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オーダーキッチンのメリットは?デメリットや相場、業者の選び方も

最終更新日: 2024年06月28日

オーダーキッチンはカスタマイズ性が高く、近年人気を集めています。どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

両方を検討したうえで導入を決めましょう。オーダーキッチンへのリフォームを頼むときの相場も紹介します。

こだわり派に人気の「オーダーキッチン」とは

明るいキッチン

オーダーキッチンはキッチンのレイアウトや機能性をこだわりたい人に人気のキッチンです。具体的にどのようなキッチンを指すのでしょうか?カスタマイズできる種類として同列に取り上げられることも多い「造作キッチン」との違いも解説します。

ユニットを組み合わせて作るキッチン

オーダーキッチンはさまざまなメーカーが開発したキッチンユニットから、好きなものを組み合わせて作るキッチンです。自分好みのキッチンレイアウトを実現できます。選択可能なユニットの例は次の通りです。

  1. 流し台(シンク)
  2. レンジ台
  3. シンク下収納
  4. カウンター
  5. 壁面パネル
  6. 扉材
  7. トールユニット
  8. ハンギングパーツ
  9. カトラリートレー
  10. レンジフード

他に単水栓(手動蛇口)や自動水栓といった水栓金具を選べる場合もあります。キッチンまわりのレイアウトを非常に細かく設計できるため、使用する人が最も家事を行いやすいように調整が可能です。

造作キッチンとの違い

オリジナルのカスタマイズできるキッチンには、オーダーキッチンの他に「造作キッチン」というタイプもあります。

オーダーキッチンはあくまでもメーカーが作成したユニットを使うタイプです。しかし造作キッチンは専門の職人がキッチン本体から設計・製作するため、キッチン周辺の空間までも統一したデザインに仕上げられます。

ただし設計・製作できるキッチンは、職人の力量や経験によって制限される点に注意が必要です。メーカー品に比べて融通が利かない可能性は頭に入れておきましょう。

オーダーキッチンに変えるメリット

料理をする主婦

オーダーキッチンに変更するとさまざまなメリットを得られます。オーダーキッチンの魅力を知るうえでカギとなるのは、「自由度」「デザイン性」「メーカーの選択肢」の3点です。

キッチンづくりの自由度が高い

オーダーキッチンはキッチン本体の高さやシンクの深さ・広さを細かく設定したり、収納棚内部の構造を決めたりと細かなカスタマイズが実現できます。キッチンを使用する人にとっての理想形を追求できる、自由度の高さが大きな魅力です。

家の間取りに合わせてユニットを組み合わせていけば、オーダーキッチンにする前の使用感を保ちつつもより機能的なキッチンに仕上がります。

ただしカスタマイズしすぎて費用がかさむ可能性には注意が必要です。こだわればこだわるほどに費用はどんどん高くなります。あらかじめ予算を決めておき予算内でどこまできるのか、業者と相談しながら設計していきましょう。

デザイン性を追究しやすい

最近のキッチンはリビングから直接つながっている構造・間取りになっているタイプが増えています。来客があった際には必ず目に入る部分と言っても過言ではないでしょう。

オーダーキッチンであればデザイン性を追求した設計を実現できるため、存在感を強めたり空間全体を統一感のある外観にしたりといった工夫が可能です。システムキッチンでは実現できないようなデザインに仕上げると、来客時の楽しみも増えます。

キッチンユニットの中でも特に大きな存在感を示す部材が「シンク」です。素材や形状を少し変えるだけでデザイン性は大きく変わります。

シンクを選ぶときは機能性とデザイン性どちらを優先するのか決めておくのがポイントです。掃除のしやすさや耐久性を求めるなら金属製、インテリアとしても楽しみたいなら人工大理石といった風に選び分けましょう。

複数メーカーの設備を使える

市販のシステムキッチンを選ぶとき、「AとBのメーカーで扱っている設備を組み合わせられたら便利なのに」と思った人も多いのではないでしょうか。

オーダーキッチンであれば複数のメーカーで取り扱っている設備を、自由自在に組み合わせた設計が可能です。

例えばよく使うコンロやシンクまわりには機能性の高い国内メーカーの設備を、収納棚やカウンターなどはデザイン性の高い海外メーカーを使うといった組み合わせもできます。

ただし使いたいユニットや組み合わせ方によっては実現できない設計もあるため、あらかじめ業者に確認しておくと安心です。

オーダーキッチンに変えるデメリット

悩むリフォーム業者

オーダーキッチンへのリフォームを検討しているなら、デメリットも知っておかなければなりません。想定外の失敗を防ぐためにもオーダーキッチンだからこそ起こる問題点を把握しておきましょう。

価格が既製品に比べて高い

自由にカスタマイズできるという特性をもつ以上、既製品のシステムキッチンに比べると費用は高くなる傾向があります。

予算が足りないまま無理に導入しても、機能性やデザイン性が理想と異なる仕上がりになる可能性もゼロではありません。予算内で納得できるオーダーキッチンを作るためには、入念な計画が必要になります。

「ここだけは譲れない部分」「可能であれば実現したい部分」というように、求める要素に優先順位を付けておくのがおすすめです。業者と相談しながら設計を考えていけば、コストを抑えられるかもしれません。

アフターメンテナンスが難しい場合も

オーダーキッチンは複数メーカーの設備を組み合わせて、設計を決める場合がほとんどです。設置後に何か問題が発生してしまったとき、問い合わせ先が分からなかったり修理を頼めるまでに時間がかかったりするケースもあります。

