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アンコンシャスバイアスとは?職場で見られる具体例と対策法について

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最終更新日: 2024年03月05日

適切な人材の確保や組織の健全化を図りたいなら、アンコンシャス・バイアスの対策を検討するのがおすすめです。定義や具体例を知っておけば、効果的な対策を講じやすくなるでしょう。アンコンシャス・バイアスの基礎知識や企業に与える影響を解説します。

アンコンシャス・バイアスとは

アンコンシャスバイアス

アンコンシャス・バイアスの意味や、要因について解説します。一概に悪とは言えないことも理解しておきましょう。

自分では気付かない思い込みや偏った考え

アンコンシャス・バイアスとは自分では気付いていない思い込みや、偏った考えのことです。誰でも何らかのアンコンシャス・バイアスを持っています。

アンコンシャス・バイアスは自分の中で、無意識のうちに形成されるため、何気ない発言や行動に現れがちです。「よくあること」として特に問題視されないケースも多いでしょう。

しかし組織内でアンコンシャス・バイアスを放置すると、周囲のモチベーションを下げたり、ハラスメントの原因になったりする恐れがあります。組織力の低下を引き起こさないためにも、アンコンシャス・バイアスへの適切な対策を講じることが重要です。

アンコンシャス・バイアスの要因

アンコンシャス・バイアスを生み出す原因としては、無意識の自己防衛心が挙げられます。自分を良く見せようとしたり、正当化したりするときに自分を守る気持ちが生まれがちです。

こだわりがある考え方やコンプレックスを感じていることが刺激された場合も、自己防衛心からアンコンシャス・バイアスが生じやすくなります。

身に染み付いた習慣や、常識だと思い込んでいることが原因になるケースもあります。時代の変化や物事の多様化に、自分の考え方や価値観が、追い付いていないパターンです。

アンコンシャス・バイアス自体が悪いことではない

アンコンシャス・バイアスは組織において、悪影響を及ぼす恐れがあるものの、アンコンシャス・バイアスを持つこと自体は決して悪いことではありません。

あくまでも「その人がどのように考えているのか」を示すだけのものであり、思考自体は良い悪いで判断できないのです。場合によっては考え方が偏っていても、その人にとっては正解になるケースもあります。

マイナスな方向に機能することがないように気を付けることが、アンコンシャス・バイアスの重要なポイントです。

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把握しておきたい組織への悪影響

把握しておきたい組織への悪影響アンコンシャス・バイアスは組織にどのような影響を及ぼす可能性があるのでしょうか。組織内外にもたらしかねない悪影響について解説します。

職場の人間関係が悪化する恐れ

考え方や価値観が偏ったまま人と接する場合、コミュニケーションや認識にズレが生じやすくなります。お互いにストレスや不信感が生まれると、人間関係が悪化することもあるでしょう。

特に年齢や性別への偏見は、日常でこそ生まれやすいため、職場の人間関係に関わりやすくなります。特に近年は、世の中がハラスメントに対して敏感になっており、差別や偏見につながるアンコンシャス・バイアスには注意しなければなりません。

偏った考え方や価値観を持つ人の影響力が強い場合は、個人レベルだけでなく企業としてもダメージを負う恐れがあります。体外的な信用をなくし、ブランドイメージが低下するリスクがあるのです。

公正な判断ができない可能性

アンコンシャス・バイアスが組織に与える悪影響としては、公正な判断ができなくなることも挙げられます。例えば人事評価を行う場合、バイアスがかかってしまうと公正な評価はできません。

人事評価のシーンだけでなく、採用や育成から普段の業務まであらゆる場面で問題が発生する恐れがあります。バイアスが放置された状況では、従業員のモチベーションも下がっていくでしょう。

さまざまなシーンで公正な判断ができない企業には、人材が定着しにくくなります。人を採用してもしばらくすると辞めてしまう悪循環に陥りかねないのです。

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アンコンシャス・バイアスの具体例

ストレスを抱えている女性組織で見られがちな、アンコンシャス・バイアスの具体例を紹介します。

職場で見られる具体例

職場におけるアンコンシャス・バイアスとしては、以下のようなものがあります。どのようなバイアスがかかるのかをケース別に見ていきましょう。

  • 受付・接客・お茶くみは女性がやるべき
  • 男性なら休日出勤や残業は当たり前
  • 仕事に熱心な社員は、残業や休日出勤が多い
  • 仕事は男性、家事や育児は女性がすべき
  • 共働きでなければ、男性は出産・育児休業を取得すべきではない
  • 体力が必要な作業は男性社員の仕事
  • 年配社員はパソコンやスマホの扱いが苦手
  • 外国人労働者は日本文化になじみにくい
  • 障がい者に難しい業務は任せられない

