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クラウドPBXと固定電話の違いを徹底解説!比較したときのメリットとデメリット

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最終更新日: 2024年12月27日

クラウドPBXが実際のところどのようなものなのか、固定電話とどう違うのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回はクラウドPBXと固定電話の違いを徹底解説。固定電話と比較したときのクラウドPBXのメリットとデメリットについてもあわせて解説します。

クラウドPBXと固定電話の違い

インターネットのイメージ

まずは、クラウドPBXと固定電話の違いについて見ていきましょう。両者には大きく5つの違いがあります。

〈クラウドPBXと固定電話の違い〉

  • 使用する回線
  • 柔軟性とスケーラビリティ
  • メンテナンス
  • 通話品質
  • コスト

使用する回線

クラウドPBXと固定電話の最も基本的な違いは、使用する回線にあります。固定電話では専用の電話回線を使用しますが、クラウドPBXはインターネット回線を介してサービスが提供されます。

これにより、クラウドPBXはインターネットに接続できる環境さえあれば、場所を選ばず利用できるという大きなメリットがあります。オフィスはもちろん、自宅やカフェ、出張先のホテルなど、どこからでも会社の電話としての発着信が可能です。

一方で、インターネット回線に依存するため、回線トラブルが発生した際には通話ができなくなるリスクがあります。固定電話の場合、電話回線と電源さえ確保できれば、インターネットが使えない状況でも通話が可能です。

柔軟性とスケーラビリティ

柔軟性とスケーラビリティの高さもクラウドPBXの特徴です。従来の固定電話では、電話回線の増設や新しい機能の追加に時間とコストがかかりました。一方、クラウドPBXはインターネットを介して提供されるため、必要に応じて簡単に拡張や縮小が可能です。

例えば、新しい社員が入社した際も、Webの管理画面から簡単に新しい内線番号を追加できます。季節的な需要の変動がある業種では、繁忙期に合わせて一時的に回線を増やし、閑散期には減らすといった柔軟な運用もできるのです。

メンテナンス

メンテナンス面でも、クラウドPBXと固定電話には大きな違いがあります。従来の固定電話では、定期的なメンテナンスや故障時の修理には専門業者を呼ぶ必要がありました。これは時間とコストがかかる上、その間業務に支障が出る可能性もあります。

一方、クラウドPBXでは、システムの保守や更新はすべてベンダー側が行います。ユーザー側で特別なメンテナンスを行う必要はなく、常に最新の状態で利用できます。

通話品質

通話品質については、固定電話の方が安定しているというのが一般的な認識です。専用回線を使用する固定電話は、インターネット回線を使用するクラウドPBXと比較して安定しやすい特徴があります。

とはいえ、近年のインターネット回線の高速化と通信技術の進歩により、クラウドPBXの通話品質も大幅に向上しています。多くのユーザーが固定電話との違いを感じないレベルまで来ていることでしょう。ただし、インターネット回線や使用するデバイスの状況によっては音質が低下する可能性もあるため、導入前に十分な回線速度があるか、トライアルなどを活用して確認しておきましょう。

コスト

クラウドPBXと固定電話では、かかるコストも大きくことなります。固定電話は回線の整備などが必要なため、初期投資が高額になりがちです。PBX本体や電話機の購入、設置工事など、導入時に大きなコストがかかります。また、メンテナンス費用も定期的に発生します。

一方、クラウドPBXは初期投資を大幅に抑えられるのが特徴です。高価な機器の購入や複雑な工事は不要で、多くの場合はインターネット回線さえあれば利用を開始できます。

固定電話と比較したクラウドPBXのメリット

オフィスで受話器を取るビジネスウーマン

固定電話と比較したクラウドPBXのメリットをご紹介します。

〈固定電話と比較したクラウドPBXのメリット〉

  • 柔軟に運用できる
  • どこからでも電話を受けられる
  • スピーディに導入できる

柔軟に運用できる

クラウドPBXは小規模から始められるため、スタートアップ企業や小規模ビジネスにも適しています。例えば、従業員が少人数の会社でも、必要な分だけのライセンスを購入して利用を開始できます。その後、事業が拡大して従業員が増えた場合も、管理画面から簡単に内線を追加できるため柔軟な運用が可能です。

また、反対に事業の縮小や季節変動に合わせて内線数を減らすことも可能です。高額な機器の入れ替えや複雑な工事は必要ないため、ビジネスの変化に応じて素早く対応できます。

