エアコンのガス抜きは自分で出来そうに感じるかもしれませんが、専門知識や工具が必要にかつ、事故のリスクもあるので、専門業者に依頼するのがおすすめです。
最終更新日: 2025年05月19日
とはいえお願いするなら料金は安く抑えたいところ。この記事では、エアコンのガス抜き料金の相場と安く抑えるコツを紹介します。
エアコンのガス抜きの料金相場
エアコンのガス抜き料金は、5,000円～10,000円程度が一般的です。この料金には、エアコンの取り外し費用も含まれています。
ただし、エアコンの設置状況や、夏などの繁忙期は高くなる可能性があるため、業者の比較段階で注意が必要です。
料金が高くなるケース
エアコンのガス抜き・取り外しを依頼する際は、前述した標準料金に加えて、追加料金が発生するケースがあることも覚えておきましょう。
料金が高くなるケースには以下のようなパターンがあります。
上記のようなパターンの場合、実際に見てもらわないと正確に費用を出すのが難しい場合があります。
エアコンが故障しているケース
エアコンが故障していて冷房運転ができない場合、追加費用で3,000円～10,000円かかる可能性があります。
この場合、ポンプダウンによる通常のガス抜きが行えず、通常とは異なる手順でガスを回収する必要があるため追加料金が発生します。
事前に故障の有無を確認し、業者に状況を伝えておくとスムーズに作業を進められるでしょう。
室外機と室内機が離れているケース
室外機と室内機の距離が長く、配管が延びている場合、取り外しやガス抜き作業が複雑になるため、2,000円～5,000円程度の追加料金が発生する可能性があります。
エアコン本体と室外機が4m以上離れている、室外機が屋根の上に設置されているといった場合は事前に伝えておくのがおすすめです。
隠蔽配管のケース
隠蔽配管とは、壁や天井内部に配管が埋め込まれている状態を指します。
この場合、配管の取り外しが複雑で作業時間が長くなるため、5,000円～20,000円以上の追加料金が発生する場合もあります。
エアコンのガス抜きの料金シミュレーション
業者にエアコンのガス抜きを依頼する際、室内機や室外機、配管などの状態によって料金が変わります。下記シミュレーションでは、エアコンの状態について選択すると、おおよそのエアコンガス抜き料金の相場がわかるので、確かめてみましょう。
エアコンガス抜き料金の目安
シミュレーターで確認できる金額はあくまで目安です。実際にかかるエアコンのガス抜き料金は、お使いのエアコンの機種や設置状況、部品の在庫状況などによっても変わります。より正確な費用を知るためには、実際に複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
エアコンのガス抜きを依頼できる業者一覧
エアコンのガス抜きを依頼できる業者には、主に下記の4種類があります。
おすすめはエアコン業者ですが、状況によってどの業者を選ぶべきか変わってきます。
エアコン業者（取り外し／取り付け）
エアコン工事専門の業者は、取り外し・取り付け・移設など幅広い作業に対応できる他、専門知識が豊富な点が特徴です。
料金も比較的安価で、費用を抑えたい、エアコン工事のみを依頼したいという方におすすめの選択肢だと言えます。
引越し業者
引越し業者の場合、引越し作業とあわせてエアコンの取り外し・運搬・取り付けを一括で依頼可能です。
窓口が一本化できるため手間が少ない反面、専門業者より料金が割高になることが多い点には注意しましょう。
不用品回収業者
不用品回収業者はエアコンを処分したい場合に依頼でき、他の不用品とまとめて回収してもらえる点がメリットです。
ただし、取り外し作業の質や料金は業者により差が大きい可能性があります。
また、ガス抜き作業を行うためフロンガス回収の許可を持つ正規業者か確認が必要です。
家電量販店
家電量販店の場合、新しいエアコンを購入する際に、古いエアコンの取り外しや処分をあわせて依頼することが可能です。
購入から設置まで一括して任せられるという安心感はありますが、実際の工事は下請け業者が対応することが多く、繁忙期には取り付けまで時間がかかる場合もあることに注意しましょう。
エアコンのガス抜き業者の選び方
エアコンのガス抜き業者の選び方のポイントは以下の4点です。
中には悪徳業者も存在するため、自分に合った、安心して工事を任せられる業者に依頼できるよう、しっかりポイントを抑えておきましょう。
料金が適正
エアコンのガス抜きを依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、基本料金や追加費用の有無・条件を比較して料金が適正であるかを確認することが大切です。
見積料金が明確でない業者は思わぬ請求が発生することもあるため、料金体系がわかりやすいかという点もチェックしておきましょう。
対応が誠実
業者選びでは、見積もり時の説明が丁寧かどうか、質問に対して明確に答えてくれるかといった担当者の対応の誠実さも重要な判断材料です。
対応が曖昧な業者は、工事後のトラブルにもつながりやすいため、安心して任せられるかをしっかり見極めましょう。
口コミや評判が良い
業者を選ぶ際は、口コミサイトやSNSなどで実際に依頼した人の評価を確認することが大切です。
対応の良し悪しや追加料金の有無など、利用者の声は信頼性の判断材料になります。
ミツモアでは、料金や対応などの評判をあわせて比較できるので、業者選びの際におすすめです。
損害賠償保障がついている
作業中に建物や家財に損害が発生するなどの万が一の事故に備え、損害賠償保険に加入している業者を選ぶことは非常に重要です。
