社用車を所有する企業にとって、車両管理業務は避けて通れない重要な業務です。しかし、日々の業務に追われる中での適切な管理が難しいため、車両管理業務を効率化させるためにアプリの導入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、おすすめの車両管理アプリを10製品紹介。車両管理アプリの機能やメリット、導入時の注意点や選定ポイントも解説します。
おすすめの車両管理アプリ10選
車両管理アプリを10製品紹介します。前半2製品は無料、後半8製品は有料です。
無料のアプリでも基本的な車両管理機能は十分に備わっているものが多く、車両の稼働状況の把握や整備履歴の管理といった日常業務にも対応可能です。有料のアプリには高度な分析機能やカスタマイズ性が備わっているものが多く、企業の特定のニーズや規模に合わせて柔軟に対応できる点が優れています。
AI-Contact フリート
- 位置情報・アルコールチェック記録・車両管理など全ての機能を無料で使える
- 車両管理やドライバーの運行ルートをクラウドで共有可能
- ドライバーは運転するときにアプリを起動するだけの簡単操作
AI-Contact フリートは位置情報を利用した動態管理や運行管理、車両管理まで、完全無料で使える運行管理システムです。スマホアプリを起動するだけで、走行情報を記録する手軽さも魅力です。
車両の車検やドライバーの免許を管理できるだけではなく、アルコールチェックの記録・出力もできます。
1アカウントにつき月額220円(税込)のフリートサポートプランなら、アルコールチェッカーとシステム連携が可能です。ほかにも運用コンサルや交通事故相談など、充実したサポートを受けられます。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 0円~ |
無料トライアル | ‐ |
KIBACO
- 「運転手機能」は有料登録、管理者機能は月額使用料0円
- 日報・点検・免許証管理などをスマホで操作可能な運転手機能
- 車両や保険の管理だけでなく、事故情報・車両コストも確認できる管理機能
KIBACOはタスク・事故情報・コストなどのデータを一元管理する管理者機能を無料で使える車両管理システムです。点呼・日報登録などの「運転手機能」は、1ユーザーにつき月額550円(税込)の有料オプションになっています。
運転手機能はモバイル対応なので、スマホからアルコールチェックの点呼、運転日報の入力、免許証情報の登録ができます。交通安全についてのeラーニング機能が付いているため、安全運転を心がける一助となるでしょう。
無料の管理者機能は、車両や保険データの管理や過去に発生した事故情報まで一元管理できます。飲酒運転による事故が起きた場合の信頼回復・再発防止の体制づくりの費用を保証する保険が無料で付帯しているのも魅力です。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 0円~ |
無料トライアル | ◯(「運転手オプション」が3ヶ月間) |
無料で使える車両管理アプリについて詳しく知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。
Bqey
- 車両予約・アルコール測定記録・デジタルキー・運行記録などの機能を搭載
- スマホ操作に慣れていないドライバーでも直感的に使える簡単アプリ
- 車両点検・駐車場・車両稼働集計などを一元管理し、車両管理業務を効率化
Bqeyはデジタルキー機能でスマホが車両の鍵として使え、鍵の受け渡しをなくせる車両管理アプリです。
またシンプルでわかりやすいアプリ画面から、車両の予約・確認や運行記録のチェックなどの操作が可能です。ITツールの使用に抵抗があるドライバーでも、直感的に使えるでしょう。
管理者は見やすさと使いやすさを重視した管理画面で、車両情報を一元管理できます。紙で行っていた車両管理業務をデジタル化できるため、業務効率化やコストカットにつながります。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 要問合せ |
無料トライアル | ‐ |
SmartDrive Fleet
- スマホからリアルタイムに位置情報を把握でき、場所を選ばず管理業務を行える
- 日報は自動作成され簡単に編集できるので、ドライバーの負担も軽減
- スマホアプリ以外にシガーソケット型デバイスやドライブレコーダーも選べる
SmartDrive Fleetはドライバーだけでなく、管理者もスマホから使える車両管理アプリです。車両位置をリアルタイムに把握して指示を出せます。ドライバーはスマホアプリを通して車両予約や運転日報の作成ができるので、業務負担が軽減するでしょう。
スマホのGPSだけでなくシガーソケットに挿すタイプの「SmartDrive デバイス」や、車内・車外両方を録画できる「SmartDrive ドライブレコーダー」から位置情報を取得できます。
