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ビルトインコンロの交換|選び方やタイミング・業者選び

最終更新日: 2023年07月14日

ビルトインコンロは、コンロ部分を入れ替えることで交換できるようになっています。また、据え置き型やセクショナルキッチンタイプのコンロも、専用のキャビネットなどを使用すればビルトインコンロの設置が可能です。ビルトインコンロの交換時の注意点やコンロの選び方、交換タイミングについて解説します。

ガスコンロの種類は3タイプ|ビルトインコンロに交換できる?

ビルトインコンロ

ガスコンロにはいくつか種類があることをご存知でしょうか?アパートなどでよく使う据え置き型、注文住宅で人気のセクショナルキッチンタイプ、お手入れがしやすいビルトインコンロの3タイプに分けられます。

それぞれのガスコンロについて、特徴とビルトインコンロに交換が可能かを見ていきましょう。

自分で取り外しができる据え置き型

据え置き型(ガステーブル)は、キッチンのコンロ台の上に設置する独立したコンロ台です。自分でガスコンロの設置や交換、持ち出しが簡単にできます。

据え置き型からビルトインコンロへの交換は、そのままではできません。キッチン自体をシステムキッチンに交換するか、専用のキャビネットを設置する必要があります。

組み合わせて使うセクショナルキッチンタイプ

セクショナルキッチンタイプは、組み合わせ型のキッチンに組み込まれているコンロです。システムキッチンと異なりシンク、加熱機器、収納などが独立しているため、ユニットごとの交換ができます。

そのため、セクショナルキッチンタイプは、将来のリフォームを見据えていたり、一つひとつのキッチン機器に特にこだわりがあったりする方にオススメです。一方、天板が連続していないため、パーツ間の隙間に汚れがたまりやすい点がデメリットといえるでしょう。

セクショナルキッチンタイプのコンロも、専用のキャビネットを使用すればビルトインコンロに交換可能です。

お手入れがしやすいビルトインコンロ

ビルトインコンロは、キッチンの台と一体化しているコンロです。据え置き型のコンロやセクショナルキッチンタイプのコンロと違いキッチン天板との段差や隙間がないため、掃除を楽に行えます。

また、ガスの配管が内部に組み込まれているので、ガス漏れの心配が少なく、安全性が高くなっています。さらに耐久性・耐熱性に優れており、火力調整機能やグリル機能などの調理をより効率的にする機能を持ったシリーズも多くあります。日常的に調理を行う方は機能が充実したビルトインコンロを選ぶと、より快適な生活を送れるでしょう。

ビルトインコンロは天板幅60cmと75cmに規格化されており、コンロ部分の交換ができます。

ただし、ビルトインコンロの下にオーブンがある場合は注意が必要です。オーブンを残す場合は、オーブンと同じメーカーのコンロでないと交換できません。

コンロもオーブンも交換する場合には、開口または設置寸法が合うものなら、別のメーカーのものにも交換できます。オーブンを撤去する場合も、コンロのメーカーは問われません。

ビルトインコンロを選ぶ際の注意点

ビルトインコンロ

新たにビルトインコンロを選ぶ際には対応しているガスの種類を調べたり、使いたいコンロの口数をあらかじめ選んだりする必要があります。

対応のガスの種類を調べる

同じ機種のコンロであっても、ガスの種類によって使われている部品が違うため、ガスの種類を間違えてコンロを購入してしまうと、使うことができないという事態になってしまいます。

あらかじめ家庭で使用するガスの種類が、プロパンガスなのか都市ガスなのかを調べてからコンロを購入しましょう。

コンロの口数を選ぶ

コンロの口数はシリーズ内で選択することが難しいので、あらかじめ二口コンロを使うのか、三口コンロを使うのかを決めてからコンロを選ぶと、スムーズに導入することができます。

