チームビルディングとは、組織で共通の目標を達成するための取り組みのことを指します。
しかしなかなか本質で理解できなかったり、目的を腹落ちさせずにスタートしようとしている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、チームビルディングの進行段階と具体的な手法、ポイントについて解説します。チームビルディングに取り組み、チームの結束力とモチベーションの向上などの大きなメリットを実感しましょう。
チームビルディングとは?
チームビルディングとは各メンバーが自分の能力を最大限に発揮しながら、共通の目標を達成するために行う取り組みのこと。大きな事柄を成し遂げる際に、志を同じくする仲間と力を合わせるために必要とされています。
チームビルディングは、主な施策は研修・ゲーム・食事会など。チームのフェーズごとに適した施策を行うことによって、最大限のパフォーマンスを発揮するチームづくりを推進できるのです。
チームビルディングはきちんと理解し段階を踏んで進めることで、はじめて効果を発揮します。効果を最大限に活かし、強力なチームを形成しましょう。
チームビルディングの意味とは「信頼度が高いチームを作る環境づくり」
チームビルディング(Team building)を日本語に訳すと「チームを構築する」という意味になります。
つまりチームビルディングとは各メンバーが能力を発揮できるように、メンバー間で信頼関係を構築し連携できる環境を構築することを指しているのです。
具体的に行う手法は以下の通り。
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方法や手法をまとめて「チームビルディング」と呼称することもあります。
チームビルディングを通して異なる能力をもったメンバーをまとめ、1つのゴールを目指した組織づくりができるのです。
チームビルディングとチームマネジメントの関係性
対して、混同しやすい言葉として「チームマネジメント」があります。
チームメンバーの育成およびサポートを行うことに違いはありませんが、チームマネジメントをするための具体的な取り組みが、チームビルディングと称されるのです。
チームマネジメントは、組織全体の目標達成のためにメンバーをマネジメントし、個人レベルの生産性向上を図る手法のことです。チームビルディングはマネジメント施策の一環として、行われる具体的な取り組みを指しています。
チームビルディングを進める5ステップ
チームビルディングは、心理学者タックマンが提唱した「タックマンモデル」の5段階を踏んで進めることが重要です。
タックマンモデルは、チームの立ち上げから理想的に機能するまでのステージを5つに分けて表現したものです。
以下の5ステップでチームビルディングを進めていきましょう。
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①形成期
最初の段階はチームが形成されてまだ間もない時期である「形成期」です。
メンバー同士の信頼関係が構築されておらず、互いの理解も不十分な段階です。組織内には緊張や遠慮が漂い、チームの共通目標も不明確でしょう。
そのため、形成期にはメンバー同士の相互理解を深めることが課題になります。交流会や親睦会、全員参加のアクティビティなどで、積極的にコミュニケーションを取る機会を設ける取り組みが効果的です。
さらに、チームをまとめるリーダーが共通の目標を主導的に見つけ出し、障害となっている課題を明確にする必要があります。
課題を明確にすることで次の段階に進むことができ、目標達成に向けてスムーズに動くことができるでしょう。
②混乱期
次のステップは、共通目標が明確になってプロジェクトが稼働し始めた段階の「混乱期」です。
メンバーそれぞれの考え方が異なることから、衝突や対立などのトラブルが生じてチームが混乱してしまいます。
混乱期を乗り越えるにはメンバー同士の相互理解を深めたうえで、目標実現のために優先すべきことをチームで話し合う機会が求められます。
改めてチームの理念やビジョンを意見交換する場などが効果的ではないでしょうか。またイベントを通して、チームメンバー同士の関係にイノベーションを起こすのも1つの手段です。
意見の対立を恐れて話し合いを避けるのではなく、積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。
自らの考えを強調して押し付けるのではなく、メンバー全員がアイデアを出し合ってお互いが納得のいく解決策を見つけていくことで次の段階に進んでいきます。
