自宅で仕事をする在宅ワーク。出勤時間を省略できるほか、介護や育児と両立しやすいことから近年注目が集まっています。
「パソコンを使った在宅ワークを始めたい」というあなたのために、おすすめの在宅ワークや探し方、必要なスキルや給料の相場について解説します。
パソコンを使った在宅ワーク7選
以下の7つのおすすめ在宅ワークについて必要なスキルや給料の相場などそれぞれの特徴を解説します。
在宅ワークは自宅でできる仕事全般を指し、職種や雇用形態は関係ありません。そのため多様な種類があり、インターネット環境があれば始めることができます。
中には未経験や初心者でも働けるものがあるのでチェックしていきましょう。
データ入力
相場 | 1文字0.1~1円 |
必要なスキル |
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あると便利なスキル |
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アンケートデータや画像上の文字、紙の文字をパソコンに入力していく仕事です。単純に文字を入力するだけでなく、後で使いやすいよう表にまとめてリスト化することもあります。
相場は1文字当たり0.1~1円になっており、リスト等の入力ルールがややこしい作業の場合は、単価が高くなる傾向にあります。
タイピングができれば始められるため、初心者でも簡単に始めることができ、募集も多いことが特徴です。
文字起こし
相場 | 1時間のテープ1本3,000~5,000円 |
必要なスキル |
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あると便利なスキル |
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インタビューや会議のテープを聞いて内容を文字に起こすだけでなく、相槌や無意味な口癖を取り除いたり、口語を文語に直したりする仕事です。
報酬は1件あたりの出来高制の場合がほとんどで、1時間前後のテープだと、おおよそ3,000~5,000円の価格帯で募集されています。
音声を聞きながら文字起こしができるのであれば、時給は2000円以上になりますが、1度ですべてを文字に起こせる方はまれで、1時間のテープに対して3~5時間ほどかかるのが一般的です。
自分に適性があるか知りたい方は、インタビューの動画を実際に文字起こしてみて、どのくらい時間がかかるのかを確かめてみるといいでしょう。
ライティング
相場 | 時給800~2,000円 |
必要なスキル |
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あると便利なスキル |
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ネット記事のライティングの募集がかけられていることが多く、その内容は生活に役立つちょっとした情報から、専門性の高い記事までさまざまです。
記事を書いていく中で調べることが多く、たくさんの知識を得ることができます。
またキーボード入力さえできれば未経験でも働くことができるため、始めやすいのも特徴です。
ライティング職では専門性の高い内容になると、記事の単価も高くなる傾向にあります。知識のある分野や好きな分野の案件に絞って探すと働きやすいでしょう。
給料は出来高制のことが多く、文字数ごとや1記事ごとなど単位はまちまちですが、時給にするとおおよそ800~2,000円程です。
在宅秘書
相場 | 時給1,000~1,200円、月給5~8万円 |
必要なスキル |
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あると便利なスキル |
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在宅秘書は電話やメールの対応、顧客対応、宿泊予約やスケジュール管理など秘書業務のうちオンラインでできる仕事を行います。ビジネスマナーが備わっており、Word,Excelが使えれば働くことができます。
給料は時給1,000~1,200円、月給だと5~8万円が相場ですが、プログラミングや英語ができるとさらに上がります。
他の在宅勤務と異なり、働く時間は完全に自由ということはありませんが、3時間~や週3日などフルタイムで働くのに比べると、自由に働ける場合が多いです。
またフルタイムで働きたくなった場合に、キャリアアップしやすい点も魅力です。
コールセンター・テクニカルサポート
相場 | 時給1,500円 |
必要なスキル |
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あると便利なスキル |
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お客様からの電話でオペレーター業務を行う仕事です。研修制度が整っていることが多く、未経験からでも始められます。
電話を受ける業務とかける業務の2種類に分けることができます。電話を受ける業務の内容は、問い合わせや申し込みの対応です。電話をかける業務の場合は、自社商品やサービスを売り込む営業の電話を行います。
電話を受けることが多い場合は時給1,500円くらいが相場です。電話をかけ営業を行う場合は出来高制を採用しているところが多く、金額はまちまちです。