契約前に保険の有無を質問しておくのがおすすめです。
エアコンのガス抜き料金を安くおさえる方法
エアコンのガス抜き料金を安くおさえる方法は以下の2つです。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
複数業者で見積もりを比較する
エアコンのガス抜きは、複数業者から見積もりを取ることで料金や対応を比較して選ぶことができます。
複数見積もりを取りたい場合、「ミツモア」を利用するのがおすすめです。
ミツモアでは簡単なヒアリング内容に回答するだけで、自分に合った業者を複数まとめて見積依頼できるため、手間をかけずに比較することが可能です。
自分でガス抜きをする【注意点あり】
自分でガス抜きを行えば費用を抑えられますが、専門的な工具と知識が必要です。
また、誤った方法でガス抜きを行うと、故障や事故のリスクが高まるため注意しなければなりません。
自分で行う場合の手順については、以下の記事をご参考ください。
エアコンのガス抜き（ポンプダウン）とは
エアコンのガス抜きとは、取り外し時に冷媒ガスを室外機に回収・密閉するポンプダウン作業のことです。
環境保護やエアコン性能維持のために欠かせない重要な工程とされています。
本項では、以下の3つの観点でエアコンのガス抜きについて解説していきます。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
冷却ガスの役割
エアコンは、冷媒ガス（冷却ガス）を用いて室内の熱を移動させることで冷暖房を行う仕組みになっています。
冷媒ガスは、液体と気体を繰り返し変化させながら、室内の熱を吸収し、室外に放出します。
この熱の移動により、部屋を冷やしたり暖めたりすることが可能になるのです。
冷媒がなければエアコンは機能せず、ガスはエアコンの中核を担う存在と言えます。
冷却ガスの種類
エアコンで使用される冷媒ガスには、CFC（特定フロン）、HCFC（代替フロン）、HFC（新冷媒）など複数の種類があり、製造年代によって異なります。
新しいガスのR32は比較的環境負荷が少ないとされていますが、それでも大気中に放出すれば温室効果ガスとして悪影響を及ぼします。
冷媒ガスは適切に回収・処理されなければ、地球温暖化や環境破壊につながる可能性があるため、ガス抜きは正しい手順で行うことが非常に重要です。
ガス抜きの資格は不要
家庭用エアコンのガス抜きを行うために特別な資格は必要ありません。
しかし、正しく作業するには冷媒や機器構造に関する専門知識と真空ポンプなどの工具が不可欠です。
ガス漏れや機器の破損、感電などの事故リスクも高いため、DIYでの作業は慎重に判断しなければなりません。
「自分でできるのか」と迷った場合は、無理せず専門業者への依頼を検討することをおすすめします。
エアコンのガス抜きをしないことのリスク
エアコンのガス抜きをしないことで、以下のようなリスクが発生します。
それぞれのリスクについて詳しくみていきましょう。
環境破壊の要因になる
エアコンに使われる冷媒ガス（特にCFCやHCFC）は、大気中に放出されるとオゾン層を破壊し、地球温暖化を加速させる原因になります。
新しい冷媒であるHFCにはオゾン層を破壊する心配は無いものの、温室効果あるため適切に回収・処理しないと環境に深刻な悪影響を及ぼします。
環境への配慮が求められる今、ガス抜きを正しく行うことは持続可能な社会のために不可欠な取り組みです。
エアコンはガス抜きをしないと違法になる
エアコンを廃棄・移設する際には、フロン排出抑制法により冷媒ガスの適切な回収が義務付けられています。
この法律は、温室効果ガスであるフロン類の大気放出を防ぎ、環境保護を目的としたものです。
ガス抜きをせずにエアコンを処分した場合、違法行為とみなされ罰則の対象となる可能性もあります。
法律を守るうえでも、正しい手順でガス回収を行うことが必要です。
エアコンのガス抜きは自分でもできるがおすすめしない
ガス抜きの手順はネット上で調べることもできますが、専門知識や専用工具なしで行うと冷媒漏れや事故に繋がる可能性があるため、非常に危険です。
安全かつ確実に行うためには、専門業者への依頼が最も確実な選択でしょう。
専門的な知識と工具が必要
ガス抜きを行うには、モンキーレンチや六角レンチ、ドライバーなどの基本工具に加え、圧力計（マニホールドゲージ）などの専門工具が必要になる場合もあります。
正確な作業には冷媒の知識も欠かせないため、知識や準備が不十分な状態でのDIYは非常に危険です。
事故や故障の原因になる
ガス抜きの手順を誤ると、冷媒ガスが漏れて冷暖房の効きが悪くなったり、室外機のコンプレッサーが破損したりする恐れがあります。
最悪な場合、室外機が破裂する可能性もあるため、非常に危険な作業だと言えます。
買取対象外の可能性がある
自分で取り外したエアコンは、配管やガス抜き処理が不適切な場合、再取り付けを業者に断られることがあります。
また、中古品としての価値が下がり、買取対象外とされるケースもあるため注意が必要です。
エアコンのガス抜きは専門業者へ依頼しよう！
エアコンのガス抜きは個人でも作業はできますが、専門的な知識や工具が必要であったり、最悪の場合事故に繋がる危険性もあるため、作業に自信がないという方は専門業者に依頼しましょう。
専門業者へ依頼する際は、「ミツモア」を使って一括見積を取るのがおすすめです。
ミツモアでは依頼した工事内容やエアコンのタイプなど簡単なヒアリング内容に回答するだけで、最大5件の見積もりを一括で取ることができます。
料金やサービスの比較検討をしたい、業者の調査に時間をかけたくないという方におすすめのサービスです。
