生産管理システムを導入する際、どのようなシステムが自社に向いているのか?何を見て選べばよいのか?など迷う要素が沢山あると思います。
迷わずに欲しいシステムを選ぶために、システムがどんな種類(タイプ)に分けられるのか知っておくといいでしょう。
今記事では、そのような生産管理システムの種類を詳細にまとめました。
生産管理システムは3種類に分けられる!
生産管理システムとは、製造業における生産活動を一括管理するシステムです。
「モノを作る計画を立てる→必要な材料を発注する→人や設備を割り当てる→進捗を確認する→モノを出荷する」までの業務を効率的に管理できます。
生産管理システムの種類を取り扱い製品や事業規模、導入方式に合わせて分類すると3つに分けられます。機能や価格だけでなく、種類を絞って製品を比較すると、自社に相応しい製品を見つけやすいでしょう。
以下に異なる視点で分類した、生産管理システムの種類をまとめています。
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事業規模別の種類
業界ごとの企業規模や生産する製品数に合わせて分類すると以下の2つに分けられます。
小規模~中小企業・特定事業向け
小規模〜中小企業・特定事業向けの生産管理システムは、機械用部品や金属部品など取り扱い製品が限定的で、機能や画面設計が特定業種に特化しているシステムです。
基本的な機能+特定業種に特化した原価管理機能、工程管理機能を備えています。導入にかかる価格があまり高額でないのも特徴です。
製品には「~~業向け」「~~を扱う中小企業向け」などの記載があるケースが多いので、取り扱い製品を限定する、生産拠点をまたがない場合は同製品から導入することを勧めます。
中堅〜大手企業・ERP対応向け
中堅〜大手企業・複数事業向けのシステムは取り扱い製品を限定しない、さまざまな事業に対応できる設計のシステムを表します。ERPシステムの要素がある製品も含まれます。
販売管理機能と連携できたり、マルチプラントに対応しており、部門間の情報共有や連携を強化したい、事業をまたいで効率的な生産管理がしたい企業に向いています。
ERPシステムの生産管理用パッケージとして販売しているケースが多いため、販売価格は比較的高い傾向にあります。
導入方式別の種類
製品を導入方式に分けて分類すると、大きく以下の2つに分けられます。
オンプレミス型
オンプレミス型はソフトウェアを購入し、自社サーバーにインストール後、システムを企業側で管理、運用するタイプを指します。生産管理システムは安定稼働が重視されている背景から、オンプレミス型の導入が一般的です。
オンプレミス導入の場合、自社に合わせたカスタマイズができるため、欲しい機能や自社に合わせた工程管理表などを使うことができます。
一方で、初期費用がかさむ、定期的にメンテナンスをおこなう必要があるなどのデメリットもあります。
クラウド型
クラウド型はインターネット経由でシステムサービスが提供されるタイプのことです。クラウド型はどのような場所でも運用が可能で、スケーラビリティの高さが魅力となっています。
近年では政府がSaaSの採用を基本的に推奨していることから、クラウド型のシステム需要が広がっています。月額制を敷いているシステムが大半なため、常に一定料金で利用できる点がメリットです。
生産方式別の種類
生産管理システムは、企業の生産方式に合わせて選択することもできます。以下では、代表的な生産方式別に、最適な生産管理システムの特徴を解説します。自社の生産方式を振り返りながら、どんな機能が必要か明確にしましょう。
量産繰返生産方式
量産繰返生産方式は、大量の同一製品を連続して生産する方式です。この方式に適した生産管理システムを導入したい場合、以下の要素を確認しましょう。
- ラインバランシング…工程間の負荷を平準化し、ボトルネックを解消できる
- 在庫管理の自動化…資材の調達から製品の出荷までの在庫管理を自動化している
少量多品種生産方式
少量多品種生産方式は、多様な製品を少量ずつ生産する方式です。この方式では、以下の特徴を持つ生産管理システムが有効です。
- 柔軟な生産計画や工程管理機能…多品種の製品に対応した、テンプレートが豊富なものやカスタマイズ制が充実している
- 部品表(BOM)管理…多様な製品構成に対応した部品表管理が揃っている
受注生産方式
受注生産方式は、顧客からの注文に基づいて生産を行う方式です。この方式に適した生産管理システムは以下のような機能を持つ製品です。
- 受注管理との連携…受注情報と生産計画を連動させ、納期遵守に特化している
- 原価管理の精度向上…個別受注ごとの原価管理を行い、利益を最大化できる
- 進捗管理の可視化…受注から納品までの進捗状況をリアルタイムに把握できる
まとめ
生産管理システムは様々な製品があり、機能だけ、価格だけの比較で選ぶとミスマッチが起こりやすいです。
自社はどのような種類が合っていて、何を基準を選ぶとよいかをしっかりと固めると、迷いなく選ぶことができるでしょう。
どの種類の製品を導入したいか決めてから、製品を比較しましょう。
次の記事では製品ごとの特色や種類を含めて、包括的に生産管理システムを紹介しています。システム選びの参考までにご覧ください。
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