③統一期
3段階目の「統一期」はメンバー同士の相互理解が深まり、チームに団結力が生まれる安定した時期です。
混乱期の話し合いによりお互いの特徴やスキル、価値観、得手不得手が明確になっている段階です。
チームの目標が全員の間で共有され、達成のために個人レベルでするべきことが確実になってきます。つまりチーム内での自分の役割が明確になっている状態だということです。
ワークショップやグループディスカッションを通して、全員参加型でさらにお互いの役割などを理解すれば、より団結するチームづくりを促進できるでしょう。
全員が納得できるチーム目標に向かって、各メンバーに与えられた役割・責任を主体的にこなすことで、次の段階につながります。
④機能期
4段階目の「機能期」を迎えるとチームビルディングが形になり、成果を出し始めます。
チームとして機能しながら、個人レベルでも高い自主性を持って業務に取り組み、自分の役割を全うしている時期です。
この時期には、目標達成のためにメンバー同士が助け合う様子が見られます。リーダーが指示をしなくても能動的に行動し、仲間同士でフォローしあう理想的な状態です。
グループウェアなどを活用し、社内SNSなどで成果や成功事例をピックアップすれば、さらにチームの士気が上がり良い方向へ進むと言えます。
機能期を継続させるために、リーダーはメンバー個人のケアやサポートを行い、団結力を維持するためのアクティビティを実施する取り組みを続けていきましょう。
⑤散会期
最後の「散会期」は、プロジェクト終了やメンバーの異動によりチームの活動が終了する段階です。チームは役割を終えて解散を迎えます。
メンバー同士が解散を惜しんだり、互いの貢献を称賛したりする行動が見られれば、チームビルディングは成功したと判断できるでしょう。
次プロジェクトに向け、成功要因や反省・今までの振り返りを行えば、メンバーはより自身の成長を感じられます。このタイミングで、リーダーや管理者・責任者への研修をより活発的に行っても良いかもしれません。
チーム全体での経験を通して、学ぶものが多いに生まれるでしょう。
チームビルディングの5つの手法
チームビルディングを実際に行うときは、以下の5つの手法が代表的に挙げられます。
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各チームのステップに合わせて、手法を選ぶことが重要です。チームの成長ステータスや空気に合わせて、より効果的な手法を剪定しましょう。
特に「形成期」に行いたい【全員参加型ゲーム】
まだメンバー同士が打ち解けあっていない状態でも気楽にできるのが、ゲームでコミュニケーションを促す手法です。
チームの緊張をやわらげたり、メンバー同士を理解したりするのに有効なので「形成期」での取り組みにおすすめです。
ゲームにはさまざまな種類があるため、人数やメンバーの好みに応じて選択するといいでしょう。
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全員が気軽に参加して楽しめるものを選ぶと、成功しやすくなりますよ。場が盛り上がって一体感が生まれるゲームを取り入れてみましょう。
特に「混乱期」に行いたい【社内イベント】
イベントの開催によって、メンバー同士の関係性強化と結束力向上が期待できます。
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エンターテイメント性の高いイベントを取り入れれば役職や勤務年数、年齢が全く異なる社員同士での交流も可能です。
特に、チーム内で正社員や契約社員、パート社員など雇用形態が異なる場合や、別の部署から集められた人材も含まれる場合は、チーム一丸となって協力し合うイベントが適しているでしょう。
普段の関係性を忘れて思う存分盛り上がれるため、イベント終了後には仲が深まって打ち解けられるのがメリットです。
特に「統一期」に行いたい【ワークショップ】
チームメンバーの自主性を向上させるのに効果的なのが、ワークショップです。
ただ座って一方的に話しを聞くセミナーとは違い、ワークショップは参加者が主体性を発揮して発言・行動する体験型のものです。
<例>
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堅苦しくならずに全員で共通の作品を作り上げる活動は、ビジネスのプロジェクトが指導した段階である「混乱期」で役立つでしょう。
