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ERPと生産管理システムの違いを解説!生産管理システムとして利用できるERP3製品も紹介

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最終更新日: 2024年07月16日

製造業の生産活動を統括・効率化できるシステムとして生産管理システムがあります。一方で、よく似たシステムとしてERPが挙げられることは少なくありません。

ERP内にも生産管理機能があるため、生産管理システムとの違いはどこにあるのか疑問をお持ちの方もいるでしょう。

この記事ではそんなERPと生産管理システムの違いや特徴を解説します。生産管理システムをパッケージとして搭載しているERPも同時に紹介するので、生産管理システムの導入に迷っている場合のご参考にしてください。

ERPと生産管理システムは違う?

ERPと生産管理システムは、業務を一括管理できるという特性を持つものの基本的には異なるシステムです。

生産管理システムとは、製造業における生産活動を一括管理できるシステムを指す言葉で、生産活動の情報を流れとして統合的に管理、利用することを目的としています。

ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略称で、幅広い業種に対応し、財務管理や販売管理、人事管理、営業管理などさまざまな機能を備えた統合的な業務システムです。

おもな違いとしては以下のようなことが言えるでしょう。

適用範囲 機能カバー範囲 得意業務
ERP 企業の経営資源 ・生産管理

  +

・財務管理

・人事管理

・営業管理など

・業務プロセス標準化

・意思決定支援

・情報の整合性保持

生産管理システム 生産活動の情報 ・生産管理 ・生産に直結する業務

・柔軟なスケジューリング

・製造現場のデータ収集と分析

ソフトウェア比較のイメージイラスト

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MESという概念

生産管理システムと同じく製造現場のデータ管理、効率化に使われるツールとしてMESというものがあります。「Manufacturing Execution System」の略称であり、生産現場の業務効率化に特化した機能を備えています。

生産管理システムが生産計画の作成や在庫管理などに対応しているのに比べ、MESは現場と離れた生産活動はカバーしていません。

マニュアル管理や自動的な指示出し、生産資源の配分管理など、実際に現場で使われる機能に特化しています。

ERPもMESも機能が重複する部分もあり、製品によっては同じものとして扱っているケースがあります。

ERP内の生産管理システム機能は充分なのか?

結論から言うと充分なケースと充分でないケースがあります。機能が企業にとって充分かどうか判断するには以下のような要素を見ておく必要があります。

企業の規模と業種

ERP内の生産管理システムは生産計画や原価管理、出荷配送管理などの企業全体の業務を統合管理しやすい機能を搭載していることが多いです。一方で、生産管理システムとして販売している製品は、ほかに実時間や作業指示の監視・管理機能、生産実績やセンターのデータの収集、解析など詳細な運用や解析に目をあてた機能を含んでいます。

企業規模や業種によって生産管理で重視したい事項は異なるため、そのような要素から機能が充分かは検討する必要があるでしょう。

企業内でカスタマイズしたいか

ERPシステムが標準機能だけで企業のニーズを満たすことは稀です。ERPを導入する場合、基本的にカスタマイズが前提になります。

ERP内の生産管理システムについても同様であり、企業独自のニーズや業務要件に合わせて企業が自社内でカスタマイズする必要があります。一方で、生産管理システムとして販売している製品は特定の業種や生産方式に対応した機能をはじめから備え、カスタマイズもベンダー側が担当します。

生産管理以外の業務との連携

生産管理は材料調達や在庫管理、人事管理や顧客管理、販売および会計などの他の業務と密接に関連しています。ERP内の生産管理システムを利用するとこれらの業務と情報を統合できます。

例えば、生産データが直接会計システムに反映されることで、正確な原価計算や財務報告が可能になります。企業が情報統合に主眼を置いている場合、ERP内の生産管理システムを利用する方が扱いやすいかもしれません。

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生産管理システムとして利用できるERP3製品

マルチプラント機能で全社業務を一元化「EXPLANNER/J」

出典:「EXPLANNER/J」公式Webサイト
  • ERPシステム「EXPLANNERシリーズ」の生産管理パッケージ
  • マルチプラントや多言語、多通貨に対応
  • パッケージ+開発フレームワークで拡張性が高い