二口コンロ

現在のビルトインコンロの主流は三口タイプなので、二口コンロは少なくなっています。

三口コンロと比べると少し奥にバーナーが設置されているため、服への着火や調理器具の取手が引っかかる可能性が少なく、安全性が高いと言えます。少人数家族や一人暮らしの方におすすめです。

三口コンロ

現在の主流は三口コンロです。三口コンロを扱っているシリーズは多いので、選べるデザインや素材の幅が広がります。グリルを含めると同時に4種類の料理を調理することができるので、同時に調理する料理の種類や量が多い場合にオススメのコンロの口数です。

ビルトインコンロを選ぶポイント

ビルトインコンロには多くの種類があります。自分の生活に合ったビルトインコンロを選ぶために、普段の料理の仕方に合わせて、必要な機能を搭載しているビルトインコンロを選びましょう。

  • グリルや火力調整などの機能で選ぶ
  • 好みの火力タイプで選ぶ
  • デザインや素材で選ぶ

機能だけではなく、デザインや掃除のしやすい素材などをカスタマイズできるシリーズもあります。

グリルや火力調整などの機能で選ぶ

よく揚げ物や焼き物調理を行う方には、温度調整機能がついているシリーズがオススメ。温度調整機能とは、設定した温度をキープするように火加減を自動で調節してくれる機能です。一定の火力で調理ができるので、油の加熱のし過ぎや焼き物の焦げを防ぐことができます。

煮込み料理をよく行う方には、タイマー機能がついているシリーズがオススメです。設定時間が経過すると自動的に消火してくれるので、火の消し忘れや、煮詰め過ぎを防ぐことができます。

自動的に焼き加減や火加減を調節してくれるオートグリル機能は、焼き魚の調理の際に火加減を調節したり、ひっくり返したりする作業が必要ないので、魚をよく食べる方や、グリル機能を使っても焦がしてしまっていた方にオススメの機能です。

グリル機能には魚を焼く以外にも、トーストや温め直しなどさまざまな調理法があるので、料理のレパートリーを増やしたい方にもオススメです。

好みの火力タイプで選ぶ

  • 左右のどちらかが高火力タイプ
  • 左右どちらも高火力&とろ火タイプ

シリーズ内で火力タイプを選べるコンロは少ないので、あらかじめ好みの火力タイプを決めてからビルトインコンロを選ぶとスムーズです。

ビルトインコンロの火力タイプには、左右のどちらかが高火力タイプのコンロと、左右どちらも高火力&とろ火タイプの2種類があります。自分の調理スタイルに合わせた火力タイプを選びましょう。

左右のどちらかが高火力タイプ

従来のビルトインコンロに多いのが左右のバーナーのうち、どちらかが高火力タイプのビルトインコンロです。高火力バーナーの位置を左右のどちらかで選んで設置します。

価格が抑えられている機種に多いタイプなので、出来るだけ安価なビルトインコンロを導入したい場合にオススメです。

左右どちらも高火力&とろ火タイプ

最新のビルトインコンロでは左右どちらも高火力&とろ火タイプのコンロが主流です。両方のバーナーで高火力を使うことができる上に、とろ火調理も可能です。

同時に高火力調理を行うことができるので、一気に高火力が必要な調理を済ませられるでしょう。

また、一つのバーナーで高火力調理からとろ火調理が可能なので、いため調理から煮込み調理までをバーナーの移動をすることなく行うことができ、効率的な調理が実現できます。

デザインや素材で選ぶ

ビルトインコンロの天板の素材によって、メリット・デメリットが異なります。天板には、ガラストップ・ガラスコート・ホーローが主に使われています。

コスパに優れるコンロならホーローの天板がオススメです。ホーローにガラスコーティングを施したガラスコート素材は掃除がしやすく、ガラストップよりも価格が安い、そして衝撃にも強いなどメリットが多くあります。

強化ガラスでできているガラストップは、焦げ付きにくく、傷も付きにくい素材です。衝撃に弱いですが、見た目が美しく、デザイン性と掃除のしやすさを両立させたい方にオススメです。

