卸売業で受発注システムの導入を検討している方に向けて、卸売業におすすめの受発注システムを紹介します。卸売業が抱えがちな受発注業務の課題や導入メリット、費用相場の目安についてもまとめました。後半では卸売業向けの具体的なサービスや、受発注システムを選ぶポイントについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
卸売業が抱えがちな受発注業務の課題

まずは、卸売業が抱えがちな受発注業務の課題から見てみましょう。卸売業でよくある悩みは以下の通りです。
- 商品ごとに取引フローが異なる
- 取引先ごとに商品の販売価格が異なる
- 適正在庫の管理が難しい
商品ごとに取引フローが異なる
卸売業者の業務では、取引先ごとに商品の取引フローが異なるケースが多いです。
在庫からの即納やメーカーからの仕入れ、直送手配など、商品や状況に応じて異なる対応が必要となります。企業によっては、取引先ごとに特定の納品フローが決められていることもあるでしょう。取引フローが複雑になるほど管理が煩雑になり、人為的ミスが生じるリスクも高くなります。
取引先ごとに商品の販売価格が異なる
取引フローだけでなく、取引先ごとに商品の販売価格が異なる場合もあります。
取引先との関係性や購入量に応じて割引料金を適用していることがあり、それぞれの価格を手動で管理することは非常に大変です。また価格変更が頻繁に生じる場合、更新漏れや価格間違いが生じることもあります。
適正在庫の管理が難しい
卸売業では需要予測や仕入れ先ごとの条件を考慮しながら適切に在庫管理をしなければなりませんが、手動で適正在庫の管理を行うことはとても大変です。
過剰在庫や在庫不足を避けるためには、常に需要の予測を行い、適切なタイミングで仕入れを行う必要があります。仕入れ先ごとに異なる発注条件やリードタイムも考慮する必要があるため、手動で行うと誤差が生じやすくなってしまいます。

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卸売業で受発注システムを導入するメリット

以下では、卸売業で受発注システムを導入するメリットについて解説します。
- 業務効率を向上できる
- 24時間注文を受け付けられる
- 適正在庫の管理をしやすくなる
業務効率を向上できる
受発注システムを導入する大きなメリットは、業務効率が大幅に向上することです。業務プロセスの自動化により、注文受付や在庫確認、納品手配といった一連の作業をシステム上で管理できるようになります。
手作業による工程が減り、従業員の負担を軽減できることも魅力です。ミスが生じるリスクも減少するので、作業の出戻りも少なくなり、安定的に運用できるようになります。
24時間注文を受け付けられる
受発注システムの導入により、注文受付の時間帯に制約がなくなることもメリットです。人の手による受発注管理では業務時間外の対応が難しいですが、システムなら24時間365日自動で対応してくれます。
顧客がどの時間帯でも注文を行えるようになるため、受注チャンスを逃すことがなくなります。特に、取引先が異なるタイムゾーンにある場合や、繁忙期などで受注が集中しているケースでは、売り上げアップも期待できます。
適正在庫の管理をしやすくなる
適正在庫の管理をしやすくなることも、卸売業で受発注システムを導入するメリットの一つです。
受発注システムには在庫管理機能が組み込まれていることが多く、需要予測を元に自動で仕入れのタイミングを知らせてくれます。過剰在庫や在庫不足を未然に防止できるため、常に適正な在庫量を維持できるようになります。仕入れ先ごとの発注条件やリードタイムもシステムで一元管理できるため、タイムリーな仕入れを実現できます。
卸売業で受発注システムを選ぶ5つのポイント

ここからは、卸売業で受発注システムを選ぶポイントをご紹介します。
- 必須機能をチェック
- 費用対効果をチェック
- 他システムとの連携性をチェック
- 拡張性をチェック
- わかりやすい操作感かチェック
必須機能をチェック
受発注システムを選ぶ際、まずは自社の業務に必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
特に重要なのは、取引先ごとに異なる販売価格や商品ラインアップを柔軟に設定できる機能です。取引先ごとに個別の取引条件を設定できれば、システム上ですべての受発注業務を一元管理できるようになります。
自社で導入目的や必要な機能の洗い出しを行い、ニーズに合ったサービスを選ぶようにしましょう。
費用対効果をチェック
システムを導入する際は、初期費用に加えてランニングコストやオプション料金、サポート費用を含めた総コストで検討しましょう。
また、予算に対してどの程度の費用対効果を得られるかも重要です。安くても自社に合ったシステムもあれば、高額なシステムを導入しても上手く活かせないケースもあります。単に「高い」「安い」といった価格だけで判断するのではなく、予算と品質のバランスを見て検討しましょう。
他システムとの連携性をチェック
すでに別の業務システムを導入している場合、既存システムとの連携性のチェックも必要です。会計ソフト、在庫管理システムなど、導入済みのシステムとスムーズに連携できるかを確認しましょう。
システム間でデータを連携できれば、手作業による重複入力や連携ミスを防げます。より効率的な業務運営を実現するためにも、自社の業務フローに合わせて、必要なシステムとシームレスに連携できるものを選定しましょう。
拡張性をチェック
受発注システムは長期的に使用するものなので、将来的に拡張の必要が出てくることもあるかもしれません。そのため、システムを選定する際は、事業が拡大した場合に対応できるかどうかも踏まえて検討する必要があります。初期段階では機能が少なくても、必要に応じて機能を追加できるシステムを選べば、自社の成長に応じて必要な機能を使えます。
わかりやすい操作感かチェック
システム選びでは、操作が直感的で簡単であるかどうかも重要なポイントです。せっかくシステムを導入しても、現場で使いこなせなければ意味がありません。操作が難しいシステムは使えるようになるまでに時間がかかり、導入後の社内教育やサポートに多くのリソースを取られてしまいます。シンプルでわかりやすい操作画面であれば、スタッフはもちろん取引先もすぐに使いこなせるようになるでしょう。
受発注システムによっては無料のトライアル期間を設けているところもあるので、導入前に実際に使ってみるのもおすすめです。
卸売業におすすめな受発注システム5選

