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商社向け受発注システムおすすめ比較|直送・複雑な単価設定を自動化する選定基準

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最終更新日: 2026年01月08日

BtoB-EC市場は2024年に514.4兆円規模へと拡大し、前年比10.6%という驚異的な成長を記録しました(※)。しかし、EC化率は43.1%にとどまり、約57%の企業間取引はいまだにFAX、電話、対面などのアナログ手段で行われています。

商社の受発注業務は、メーカーと顧客の間に立つ三者間取引、得意先ごとに異なる多層価格、メーカー直送など複雑な商習慣を抱えています。手入力による転記ミス、在庫確認のタイムラグによる失注、属人化した価格設定が限界に達している企業も少なくありません。

物流の2024年問題によるコスト上昇、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応も、システム刷新を急ぐ理由です。

本記事では、商社特有の商習慣に対応できる受発注システムの選定基準と、主要製品の強みを解説します。

 

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商社が選ぶべき受発注システムの結論:商習慣への柔軟性と連携力がすべて

商社向け受発注システムを選定する際の結論は明快です。多段階単価、メーカー直送、在庫引当など商社特有の複雑な商習慣を、カスタマイズなしまたは低コストで実現できるシステムを選ぶべきです。

受注、発注、仕入の一体管理ができること、既存の販売管理システムとAPI連携できることが必須条件です。 要件を満たさないシステムを選ぶと、結局は手作業による補完が発生し、デジタル化の効果が半減してしまいます。

商社業務では、顧客からの受注を受けた瞬間にメーカーへの発注と仕入計上が連動する必要があります。自動化できないシステムでは、在庫ズレや計上漏れが発生し、経理部門の負担が増大します。取引先からの納期問い合わせに即座に回答できる仕組みがなければ、顧客満足度の低下につながります。

システム選定では、自社の業務効率化だけでなく、取引先にとっての使いやすさも重視してください。発注側のUI/UXが優れていなければ、せっかくシステムを導入しても使ってもらえず、従来のFAXや電話での受注が続いてしまいます。

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なぜ商社専用の受発注システムが必要なのか

悩む男性

商社の受発注業務には、一般的な販売管理システムでは対応しきれない特有の複雑さがあります。三者間取引、多層価格管理、メーカー直送処理など、商社ならではの商習慣に対応するには、専用の受発注システムが必要です。

フロント業務とバックオフィスの切り分け

販売管理システムと受発注システムは、目的と役割が異なります。販売管理システムは社内管理用のツールであり、売上計上、請求書発行、債権管理などバックオフィス業務を担います。一方、受発注システムは顧客との接点であり、発注のしやすさ、在庫確認のスピード、納期回答の正確性など顧客体験を左右します。

多くの企業では、販売管理システムだけで受発注業務も兼ねようとしていますが、非効率の原因です。販売管理システムの画面は社内向けに設計されているため、取引先に開放するには情報過多であり、操作も複雑になりがちです。

商社専用の受発注システムを導入すれば、フロント業務の効率化と顧客満足度の向上を同時に実現できます。Web画面上で商品検索、在庫確認、見積依頼、発注、納期確認までをワンストップで完結できる環境を提供し、電話やFAXでの問い合わせ対応から解放されます。

商社が直面する三者間取引の壁

商社ビジネスの本質は、仕入先であるメーカーと、販売先である小売や法人の間に立つ帳合です。三者間取引において最も複雑なのが、メーカー直送の処理です。

メーカー直送とは、商社が顧客から注文を受け、商品はメーカーから顧客へ直接納品される取引形態を指します。商社は在庫を持たず、受注と同時に仕入が発生します。手作業で行うと、受注データをメーカーにFAXで送り、仕入伝票を手入力で起票するという二重作業が発生します。

通常の販売管理システムでは在庫引き当てが必須のため、在庫を持たない直送処理には対応しきれません。商社特化型の受発注システムでは、直送フラグを標準で持ち、売上計上と仕入計上を同時に処理する機能を備えています。受注データが自動的にメーカーへの発注データに変換され、在庫ズレや計上漏れを防げます。

得意先ごとに異なる多層価格の管理

商社では、同じ商品でも得意先によって販売価格が異なることが一般的です。A社には定価の掛け率で販売し、B店にはキャンペーン単価を適用し、C工場には数量スライド価格を設定するなど複雑な価格マスタの管理が必要です。

多層価格を手作業で管理していると、見積もり作成に時間がかかり、価格の適用ミスも発生します。担当者しか価格設定の背景を知らないという属人化も深刻な課題です。人手不足の中で担当者が退職や異動をすると、業務が滞ってしまいます。

受発注システムでは、得意先マスタに価格条件を紐付けることで、ログインした取引先ごとに自動的に適切な価格を表示できます。見積もり作成も自動化され、価格の適用ミスを防げます。価格改定の際も、マスタを一括更新すれば全取引先に反映されるため、属人化の解消にもつながります。

