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クラウドPBXで電話番号をそのまま使う方法を解説!必要な2つの条件とは

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最終更新日: 2024年12月27日

「クラウドPBXで電話番号をそのまま使いたい」と考えている方に向けて、クラウドPBXで既存の電話番号をそのまま使うための条件や移行手順をまとめました。

電話番号をそのまま使うメリットや、クラウドPBXの費用相場についてもまとめています。クラウドPBXに切り替えたくても、固定電話の番号を変えたくなくて躊躇している方は、ぜひ参考にしてください。

クラウドPBXは固定電話の番号をそのままで使える!

スマホを手に持つ女性

クラウドPBX(Private Branch Exchange)は、インターネットを介して電話機能を利用できるサービスのことをいいます。

クラウドPBXに切り替える際、「固定電話の番号をそのまま使いたい!」と考える方も多いでしょう。結論、後述する条件を満たしていれば、クラウドPBXで固定電話の番号をそのまま使用することは可能です。

利用できる電話番号は「市外局番」「050番号」「フリーダイヤル」

クラウドPBXで継続利用可能な電話番号は、主に以下の3種類があります。

  • 市外局番:一般的な固定電話に使用される番号
  • 050番号:IP電話でよく見られる番号
  • フリーダイヤル:顧客サービス向けの番号

上記の番号であればクラウドPBXで使えるため、市外局番が用いられた固定電話の番号を使うことも可能です。

電話番号をそのままでクラウドPBXに移行するための2つの条件

オフィスでの会議

クラウドPBXで利用できる電話番号をご紹介しましたが、実際にクラウドPBXへ番号を引き継ぐには以下の条件を満たしている必要があります。

  • 番号ポータビリティ(LNP)に対応しているか
  • クラウドPBXが番号引き継ぎに対応しているか

それぞれ確認してみましょう。

クラウドPBX事業者が番号ポータビリティ(LNP)に対応しているか

まず確認したいのが、クラウドPBX事業者が番号ポータビリティ(LNP: Local Number Portability)に対応しているかどうかです。LNPとは、電話番号を変更することなく、契約事業者を変更できる仕組みのことをいいます。

LNPに対応している場合、ユーザーは電話番号を変更することなく、サービスプロバイダーを切り替えることが可能です。

ただし、事業者の回線収容施設がエリア内にあることが条件となるため、事前に事業者の取扱市外局番をチェックしておきましょう。

固定電話の番号がNTTで取得したものであるか

クラウドPBX事業者の対応だけでなく、使用したい固定電話の番号がNTTで取得したものであるかも重要です。他社の光回線サービスに切り替えた場合でも、元々NTTの固定電話で発行された番号であれば、番号ポータビリティの対象となる可能性が高いです。

IP電話の場合、特に050から始まる番号は一般的にサービス事業者に割り当てられた番号を使用しているため、引き継ぎが難しいケースが多いです。ただし、状況によっては継続利用が可能な場合もあるので、まずは検討中のPBX事業者に問い合わせてみることをおすすめします。

電話番号をそのままでクラウドPBXへ移行するまでの流れ

オフィスのミーティング風景

現在使用している固定番号が引き継ぎに対応していることを確認できたら、実際にクラウドPBXへの移行を進めましょう。以下では、電話番号をそのままでクラウドPBXへ移行するまでの流れを解説します。

  1. クラウドPBXの事業者に問い合わせる
  2. 申請書を作成してもらう
  3. クラウドPBXの事業者が手続きを実施する
  4. 電話番号が割り当てられる
  5. 初期設定完了後に利用開始

ステップごとに、具体的な手順をみていきましょう。

クラウドPBXの事業者に問い合わせる

まず、検討中のクラウドPBXの事業者に直接問い合わせましょう。このとき、現在使用している電話番号の継続利用が可能かどうかを必ず確認します。電話番号引き継ぎの可否を自分で調べることが難しい場合でも、番号ポータビリティの可否や必要な手続きについて詳細な情報を提供してくれるでしょう。