よりビジネスに近い実践的なワークショップを求めるなら、新規事業・新商品の立案や自社の新制度検討会、ディスカッションなどがおすすめです。
特に「機能期」に行いたい【グループウェアの活用】
業務内容によっては、チームビルディングに多くの時間を割けない場合もあるでしょう。
そんなときは、グループウェアを活用して日常的にコミュニケーションを活性化させるのも1つの方法です。
<例>
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グループウェアを通して、メンバー同士でサポートしたり、情報を共有したりすることで、日常業務の中でもメンバー間の信頼関係の構築や状況把握ができるでしょう。
以下の記事ではグループウェアに関する詳しい内容と、無料で使えるツールも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
どのステップでも定期的に行いたい【育成研修】
チームビルディングは適切な人材配置も目的の1つです。そのためには、各メンバーの成長が必須となるでしょう。リーダーや未来の管理者への研修を設ける必要があります。
このような研修も立派なチームビルディングの手法の1つです。
全員参加型、個人での研修どちらでも構いません。仕事や業務の一環でなく敢えてチームビルディングとして研修の時間をとることが重要となります。
業務上の義務での研修ではなく、あくまでチーム力の向上を理由に研修を行えば、メンバーの研修に対しての意識もポジティブに変わっていくでしょう。
チームビルディングの4つの目的
組織がチームビルディングに取り組む目的は主に以下の4つです。
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チームビルディングは適切に行うことで、チームに莫大な利益をもたらします。なぜこの目的を果たせるのか理解し、運用に役立てましょう。
チーム力とパフォーマンスを向上させる
チームビルディングを行うと組織に一体感が生まれ、チーム力が養われます。
なぜならチームビルディングは、普段の仕事の成果とは違う角度での連携やコミュニケーションを取れるよう内容を設計するからです。
仕事をするだけではなかなか掴めない個人の性質を炙り出したり、通常のオペレーションだと直接コミュニケーションを取らないチームメンバーとも連携を取れるよう推進したりします。
結果的にチームの団結力はもちろん、メンバー間の相互理解につながるでしょう。
すると今までとは異なった角度でオペレーションを推進できるようになるため、自然とチーム全体のパフォーマンスが向上していくのです。
最適な人員配置
チームビルディングは各メンバーのスキルや価値観を把握し適切な人員配置をすることが最も重要な目的の1つです。
基本的にチームビルディングの取り組みは、普段の仕事では見られない側面や本音が出やすい環境での意見交換、リーダーや管理者・責任者への育成研修なども該当します。
そういった取り組みの中でチームメンバー同士で理解を深めるのです。すると自然にメンバー同士で適材適所の配置がイメージしやすくなるでしょう。
最適な人員配置はメンバー各自の能力を活かした働き方の実現につながり、外部の変化にも対応できる強力なチームへ成長していきます。
チームメンバーのマインドセット
チームビルディングはチームメンバーに一体感や、結束力を感じられるよう設計します。
例えばゲーム性のあるアクテビティやMTGを設けることで、ワクワク感が生まれ、メンバー同士での積極的なコミュニケーションに。積極的なチームでのコミュニケーションは、通常業務でのやりがいにもなるでしょう。
結果的に、チームメンバーの「チームでの目標を叶えるため、働こう!」というポジティブなマインドセットができるのです。
チームの理念やビジョンを浸透させるため
チームの理念やビジョンの浸透は優秀なチーム形成に欠かせません。ビジョンや理念が、そのままチームの雰囲気や生産性につながるでしょう。
チームビルディングは組織や企業の全体の理念や意図も埋め込み、チーム自体の存在意義から噛み砕いて考えると、理念やビジョンを可視化しやすいです。
時には、メンバー同士でチーム理念やビジョンを意見交換しあう時間を設けるのも、立派なチームビルディングの一環と言えますね。結果、社員1人ひとりに企業の方向性を浸透させやすくなります。
チームビルディングで培われる3つのチーム力
チームビルディングを実施することで、チームへ以下の3つの効果が期待できます。