スマホアプリの導入だけでも業務効率化につながりますが、デバイスを導入すると安全運転診断が可能になります。自社の課題に合わせて、必要なデバイスを検討するとよいでしょう。
初期費用 | 5万円 |
月額料金 | 748円~(参考価格) |
無料トライアル | ◯(デモ体験) |
Cariot
- 車両の現在地や進捗、目的地到達予定などを見える化
- 従業員だけでなく、得意先や顧客にも位置情報を共有可能
- スマホアプリ対応し、位置情報・データ記録・日報のデジタル化が実現
Cariotはスマホアプリを起動すれば、リアルタイムの位置情報共有と走行データの自動記録ができる車両管理システムです。営業車だけでなく運輸・物流トラックや送迎バスなど、さまざまな用途・業界への導入実績があります。
車両の情報を見える化し、顧客からの問い合わせへの回答や緊急時の駆けつけ対応を実現します。車両情報はログインしなくてもPC・スマホから確認できるので、顧客など社外の人とも共有可能です。
走行データを自動記録する機能と業務内容の入力項目設定機能により、運転日報をデジタル化できます。車両管理業務以外にアルコールチェック登録もアプリを通して簡単に行えるので、法律に準拠した社用車の運用が叶います。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 要問合せ |
無料トライアル | ‐ |
D-Drive
- スマホアプリから酒気帯び確認結果や運転日報をクラウド上に自動記録
- 社用車だけでなく直行直帰時やレンタカー利用時のアルコールチェックも可能
- 運用方法ごとに承認フローを複数設定可能
D-Driveはスマホを操作するだけで運転記録を作成でき、運転日誌の自動作成からデータ共有までサポートする安全運転支援サービスです。スマホに搭載されているGPSを利用して、走行距離や車両稼働率も管理できます。
アルコールチェックを効率化する「酒気帯び確認自動記録」機能が特徴です。なりすまし防止のために、計測後は自動で顔を撮影し、計測情報と一緒にクラウド保存されます。
事務所だけでなく外出先でもアルコールチェックができるので、酒気帯び運転のリスク低減の一助になるでしょう。運転記録の承認ワークフローを、自社の管理方法に合わせて設定できる点も便利です。
初期費用 | 要問合せ |
月額料金 | 600円~/人 |
無料トライアル | ‐ |
ODIN 動態管理
- 位置情報記録・日報自動作成・車両管理など多くの業務を効率化
- 年間の時間外労働が円グラフで表示され、2024年問題にも対応
- 位置情報を利用した打刻機能で不正打刻を予防
ODIN 動態管理はスマホのGPSで車両を追跡し、位置情報をリアルタイムで共有できる動態管理システムです。BtoBの配送会社に特化した機能が搭載されているのが特徴です。
労働時間を自動集計し、年・月単位ですぐに円グラフ表示ができる機能があり、年間残業時間960時間を上限とする「2024年問題」にも対応しています。
ドライバーによる操作を極力減らし、使いやすさを目指したアプリ設計です。ドライバーがアプリのボタンを押し忘れても、遠隔で記録を開始したりタイマーを利用して自動で記録を開始したりできます。Android版アプリなら、スマホの電源を入れるだけで記録がスタートするため便利です。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 1,200円/人 |
無料トライアル | ◯(2週間) |
ビジネスナビタイム動態管理ソリューション
- 人気の地図ポータルサイト「NAVITIME」が手がける動態管理システム
- 高精度なルート検索と到着予想時刻
- カーナビゲーション機能で、道に詳しくないドライバーの負担を軽減
ビジネスナビタイム動態管理ソリューションは「NAVITIME」の技術を活かした動態管理システムです。精度の高い渋滞予測や独自のルート検索技術で、正確な到着時間を予測できます。
最新の交通情報を元にルート検索や案内をしてくれる、高性能なカーナビ機能を搭載しています。ベテランドライバーの走行ルートを学習する機能を利用すれば、ノウハウを社内で共有可能です。
また移動ログを利用した日報作成機能も搭載しているため、ドライバーの負担を軽減します。直感的に操作できる配車計画機能や効率的なルートを自動検索する機能で、管理者の業務も効率化できます。
初期費用 | 要問合せ |
月額料金 | 要問合せ |
無料トライアル | ◯ |
docoですcar NEXT
- 約20年の実績があり、3,000社以上に導入されているクラウド動態管理サービス
- 管理画面から車両の位置情報やステータスをリアルタイムで確認可能
- オプションでVICS情報道路交通情報の表示も可能。交通情報を把握できる
