車両管理アプリは増えていますが、製品ごとに使い勝手などの対応状況は異なります。効率化を求めてアプリをインストールしたものの、思ったように運用できずにかえってストレスを溜めることもあります。
車両管理アプリを選ぶときは、法人向けの提供があるか、管理者画面との連携がしやすいかなどの観点から選定することが重要です。
おすすめの車両管理アプリ6製品と機能やメリットなどを解説します。

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車両管理アプリ6製品の比較表
ミツモアが厳選する、車両管理アプリは以下の6品です。
| 製品名 | 無料トライアルの有無 | 勤怠管理 | アルコールチェック機能 | 安全運転分析 | 運転日報作成 | 対応デバイス |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Bqey(ビーキー) | × | × | ○ | × | ○ | iOS,Android |
| SmartDrive Fleet | × | ○ | ○ | ○ | ○ | iOS,Android |
| GO運転管理 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | iOS,Android |
| AI-Contactフリート | × | ○ | ○ | × | ○ | iOS,Android |
| アルキラーNEX(ネックス) | ○ | × | ○ | × | ○ | iOS,Android |
| ロジポケ | × | ○ | ○ | × | ○ | iOS,Android |
さらに多くの選択肢の中から自社にぴったりの車両管理システムを見つけたい場合は、こちらの記事もご参考ください。
車両管理アプリとは
車両管理アプリは紙やExcelで行っていた車両管理業務をデジタル化するアプリです。点検記録、運行日報、アルコールチェック、車検時期の管理などをスマホ一つで完結でき、管理者の負担を軽減し法令順守を実現します。
車両管理システムとの違い
車両管理アプリと車両管理システムとの大きな違いは、スマホ中心の手軽さか、総合的な管理かという点です。
この違いは想定する利用シーンが違うことが関係しています。アプリは現場のドライバーが入力しやすい設計を優先します。システムは車検や保険、リース情報まで一括で扱える点に強みを置きます。
具体的な違いは次のとおりです。
- アプリはスマホから日報やアルコールチェックを入力しやすい
- システムは車両台帳や動産情報まで高度に管理できる
- アプリは低コストで素早く始めやすい
- システムは多機能な分だけ運用準備に時間がかかりやすい
ただし両者の境界はあいまいです。多くのサービスはアプリとPC管理画面の両方を備えます。名称ではなく、自社に必要な機能で選ぶことが大切です。
まず、現場入力の手軽さと管理範囲の広さ、どちらを優先するかを決めましょう。
車両管理アプリが向いている企業
車両管理アプリは、スマホ中心で手軽に始めたい企業に向いています。営業車や配送車が多く、現場の入力負担を軽くしたい場合に効果的です。
車両管理アプリであればドライバーがスマホから直接入力できるので利便性が高いです。直行直帰や出張が多くても、その場で日報やアルコールチェックの結果を残せます。
向いている企業は次のとおりです。
- 紙やExcelでの管理に限界を感じている
- 社用スマホを配り現場入力を任せたい
- 少ない台数から試して効果を確かめたい
- アルコールチェックの記録を確実に残したい
ただし車両管理アプリは万能ではありません。管理したい台数が50台以上など、とても多い場合や貨物車の高度な運行管理が必要なら、専用システムの利用をおすすめします。
車両管理アプリだけでは物足りないケース
高度な運行管理や法令対応が必要な現場では、車両管理アプリ単体では足りないことがあります。トラックなど事業用車両を多く扱う企業は特に注意しましょう。
車両総重量7トン以上または最大積載量4トン以上のトラックには、速度や走行時間を記録する運行記録計であるデジタルタコグラフの装着が義務付けられています。そのため、車両管理アプリのみで管理をしようとすると、法定義務を守れない可能性があります。
物足りなさが出やすい場面は次のとおりです。
- 貨物車の配車や動態管理を細かく行う場面
- 協力会社の車両まで運行を見える化する場面
- 録画映像を安全運転指導や事故対応に活用する場面
- 速度や走行時間を機器から正確に記録する場面