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チームビルディングに取り組み、まとまりのある1つのチームを作っていきましょう。
コミュニケーションが活発なチーム
チームビルディングの手法として行われる課題やアクティビティ、イベントなどには意見交換の場が必ずあります。そのため結果としてコミュニケーションが活性化され、通常業務では話すことのない会話が広がるのです。
チームビルディングを通して気軽にコミュニケーションをとれる機会をつくり、メンバー同士の関係性を強化することができるでしょう。
メンバーの士気が高いチーム
目標に向かってメンバーと苦楽を共にすることでモチベーションを高く維持し、メンバーの士気向上が期待できます。
個人で掲げる目標に取り組むよりも、メンバーと共に目標を追いかけるほうが難しいとされるからです。
チーム共通の目標を追いかけている環境では、個人の貢献がチーム内で大いに歓迎されます。貢献度の高いメンバーは自然と周囲から認められ、仕事に対する満足度も上がるでしょう。
「もっとチームに貢献したい」「仲間の役に立って認められたい」という思いが原動力となり、自発的に仕事の質を高める行動につながるのです。
常に新たなアイデアが生まれるチーム
他のメンバーの異なる意見にも触れることで、個人では考えられなかった新たな案を生み出すことができます。
それぞれ異なる価値観を持ったメンバーが集まってチームを形成します。各自の意見を共有し、チームの1つの意見としてまとめた時に新しいアイデアが浮かび上がるのです。
チームビルディングを通して新たに生まれたアイデアは、組織のイノベーションにつながり、生産性を向上させるでしょう。
チームビルディングを行う際の3つのポイント
チームビルディングを取り入れる際には、以下の3つのポイントを押さえたうえで進めていきましょう。
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企業の福利厚生として取り入れる
チームビルディングはイベントや食事会なども手法の1つとして該当しますが、社員などから運営費を徴収するのはやめましょう。また研修やワークショップの時間を無給で行うなどもご法度です。
必ず少なくとも一部は、福利厚生として会社から時間や費用は捻出するようにしましょう。なぜならばチームビルディングはあくまで「チーム力向上のための業務時間」として取り扱うべきだからです。
個人の時間や金銭を消費するような形でチームビルディングを開催すると、メンバー間でも行う意義が見えなくなり、十分な効果は得られません。
具体的な目標設定
数字で結果を判断できるような目標や、発揮してほしいメンバーのスキルなどを具体的に表現することがチームビルディングに効果的です。
チームの目標を明確に設定しなければ、ゴールまでの道筋を見失う恐れがあります。抽象的な目標やメンバーの価値観にそぐわないものは、メンバーのモチベーションも上がらず団結力も高まりません。
期待するチームビルディングを達成するためにも、メンバーが目指すべきゴールを具体的に示し方向性をはっきりさせましょう。
メンバーの明確な役割分担
チームビルディングは、組織に所属する全ての人を対象とした取り組みです。
そのためチームリーダーを始め、メンバーそれぞれの役割分担の明確化が重要です。
それぞれの強みを認め合い、最終的なゴールに向かって個人レベルで高いパフォーマンスを発揮することが求められるでしょう。
基本的な組織内の立場や役職によっての役割を理解しておくと良いです。そしてその基本から、どのように自分なりに良い方向にアレンジしていくかをチームビルディングを通して考えると、より良いパフォーマンスが生まれます。
若手社員
内定者や新入社員などの若手社員は、業務内で主体性を発揮することが主な役割です。
若手社員には主体的に仕事に取り込むという、社会人としての基本姿勢を身に着ける必要があります。
周囲とコミュニケーションを取りながら、最後まで責任を持って仕事をやり遂げることが重要なポイントです。
中堅社員、リーダー
メンバー同士の良好な関係を維持しつつ、人材配置や仕事の割り振り、評価・報酬の仕組みづくりが求められます。
単に部下に指示をだしてチームを統率するのではなく、メンバー同士の強力が必要であることを周知させることが重要です。
リーダーとしてのスキル向上だけでなく、組織にイノベーションをもたらす人材の育成も大きな役割です。
責任者