職場で見られるアンコンシャス・バイアスは、年齢・性別・人種などに起因していることが上記の例からも分かるでしょう。

採用の場で見られる具体例

アンコンシャス・バイアスは採用の場でもよく見られます。客観性や公平さに欠けている点が、採用の場で見られるアンコンシャス・バイアスの特徴です。具体例をチェックしておきましょう。

  • 面接官が自分と似た人や、出身大学が同じ人を優遇する
  • 体育会系サークル出身者は、根性があるとみなす
  • 女性は総合職に向かないと思い込み、一般職のみ採用する
  • 育児中・介護中の女性は、仕事との両立はできないと判断する
  • 出身大学のブランドが高いだけで、優秀だとみなす
  • 魅力的な応募書類があると、その他の書類がすべて劣っていると判断する
  • 応募者の特定の能力ばかり注意し、総合的な判断ができない

評価の場で見られる具体例

企業が従業員を評価するシーンでは、次に挙げるようなアンコンシャス・バイアスが考えられます。

  • 残業や休日出勤が多いだけで、仕事熱心とみなされ評価が高くなる
  • 評価担当者がお気に入りの従業員は、ミスが見逃される
  • 社長と出身大学が同じ従業員は、評価を優遇される
  • 外国人労働者だということだけで、評価が下がる
  • 有給取得が多い従業員は、生産性を下げているとみなされる
  • 職場の飲み会に参加しない従業員は、職場への不満を疑われる

さまざまなバイアスがかかっているために、正当な評価を受けられない恐れがあることが分かるでしょう。

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アンコンシャス・バイアスの対策を行った企業

中間管理職の負担を軽減する方法アンコンシャスバイアス対策の代表的な企業事例を紹介します。何がきっかけでどのような対策を実施したのかを見てみましょう。

Google

IT大手Googleのアンコンシャス・バイアス対策は、偏見を排除した組織を目指す取り組みです。2013年から従業員向けの、アンコンシャス・バイアス教育も行われています。

Googleがバイアス対策に乗り出したのは、検索エンジンの日替わりロゴに、差別的な要素があったためです。2010~2013年の間に広告で使われた著名人の約6割が白人男性であったのに対し、女性の割合は2割に届いていませんでした。

現在は偏見を排除するための情報交換が社内で活発に行われているほか、ワークショップで活用できるスライドやガイドも公開されています。

スターバックス

アメリカのコーヒーチェン大手スターバックスでは、2018年に人種差別の批判を受ける事件を起こしています。

この事件は店内で友人を待っていただけの黒人を店舗側が不審人物とみなし、店舗から通報を受けた警察が黒人を誤認逮捕したというものです。当時の様子が動画で拡散され、スターバックスは大きなバッシングを受けることになりました。

事件後にスターバックスは全米の約8000店舗を臨時休業とし、人種差別をなくすためのトレーニングを全社員に対して実施しています。

味の素

大手食品メーカーの味の素は、企業の価値観として「人を大切にする」ということを重視しています。しかし配慮が先に来てしまうあまり、アンコンシャス・バイアスが発生することがありました。

出張を依頼したい従業員が育児中だったため、相手に配慮して確認せずに仕事を任せませんでした。

無意識の思い込みを取り払うために、2018年からアンコンシャス・バイアス研修が実施されています。上記の例なら出張してもらいたいことを相手に伝えた上で判断してもらい、相談があれば一緒に解決策を考えるということを研修で教えています。

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個人に気付きを与えることで組織全体の改善を

個人に気付きを与えることで組織全体の改善をアンコンシャス・バイアスが生じている組織では、人間関係が悪化する恐れがあります。さまざまな場面で公正な判断をしにくくなる点もデメリットです。

アンコンシャス・バイアスの問題に対処するためには、どのような考え方が当てはまるのかを、知っておく必要があります。個人に気付きを与える機会を設け、組織全体の改善を図りましょう。

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