ここからは、卸売業におすすめな受発注システムをご紹介します。卸売業で使いやすいサービスをピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
- CO-NECT
- アラジンEC
- MOS
- 楽楽販売
- スマレジEC・B2B
CO-NECT

CO-NECTは、卸売業におすすめの受発注システムです。豊富な機能と使いやすさが特徴で、取引先ごとに異なる販売価格や商品表示を設定できる柔軟性の高さが魅力です。最低注文数・ロット設定や、品予定日回答など、受発注システムに欠かせない機能を網羅しています。
また、注文内容や在庫状況をリアルタイムで把握できるため、仕入れや納品のタイミングを最適化してリードタイムを大幅に短縮できます。便利なレポート機能も搭載されており、業績や在庫の管理状況を瞬時に把握できる点も強みです。
初期設定やカスタマイズも簡単で、スムーズに業務に導入できます。規模を問わずスモールスタートから始められるため、成長に合わせて機能の追加も可能です。
アラジンEC

アラジンECは、BtoB向けの受発注システムとして人気のサービスです。基幹システム開発のノウハウを活かした仕様が特徴で、従来のFAXや電話での受発注業務をシステムで一元管理できるようになります。
得意先別の商品表示や見積機能、法人向けID登録など、取引先とのやり取りをサポートする多彩な機能が整っていることも特徴です。
また、アラジンオフィスやSAP、OBIC7などの基幹システムとの連携も可能で、業務効率の大幅なアップが期待できます。
「フルスクラッチ型での独自開発は難しいけれど、必要機能を揃えたい」といった場合は、同システムを検討してみてはいかがでしょうか。
MOS

MOSは外部取引先とのやり取りはもちろん、社内での受発注にも対応している受発注システムです。
モバイル・タブレット視点で開発されており、現場や営業担当者が外出先からでも簡単に発注できるよう設計されています。発注頻度の高い製品を優先的に表示して数回のタップで発注が完了するなど、発注側の利便性に配慮されていることも特徴のひとつ。
様々な業種に対応できるよう、パッケージは最小限に抑えられており、カスタマイズ性の高さも魅力です。「商品検索時に在庫情報を表示する」「得意先ごとに異なる商品構成を検索結果に反映させる」といった、複雑なカスタマイズにも対応できます。取り扱う商品や取引先のニーズに合わせて、無理なく受発注の流れを調整できるでしょう。
楽楽販売

楽楽販売は単価設定や割引率など、企業独自のルールに合わせて柔軟に売上や原価の計算ロジックをカスタマイズできる受発注システム。複雑な金額計算を自動化することで、担当者の負担やミスを大幅に削減できます。
また、自社の業務フローに合わせた請求処理や売上計上も可能で、月末月初の作業負担やミスのリスクも軽減します。
案件進捗状況が一目で確認できるので、業務の属人化を防止したい企業にぴったり。メールや電話で進捗確認を行う必要がなくなり、アラート機能を使った発注漏れの防止も可能です。
スマレジEC・B2B

スマレジEC・B2Bは卸取引における課題に対応したシステムです。取引先ごとに指値や掛け率を設定したり、割引を反映したりすることが可能で、自社のニーズに合わせて情報の非表示やサイトの一部非公開化も可能です。
売上アップのためにアップセル・クロスセル機能やメルマガ配信機能、営業支援機能なども活用できるのが特徴で、工数削減で浮いた時間やリソースにより新規顧客の獲得や休眠顧客の掘り起こしが進むでしょう。
また、スマレジEC・B2Bは決済サービス、送り状、WMS(倉庫管理システム)、在庫管理システム、基幹・販売管理システムとの連携も可能です。BtoB向けの受発注業務を大幅に効率化したい場合におすすめです。
卸売業で受発注システムを活用して業務を効率化

卸売業におけるおすすめの受発注システムについて解説しました。受発注システムの導入により、注文受付から納品、在庫管理までの一連の業務を自動化できます。ヒューマンエラーも減少するため、作業時間を大幅に短縮できるでしょう。ぜひ、本記事を参考に受発注システムを導入して、無駄なコストを削減してみてください。
次の記事ではおすすめの受発注システムを一挙紹介しています。ほかの製品も検討するなら、ぜひあわせて参考にしてください。
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