このような場合は車載器やドライブレコーダーと連携できるシステムを検討してください。車載デバイス型であっても、スマホアプリが提供されているケースもあります。
個人向けアプリやデバイス型との違い
法人向けアプリは管理者目線、個人向けアプリは記録目線という違いがあります。目的が異なるため、選ぶ基準も変わります。
個人向けアプリは、給油や燃費、整備履歴を手入力で残すツールが中心です。ユーザーは費用の把握やメンテナンス忘れの防止に活用できます。ただし個人向けアプリは、複数ドライバーの一元管理や法令対応までは想定していません。
デバイス型は、車載器やGPS端末を車に取り付けて使う方式です。デバイス型は機器からデータを直接取得するため、管理者は位置情報や運転挙動を高い精度で把握できます。
選ぶときの目安は以下の参考にしてください。
- 個人の燃費やコスト管理なら個人向けアプリで足りる
- 社用車を組織で管理するなら法人向けアプリが必要になる
- 正確な走行データを重視するならデバイス型を組み合わせる
課題別に選ぶべき車両管理アプリ
解決したい課題によって、選ぶべき車両管理アプリは異なります。
車両の鍵の管理をデジタル化して、鍵の管理の手間を少なくしたいのであればBqey(ビーキー)がおすすめです。さらにアルコールチェック未実施の場合やアルコールが検知された場合は、エンジンがロックされるので飲酒運転を物理的にブロックしてくれます。
高頻度なGPS連携で正確な動態管理をしたいのであればSmartDrive Fleetをご検討ください。最短10秒間隔のGPS情報取得により、リアルタイムの位置を高精度に把握できます。万が一交通事故が起きてしまった場合には、企業側が客観的な証拠として提出することも可能な制度なので、事故に備えるという意味でもおすすめです。
GO運転管理のアプリでは、ドライバーの勤怠管理・車両日常点検・業務前後の点呼・運転日報作成をアプリで完結させることが可能です。また最大2ヶ月無料期間が用意されているので、導入失敗時のリスク抑えた上で使い勝手を試すことも可能です。
道路交通法に適合した安全基準の運転を全社に徹底したいのであれば、AI-Contactフリートを利用しましょう。AI-Contactフリートでは、道路交通法に準拠し、実際の道路標識もとに判定した違反判定基準により、精度の高い安全運転を徹底できます。また急ブレーキや急ハンドル、急加速などの急制動検知について、危険回避行動と危険運転を分けて分析できる点も特徴です。
アルコールチェックを厳格に運用したい場合は、アルキラーNEXがおすすめです。アルキラーNEXのアルコールチェックの手順は、Bluetooth接続されたアルコールチェッカーと端末を用意し、アプリを起動します。スマホやタブレットなどの端末の画面を確認しながらアルコールチェック機器に息を吹き込みます。この時、不正防止の認証技術が働くため、虚偽報告やデータの身代わり送信を防ぎます。検知結果はアプリやクラウドの管理画面でリアルタイムで確認できます。
ロジポケではeラーニングを活用して隙間時間で安全教育を完了させられます。指導教員記録簿も自動的に作成されるので、巡回指導対策も万全です。さらに、勤怠管理などの機能もあり、使いやすいインターフェイスで現場の負担を軽くします。
車両管理アプリ6選
車両管理アプリは以下の6製品です。
Bqey(ビーキー)(株式会社東海理化)

Bqey(ビーキー)は、初期費用無料かつ工事不要といった利用開始のしやすさが特徴の車両管理システムです。
スマホのBluetooth通信で車両の施解錠ができる「デジタルキー」機能も特徴的です。予約・点検・アルコールチェック・日報を1アプリに集約しつつ、専用ハードの取付工事が不要で導入ハードルが低いことも見逃せないポイントです。
SmartDrive Fleet Driver(株式会社スマートドライブ)
SmartDrive Fleetは、工事不要ですぐに利用を始められる車両管理システムです。
リアルタイムGPSやアルコールチェック、日報、労働時間管理など、機能が幅広いです。一般法人から運行事業者まで対応できます。実績や知名度のある、定番の選択肢ともいえる製品です。
GO運転管理(GOドライブ株式会社)
GO運転管理は、事業用と自家用の両方に対応し、日々の業務を一元管理できます。
AIドラレコのDRIVE CHARTと連携し、顔認証で点呼未実施のまま運転を開始しようとすると自動アラート的にアラートが出されます。
月額300円〜という低価格に加え、早朝・深夜の点呼業務を外部委託できるオプションも用意されているので、自社の規模に合わせた運用が可能です。
