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ネットワークにおける死活監視の重要性。主な監視項目も解説

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最終更新日: 2022年12月06日

IT資産管理で欠かせない概念の一つが、ネットワーク監視の一種である「死活監視」です。そこで死活監視の概要や必要性、チェック可能な範囲、具体的な方法について詳しく解説をします。また死活監視以外のネットワーク監視についても紹介します。

死活監視とは?

ネットワーク

IT業界で聞かれる「死活監視」とは、どのような意味を指す言葉なのでしょうか。死活監視の概要や必要となる理由を解説します。

サーバーの稼働状況を監視すること

死活監視はネットワーク監視の一種で、サーバーや周辺のネットワーク機器、ソフトウェアなどの稼働状況の監視作業を指す言葉です。

サーバーはアクセスの集中や処理の負荷がかかると、対応できずにダウンしてしまう場合があります。また機器やソフトウェアも負荷がかかればパフォーマンスの低下につながるでしょう。

そのような状況に陥っていないかをチェックするのが死活監視の目的です。

死活監視はなぜ必要?

年中無休で稼働するのが当たり前のネットワークは、一時的にでもダウンしてしまうと大きな問題や損失につながるケースが少なくありません。

顧客がサイトにアクセスできなくなるほか、障害によって従業員が社内システムを利用できず業務に支障をきたすリスクもあります。

とはいえ全ての監視を人力で行おうとすると、負担が大きく多大な人件費も生じてしまうでしょう。

そのため最小限の労力で迅速にシステム障害を検知して対処できるように、死活監視の仕組みの構築が不可欠なのです。また死活監視はシステム障害を未然に防止する上でも役立ちます。

プログラムの稼働状況までは確認しない

死活監視でチェックできる範囲は、あくまでもサーバーとネットワークの稼働状況までです。内部のプログラムがどのような状況になっているかまでは確認できません。

プログラムやアプリケーションなどが正常に稼働しているかどうかは、別のネットワーク監視でチェックしましょう。死活監視以外の範囲をチェックするネットワーク監視の種類については、のちほど紹介します。

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死活監視の方法

デジタルトランスフォーメーション

死活監視はどのような方法で実施すればよいのでしょうか。死活監視の具体的な方法を紹介します。

「Ping」コマンドによる監視

死活監視を実施するために一般的に使うのが「Ping」コマンドです。

「Ping」コマンドは簡単にいえばサーバーの診断プログラムです。ネットワークに接続されていればほとんどのOSで利用でき、汎用性の高いコマンドといえるでしょう。

ネットワークやサーバーに向けてICMPというプロトコルを使ったパケットを送信し、応答をチェックします。一時的なエラーで応答がないケースもあるため、パケットの送信は数回連続で行われるのが一般的です。

数回の送信に対して応答があれば、サーバーやネットワークは正常に稼働しているため問題がありません。もしパケットの送信に対して応答がなければ、障害が発生しているとみなされるため対応が必要になるでしょう。

他のネットワーク監視項目

オフィスのエンジニア

ネットワーク監視には死活監視以外にも種類があり、正常な運用のためには全てのネットワーク監視を併用する必要があります。死活監視以外のネットワーク監視として「遅延監視」「経路監視」「状態監視」の三つを紹介してます。

遅延監視

「遅延監視」はネットワークの反応速度が遅くなる遅延の原因を突き止めるために行うネットワーク監視です。

処理が重くなり遅延が発生すると顧客向けのWebサイトが利用しにくくなり、離脱につながります。さらに社内業務にも支障が生じるなど、大きな損失を招きかねません。

遅延が起きる原因にはパソコンなどのハードウェア側の問題のほか、ネットワークやサーバーの問題という可能性もあります。また多くの処理が一度に重なると遅延が発生しやすくなるでしょう。

遅延監視では原因の切り分けを行うため、アクセス反応時間をグラフで示したりレスポンスの遅れの継続性をチェックしたりします。

経路監視

「経路監視」の監視対象はネットワークの通信量です。一つのWebサイトにアクセスが集中して混雑状態になると、ネットワーク輻輳によって通信速度が低下する場合があります。このような原因により発生する遅延を防ぐのが経路監視の目的です。

具体的な監視方法としてはサーバーやネットワーク機器周辺のトラフィック量のチェックが挙げられます。各インターフェースのトラフィック量を確認する代表的なプロトコルはSNMPです。

また通信速度が低下していないかも常に監視して、迅速に対応を行えるように備える必要があります。

状態監視

サーバーやネットワークに接続している機器のCPU・メモリ・ディスク使用量といったリソースを監視するのが「状態監視」です。「性能監視」とも呼ばれ、プロトコルは経路監視と同じくSNMPを使います。

パフォーマンス低下などリソースに異常があると、ネットワーク障害の発生原因になります。このリソース異常は実際に機器がダウンしているわけではないため、死活監視では感知できません。

状態監視ではサーバーや機器の変化を常に監視するため、ネットワーク障害が生じる前に対処できるケースもあるでしょう。異常が出た場合にはほかの箇所から切り分けて、障害が拡大するのを防ぎます。

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死活監視でネットワークの稼働を確認する

オフィスでパソコンのデータを見るビジネスマン

死活監視はサーバーやネットワークがダウンしていないかを確認して、迅速な対処を可能にするネットワーク監視の一種です。Pingコマンドを用いてサーバーやネットワークにパケットを送信し、応答の有無で稼働状態をチェックします。

サーバーやネットワークがダウンしてしまうと、ビジネスチャンスを逃したり業務に支障が出たりと大きな損害につながります。

損失の拡大を防ぐためには複数のネットワーク監視を実施して、ネットワーク障害の発生状況や原因の迅速な検知が不可欠です。死活監視を含むネットワーク監視の仕組みをしっかりと構築して、円滑にビジネスを進めましょう。

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