採用代行（RPO）の費用相場はいくら？料金体系から業務範囲まで徹底比較

「応募者対応などの採用代行を依頼したいが、費用がいくらかかるのか気になる」「費用対効果が見合うのか不安」といった疑問をお持ちではありませんか。

採用代行（RPO）を依頼する費用は、料金体系や雇用形態、依頼する業務範囲によって大きく変わります。

採用代行の費用相場について、4つのサービス会社の費用と料金体系、雇用形態、業務範囲に着目して解説します。

採用代行で依頼できる業務フェーズと内容

採用代行会社に業務を委託する際にかかる費用相場を紹介する前に、依頼可能な業務フェーズと内容について確認しましょう。

採用計画・戦略の段階

採用代行は「計画・戦略」の段階から専門的な業務を支援します。具体的に行う業務は、以下のとおりです。

• スキルや価値観を含む求める人物像の設計
• 採用媒体の選定
• 採用スケジュールの策定
• 応募数や内定率といった採用目標指標の設定

特に初めて採用活動を行う企業や、これまでの採用方法に課題を感じている企業にとっては、効果的な採用戦略を立てられます。

母集団形成の段階

候補者の目に留まり、応募してもらうための業務です。専門家に任せることで採用担当者は候補者との対話といった主要な業務に集中できます。

具体的に委託できる業務は、下記のとおりです。

• 求人票作成・出稿
• 求人媒体の運用管理
• スカウトメールの作成・配信
• 人材紹介会社の管理

選考の段階

応募者への迅速な対応や、面接日程の煩雑な調整といった選考にかかわる業務です。具体的には、以下のような業務を委託できます。

• 応募者対応・書類選考
• 面接日程の調整
• 一次面接の代行
• 合否連絡

採用代行に依頼することで、人為的なミスを防ぐことができ、採用担当者は最終面接などの重要な選考に集中できるようになるでしょう。

内定後の段階

候補者に内定通知を出し入社承諾を得た後、入社日までの間に必要となるきめ細やかなフォロー業務を委託することが可能です。

具体的なサービス内容には、内定者への定期的な連絡、入社手続きの案内と管理、入社前面談の実施などが含まれます。

【料金体系別】採用代行の費用相場

採用代行の料金体系は、企業の採用計画や予算に合わせて、主に3つの種類があります。

月額固定報酬型

月額固定報酬型は、採用人数に関係なく毎月一定の費用を支払い、契約期間中の採用業務を継続的に支援してもらう料金体系です。費用相場は、依頼する業務範囲によって大きく変わります。

たとえば、スカウトメール配信や日程調整など一部の業務のみを依頼する「部分委託」の場合、月額10万円から30万円程度です。一方、採用戦略の立案から実行まで一貫して任せる「包括委託」では、月額30万円から70万円以上になるケースがあります。

大量採用を計画している企業や、年間を通じて採用活動を行いたい企業に最適な料金体系といえます。

成功報酬型

成功報酬型は、採用が成功した場合にのみ費用が発生する料金体系です。初期費用や月額費用が不要であることが最大の特徴となっています。

一般的には、採用が決定した人材の理論年収（月給×12ヶ月＋賞与など）に、事前に定められた料率を掛けて費用を算出します。料率は採用する職種の難易度により変動し、20%から35%が相場です。

年間の採用人数が数名程度と限られており、採用の確実性を重視する企業、または費用の無駄を避けたい企業にとって最適な選択肢といえます。

従量課金型

従量課金型は、用意された業務内容の中から必要なものだけを選び、その量に応じて費用を支払う料金体系です。たとえば、採用代行会社に求人広告の作成から求人媒体の管理・運用を委託する場合、1件6万円〜60万円となります。

業務内容によって費用が変わり、具体的には以下のとおりです。

採用業務の中でも特に手間がかかる部分や、専門知識が求められる部分だけをプロの手を借りたい企業に最適です。

【雇用形態別】採用代行の費用相場

採用代行の費用は、求める人材によって大きく変動します。雇用形態ごとに採用活動の進め方や重視するポイントが異なるためです。

以下では、「新卒採用」「中途採用」「パート・アルバイト採用」における、それぞれの費用相場について紹介します。

新卒採用

新卒採用は、決まった時期に多くの学生を対象として一括で行うことが特徴です。説明会の企画運営から応募書類の管理、内定者のフォローまで、長期間にわたる包括的な支援を委託できます。

費用の相場は、月額固定報酬型が月額5万円から70万円、成功報酬型が1名あたり30万円から100万円程度です。業務を一括で委託する場合、採用人数が多いほど一人あたりの採用費用は安くなる傾向にあります。

一人あたりの費用は抑えやすい一方で、長期間にわたる包括的な支援が必要となるため、年間の総額費用は高くなりやすい傾向です。

中途採用

中途採用は、特定のスキルや実務経験を持つ即戦力の確保を目的とした採用活動です。欠員補充や事業拡大など、企業の状況に応じて年間を通じて実施されます。

費用相場は、月額固定報酬型では月額10万円から70万円、成功報酬型では採用者の理論年収の20％から35％が一般的な水準です。

求める人材の専門性や採用の緊急性によって費用が大幅に変わります。明確な採用計画を代行会社に伝えることが大切です。

パート・アルバイト採用

パート・アルバイト採用は、店舗運営や繁忙期の対応など、迅速な人員補充が必要な場面で多く実施されます。費用相場は、月額固定報酬型では月額1万円から30万円程度、成功報酬型では採用者の月給の50％から100％程度が目安です。

費用を抑えるためには、求人票の作成や応募者管理、面接日程の調整といった手間のかかる業務のみを依頼することが大切です。応募者が多い一方で、採用辞退や早期離職が起こりやすいため、いかに効率よく採用活動を進められるかが成功の鍵となります。

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【業務範囲別】採用代行の費用相場

採用代行の費用は、自社でどこまでの業務を行い、どこからを専門家に任せるかという「業務範囲」によって大きく変わります。

特定業務のみ委託する「ノンコア業務」

「ノンコア業務」は、日程調整やスカウトメール配信といった特定の採用業務だけを切り出してプロに委託する業務です。費用相場は月額10万円から30万円程度で、採用活動の主体は自社に置きつつ、手間のかかる作業や専門知識が必要な部分だけを補強できます。

「主要でない業務に追われて、候補者との対話など重要な業務に集中できない」といった課題を抱える企業に最適です。

すべての採用業務を委託する「コア業務」

「コア業務」は、採用計画の立案から内定者フォローまで、採用業務の全体をまとめて依頼する業務です。費用相場は月額30万円から70万円以上ですが、プロが全ての工程を管理するため、採用の成功確率が高くなります。

社内に採用の専門知識を持つ担当者がいない場合や、事業拡大に伴い大規模な採用を計画している企業におすすめです。

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