申請書を作成してもらう

次に、クラウドPBX事業者の指示に従って、番号ポータビリティの申請書を作成します。申請書には現在の電話番号に加えて、契約者情報や現在の通信事業者の情報などを記入します。正確な情報を揃えて、スムーズに申請を進めましょう。

クラウドPBXの事業者が手続きを実施する

申請書の提出後は、クラウドPBXの事業者が主導して手続きを進めてくれます。具体的な手続きの内容としては、現在の通信事業者との調整や技術的な設定変更などが含まれます。通常、この段階で利用者側が行うべきことは少なく、基本的には事業者からの連絡を待つことになります。

電話番号が割り当てられる

クラウドPBXの事業者が手続きを完了すると、既存の電話番号がクラウドPBXシステムに割り当てられます。この時点で番号の所有権が新しいプロバイダーに移管されますが、実際の切り替えはまだ行われていません。

初期設定完了後に利用開始

クラウドPBXの初期設定が完了してはじめて、クラウドPBXでの電話番号の利用を開始できます。この段階で、旧システムから新システムへの完全な切り替えが行われ、クラウドPBXを通じて既存の電話番号での通話が可能となります。

現在の電話番号をクラウドPBXでそのまま使うメリット

オフィスで電話するビジネスマン

現在の電話番号をクラウドPBXでそのまま使うメリットをご紹介します。主なメリットは以下の通りです。

  • 利用サービスなどの登録情報の変更が不要
  • 電話番号の変更に伴う周知が不要

利用サービスなどの登録情報の変更が不要

現在の電話番号をクラウドPBXでそのまま使う1つ目のメリットは、利用サービスなどの登録情報の変更が不要であることです。

既存の電話番号を継続して使用すれば、これまで使用してきたサービスや各書類に記載された連絡先の情報を変更する必要がありません。

煩雑な手続きやコミュニケーションコストを削減でき、変更にかかる手間を少なくできます。

電話番号の変更に伴う周知が不要

現在の電話番号をクラウドPBXでそのまま使う2つ目のメリットは、電話番号の変更に伴う周知も不要であることです。電話番号を変更する際、社内だけでなく取引先やパートナー会社への周知が必須となります。

しかし、電話番号を変更しないことで、取引先や顧客に大して新しい連絡先を通知する手間もなくなります。これは特に、長年同じ番号を使用してきた企業や、取引先の多い企業にとって大きなメリットであるといえます。顧客との円滑なコミュニケーションを維持できるので、関係性もより良好なまま保ちやすくなるでしょう。

電話番号をそのままでクラウドPBXを使えない場合は変更が必要

打ち合わせをおこなうビジネスマン

クラウドPBXで現在使用している電話番号をそのまま使うことは可能ですが、すべての電話番号が継続して使用できるわけではありません。電話番号が条件を満たしていない場合、番号の変更が必要です。

新しい番号を取得する場合は十分な準備期間を設け、事前に顧客や取引先に通知することが大切です。また、旧番号から新番号への転送サービスを一定期間利用するなど、移行期間中の対策を講じることで、ビジネスへの影響を最小限に抑えましょう。

まとめ

電話をかける男性

クラウドPBXで現在使用している電話番号をそのまま利用する条件やメリット、移行方法を解説しました。クラウドPBXはインターネットを介して電話機能を利用できる、非常に便利なサービスです。条件によっては既存の電話番号を継続して使用できるため、導入を迷っている場合もぜひ検討してみると良いでしょう。

ただし、電話番号の種類によってはクラウドPBXにそのまま引き継ぐことが難しい場合もあります。具体的な状況の確認は複雑なので、まずは検討中のクラウドPBXの事業者に問い合わせてみると良いでしょう。適切なプロバイダーを選択して、十分な準備を行うことで、電話番号をそのままにクラウドPBXへの移行をスムーズに進めましょう。

次の記事ではおすすめのクラウドPBX各製品を機能や料金の観点から比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。

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