docoですcar NEXTは建機車両や消防車など、幅広い用途で3,000社以上に導入実績がある動態管理システムです。
PCの管理画面から、車両の運行位置をリアルタイムで確認可能です。複数車両の現在地や走行履歴をマッピングし、CSVデータで保存できます。
オプションでVICS情報道路交通情報を表示できるので、渋滞を考慮した適切な運行指示の一助になります。
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 1,980円~ |
無料トライアル | ‐ |
Linkit Maps
- ルートの自動記録機能により、移動ルート確認や効率化のための分析が可能
- スマホの地図アプリと連動し、訪問先へのスムーズな到着を実現
- 業務報告だけでなく指示・メッセージ・写真・映像を扱えるチャット機能
Linkit Mapsはグループチャット・ダイレクトメッセージなど、現場で使いやすい連絡ツールが充実した位置情報共有システムです。スマホのGPSを利用した動態管理と地図表示機能、スポット登録機能を搭載しています。
ルートを自動記録できるので、社員がどのようなルートを利用したかの確認・分析が可能です。スマホの地図アプリと連携させればルートを検索でき、社員が迷わずに目的地に辿り着けます。
チャット機能にはテキスト・写真・映像・ドキュメントを添付できるため、業務の進捗報告や状況変更の連絡がスムーズです。
初期費用 | 要問合せ |
月額料金 | 500円~/人 |
無料トライアル | ◯ |
車両管理アプリ選びなら、ぜひミツモアをご利用ください。欲しい機能などの各項目を画面上で選択するだけで、ぴったりの製品を最短1分で自動診断。理想の車両管理アプリが見つかります。
車両管理アプリとは
車両管理アプリとはスマホで車両管理業務を一元化できるアプリです。
車検情報や点検履歴、運行情報、ドライバー情報など、すべての情報をアプリに集約することができます。さらに、リアルタイムで車両情報を把握することができるため、トラブルが発生したときにも早急に対応することができます。
また、車両管理業務の担当者だけではなく、ドライバーもアプリに日報や走行記録を登録するだけなので、双方の業務の負担軽減になるでしょう。
車両管理アプリの主な機能
車両管理アプリには車両管理や車両予約機能以外にもアルコールチェック機能や安全運転支援機能があります。
機能 | 概要 |
車両管理機能 | 車両番号や点検の日時、整備を行った内容などの登録や管理をする機能 |
車両予約機能 | 車両の空き状況の確認や予約、予約変更ができる機能 |
アルコールチェック機能 | アルコールチェックの測定結果の記録を入力し、管理する機能 |
日報類のデジタル化機能 | 運転者の氏名や運転日時、利用車両・車両番号、走行距離などの情報を一括管理する機能 |
位置情報の把握機能 | GPSを活用し、各車両の居場所や目的地までの距離や時間をリアルタイムで把握できる機能
走行ルートを記録し、より効率的となるようなルートの提案をする機能 ※マイカーを使用している場合も可能 |
安全運転支援機能 | 急加速や急ブレーキ、居眠り運転などの危険操作を検知できる機能
ドライバーの運転方法や傾向の分析や、事故につながるような運転があった場所のデータ化する機能 |
車両管理アプリを導入するメリット
車両管理アプリを導入すると、車両管理業務の効率化が実現します。またコンプライアンス強化やコスト削減といったメリットも期待できます。
車両管理業務の効率化が可能
車両管理アプリを導入することで、日報類の管理や車検・点検のスケジュール管理、アルコールチェックの実施などの車両管理業務を自動で行うことができます。
また、位置情報を取得する機能が搭載されている場合、リアルタイムで各車両の配送状況を確認することができます。そのため、顧客からの急な依頼やトラブルが発生した際にも早急な対応が可能です。
さらに、走行ルートを最適化することができるため、車両管理業務の担当者の負担を軽減するだけではなく、生産性を上げることができるでしょう。
コンプライアンスを強化できる
飲酒運転や交通事故を防止するために、業務監査の際に配送履歴や運行記録などのデータを提供することが求められています。
提出のためのデータを手動で作成・管理する場合、手間や時間がかかるだけではなくミスが生じる危険性があります。
車両管理アプリでは、車両だけではなく、ドライバーに関する情報を一括管理することができるため、提出期限に間に合わない、ミスに気が付かないなどのヒューマンエラーを防ぐことができます。
コスト削減が可能
車両管理アプリでは、稼働状況の集計や把握が可能となるため、無駄な配車をなくし、適切な車両台数にすることができます。
そのため、ガソリン代や定期的な点検代などの維持費を軽減することができ、コストの削減が可能となります。