アフターメンテナンスが難しくなりがちな点は、オーダーキッチンだからこそ発生するデメリットです。

業者としっかり相談したうえで問題が発生したときの問い合わせ先や、各設備のメーカー保証内容を明確にしておきましょう。修理までにどの程度の期間が必要なのかも事前に聞いておくと安心です。

完成まで仕上がりが分からない

設備ごとのデザインや機能性を確認することは可能ですが、最終的な仕上がりは完成したオーダーキッチンが設置されるまで分かりません。

設置後に違和感を覚えるケースも珍しくないため、施工する前に入念な打ち合わせが必要になります。打ち合わせの中で特に意識したいのは、「理想やイメージを漏れなく伝える」「役に立つ提案は受け入れる」の2点です。

イメージがしっかりと伝わっていれば最適解を提案してもらえます。納得したうえで提案を受け入れられれば、理想の仕上がりに近づくでしょう。

理想のオーダーキッチンを実現するために

木目調のキッチン

実現したいオーダーキッチンをかなえるには、計画の段階から工夫が必要です。リフォームのプランを練るうえで押さえておきたいポイントを二つ紹介します。

早めに計画を立てる

オーダーキッチンを製作するに当たって重要になる準備が、設計図や理想の条件・要望などをまとめた「計画書」の作成です。できるだけ早い段階で優先順位を決めて、計画書を作成しましょう。

「カタログでキッチンユニットの写真を見ながら決めればいい」と思う人もいるかもしれません。しかし計画書を作らずに多くのキッチンユニットを見ていると、実際にどの部材を使うか決まらなくなってしまう場合があります。

またオーダーキッチンは家の間取りによって制限を受ける場合が多く、設計を変更せざるをえないケースもあります。変更が生じたとき重要なポイントを絞れるように、計画書に入れた要望には優先順位も書いておきましょう。

将来を見据えた計画を練る

キッチンは10年・20年と長く使っていく設備です。オーダーキッチンを作るときは現在の状況だけでなく、時の流れに合わせて変わるライフスタイルも考慮しなければなりません。

例えば子どもがいる家庭では食器が多く使うため、収納も大きなものを選ぶ必要があります。しかし収納にスペースを使いすぎると、いずれ子どもが自立して家を出たとき邪魔になってしまう可能性もあるでしょう。

設備だけでなくレイアウトにも将来への配慮が必要です。親と同居して一緒に料理をする可能性があるなら、複数人でも調理しやすいレイアウトのキッチンにした方が利便性は上がります。

業者にキッチンリフォームを依頼しよう

キッチンを検討するカップル

オーダーキッチンへのリフォームは専門の業者に依頼します。施工を頼むうえで押さえておきたいポイントは何なのでしょうか?価格相場と要望の伝え方・業者の選び方を解説します。

オーダーキッチンの価格相場

オーダーキッチンの価格はカスタマイズの仕方によって細かく変動します。価格の範囲はかなり広いため一概にいくらが相場とは言い切れません。安ければ700,000円ほどで済みますが、高ければ1,400,000円ほどの費用がかかります。

価格を決める要素として大きいのは、選んだキッチンユニットの種類や機能・メーカーです。似たユニットでも高級メーカーのものを選べば、一気に値段は跳ね上がります。

機能性の高いユニットを使う場合も高額になる傾向があるため、予算をしっかり決めてから採用するユニットを決めましょう。

キッチンリフォームの費用相場についてもっと詳しく知りたいという方は以下の関連記事を参考にしてみてください。

関連記事:キッチンリフォームの費用相場は?予算別事例や費用をおさえるポイントを紹介|ミツモア

優先したいポイントは明確に

オーダーキッチンを作るときの打ち合わせでは、「何を一番に実現したいのか」を明確に伝えるのがポイントです。特に次の2点は業者に要望を伝えるうえで欠かせません。

  • 家事動線を広く取りたいのか、必要最小限にとどめておきたいのか
  • デザイン重視にするのか、機能性重視にするのか

動線の長さはキッチンの使い勝手を大きく左右する要素です。特にレイアウトも含めて業者に頼むときは、忘れずに伝えましょう。

デザイン性か機能性かの選択によって、使うべきユニットも絞られます。予算と合わせて伝えておくことで、費用と理想のバランスを取りながら設計を進められるでしょう。

見積もりは複数社に依頼

オーダーキッチンへのリフォームは、業者選びが仕上がりを大きく左右します。費用だけでなくサービス品質を見極めるためにも、複数社から見積もりを取りましょう。

1社ずつ情報を精査するには相応の時間がかかるので、一括見積もりサービスの活用がおすすめです。希望する施工内容や自宅の状況などの必要事項も、最初の1回だけ伝えれば済みます。

住所から地域の業者とマッチングできるミツモアでは、簡単な質問に答えていくと無料で最大3社からの見積もり取得が可能です。審査を通過した良質な業者が多数登録しているため、安心してオーダーキッチンへのリフォームを相談できます。

ミツモアでキッチンのリフォームを依頼する

オーダーキッチンで思い通りの空間を

料理をする主婦

オーダーキッチンとはメーカーが提供する部材を選択して、思い通りにカスタマイズできるキッチンです。キッチンづくりの自由度が上がる・デザイン性にこだわれる・複数メーカーのユニットを使えるなど、多くの魅力があります。

ただし複数メーカーの部材を使うためにアフターメンテナンスが煩雑化したり、完成まで仕上がりを見られなかったりという点はデメリットです。両面を考えてメリットが大きいようなら導入を考えましょう。

実現したいことに優先順位を付けて計画を立てれば、予算内でのリフォームも可能です。業者との打ち合わせで重視したいポイントをはっきりと伝えると、理想の空間に近づくでしょう。

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