AI-Contactフリート(ジェネクスト株式会社)
AI-Contactフリートは、完全無料で使える運行管理システムです。
アプリをインストールしたスマートフォンを社内に設置するだけで、道路交通法を基準にした安全運転を定着させられます。導入した企業からは「自分勝手な運転がなくなった」「危ない運転に気づくことができた」などの声が寄せられています。
アルキラーNEX(株式会社パイ・アール)
アルキラーNEX(ネックス)は、スマホひとつで完結する車両管理システムです。
顔認証、ワンタイムパスワード、専用検知器の3点セットで、アルコールチェックのなりすましや不正を防ぐことに特化しています。検知器のメンテナンス時期に新品が自動で送付されるサービスもあるので、機器の劣化によるコンプライアンスリスクを防げます。
ロジポケ(X Mile株式会社)

ロジポケは、効果的な導入支援サポートで早期の課題解決を実現できる車両管理システムです。
配車・案件管理だけではなく、法廷対応から労災防止研修、事故動画までカバーできるeラーニング安全教育機能を持つ、運送業界特化型のプラットフォームです。車両管理だけでなく、ドライバーの育成・定着も視野に入れている場合におすすめです、
車両管理アプリのメリット
車両管理アプリであれば、以下4つのメリットを享受できます。
GPS活用やカメラ連携などで業務の効率化
車両管理アプリはモバイル端末との連携に強みを持ちます。
| 機能 | 主なメリット |
|---|---|
| GPSデータの直接活用 | スマホのGPSにより、現在地と車両位置を連動可能 |
| カメラ連携 | 車両の傷や給油、点検記録をリアルタイムで撮影・登録可能 |
| QRコードの読み取り | 車両に貼ったQRコードをワンタップで読み取りでき、操作性に優れる |
| 生体認証 | 指紋・顔認証によりセキュリティを維持しながらログイン可能 |
スマートフォンのハードウェア機能と連携することにより、現場の使いやすさと管理の精度を高められる点がメリットのひとつです。
リアルタイム通知により期限超過などを防げる
アプリであれば、車検や保険期限、異常走行・エリア逸脱の警告、返却期限のリマインダーなどの通知が直接スマホに届きます。これにより期限切れによる手続きミスや法令違反のリスクを小さくできます。
操作性に優れ記録漏れなどを防げる
アプリ版であればホーム画面から直接システムにアクセスできます。またブラウザ版と比較して、アプリ版はスマホからの操作を前提としており使いやすさに優れています。
またアプリ版ではオフライン対応している車両管理システムもあり、その場合はインターネットにつながっていなくても運転日報の作成等が可能です。
ドライバーがわざわざ事務所に寄らなくてもスマホで完結できる
乗車前前後のチェックをスマホで完結したり、運転日報をスマホで自動作成できたりと、今までは一度事務所に立ち寄らないとできなかった事務作業がスマホで完結します。
アプリ版はドライバーや現場に向けの価値が大きい点が特徴です。
車両管理アプリ導入時の注意点
車両管理アプリを導入するときは以下の2点に注意が必要です。
導入から利用開始までの計画表を必ず作成する
車両管理アプリを導入するには、アプリをインストールするだけで完了するわけではありません。大元のシステムとの契約や導入準備が必要です。いつ頃利用開始できるか、ロードマップを作成しておきましょう。
意外に時間がかかりやすいのが、アプリに対応しているスマートフォンなどのデバイスの調達です。既に社用端末を貸与している場合はともかく、そうでない場合は車用端末をどのように調達するかも必ず導入計画に含めましょう。
ドライバーとの合意形成が重要
車両管理システムには、車両の位置を常にモニタリングする機能や安全運転分析機能があります。これらの機能は、「常に監視されているようで嫌だ」「機械に測定されたくない」と心理的な抵抗感を抱く原因となります。
車両管理アプリを導入する理由はドライバーを監視するためではなく、交通事故等からドライバーを守り、安心安全な労働環境をつくることであると伝えましょう。
それでも現場からの反対の声が大きい場合は、丁寧なヒアリングが必要です。車両管理アプリの導入について、どのような点に不満や懸念点があるのかを調査しましょう。そのうえで管理者側からの要望と現場の要望をすり合わせて、双方が納得する答えを導くことが必要です。
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