ココナラ・タイムチケット
相場 | 時給1,000円~8,000円 |
必要なスキル |
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あると便利なスキル |
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ココナラやタイムチケットでは自分のスキルを活かして時間を売ります。買われた時間で語学を教えたり、ビジネスのノウハウを伝えたりとインターネットに接続するための機器と1つ以上の能力があれば働くことができます。
自分のスキルをお金に変えることができるため、一芸に秀でている人や、得意を生かしたい人におすすめです。
給料は持っているスキルによって変わってくるので、一概には言えませんが1時間8,000円で売っている人もいます。
WEB制作
相場 | 1件あたり2,000円~ |
必要なスキル |
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あると便利なスキル |
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WEB制作の仕事には、コンサルティングやデザイン、HTML・CSSを用いたコード作成などさまざまなものがあります。それぞれに異なる専門知識が必要ですが、パソコンとネット環境さえあればできる仕事も多く、在宅ワークの求人が多く出ています。
未経験者にはハードルが高いですが、単価は高いものが多く、スキルや実績を積むとこれだけで食べていくことも難しくありません。
業務にはそれぞれの業務を行うためのスキルや、顧客や依頼元の意向を汲んで具現化するためのコミュニケーション能力が必要になります。
在宅ワークの探し方
「どうやって仕事を探せばいいかわからない」と悩む人もいるでしょう。ここでは仕事の探し方を求人サイトとクラウドソーシングの2種類に分けて紹介します。
おすすめ求人サイト5選
気になるサイトがあれば複数登録し、より多くの求人に目を通すと自分の望む条件のものが見つかりやすくなります。
indeed
indeedは求人情報専門の検索エンジンで、様々な在宅ワークが掲載されています。やりたい在宅ワークの名前を入れて検索するだけで、応募が多数ヒットするので比較しながら検討可能です。
また求人情報に「急募」や「返信率の高い企業」などのタグがついているため、エントリーしやすい企業が見つけやすくなっています。
求人ボックス
求人ボックスは、職種と勤務地の2つのキーワードから求人情報を検索できる検索エンジンです。様々な求人を偏りなく掲載しており、在宅ワークの求人も1万件以上あります。
また各求人の特徴がタグで表されており、検索結果の一覧からでも求人の情報を知ることができます。
ママワークス
「育児中のママ」向けの求人サイトです。このサイトに求人を掲載する企業の多くは、育児や介護に理解があるので仕事との両立がしやすいでしょう。
またキャリアカウンセリングを受けることができるほか、企業によってはパソコンの貸し出しもあります。在宅ワークの環境がまだ整っていない方や、主婦の方、初めての在宅ワークにおすすめのサイトです。
スタンバイ
スタンバイは国内最大級の求人検索エンジンで、常時900万件以上の求人が掲載されています。在宅ワークでも90万件以上の求人が掲載され、豊富な選択肢から仕事を選ぶことができます。
Reworker
Reworkerはリモートワーク・副業・フリーランス・時短勤務などの新しい働き方に特化した求人サイトです。フルリモートや時短勤務のできる求人が多いため、副業をしたい方や、育児しながら働きたい方の求人検索におすすめです。
おすすめのクラウドソーシング4選
クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数の人々に仕事を委託するサービスです。必ずしも雇用関係を結ぶ必要がないのが特徴です。未経験向け募集もあるため、フリーランスだけでなく学生や主婦など様々な人が利用しています。
クラウドワークス
10万社以上の企業が在宅ワークもできる仕事を依頼している国内最大級のクラウドソーシングサイトです。
データ入力、アンケート、ライティング、記事作成、システム開発など様々な仕事が掲載されています。契約時にクラウドワークスが発注者から事前に報酬の仮払いを受けるので、仕事をしたのに報酬が不払いになる心配がありません。
ランサーズ
クラウドワークスと同じく国内最大級のクラウドソーシングサイトです。
フリーランスへのサポートが充実しており、税務サポートや福利厚生などがあります。
またランサーズが発注者から報酬を一時預かるため不払いの心配がなく安心です。
ココナラ
ココナラは知識やスキルなどを出品するフリーマーケットです。イラストや文章、デザイン、占いなど自分の得意な分野でお金を稼ぐことができます。
忙しいときは受注を一時停止させるなど、生活や本業との両立がしやすい仕組みもあります。カテゴリは200種類以上あるため自分に出来るそうなことがないか一度探して見るとよいでしょう。
シュフティ
シュフティは主婦向けの仕事紹介サイトです。発注案件はすべて事務局で確認され、承認されたものだけが掲載されます。発注する企業も主婦の方に向けて求人を出すため、未経験の方にもおすすめです。
テレワークと在宅ワークの違いとは?