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商社向け受発注システム4選

商社特有の商習慣に対応できる主要な受発注システムを4つ紹介します。それぞれ強みとする機能や対象企業が異なるため、自社の業務要件に合ったシステムを選択してください。

アラジンEC

アラジンEC
出典:「アラジンEC」公式サイト

アラジンECは、B2B ECに特化した受発注システムです。商社や卸売業向けに開発されており、BtoB企業の商習慣に必要な機能をパッケージ化しています。

得意先別の単価設定、複数商品の一括投入、品番入力発注、在庫表示など豊富な標準機能を搭載しています。法人ID構造により、1つの取引先企業に対して複数の担当者がログインできる仕組みも備えています。

販売管理システム「アラジンオフィス」との連携が可能で、柔軟なカスタマイズにも対応しています。

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WONDERCART

WONDERCART
出典:「WONDERCART」公式サイト

WONDERCARTは、BtoB企業向けのオンラインカタログと受発注管理機能を備えたプラットフォームです。カタログ制作のノウハウを活かした「見せる」受発注システムであり、商品情報管理と受発注を統合したい企業に最適です。

画像付きの商品表示とカート機能により、視覚的に商品を選びながら発注できる環境を提供します。フリーワード検索や絞り込み検索、お気に入り登録など、商品数が多い企業でも効率的に発注できる機能を搭載しています。

月額費用は48,000円からで、年契約のみです。商品点数20,000点以上の場合は個別に問い合わせが必要です。

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SKit FLEXi

SKit FLEXi
出典:「SKit FLEXi」公式サイト

SKit FLEXiは、NTTデータセキスイシステムズが提供するクラウド型ERPです。販売・仕入・在庫管理、会計、データ分析の機能で構成されており、業務に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。

クラウドシステムでありながら、画面レイアウトや帳票の微調整が可能な柔軟性を持っています。カスタマイズ可能な「カスタム・プラン」と、標準機能をすぐに利用できる「スモールスタート・プラン」の2つのプランが用意されており、企業の要件に応じて選択できます。

月額費用は、スモールスタート・プランが10万円から、カスタム・プランが25万円からです。

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GrowOne 販売情報システム

GrowOne 販売情報システム
出典:「GrowOne 販売情報システム」公式サイト

GrowOne 販売情報システムは、株式会社ニッセイコムが提供する特定業種特化型のセミオーダー基幹システムです。独自の商習慣を持つ卸売業・商社の販売管理業務を支援します。

業種別テンプレートが最大の特徴です。化学品卸売業、紙製品卸売業、建材卸売業、食品卸売業など、さまざまな卸売業に対応したテンプレートが用意されています。業種ごとに必要な機能がパッケージ化されており、パッケージの汎用性とスクラッチ開発の柔軟性を両立しています。

セミオーダー型のため、必要な機能を選択して構築できます。完全なスクラッチ開発に比べて短期間・低コストでの導入が可能です。ユーザー自身で集計項目や条件項目を指定してデータ集計できる点も強みです。

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失敗しないための選定チェックリスト:商社が必ず確認すべき5項目

受発注システムの選定では、商社特有の業務要件を満たしているかを詳細に確認する必要があります。以下の5項目は、導入後の失敗を防ぐために必ずチェックしてください。

直送フローの自動化範囲

受注から仕入計上までが連動するかを確認してください。商社特有のメーカー直送フローでは、顧客から受注した瞬間にメーカーへの発注データが自動生成され、仕入伝票も同時に起票される必要があります。

自動化が不完全だと、受注データをメーカーにFAXで送り、仕入伝票を手入力で起票するという二重作業が残ってしまいます。

  • 直送フラグの有無
  • 売上計上と仕入計上の連動タイミング
  • 在庫を持たない取引の処理方法

これらを詳細に確認してください。メーカーからの出荷連絡を受け取り、顧客に納期を通知する流れが自動化されているかも重要です。

在庫引当のリアルタイム性

現在庫だけでなく、入荷予定を含めた納期回答ができるかを確認してください。顧客からの納期問い合わせに即座に回答できなければ、競合他社に注文が流れてしまいます。

理想的なシステムでは、メーカー側の在庫情報や出荷予定データとシステム連携し、顧客がWeb上で納期を自己解決できる環境を提供します。商社担当者がメーカーへ電話確認し、その結果を顧客へ折り返すという伝言ゲームを排除できれば、リードタイムを大幅に短縮できます。

