ることもできるのも利点です。
口コミを比較する
口コミを見ると、依頼したお客さん側から見た対応の丁寧さや工事への評価を知ることができます。見積もりの安さだけでなく、口コミ評価も参考にするとよいでしょう。安さだけで選ぶと、ずさんな工事や費用面のトラブルが発生する可能性もあります。
コンロの購入費を抑える
コンロ本体にかける費用を抑えることも、大幅なコストカットにつながります。必要最低限の機能に絞り込めば、比較的安価にビルトインガスコンロを購入できます。
また、施主支給を検討するのもひとつの節約方法です。ネットショップや家電量販店などのセールを活用すれば、新品かつ多機能でも安く購入できる場合があります。とくに前年度生産の型落ち品などは機能も最新式となっているため、非常にお得です。
本体購入と工事を同じ業者に依頼する
ビルトインガスコンロの交換費用には、手間賃が含まれています。本体購入と取り付け工事を同一業者で依頼すれば、パッケージ価格で安く依頼できたり、割引が適用されたりします。
在庫などの関係で一部の商品が安くなっていることもあるため、工事業者に本体購入込みでの相談も検討してはいかがでしょうか。
ビルトインガスコンロの選び方とおすすめ3選
ビルトインガスコンロの選び方について、以下のポイントごとに解説します。
- 価格帯
- グリルの有無
- 天板の種類
- さまざまな便利機能
最後におすすめのビルトインガスコンロ3選も紹介するので参考にしてみてください。
価格帯で選ぶ
ビルトインガスコンロは製品のグレードによって価格がピンキリです。具体的にいうと3~20万円程の価格差があります。それでは一体どの部分で差が生じているのでしょうか。
低価格帯ガスコンロ(3~7万円) |
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中価格帯ガスコンロ(8~12万円) |
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高価格帯ガスコンロ(14~20万円) |
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グリルの有無で選ぶ
魚焼きグリルが付いているガスコンロもあれば、付いていないものもあります。グリルの無いタイプはあるタイプに比べて当然安くなります。家庭の食事パターンを基にグリルの必要性を考えると良いでしょう。
天板の種類で選ぶ
コンロ表面の素材によっても価格が変わってきます。基本的には下記の表の順にグレードが上がりますが、現在では低価格帯でガラストップ天板を備えた製品もあります。
ホーロー天板 |
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ガラスコート |
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ガラストップ |
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フッ素コート |
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お手入れのしやすさや耐熱性・耐久性などの機能面と、費用とのバランスを考えて好きなガスコンロを選びましょう。
さまざまな便利機能で選ぶ
一番安価なコンロは火力を調整するつまみが付いているだけですが、ハイグレードのコンロになると多彩な機能が付きます。もちろん多機能になるほど価格もアップします。
コンロ |
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グリル |
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安全機能 |
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その他 |
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「多少高くても良いから、火を消し忘れた時のために自動消火機能が欲しい」という方も多いですよね。ガスコンロは日常的に使うものなので、具体的な生活シーンをイメージしながら自分に合った機能を選んでみてください。
おすすめビルトインガスコンロ3選
1:リンナイ/DELICIA(デリシア)
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メーカー価格 | 345,400円 |
実勢価格 | 16万円台~ |
機能の特徴 |
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Rinnaiのコンロの中でもグレードの高い製品です。天板にはガラストップを使用しており、五徳やバーナーキャップまでステンレスで統一されているため高級感があります。トッププレートの表面温度が抑えられる造りになっていて、汚れにくいうえに掃除も簡単です。
最大の特徴は「ココット」という専用万能鍋と連携してバリエーション豊富な料理ができることです。コンロの上で直接使ったり、グリルの中で使用することでオーブン調理ができたりと、調理の幅が広がること間違いなし。
下ごしらえした材料を鍋やフライパンに入れ、メニューと火加減を選ぶだけで自動で調理してくれる機能もあります。
2:リンナイ/LiSSe(リッセ)
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メーカー価格 | 244,200円 |
実勢価格 | 11万円台~ |
機能の特徴 |
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リンナイの中価格帯ガスコンロである「LiSSe(リッセ)」。
必要な調理機能は備えつつ、掃除がラクになる焦げ付き防止機能や、においカット機能などで小さなストレスを軽減してくれるのも魅力的です。
中価格帯ながらリンナイの専用スマホアプリと連動して、オート調理をすることもできます。
3:ノーリツ/Fami(ファミ)
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メーカー価格 | 160,600円 |
実勢価格 | 5万円台~ |
機能の特徴 |
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「Fami(ファミ)」はノーリツの低価格帯ガスコンロ。求めやすい価格ながらアクアコートが施されたガラストップ天板が採用され、水拭きだけで汚れが落としやすい仕様です。
コンロやグリルの温度をパネルで調節することもできるので、最低限の調理機能があれば大丈夫!という方には十分なスペックでしょう。
ガスコンロとIHヒーターはどちらがおすすめ?
ガスコンロとIHヒーターのどちらにするかを悩んでいる方もいるかもしれません。それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
ちなみに費用面は料金プランなどにもよるため、一概にどちらがお得とは言い切れません。
ビルトインガスコンロ | 【メリット】
【デメリット】
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IHヒーター | 【メリット】
【デメリット】
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