責任者には経営陣をの意思を中堅社員に伝達したり、目標達成に向けた戦略を実行する役割があります。
部署の壁を取り払い、組織が一丸となって同じ方向を向いてで目標に向かっていく組織作りが求められます。
さらに、部下を指導する立場でもあることから、人材育成のスキルアップも1つの役割です。
経営陣
経営者や役員は企業のトップに立って、経営に関する方針の策定や組織の統制を担っています。
企業のビジョンを設定・共有し、全社員がそのビジョンに向けて仕事に取り組めるように促すことが主な役割です。
さらに、組織全体の成果アップのために、社員のスキルを引き出すことも重要なのです。
チームビルディングにおすすめの4つのゲーム
チームビルディングのゲームの一環として採用されている、4つのゲームを紹介していきます。
- ペーパータワー
- NASAゲーム
- ヘリウムリング
- マシュマロチャレンジ
全て目的を持って行なっているゲームのため、最終目的を理解した上でチームとって最も良いゲームを選定しましょう。
ペーパータワー
ペーパータワーはチームビルディングの中でも定番で、チーム力を養うのにぴったりなゲームです。「形成期」に取り組むと効果的でしょう。
紙さえあれば、場所を問わず始められる手軽さから人気があります。
単純ながら戦略性が求められるため、競争力や温度感を上げたいチームにおすすめです。
<用意するもの>
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<ルール>
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紙の枚数をコスト、タワーの高さを売上にみたてて勝敗を決定します。最後まで残った、1番高いペーパータワーを作ったチームが優勝です。
組み立ての戦略だけでなく、進行役のリーダーや紙を折る係、組み立てる係などの役割も重要項目。
各々の役割を体験することで、ビジネスの基本も体験できるゲームなのです。チームワーク向上はもちろんのこと、限られた時間の中で効率的にできる方法などを学べるでしょう。
NASAゲーム
複数人の異なる意見を1つにまとめ上げることで、合意形成の過程を学べるのがNASAゲームです。
メンバー間の違いを理解する「混乱期」の段階で取り組むとよいでしょう。
自分の乗った宇宙船が月に不時着したという設定。
手元に残された以下の15個のアイテムから、重要度の高いと思う順にランク付ける。
5~10分間個人ワークの時間を取り、次に15~20分のディスカッションを経て全員の合意形成。 最終的にNASAの模範解答と見比べ、点数を算出し勝敗を決める。 |
NASAゲームはチームで出した回答が、イコール点数に紐づきます。チームでより良い回答を出すには、メンバー全員でディスカッションをする必要があるでしょう。
声の大きな人の考えや多数決に頼らずに、全員が納得する答えを出す難しさを学ぶことができます。
ヘリウムリング
チーム全員で輪になって人差し指でフラフープを支え、指が離れないように地面におろすというシンプルなゲームです。
<用意するもの>
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<ルール>
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一見簡単そうなゲームですが、チームメンバー全員が心を合わせないと思い通りにいきません。お互いが声を掛け合いながらどう乗り越えるかがポイントになります。
ヘリウムリングは、手軽に短時間で団結力を高めるゲームとしておすすめです。
マシュマロチャレンジ
マシュマロ、パスタ、紐、テープを使って自立できるタワーを建てて、最も高いタワーを作ったチームが優勝するゲームです。
<用意するもの>
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<ルール>
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マシュマロチャレンジは、TEDでトム・ウ―ジェック氏が行ったプレゼンテーションで紹介されました。
「自立可能な高いタワーを作る」という目標に向かって、役割分担を行いながら試行錯誤を繰り返すことでチームの一体感が生まれます。
チームビルディングを企業が実施した具体事例
チームビルディングは様々な企業で導入されています。特に自社で考案した施策を導入している企業例をご紹介。企業事例を参考に、自社にも導入してみては?