在庫状況をカレンダー表示で確認できる機能や、過去の注文履歴からの再発注機能があると、発注側の利便性が向上し、Web受注率が高まります。

販売管理システムとの連携

二重入力が発生しないためのデータ構造を確認してください。受発注システムで受けた注文データが、販売管理システムや会計システムに自動連携されることが必須です。

API連携が理想ですが、最低限CSV形式でのデータ出力・取込が可能かを確認してください。連携項目の網羅性も重要です。

  • 得意先コード
  • 商品コード
  • 数量、単価、納期
  • 直送フラグ、発注先、配送先

既存の販売管理システムを継続利用する場合は、受発注システムとのデータ連携の実績があるベンダーを選ぶことで、導入リスクを下げられます。

取引先のITリテラシーへの配慮

ログイン不要の発注やスマホ対応ができるかを確認してください。B2Bシステムの最大の失敗要因は、取引先に使ってもらえないことです。

高齢の担当者や、ITリテラシーが高くない小規模事業者でも使いこなせるシンプルなUIであることが重要です。ログインIDやパスワードの管理が負担になる場合は、LINEと連携して発注できる機能や、バーコードをスマートフォンで読み取って発注できる機能が有効です。

導入前に、主要な取引先数社にデモ画面を見せて、使いやすさを確認してもらうことをおすすめします。発注側の意見を取り入れることで、システム導入後のWeb受注率を高められます。

インボイス・電帳法への完全対応

法改正への対応が月額費用に含まれているかを確認してください。インボイス制度や電子帳簿保存法への対応は必須要件ですが、オンプレミス型のシステムでは法改正のたびに改修費用が発生していました。

クラウド型システムでは、法対応アップデートが標準機能として月額費用内で提供されるモデルが主流です。追加の稟議起案が不要になるため、情報システム部門の負担を大幅に削減できます。

適格請求書の発行、電子取引データの保存、スキャナ保存などの機能が標準搭載されているかを確認してください。請求書を汚さないための仕訳作成機能や、物理的に削除できる機能があると、不要な赤黒伝票の増加を防げます。

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受発注システム導入を売上拡大につなげる3つの活用術

DX

受発注システムは単なる業務効率化ツールではありません。蓄積されたデータを戦略的に活用することで、営業力の強化と売上拡大を実現できます。

データに基づく欠品予測と先行提案

受発注システムに蓄積された注文履歴から、顧客の在庫切れを予測し、プッシュ通知でリピートを促せます。定期的に発注される消耗品や、季節変動のある商材では、過去のデータをもとに最適な発注タイミングを提案できます。

顧客からの連絡を待つ御用聞き営業から、データに基づいて先行提案する営業スタイルへと転換できます。欠品による機会損失を防ぐことで、顧客満足度の向上と売上拡大を同時に実現できます。

特定の商品の発注が増加傾向にある顧客を早期に発見し、関連商品の提案につなげることもできます。営業担当者がデータを活用すれば、付加価値の高いコンサルティング型の営業活動が可能になります。

営業担当者を事務作業からコンサルティングへ解放

受発注システムの導入により、FAXや電話での受注対応、手入力での伝票起票、在庫確認の電話対応など事務作業が大幅に削減されます。削減された時間を、高付加価値な商談に充てることで、営業組織の生産性を向上できます。

営業担当者が顧客の課題をヒアリングし、最適な商品を提案する時間を増やすことで、単価の向上や新規取引の獲得につながります。営業担当者の役割を、単なる受注処理係から、顧客の事業成長をサポートするコンサルタントへと転換することが、商社の競争力強化につながります。

小口注文の自動化によるロングテール顧客の収益化

手間がかかるため断っていた小口顧客からの注文を、Web受発注により自動化すれば収益化できます。大口顧客への対応に追われていると、小口顧客への対応が後回しになり、機会損失が発生していました。

受発注システムにより24時間365日の自動受注体制を構築すれば、小口顧客からの注文も効率的に処理できます。小口顧客の積み重ねが、全体の売上を底上げする効果をもたらします。

また、小口顧客が成長して大口顧客になる可能性もあります。初期段階から良好な関係を築いておくことで、将来的な取引拡大のチャンスを逃しません。

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まとめ

商社の受発注システム選びでは、自社の効率化だけでなく、取引先にとっての使いやすさを重視すべきです。発注側が使いやすいシステムを選べば、Web受注率が向上し、電話やFAXでの問い合わせ対応から解放されます。

まずは現状の業務フローを可視化してください。特に直送処理と価格マスタの管理方法を詳細に洗い出すことで、システムに求める要件が明確になります。複雑な商習慣を整理せずにシステムを導入すると、結局は手作業による補完が残り、デジタル化の効果が半減してしまいます。

システム選定では、商社特有の三者間取引、多層価格、在庫引当に対応できることを必須条件としてください。要件を標準機能でカバーできるシステムを選べば、カスタマイズコストを抑えられます。

法改正への対応が月額費用に含まれているクラウド型システムを選べば、長期的なランニングコストを削減できます。受発注システムの導入は、業務効率化だけでなく、営業組織の変革と売上拡大のチャンスでもあります。最適なパートナー企業を選び、現場の声を反映したシステムを構築することで、商社DXを成功に導いてください。

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