経費精算をエクセルでおこなっているものの、もっと自動化したいと考えている方へ。本記事では、無料で使える経費精算システムの選択肢を紹介します。
ただし完全無料の製品は少なく、多くは無料トライアルが中心です。無料トライアルを効果的に活用するには、事前準備が肝心です。注意点や準備方法についても解説し、最適なシステム選びをサポートします。
無料で使える経費精算システム7選比較表
無料製品は「ビズトラ」のみで、他の製品は無料トライアルでの試用になります。
※広告バナー非掲載オプション 8000円(税別)/月
製品名 | 無料トライアル期間 | 無料プラン |
ビズトラ | ‐ | 〇※ |
ジョブカン経費精算 | 30日間 | ‐ |
マネーフォワード クラウド経費 | 1カ月間(50名以下の場合) | ‐ |
ジンジャー経費 | 1カ月間 | ‐ |
ジュガール経費精算 | 30日間 | ‐ |
rakumoケイヒ | 30日間 | ‐ |
Staple | 30日間 | ‐ |
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無料で使える経費精算システム
ビズトラ
- 無料かつ人数無制限で利用できる
- 精算や承認、管理など基本的な機能が揃っている
- 無料サービスだからサポートを受けられない点には注意が必要
「ビズトラ」は人数無制限で完全無料で利用できる経費精算システムです。気軽に利用できるので「経費精算システムをお試しで使ってみたい」「コスパのよい製品を探している」という方にぴったりでしょう。
精算や承認、管理に関する基本的な機能を網羅しているので、小規模な企業や個人事業主でも十分に利用できます。
シンプルな設計で誰にでも使いやすいシステムですが「完全無料サービスのためツールに関するサポートが利用できない点」は注意が必要です。
無料プラン | 〇 |
無料トライアル期間 | – |
ユーザー数 | 無制限 |
スマホ対応 | 〇 |
無料トライアルを利用できる経費精算システム6選
ジョブカン経費精算
- 企業規模を問わず導入可能
- 仕訳・振込データを自動で作成できるので業務の負荷を軽減できる
- シンプルなデザインで誰でも使いこなせる
「ジョブカン経費精算」は、あらゆる企業規模に対応できる高機能な経費精算システムです。
仕訳・振込データの自動作成では、作成したデータを取り込むだけで、経費処理や振込業務を完了できるので、業務の負担を大幅に軽減できるでしょう。
デザインもシンプルで使いやすいと定評があります。「コスパのよい製品を利用したい」「従業員の利用率を向上させたい」といった企業におすすめの製品です。
無料プラン | – |
無料トライアル期間 | 30日間 |
ユーザー数 | 要お問い合わせ |
スマホ対応 | 〇 |
マネーフォワード クラウド経費
- 経費の申請・承認をスマホで完結できるので、利便性が高い
- 申請の不備を指摘するアラート機能で、ミスない経理業務を実現
- PASMOなどのICカードの履歴から交通費の申請を行える
「マネーフォワード クラウド経費」は個人利用から大企業への導入まで、幅広く対応しているクラウド型の経費精算システムです。
また入力ミスを伝えるアラート機能が搭載されているのも特徴的です。たとえば「領収書の添付ができていない」など、申請の不備について教えてくれます。申請の段階でミスに気づけるので、2度手間になることがないでしょう。
またICカードを読み込むためのアプリも用意されています。アプリを利用することで、PASMOやSuicaなどのカード情報を取り込めるので、効率的に交通費の申請が可能です。
無料プラン | – |
無料トライアル期間 | 1カ月間 |
ユーザー数 | 50名まで |
スマホ対応 | 〇 |
ジンジャー経費
- 申請から承認まですべてオンラインで完結
- スマホアプリで社外からでも申請ができる
- 無料トライアルでは担当者が運用イメージを説明し、導入後のミスマッチをなくしてくれる
「ジンジャー経費」は申請・承認は全てオンラインで完結でき、仕訳やFBデータの作成も自動化できます。
さらにスマートフォンアプリにも対応しています。外出先や出張先の空いた時間を使って、効率的に経費申請ができるのも魅力的な点です。
無料トライアルの際は担当者が運用イメージを説明してくれるため、導入前に自社に合っているかをしっかりと考えられるでしょう。
無料プラン | – |
無料トライアル期間 | 要お問い合わせ |
ユーザー数 | 要お問い合わせ |
スマホ対応 | 〇 |
ジュガール経費精算
- インボイス制度・電子帳簿保存法に対応
- AIが正確な情報を収集し、業務をサポート
- 業務に欠かせないアプリやツールとの連携
「ジュガール経費精算」はAIによる自動化が可能な経費精算システムです。インボイス制度・電子帳簿保存法に対応しています。
AI-OCR機能により領収書の画像データから日付や金額、税額、適格請求書事業者ナンバーなどを読み取ります。重複申請をしていないかAIが自動でチェックする仕組みです。
申請をおこなうと、設定された承認フローに従って承認者へ自動で送付されます。重要な文書はすべて保存され、常に閲覧が可能です。
無料プラン | – |
無料トライアル期間 | 30日間 |
ユーザー数 | 要お問い合わせ |
スマホ対応 | 〇 |
rakumoケイヒ
- NAVITIMEと連携することで、交通費の入力・計算が効率的
- スマホでの利用にも対応している
- 領収書はスマホでアップロードするだけ
「rakumoケイヒ」最大の特徴はNAVITIMEと連携できることです。運賃や乗り換え情報を取得でき、交通費の入力や計算を自動で行ってくれます。
経費精算の業務負担を軽減してくれるので、出張が多いような企業におすすめです。
領収書はスマホで撮影して、アップロードするだけなので、経費精算にかかる手間を削減することが可能です。
無料プラン | – |
無料トライアル期間 | 30日間 |
ユーザー数 | 要お問い合わせ |
スマホ対応 | 〇 |
Staple
- 99%の高い継続率