株式会社タニタ
計測機器事業及びレストラン事業の大手、株式会社タニタでは「The 商社」というビジネスゲームを用いて、組織力、チーム力の向上を目指したチームビルディングを行なっています。
「The 商社」の内容はメンバーを3〜6人程度にチーム分けし、他チームと交渉しながら自社を拡大する施策などを立案。職種・階級などの疑似体験やコミュニケーション・連携方法のシュミレーションにもなるのです。
この「The 商社」を行う時間は「チームビルディング研修」と位置付けられ、営業部門とサポート部門を対象に実施されています。
グリー株式会社
ゲーム事業の大手、グリー株式会社では社員の連携強化の一環として、チームビルディングイベントの補助費用を支給しています。
特にコロナ禍におけるテレワークが推進され始めた時期には、真っ先にオンラインチームビルディングの補助費用支給を発表。テレワークにおける課題の1つ、社員のコミュニケーション不足の解消に動きました。
オンラインでチームビルディングを行うごとに1人¥3,000の支給を行うことで、オンライン上での食事会などを推進。オンラインでもできる「家の中にあるものしりとり」「お絵かきゲーム」などのアクティビティを通して、チームメンバーの結束力の向上を促しています。
株式会社メルカリ
大手フリマサイトを運営する「株式会社メルカリ」では新チームの発足時に「レゴ(R)を使ったチームビルディング」を外部講師を招いて実施するなど行なっています。
自身でレゴ(R)を組み立て、完成したレゴ(R)を通してチームメンバーと対話するのです。
「なぜこの作品を作ったのか」「どういった意図でこのような構造なのか」をメンバーに発表することで、メンバー間での価値観の理解や自分自身の考え方の整理にも役立てています。
チームビルディングが学べる書籍を紹介!
チームビルディングを本格的に学びたい方は、書籍からより深い知識を得るのがおすすめです。
ここでは、特に人気のある書籍を2冊紹介します。
「THE CULTURE CODE 最強チームを作る方法」
理想的なチームビルディングを生み出す具体的な手法と、その難しさについて語った実践的な1冊。
強固なチームワークのある組織は、独自の文化を持っているという点に着目しています。
その組織は「安全な環境を作る」「弱さを共有する」「共通の目標をもつ」という3つのスキルで成り立っていると解説されています。
誰がメンバーかが重要なのではなく、メンバーが何をするかでチームの文化が決定すると主張しているのが印象的です。
チームビルディングにおいてリーダーを担う人にとっては、とても勇気づけられる1冊となるでしょう。
「チームのことだけ、考えた」
かつてブラック企業と揶揄された、サイボウズ社の社長が経験した挫折と成功を描いた1冊。
多様性を尊重してユニークな人事制度と労働環境を整え、離職率の大幅減を達成するまでのストーリーが記されています。
社員に共感されるミッションづくりと、自分らしく働ける会社づくりが学べる書籍です。
経営者はもちろんのこと、将来の幹部候補や人事労務担当者、管理職など幅広い人におすすめです。
チームビルディングで組織を活性化をさせよう
チームビルディングはメンバー全員が結束して、目標を追いかけられる組織を作る取り組みを言います。
優れたチームビルディングは高い成果を出すだけでなく、メンバーの士気も向上させることができます。
しかし、チームビルディングは一朝一夕でできるものではありません。チーム結成から成果を生み出すまでは、丁寧に段階を踏んで進めることが重要です。
チームビルディングの手法は、ゲームやワークショップなどさまざまです。
メンバーの好みやチームの規模に合った方法で、組織全体の活性化を目指していきましょう。
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