日本電気株式会社がリリースするERPシステム「EXPLANNERシリーズ」の製造業の生産管理用パッケージです。

製造業に特化したERPとして開発されています。マルチプランに対応しているため、海外拠点との連携も安心です。

営業・設計・製造・購買の各部門と情報を共有しながら精度の高い見積作成が行えます。受注生産の問題点を解消し、スムーズな生産管理が実現するでしょう。

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組立製造業向きのグローバルERPパッケージ「Infor LN」

出典:「Infor LN」公式Webサイト
  • 高度な分析機能やレポート作成機能を搭載
  • 見積や設計、生産から出荷、アフターサービスまで一括管理
  • 自動モニタリングやアラート機能があり、品質管理機能も充実

組立製造業向きのERPソリューションであり、産業用製品製造業や産業用機械・設備、航空宇宙・防衛や自動車、ハイテク機器・電子機器などの事業者向きに作られています。

製造現場とサプライチェーン全体の連携を重視したシステムです。財務情報から品質管理、注文管理からビジネスパートナーとの連携まで一括して統合できます。

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BOMを基幹とした生産管理システム「STRAMMIC PM」

出典:「STRAMMIC PM」公式Webサイト
  • 販売物流管理と生産管理を軸とした製造業向きのERP
  • 各種オーダー管理を最適化できるMRP計算機能を備える
  • 便利な集計機能で業務の見える化と共有化を促進

パッケージ製品でありながら、クラウド環境への移行、オンプレミス型のサーバー構成などに対応できる柔軟な生産管理システムです。

STRAMMICシリーズの生産管理パッケージで、BOMを基本に運用できるシステムとなっています。製造パターンごとにBOMを定義可能です。

企業が迅速に対応できるよう、ダッシュボードやワークリストなど、集計を可視化、共有化する機能に長けています。

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ERP内の生産管理システムを利用するメリット

メリットERP内の生産管理システムを利用する場合、以下のようなメリットがあります。

企業全体での業務を統合的にみながら、生産管理を進められる

ERP内の生産管理システムを利用すると、財務、人事、物流など他のビジネスプロセスの情報をリアルタイムで管理者と共有できます。

管理者は財務状況や人事的配慮を念頭に入れながら、生産管理業務をおこなえます。さまざまな要素を組み込んだ生産計画を建てることが可能になるでしょう。

生産計画の立案や実行、在庫管理の最適化など、生産に関する意思決定の質が向上し、全体的な生産効率の改善につながります。

海外拠点ともシームレスに情報共有でき、全体が効率化する

グローバルに展開する企業にとって、海外拠点との情報共有は重要な課題です。

ERP内の生産管理システムは、調達、在庫管理、原価管理などの生産管理機能が多言語、多通貨単位で対応しているため、海外拠点との情報共有が容易になります。

全社的な情報の一貫性と可視性が向上するため、全体の業務を効率化できるでしょう。

トレーサビリティの確保による品質の向上

ERP内の生産管理システムは、原材料の調達から製品の販売完了までの全工程を追跡することができます。

トレーサビリティが確保できるため、品質問題が発生した場合に迅速に原因を特定し、対応することが可能になります。

また、生産工程の可視化により、品質管理の強化と継続的な改善に役立ちます。

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悩みを整理してピッタリの生産管理システムを導入しよう

ERPやMESなど、ツールに関する用語は複数あり、どれが自社に必要なのか?どのツールが費用対効果が良いのか?と迷う時もあるかもしれません。

そのような場合、まずは現在の悩みを知ることが大切です。海外拠点との連携が必要か?今のツールは何が不便なのか?などの悩みを抽出し、どんなツールが欲しいか簡単に整理しましょう。

具体的に製品をいくつか選び、比較してみてもいいでしょう。製品を具体的に比較したい場合、以下の記事をご参照ください。

関連記事:【2024年】生産管理システム比較9選!導入メリットやおすすめ製品の選び方|ミツモア

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