テレワークはオフィスから離れた場所で業務を行うことを指す言葉です。離れた場所を表すテレ(tele)という単語に、ワーク(work)を組み合わせることで、遠隔で働くことを表しています。
オフィスから離れた場所であれば全てテレワークに属するため、在宅ワークはテレワークの一種です。しかしテレワークの場合、自宅はもちろん、カフェやシェアオフィスで仕事している状態も意味に含まれます。
テレワークという言葉には、自宅で仕事をする「在宅ワーク」、カフェなどで仕事を行う「モバイルワーク」、シェアオフィスやコワーキングスペースなどで仕事を行う「サードプレイスオフィス勤務」という、3つが含まれていることを覚えておきましょう。
以下の記事ではSOHOなどの自営型テレワークについても解説しています。
在宅ワークのメリット
新型コロナウイルスの蔓延により、在宅ワークという働き方が一般化しました。ウイルスの蔓延を防ぐことができるという観点から在宅ワークに注目が集まりましたが、それ以外にもさまざまなメリットがあるのです。
オフィスに出社して働くのと自宅で働くのとではどのような違いがあるのかも考えながら、在宅ワークにはどんなメリットがあるのか解説します。
自宅で仕事ができる
在宅ワークには、通勤時間がかかりません。例えば、電車に乗って1時間かけてオフィスに出社している人の場合、行きと帰りで2時間を省略できるのです。
満員電車に乗って通勤していた人は、そのストレスからも解放されます。浮いた分の時間で新たな勉強に励んだり、健康のために運動するのもよいでしょう。家事にも余裕が生まれます。
人に会う必要もないので身支度も最小限で構いません。過度に着飾る必要はなく、自分が心地よいと感じる服装で仕事ができます。
また通勤時間がかからないため、住んでいる場所が会社から遠くても支障がない点もメリットです。家賃が安い郊外に引っ越せば、固定費を抑えられます。
働く時間を自分で決められる
在宅ワークには働く時間を自由に決められるものも多いでしょう。職種や所属している会社の方針、雇用形態などにもよるので一概にはいえませんが、自分で時間を決めて働くスタイルも一般的です。
集中できる時間帯や、集中力の持続時間は人それぞれでしょう。夜中になると集中できるという人もいますし、朝誰も起きていない時間帯が集中できる人もいます。またこまめに休憩を挟んだ方が仕事が捗るという人もいるでしょう。
働く時間を自由に決められる在宅ワークであれば、自分が最もスキルを発揮できる時間帯に、自分のペースに合わせて業務を行えるのです。
副業に活用しやすい
在宅ワーク可能な仕事には副業OKなものも多くあります。例えばオフィスに出勤して働く仕事を主としながら、副業に在宅ワークを活用するのもよいでしょう。
もちろん在宅ワークをいくつか組み合わせて、全体の収入にするような働き方もできます。
一つの会社だけでなく、複数の会社と仕事をすることで、自分のスキルアップにつなげることもできるでしょう。働き方の選択肢が増えれば、生き方の幅も広がります。
しかしすべての在宅ワーク可能な仕事が副業OKかというと、そうではない点に注意しましょう。雇用形態や契約によっても異なるため、副業を始める前に確認することが大切です。
在宅ワークのデメリット
在宅ワークはメリットも多いですが、考え方によってはデメリットにもなり得ます。自分の特性や性格、やりたいことなどが明確であればあるほど、メリットは増えデメリットは減るでしょう。
自分1人で向かう仕事とはいえ、会社のように理念や方針は必要です。自己管理を怠らないことが大切です。
スケジュール管理が難しい
自由な時間が無限にあると思うと生産性が上がりません。どんな時間にも仕事ができるからとダラダラしてしまったり、出社がないことで生活のリズムが乱れてしまったりすれば、仕事の効率はどんどん下がります。
締め切りに関する意識が甘いことが、仕事のクオリティに影響することもありえるでしょう。締め切り前に慌て仕事をした結果、品質が落ちることはあってなりません。
また在宅ワークは子育てや介護との両立もしやすい働き方です。しかし安定して集中できる業務時間、業務環境を確保できることが前提になります。自分のキャパを正しく精査し、余裕をみたスケジューリングの中で働かなければ信用問題に関わるでしょう。
環境を整える必要がある
パソコンを使った在宅ワークをするなら、動作が安定しているパソコンと快適なネット環境が必須です。
ネット回線が不安定な状況では業務効率が著しく下がり、最悪の場合には納品先に迷惑をかけてしまいます。パソコンのトラブルシューティングやセキュリティに関してもある程度の知識と技術が必要です。
今までオフィスワークだったのが会社の意向で在宅ワークに切り替わった場合には、パソコンなどの機材が支給されたり、インターネット代を支払ってくれることもあります。しかしそうではない場合には、自分で仕事しやすい環境を整えなければいけないことを覚えておきましょう。
また用意すべきなのはパソコンやネット環境だけではありません。仕事に集中できる快適な業務環境には、使いやすいデスクや椅子も必要です。
収入が安定しない
特定の会社と契約し、決められた月給で働く場合においては、在宅ワークでも安定した収入を得られます。
しかし複数の会社と取引し、出来高に応じて報酬を受け取る場合、収入が安定しにくい点に注意が必要です。働いた分しか稼げず、実働が収入に直結します。
副業であれば気にならないかもしれませんが、本業として構えようと思っている場合は不安定な収入は不安のもとになるでしょう。スキルを増やしたり磨いたりすることも大切ですが、根気よく続けることも収入を上げる近道です。
また何度も同じような業務を続けることで、慣れてくれば作業効率も上がります。作業効率が上がればこなせる案件も増えますし、スキルも徐々に上がるでしょう。そうなれば案件の単価も上がり、安定した収入につなげられます。
パソコンを使って在宅ワークを始めよう
自宅にいながら収入を得ることができる在宅ワークは、自己分析がしっかりできている人にはメリットの多い仕事といえるでしょう。
受けた案件に責任を持って続けていけば徐々にではありますが、収入にもつながってきます。時間を有効活用したいと思ったら、在宅ワークを始めてみましょう。