クラウドファンディングを使えば、数千万円から数億円単位の資金を集めることが可能です。クラファンで資金を集める方法はさまざまですが、ストレッチゴールと呼ばれる手法が注目されています。ストレッチゴールのメリットと方法を解説します。
ストレッチゴールって何?
クラウドファンディングにおけるストレッチゴールとは、簡単にいえば当初の目標金額を達成した後に、さらに追加で資金を集めることを指します。
まずはクラウドファンディングの基本的な知識をおさらいし、ストレッチゴールの具体的な例を知っておきましょう。
クラウドファンディングの基礎知識
クラウドファンディングとは「群衆」を意味する「クラウド」と、「資金調達」を意味する「ファンディング」を掛け合わせた造語です。
インターネット上で特定のビジネスやプロジェクトの運営資金を集める方法として知られており、不特定多数の人に内容を説明し、少額ずつ資金援助をしてもらう手法です。
金融機関からの融資や投資家などからの出資などに比べて、手軽に資金調達ができる方法です。プロジェクトの説明をする中で、多くの人に活動を知ってもらえるメリットもあります。
当初設定した目標を達成できれば終了する場合もありますが、目標金額を達成した後、さらにストレッチゴールを設定して、より多くの資金調達を狙う方法がよく使われています。
クラウドファンディングの種類
クラウドファンディングは、投資タイプと非投資タイプに大別できます。前者はファンディングに参加したリターンとして、配当のようにお金をもらえるタイプで、後者はお金以外の商品やサービスがもらえるタイプです。
投資型はさらに、融資型・ファンド型・株式投資型に分類され、非投資型は購入型や寄付型などの分類できます。
いずれもビジネスやプロジェクトの性質に応じて、できるだけ資金を集めやすい方法を選択することが重要です。多くの人から資金を集められる方法を選択すれば、それだけストレッチゴールも設定しやすくなります。
ストレッチゴールの例
ストレッチゴールは基本的に、どのようなクラウドファンディングでも設定できますが、ゲームの開発や映画の制作などでよく活用されているようです。
たとえば、映画の制作費用をクラウドファンディングで集めて、出資者には映画のチケットやほかでは購入できないグッズなどを提供する方法は、よく使われています。
さらに当初の目標金額を達成した場合、さらに追加的にゴールを設定して、出資者に追加でグッズや割引チケットなどを提供するケースも珍しくありません。
ストレッチゴールを達成した場合に、全国に映画の配給を拡大することを約束したプロジェクトもあります。
ストレッチゴールのメリット
ストレッチゴールでは目標金額以上の資金を集められる可能性があり、ほかにも以下のようなメリットがあります。設定することによるデメリットは特にないため、ビジネスやプロジェクトの性質にかかわらず、まずは導入を考えてみるとよいでしょう。
支援者に興味・関心を持ってもらえる
クラウドファンディングを実施する際は、資金を集めたいビジネスやプロジェクトに関して、広くインターネットユーザーに内容を説明する必要があります。
多くの人を惹き付けるプレゼンテーションができれば、それだけ資金を集められるだけでなく、興味や関心を持ってもらえるようになるでしょう。
さらに目標金額の達成後にストレッチゴールを設定し、SNSなどで広く拡散すれば、再度支援者からの援助を受けられる可能性があります。
クラウドファンディングの場合、支援後にそのプロジェクトを忘れてしまう人も少なくありませんが、継続して支援を募ることにより、よく覚えてもらえるようになるでしょう。メディアに取り上げられるチャンスも出てきます。
目標金額を達成しやすくなる
うまくストレッチゴールを活用すれば、目標金額を達成しやすくなるのもメリットと言えるでしょう。
たとえば、あえて目標よりも低く金額を設定してクラウドファンディングを開始し、その金額を達成したら、追加として当初の目標金額の達成を目指す方法はよく使われています。
本来の目標金額を公開せずに、当初の設定金額を達成したら、新たに特典を付けてストレッチゴールの達成を目指すプロジェクトは多いようです。初めから大きな金額の資金を集めるよりも、最終的な目標を達成しやすくなります。
ストレッチゴールの方法
ストレッチゴールを実施する方法としては、一定の金額を達成した後に、新たに目標金額を設定する方法と、初めから複数の目標を考えておくやり方があります。
プロジェクトの性質によって使い分けることで、より多くの資金を集められる可能性があります。
達成後に新たに目標を設定する
まず目標とする金額を公開し、それを達成した後にストレッチゴールを公開して、追加的に資金を集める方法です。
支援者が最終的なゴールを初めから認識できるため、プレゼンテーションで多くの人の興味を惹き付けられれば、SNSなどで拡散してもらえる可能性もあります。
ビジネスやプロジェクトの推進に必要な金額を目標金額にするため、成功すれば必要な金額が得られるのに加えて、さらにストレッチゴールの設定で余剰資金が集められる場合もあります。
初めから複数の目標を設定する
初めから段階的な目標と、それを達成できた際、支援者に提供する特典を公開する方法です。
ひとつの高い目標に設定して支援を募るよりも、段階的にストレッチゴールを設定することで、支援者の「もう少しで達成できるなら支援したい」という心理を刺激できます。結果的に、多くの金額を集められる可能性があります。
また目標金額によってさまざまな特典を付けられるので、それを目当てに多くの支援者を集められるのも特徴です。
ストレッチゴールを達成するポイント
それではストレッチゴールを達成するためのポイントを解説します。実施するクラウドファンディングの方法にかかわらず、以下のポイントに注力することで、より多くの資金を集められる可能性が高まります。
事前にしっかりと計画を立てる
ストレッチゴールの設定を含めて、クラウドファンディングを実施する場合は、事前にしっかりと計画を立てるようにしましょう。盲目的に短期集中で立ち上げてしまうと、どうしても失敗するリスクが高くなってしまいます。
どのような人に支援してもらいたいのか、支援者に訴求できるポイントはどこか、どの媒体で宣伝すれば効率的に支援者を集められるのかなど、事前によく調査した上でプロジェクトを開始しましょう。
ストレッチゴールの設定も、段階的に設定するべきか、最終的なゴールを公開するべきかなど、できるだけ多くの資金を集められるように、しっかりと戦略を立てるべきです。
宣伝に注力する
クラウドファンディングのサイトやSNSなどで、継続的に宣伝することも重要です。たとえ開発したい製品やサービス、立ち上げるビジネスが素晴らしいものでも、広く認知されなければ資金を集めることはできません。
FacebookやX(旧Twitter)、InstagramなどのSNSや、YouTubeなどの動画も活用しながら、プロジェクトの認知度を上げる工夫が求められます。SNSでのシェア数を基準に、追加的にゴールの設定をしているプロジェクトも少なくありません。
特典をうまく活用する
ビジネスやプロジェクトの意義に賛同して支援してくれる人もいますが、支援者への特典を目的に資金援助をしてくれる人もいます。
特典をうまく活用することで、支援者の「あと少し支援してみよう」といった感情を引き出せるようになり、より多くの資金を集められる可能性があります。
特典の内容が素晴らしければSNSなどで話題にもなるため、プロジェクトの認知度を上げるのにも役立つでしょう。ストレッチゴールと特典をうまく組み合わせて、多くの人に支援してもらえるプロジェクトになるように工夫しましょう。
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