さらに、車両のアイドリング状態である時間を減らすことで、燃料消費を抑えることもできます。
車両管理アプリを導入するうえでの注意点
車両管理アプリを導入する際に、問題なく利用できるまでには設定や従業員へのレクチャーが必要となるため、時間がかかる可能性がある点には注意しましょう。また、導入にあたっては、ドライバーとの話し合いを重ね、意見を取り入れながら進めていくことが大切です。
問題なく利用できるまで時間がかかる可能性がある
アプリを利用するためには、スマホやPCが必要です。そのため、ガラケーを利用している場合や、社用スマホが支給されていない場合、アプリを導入できる環境にあるかを事前に確認する必要があります。
また、高齢の方やスマホ操作に不慣れな方、アプリの使い方が理解できないという方のためにも、誰でも簡単に利用できるアプリを選ぶ必要があります。さらに、導入後も使い方のレクチャーやサポートをする必要があります。
ドライバーとの相談が必要な場合がある
車両管理アプリでは、車両の居場所をリアルタイムで特定することができるため、ドライバーの中には「常に監視されているようで嫌だ」と感じる方もいるでしょう。
そのため、交通事故などからドライバーを守るため、そしてドライバーと管理業務の担当者の業務の負担を軽減するために、アプリの導入を行っているということを伝える必要があります。
しかし、アプリの中には運転方法を評価する機能を搭載しているものもあり、ベテランのドライバーの方に受け入れてもらえない可能性もあります。その場合には、無理に導入を進めるのではなく、双方の意見を取り入れるなどの相談が必要となります。
車両管理アプリを選ぶポイント
車両管理アプリを比較する際のポイントについて、費用や機能、操作性の面から解説していきます。
費用体系は自社にあっているか
車両管理アプリを選ぶ際に、重要な要素の一つが費用体系です。まず、車両管理アプリの費用体系には大きく分けて、初期費用とランニングコストがあります。初期費用はアプリの導入時に発生する費用で、デバイスの本体や設置が必要の場合にかかります。
次に、ランニングコストには月額または年額のサブスクリプション料金が含まれます。多くのアプリがこのモデルを採用しており、車両数または利用者数ごとに加算されていきます。自社にとって適切な費用体系であるかどうかを判断するためには、まず自社の車両数や運用の規模を把握し、それに見合ったプランを選ぶことが重要です。
自社に必要な機能はそろっているか
自社に必要な機能がそろっているかどうかも非常に重要なポイントです。まず、自社の業務フローや車両管理における具体的なニーズを把握することが必要です。
基本的な機能として、車両の登録やメンテナンス記録の管理、燃費の追跡、走行距離の記録などが挙げられます。これらの機能は、車両の運用状況を把握するために必要不可欠です。さらに社用車を管理する際に、リアルタイムでの位置情報の追跡や運行ルートの最適化機能が求められることが多いです。アルコールチェッカーと連携できれば、測定した結果が自動的に記録され、未記入や未提出があった場合、自動的に通知が送られます。
従業員がスムーズに操作できるか
車両管理アプリを導入する際に、従業員がスムーズに操作できるかどうかも重要です。まず、車両管理アプリを選ぶ際に考慮すべきは、直感的な操作性です。ユーザーインターフェース(UI)がわかりやすく、従業員が迷わずに使用できるアプリは、導入後のトレーニングにかかる時間を大幅に短縮し、早期の活用が可能になります。
この点で非常に有用なのが、無料トライアルの活用です。多くの車両管理アプリは、一定期間無料で利用できるトライアルを提供しており、実際の業務でアプリを試すことができます。さらに、アプリのサポート体制も確認することが大切です。操作に関する疑問が生じた場合に、迅速にサポートを受けられるか、オンラインマニュアルやチュートリアルが充実しているかも、スムーズな導入と運用を左右します。
車両管理アプリで業務効率化を実現しよう
車両管理アプリを導入すれば、車両情報や運行情報、ドライバー情報を手軽に管理できます。またドライバーは出先でも、連絡や報告をできたり利便性も高いです。
ぜひこの機会に車両管理アプリの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
次の記事では、おすすめの車両管理システムを比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
ぴったりの車両管理アプリ選びはミツモアで
車両管理アプリは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのアプリを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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