エアパージってなに?
エアパージはエアコン取り付け時に行う空気抜きの作業です。「真空引き」「真空乾燥」の2種類が現在主流になっています。
エアパージをしないとどうなるの?
エアパージをしないと故障する可能性が高くなります。
エアパージはエアコン取り付け時に行う空気抜きの作業です。「真空引き」「真空乾燥」の2種類が現在主流になっています。
エアパージをしないと故障する可能性が高くなります。
エアパージはエアコンの設置に欠かせません。具体的にはどのような作業を指すのでしょうか?エアパージの定義や主流な手法を紹介します。
エアコンの取り付けにおけるエアパージとは、「配管に残る空気や水分を追い出す作業」のことです。
その中でも、かつて主流で行われていたガス圧を使った方法を指すことが多いですが、真空ポンプを使った「真空引き」「真空乾燥」という方法も広義のエアパージに含まれます。
この記事では、真空引きや真空乾燥もエアパージに含めて説明をしていきます。
エアコンを取り付ける際、エアパージは必ずするようにしましょう。
エアパージをしなくても使い始めは特に問題なく作動することが多いです。しかし、長く使用するにつれ、エアコンの冷暖房がうまく作動しなかったり、冷媒管が膨張したりといった故障の原因につながります。冷媒管とはエアコンと室外機をつなぐ配管のことです。
エアコンを長く使いたい方は故障を防ぐためにエアパージをしておくようにしましょう。
最近では真空ポンプを使った「真空引き」と呼ばれる作業が主流になっています。
エアパージには内部ガスを使うやり方と外部ガスを使うやり方がありますが、冷媒ガス(フロンガス)を大気中に放出してしまう方法なので、現在はエアコンメーカーから推奨されていません。
エアパージを行う方法は4つあります。
現在では、ガス圧を利用したエアパージは故障のリスクや環境問題の観点から推奨されていません。主に真空ポンプを使った「真空引き」や「真空乾燥」のエアパージが多くなっています。
それぞれの手法にはどのような特徴があるのでしょうか。
「真空引き」は現在最も主流であるエアパージの方法です。真空ポンプを利用して配管内を真空にするやり方で、10分ほどで簡単に冷媒管内の空気を抜けます。
用意するものは「真空ポンプ」と圧力を測るための「マニホールドゲージ」、接続するための「チャージングホース」の3つです。ポンプとマニホールドゲージを室外機に接続して空気を抜きます。
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真空引きを手順を解説した動画もあるので、参考にしてみてください。
基本的な手順は真空引きと変わりませんが、真空引きよりもゆっくり時間をかけて空気を抜く方法が「真空乾燥」です。真空引きは10分程度で行うのに対し、真空乾燥は1時間ほどかけて空気を抜いていきます。
ゆっくりと真空状態に近づけていくことで、真空引きでは抜き切れなかった水分も取り除けるのが特徴です。真空乾燥で空気を抜くとエアコンを長い期間、快適に使えるようになります。
ただし専用の道具が必要で手順も複雑なため、個人で真空乾燥を行うのは難しいでしょう。エアコンを設置する際のエアパージは、業者に依頼するのが確実です。
昔よく使われていた方法の1つが、エアコンの室外機に封入されている冷媒ガスを使って冷媒管内の空気や水分を追い出すやり方です。現在では故障のリスクや環境問題の観点から推奨されていません。
この方法は六角レンチを準備するだけで簡単に行えます。作業のタイミングはエアコン取り付けの直後です。
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この方法だと簡単に冷媒管内を真空にできますが、エアコン内のガスが減るというデメリットもあります。ガスが少なくなるとエアコンの効きが悪くなってしまいますので、ガスの残量確認や補充が必要です。
「内部ガスを利用したエアパージ」と同様に推奨されていませんが、室外機にガスボンベを設置して外部からガスを送り込み、冷媒管内の空気や水分を追い出す方法が以前はよく採用されていました。
詳しい手順は次の通りです。