天板だけではなく、ゴトク(五徳)の素材を選ぶこともできます。ステンレス製とホーロー製があり、見た目の印象や手入れのしやすさが異なるのです。

スタイリッシュな見た目が好みの方にはステンレス製のゴトクがオススメですが、焼き色がつくことがあります。手入れのしやすさならホーロー製がオススメです。

ビルトインコンロのメーカー

ビルトインコンロを製造しているメーカーは主に3社あります。それぞれに特徴やオリジナルの機能があるので、特徴を知って、ビルトインコンロを選ぶこともオススメです。

  • 国内シェア50%以上!Rinnai
  • 独自の機能がウリ!NORITZ
  • 優れた耐久性!Paloma

国内シェア50%以上!Rinnai

国内のビルトインコンロの半数以上を占めているのがRinnai(リンナイ)です。

Rinnaiはラインナップが豊富な点が大きな特徴です。プレミアムシリーズ・スタンダードシリーズの天板にはドイツ・ショット社のセランガラスを使ったガラストップが用いられています。

セランガラスは焦げ付きが少なく、掃除がしやすいだけでなく、熱や衝撃にも強いガラストップ天板です。カラーバリエーションも豊富なので、デザイン性も機能性もどちらも捨てられない方にはうれしいメーカーです。

プレミアムシリーズとスタンダードシリーズには、スモークオフという煙とにおいをカットする機能がついています。プレミアムシリーズは、低温調理から高温調理までができるオリジナルのグリル機能を搭載。その他にも音声ガイダンス機能やアプリと連携したオート調理機能など、ハイテク機能が搭載されています。

独自の機能がウリ!NORITZ

ビルトインコンロに独自の機能を搭載しているのがNORITZ(ノーリツ)です。中でも、焼き網がないマルチグリルは一番の特徴です。プレミアムシリーズとスタンダードシリーズに搭載されているマルチグリルは、焼き網が完全にないことで、凹凸がなく、掃除がしやすい構造になっています。

プレミアムシリーズでは、解凍焼き上げや、燻製、低温調理などの機能が搭載されています。

天板のガラストップには親水性コーティングが採用され、汚れを水に浸すだけで汚れが浮き上がるという掃除がしやすい仕様となっています。

また、「ピアット マルチグリル」には「ラックリーナ」と呼ばれているアルミにテフロン加工を施した天板が採用されています。温度が上がりにくいため、バーナーの周りの焦げ付きを減らしてくれるでしょう。親水アクアコート塗装が施されているので、こまめな清掃がしやすい仕様です。

優れた耐久性!Paloma

Paloma(パロマ)はプレミアムシリーズの開発に精力的に取り組んでいます。

Palomaの「ハイパーガラスコートトップ」はホーロー用鋼板に2層のガラスコートを施し、金属の耐久性とガラスコートの防汚性の両方を兼ね備えています。重い鍋などをぶつけてしまってもヒビや傷が付きにくい天板です。

またラ・クックと呼ばれる専用器具を使ったオートメニュー機能でグリル調理やケーキを作ることもできます。専用器具は、油汚れを防ぐこともできるので、手入れの回数が圧倒的に減ります。

ビルトインコンロの寿命はどれくらい?

ビルトインコンロの寿命は使い方によっても変わってきますが、一般的に8〜10年程度といわれています。

コンロは長期間使用していると、劣化によりさまざまな不具合が生じます。不具合をそのままにしておくと一酸化中毒などの事故につながることもあるため、メンテナンスや交換など適切な対処が必要です。