どこからでも電話を受けられる

インターネット環境さえあれば、どこからでも会社の電話として発着信できる点もクラウドPBXのメリットです。

例えば、営業担当者が外出先からクラウドPBXを利用して電話をかける場合も、会社の電話番号で顧客と通話できます。また、在宅勤務の社員も、自宅から会社の内線電話を使用できます。顧客や取引先にもオフィスの電話番号が表示されるため、不信感を抱かれることもありません。

スピーディに導入できる

​​クラウドPBXは、固定電話システムと比べてスピーディに導入できるのも大きなメリットです。

従来の固定電話システムではPBX本体の設置や電話回線の工事などが必要なため、導入までに多くの時間がかかりました。一方、クラウドPBXはインターネット回線さえあれば、すぐに利用を開始できます。

多くの場合、アカウントの作成とソフトフォンのインストール、簡単な設定のみで利用可能です。新規オフィスの開設や事業拡大の際にも、通信環境を素早く整えることができるでしょう。

また、ハードウェアの設置が不要なため、オフィスのレイアウト変更も容易です。デスクの配置を変えたりフリーアドレス制を導入したりする際も、電話機の移動や工事を気にする必要がありません。

固定電話と比較したクラウドPBXのデメリット

オフィスの座席レイアウト

メリットが多い一方で、固定電話と比較したクラウドPBXのデメリットも存在します。クラウドPBXの利用を検討している場合は、以下の点も踏まえて検討しましょう。

〈固定電話と比較したクラウドPBXのデメリット〉

  • 通信環境によって音質が低下する
  • ランニングコストがかかる
  • 一定のセキュリティリスクがある

通信環境によって音質が低下する

クラウドPBXの最大のデメリットは、通信環境によって音質が低下する可能性がある点です。

クラウドPBXはインターネット回線を使用するため、回線速度が遅かったり不安定だったりすると、通話品質に影響が出ることがあります。具体的には音声が途切れたり、遅延が発生したり、エコーがかかったりするといったケースです。

特に多くの社員が同時に通話を行う場合や、大容量のデータをダウンロードしている際などは、回線が混雑して通話品質が低下しやすくなります。

また、Wi-Fi環境で使用する場合は電波の干渉や障害物の影響を受けやすいため、固定回線よりも不安定になる可能性があります。

ランニングコストがかかる

クラウドPBXは初期費用を抑えられる一方で、ライセンス数に応じて月額のランニングコストがかかるというデメリットがあります。とはいえ、従来の固定電話は高額な初期費用がかかるだけでなく、電話機やPBXのリース代も毎月発生します。そのため、トータルで費用を比較するとクラウドPBXの方が安価に済むことも少なくありません。

導入の際は、組織の人数やライセンス数に応じて試算して決めるようにしましょう。導入を検討する際は、長期的な視点でコスト比較を行うことが重要です。

一定のセキュリティリスクがある

クラウドPBXはインターネットを介してサービスが提供されるため、一定のセキュリティリスクがあります。

まず、通話データがインターネットを通過するため、適切な暗号化が行われていない場合は盗聴のリスクがあります。また、クラウドサーバーへの不正アクセスによるデータ漏洩のリスクも考えられます。

固定電話システムの場合、物理的に隔離された専用回線を使用するため、このようなリスクは比較的低くなります。ただし、多くのクラウドPBXサービスは高度なセキュリティ対策を実施しており、適切に利用すれば十分な安全性を確保できます。

例えば、通話の暗号化や定期的なセキュリティアップデートなどは一般的に行われています。クラウドPBXを導入する際はサービス提供者のセキュリティ対策を十分に確認し、社内でも適切な利用ルールを設けることがポイントです。

まとめ

オフィスで電話するビジネスウーマン

クラウドPBXと固定電話の違いや、固定電話と比較したときのクラウドPBXのメリットデメリットを解説しました。クラウドPBXは従来の固定電話のように回線を使わずにどこでも利用できるため、システムと比べて多くのメリットがあります。柔軟性、スケーラビリティ、リモートワーク対応など、現代のビジネスニーズに的している点も特徴です。

一方で、通信環境による音質の変動やランニングコスト、セキュリティリスクなど、導入に際して考慮すべき点もいくつかあります。導入を検討する際は、自社の要件を明確にし、各サービスの特徴を十分に比較検討することが大切です。

次の記事ではおすすめのクラウドPBX各製品を機能や料金の観点から比較しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。

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