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外部ガスを利用する際は、エアコンに使用されている冷媒ガスと同じ種類のガスボンベを使用します。別の種類のガスが混ざるとエアコンが不調を起こす原因になるためです。
ガスを注入する際はあらかじめフレアナットを緩めておきます。フレアナットの開け閉めを頻繁にすると、ガス漏れなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
エアコンの取り付けにかかる費用は高額なため、自分で取り付けたほうがいいと考える方もいるでしょう。しかし、エアコンの取り付けやエアパージは初心者が簡単に行えるものではありません。理由や危険性についても解説していきます。
エアコンの取り付け・エアパージを自分で行うのはおすすめできません。
自力でエアパージができれば業者に払う費用はかからなくなります。しかし真空ポンプやマニホールドゲージなどの専門の道具をそろえたり、レンタルをすると15,000円~20,000円かかります。失敗したときエアコンが故障して、修理費用がかかる可能性もあるでしょう。
特に真空乾燥はエアコンの構造に精通していないと、成功が難しいエアパージの手法です。エアコンを長く快適に使いたいなら、専門の道具や知識・経験を兼ね備えているプロに頼みましょう。
DIYでエアコン取り付け | 15,000~20,000円 |
業者に依頼(新品のエアコン) | 15,000~20,000円 |
業者に依頼(中古のエアコン) | 7,000~17,000円 |
初心者がエアコンの取り付けを行う場合は、必要な道具を購入する必要があります。ホームセンターへ買いに行ったり、ネットで頼んだりする手間も考えると、実際の費用は業者に依頼するよりも高くなりがちです。
エアコンの取り付けを自分で行うという方法もありますが、業者に任せれば楽に取り付けることができます。自分で取り付けるよりもうまくやってくれるので、安心してエアコンを使うことができます。
買い替えの予定がある方はエアコンの購入と同時に家電量販店に取り付けを依頼する方法もあります。自分で業者選びをする手間もかかりません。
工事費込みのエアコンを買う際にかかる費用は以下の通りです。
エアコンの種類 | 費用 |
6畳用エアコン | 60,000円程度 |
8畳用エアコン | 65,000円程度 |
10畳用エアコン | 75,000円程度 |
エアコンの取り付け業者に依頼するメリットは、家電量販店に依頼するよりも安い費用でエアコンを取り付けてもらえることです。
家電量販店に依頼する際は業者を紹介してもらう際の仲介料がかかります。しかし、自分で取り付け業者に依頼すれば仲介料はかかりません。
くらしからビジネスまでなんでもプロに見積もりを依頼できる「ミツモア」ではエアコンの取り付け業者を最大5社比較することができます。
エアコンの種類 | 取り付け工事費の目安 |
3.6kwまで(6~12畳) | 10,000~15,000円前後 |
4.5kw以上(14畳~) | 18,000円前後 |
引っ越し先に移設 | 25,000円前後 |
大手家電量販店やエアコンの取り付け業者に依頼したからと言って、必ずしもエアパージをしてくれる業者だとは限りません。
エアパージはエアコンを長く使ううえで、必要な作業です。依頼する前に、きちんとエアパージをしてくれるのか確認するようにしましょう。
また、真空引き・真空乾燥をしてくれる業者なのかも大切です。ガスを使った方法は環境に悪く、現在では推奨されていません。事前に確認しておくようにしましょう。
エアコン取り付け時に行う空気抜きの作業を、一般的に「エアパージ」と総称します。以前はエアコンのガスを流す方法が主流でしたが、現在推奨されているのは真空ポンプを使って空気圧を下げる手法です。
正しくエアパージを済ませてエアコンを設置すると、冷媒管にトラブルが発生しにくくなります。
エアコンの仕組みをよく理解していないと故障につながるリスクがあるため、業者に依頼しましょう。
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