ビルトインコンロを交換するタイミングと見極め方

ビルトインコンロ 工事

ビルトインコンロに経年劣化や故障がある場合、以下のような症状が見られます。

  • 点火しない・すぐ消える
  • ガス臭い
  • 火の調節ができない
  • 炎がオレンジ

これらの症状は、劣化や故障のほか、使い方やメンテナンス不足によっても生じるものです。症状別に、必要な対処と交換のタイミングの見極め方を紹介します。

点火しない・すぐ消える

コンロの電池切れや点火部の汚れ、ガスメーターの安全装置が起動している場合、点火しないあるいは火がついてもすぐ消えるといった症状が現れます。

電池交換や清掃、ガスメーターの確認をしても症状が改善されない場合には、故障の可能性があるため修理・交換が必要です。

ガス臭い

コンロ使用時にガス臭くなる原因は、ガス漏れです。ガス管やゴム管の破損、ガスコンロの劣化などが考えられます。そのまま使用すると事故のおそれがあるためすぐに使用を中止し、窓を開けて換気しガス栓を締め、ガス事業者へ連絡してください。

このとき、電気のスイッチのオン・オフは引火源になり爆発を起こすおそれがあるため、絶対に触れてはいけません。換気扇もスイッチのため要注意です。

火の調節ができない

火の強さが調節できない場合には、ガス機器の異常が疑われます。煮こぼれなどが入り込んで異常が発生している場合や、内部配線の異常が考えられるため、機器の分解修理が必要です。メーカーに点検を依頼しましょう。

使用期間が長くなっているなら、交換タイミングともいえます。

炎の色がオレンジ

炎の色は、燃焼温度で変わります。炎が青でなくオレンジの場合は不完全燃焼を起こしている可能性があります。バーナーキャップが汚れているときにも生じるので、まず清掃してみましょう。

また、加湿器を使用している場合にもオレンジになることがあるため、運転をストップしてみてください。

これらを試しても炎の色がオレンジの場合には、コンロの劣化や故障が疑われます。

ビルトインコンロを修理・交換するなら

ビルトインコンロの修理・交換は、業者への依頼が必要です。劣化や不具合が生じている場合の対処において、押さえておきたいことを紹介します。

自分でできることはある?

ビルトインコンロの修理や交換は有資格者しかできない工程もあり、自分で行うのは困難なだけでなく危険です。

自分でできることは、毎日のメンテナンスです。使い終わったら汚れをサッと拭き、月1回はしっかり掃除をしましょう。修理や交換を機に習慣づけると、劣化を防いでコンロを長く使えるようになります。

業者に依頼しよう

ビルトインコンロにメンテナンスで解消できない不具合が出てしまっているなら、必ず業者に依頼してください。不具合の状態によって修理もしくは全交換となります。症状によっては部品のみの交換で済むこともあるでしょう。

しかし、補修用部品の最低保有期間は、ガスコンロの場合製造打ち切り後5年間です。古いものの場合、簡単な故障でも部品がなく修理できないため、全て交換になります。

また、長年使用している場合には、部品があり修理が可能でも、近くほかの部分に劣化が生じることも考えられるでしょう。全ての部品の交換も視野に入れて検討をおすすめします。

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ビルトインコンロの交換|取り付け業者の選び方

ビルトインコンロの取り付け業者は慎重に選びましょう。取り付けに立ち会う時間や、費やせる予算に合わせた業者を適切に選ぶことが大切です。

販売と工事を一括で請け負っている業者を選ぶ

ビルトインコンロの取り付けをスムーズかつ簡潔に行いたい場合は、販売と取り付けを一括で請け負っている工事業者や家電量販店を利用することがオススメです。

費用を抑えたい場合は、なるべく安くビルトインコンロを購入して、業者を別に探すことも可能ですが、取り付け工事のみを行っている業者を探すのは難しく、時間もかかってしまうので、予算に余裕がある場合は、販売と取り付け工事を一括で請け負っている業者を選びましょう。

出来るだけ近くの業者を選んで節約!

取り付け工事だけを依頼したい場合は特に近場の業者を選ぶ方が予算を節約することができます。遠方の業者に依頼すると出張費がかさんでしまう場合があるからです。
徒歩圏内の業者を選ぶと、出張費が少なく済む上に、アフターフォローも受けやすいので、安心です。

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