iPhoneやiPadユーザーにはなじみのあるiCloud Driveですが、便利なサービスではあるものの、容量が足りず画像や動画などが保存できなくなる人は少なくありません。空き容量が不足する原因と、容量不足を解消する方法を解説します。
iCloud Driveの基礎知識
まずはiCloud Driveとは何か、簡単におさらいしておきましょう。Appleユーザーにとっては、なじみのあるサービスで、Googleドライブに次いで世界中で利用されています。
iCloud Driveとは
iCloud DriveとはApple社が提供しているクラウドストレージ(オンラインストレージ)で、Apple IDを持っているユーザーならば、無料で5GBまでの容量を利用できます。
iPhoneやiPadなどで撮影した写真や動画、ダウンロードしたコンテンツなどを保存しておくのに便利で、場所を選ばずいつでもアクセス可能です。
以前はiCloud Driveのアプリをインストールして利用する必要がありましたが、iOS11以降はiCloudのデフォルト機能となっているため、誰でも簡単に利用できるようになっています。
iCloudとiCloud Driveの違いは
ここでiCloudとiCloud Driveの違いも明確にしておきましょう。両者を混同している人も少なくありませんが、iCloudはiPhoneやiPadに搭載されているアプリデータをバックアップするためのサービスで、iCloud DriveはiCloudのサービスの一部です。
iCloud Driveはスマホ内のデータだけでなく、パソコンを含め、さまざまなデバイス間のデータ共有をするためのサービスとなっています。わざわざデータの送信を行わなくても、特定のデバイスから他のデバイスにシームレスにデータの共有が可能です。
iCloud Driveの空き領域が不足する原因
iCloud Driveの空き容量が不足してしまう原因を見ていきましょう。具体的な原因はユーザーによってさまざまですが、主に以下の理由でストレージを圧迫してしまう場合が多いようです。
画像や動画を大量にアップロードしている
最もiCloud の容量が不足してしまう原因は、大量の画像や動画をストレージにアップロードしていることです。
iCloudはデバイス内の写真や動画などを保存するための「iCloudフォトライブラリ」が実装されており、この機能が有効化されていると、デバイスに保存したコンテンツは自動的にiCloudにアップロードされることになります。
そのため知らないうちにストレージの容量が、大量のコンテンツに圧迫されてしまう場合があります。
データの大きいアプリなどを保存している
デバイスに保存した画像や動画などのコンテンツ以外に、それらを編集するアプリのデータなどがiCloud Driveに保存されている場合もあります。
さまざまなアプリのデータがiCloud Driveのストレージに保存されるようになっていると、必然的にストレージを圧迫して容量不足になってしまうケースがあるので注意しましょう。
古いバックアップデータがたまっている
iCloudにはiPhoneのシステムのバックアップデータを取得する機能が実装されており、デバイスを初期化した場合にすぐに復元できるようになっています。
便利な機能ですが、iCloudによって自動でバックアップする設定になっている場合は、大容量のバックアップデータがストレージに保存されることになり、結果として容量不足の原因となるケースがあります。
容量不足を解消するのに有効な方法
iCloud Driveの容量が不足してしまう原因を解説したところで、容量不足を解消するための方法を確認していきましょう。基本的には、不要なデータを削除することと、別のストレージにコンテンツを保存する方法が有効です。
不要な書類やメールを削除する
ドライブ内に保存しておきたいファイルと、そうではないファイルを振り分け、容量に余裕を持たせるようにしましょう。不要な書類やメールを削除して必要なファイルだけを残すのはストレージ管理の基本です。
人によっては大量のメールがストックされている場合もあるので、迷惑メールやゴミ箱に格納されているメールを削除するだけで、かなりの容量が削減されるでしょう。
写真などは別のクラウドサービスに保存する
写真や動画など、ストレージを圧迫しがちなコンテンツは、iCloud以外のクラウドストレージに保存するのも有効です。
無料でも2~10GB程度のデータを保存できるストレージサービスが多いので、容量の多いデータは別のクラウド環境に預けてしまうことで、人によっては数十GBは容量を節約できるでしょう。
特に「Googleフォト」を利用すれば、15GBまで無料で写真をアップロードできるので、頻繁にスマホで写真撮影をする人におすすめです。
古いバックアップを削除する
上記のようにiCloudには定期的にシステムのバックアップデータが保存されるため、使用しなくなったバックアップデータを削除することで、ストレージの容量を大幅に確保できるようになります。
そもそもiCloud上に必ずバックアップデータを保存する必要はないため、iCloudではなく別の場所にバックアップを取っておくことで、常にストレージに余裕を持たせることが可能です。
バックアップデータの削除は、デバイスの「設定」から「ストレージ管理」に進み、任意のデバイスを選んで「バックアップを削除」→「オフにして削除」をタップすればOKです。
追加料金を払い容量を増やす
根本的な解決方法として、iCloud Driveに保存できるデータ容量を増やすことも可能です。無料の5GBから月額130円で50GBまで容量を増加でき、月額400円で200GB、そして月額1,300円では2TBまでの容量を確保できます。
50GBあれば16,000枚ほどの写真や、3分程度の動画を100~150本ほども保存できるため、個人で利用するには十分な容量といえるでしょう。
他のクラウドストレージと比較してもコストパフォーマンスが高いので、手っ取り早く容量を確保したい人は、有料プランに切り替えることをおすすめします。
iCloud Driveを使う際に注意することは
最後にiCoud Driveを利用する際に注意すべきポイントを解説しておきます。安価に大容量のデータを保存できる便利なクラウドサービスですが、以下の点は注意が必要です。
データの消失リスク
大容量のデータをiCloudにアップロードする場合、ストレージ容量が足りないとアップロードが途中で止まってしまいます。その際にアップロードを完了させないままiCloudからサインアウトしてしまうと、アップロードしようとしたデータがiCloud上から消えてしまうので注意しましょう。
やむを得ずサインアウトする場合は、必ずアップロードしているデータを別の場所にコピーしておく必要があります。
また、iCloud Driveの使用をやめてしまった場合、ドライブ上にある共有データはデバイスから消失してしまい、再びiCloud Driveにアクセスするまでは利用できない点も覚えておきましょう。
あくまで個人用で法人利用には向かない
iCloud Driveは、あくまでも個人やファミリーのAppleユーザーのためのサービスです。法人利用は想定されていないため、容量無制限で利用できるプランはありません。
企業がクラウドストレージを導入したい場合は、ほかのサービスのほうが向いています。チームでストレージ内のファイルを共同編集できるほかのサービスのほうがよいでしょう。
容量に気を付けてiCloud Driveを使いこなそう
iCloud Driveのストレージ容量が足りなくなる原因と、主な対処法を解説しました。容量が一杯になってしまうと多くの不都合が起きるため、こまめに容量をチェックしておきましょう。
不要なデータをすぐに削除する習慣を身に付け、必要に応じて別のクラウドストレージにデータを保存するようにすれば、ストレージに余裕ができます。
もしも大切な写真や動画などが容量のせいでバックアップできておらず、操作を誤って消失したら取り返しのつかない事態になるため、ストレージのデータ容量には常に注意を払うことが大事です。
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