- 従業員用のクレジットカードを作成できるので、経費をリアルタイムで確認できる
- SlackやMicrosoft Teamsなど、さまざまなツールと連携できる
「Staple」利用継続率99%を維持している信頼度の高い経費精算システムです。従業員用のクレジットカードを作ることが可能で、交通費や宿泊費などをリアルタイムで確認できます。
SlackやMicrosoft Teamsなど、さまざまなツールと連携をとれます。コミュニケーションツールと連携させれば、申請・承認時に通知が行くような設定が可能です。
修正作業などもスムーズに依頼できるので、差し戻しの通知などで頭を悩ませている方におすすめです。
無料プラン | – |
無料トライアル期間 | 30日間 |
ユーザー数 | 要お問い合わせ |
スマホ対応 | 〇 |
無料の経費精算システムがおすすめの企業
予算に制約のある企業や手軽に業務効率化を図りたい企業にとって、無料の経費精算システムは非常に有用です。本記事では、特に無料システムが適している企業の特徴を解説します。
基本機能のみで十分な企業
基本機能だけで業務に支障のない企業にとって、無料の経費精算システムは理想的な選択です。標準的な経費管理、レポート作成、申請・承認フローの自動化など、シンプルな機能が備わっているため、操作が簡単で、導入後すぐに業務に活用できます。従業員数が少ない企業や複雑な経費構造を持たない場合は、費用をかけずに業務効率を向上させる最適な方法です。
経費精算システムを試したい企業
経費精算を効率化したいけれど、どのシステムが自社に最適かまだわからないという企業には、経費精算システムを試用することが有益です。無料トライアルを利用することで、システムの使い勝手や機能が自社のニーズに合致しているかどうかを実際に確認できます。
また、様々なシステムを比較検討することで、最終的に自社に最も適したソリューションを導入するための判断材料となります。
無料の経費精算システムの導入メリット
初期投資を気にせず導入できることと、業務効率の顕著な向上は、企業にとって非常に魅力的です。以下でこれらの利点について詳しく解説します。
費用をかけずに導入が可能
無料の経費精算システムは、資金的な制約のある企業にとって理想的な選択です。新たなソフトウェアの導入に余分な出費を避けられるため、特に中小企業や新興企業が資源を他の重要な事業活動に振り向けやすくなります。
業務効率が向上する
紙ベースの作業やエクセルによる手作業が自動化され、業務効率が大幅に向上します。経費の申請から承認までのプロセスが迅速になり、従業員は管理業務から解放され、より重要な業務に集中できます。
無料トライアルを最大限活用するための準備方法
無料トライアルを活用することで、新しい経費精算システムが自社のニーズに合うかを見極める絶好の機会を得られます。このガイドを参考に、最適なシステムを選びましょう。
ニーズを明確にする
自社の経費精算プロセスでどの部分を改善したいのか、具体的な課題を明確にしておきましょう。これによって、トライアル中にどの機能を重点的に評価すべきかがわかります。
使用するユーザー(従業員)の選定
トライアルに関与する従業員を選びましょう。経費精算の担当者やソフトウェアを実際に使用するユーザーを含め、現場でのフィードバックを収集できる体制を整えます。
トライアル期間の計画立案
トライアル期間内にどのようなテストをおこなうのか、スケジュールを立てて計画します。具体的な業務フローをシミュレーションし、実際の使用感を確認します。
現行データの準備
現行の経費データを用意しておきます。システムによっては、データをインポートしてテストすることができるため、現実的なシナリオで評価できます。
評価基準の設定
システムの使いやすさ、機能の充実度、サポート体制など、何を評価基準とするかを明確にしておきます。これにより、トライアル後に導入するかどうかの判断がしやすくなります。
無料の経費精算システムを使う際の注意点
無料の経費精算システムを選ぶ際は以下の点に気を付けましょう。
無料トライアルの開始時期に注意する
経費精算システムの無料トライアル期間は、2週間から1カ月とさまざまです。基本的に無料トライアルは1事業者につき1回しか利用できないため、開始時期に注意しましょう。
経費申請の少ない時期や繁忙期に使い始めると、一通り経費申請の流れを試す前に期間が終わってしまったり、必要な機能を実行する機会が訪れなかったりする可能性があります。
サポート体制があるか事前に確認する
無料トライアルは正式な契約ではないため、顧客サポートの対象外となるケースが少なくありません。サポート体制がないと、疑問が生じても質問できる窓口がなく、操作方法などで困ってしまうことも考えられます。
経費精算システムをしっかりと比較・検討したいのであれば、できるだけ質問に答えてくれる体制が整っている製品を選びましょう。
読み取り機能の精度が低いケースがある
無料の経費精算システムの場合、領収書の読み取りが上手にできないケースがあると報告されています。領収書の読み取りができないと紙での保管が必要になり、かえって非効率になってしまうおそれがあります。
導入前に無料トライアルを利用し、領収書の読み取りが可能かどうか試しておきましょう。
経費精算システムを導入して業務効率化させよう
経費精算システムを導入すれば、大幅な業務効率化を実現できます。まずは無料の製品を使ってみて、経費精算の自動化を目指してみてはいかがでしょうか。
次の記事では有料版の経費精算システムを特徴や機能で比較しています。有料版の製品情報も参考にしたい場合は、ぜひあわせてご覧ください。
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経費精算システムは製品によって特徴や機能もさまざま。「どのソフトを選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
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